『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』時代感の描写が最高です!

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

『ペンタゴン・ペーパーズ』すごく面白かった!

今年の映画は「陰謀」「汚職」祭り。

ボストンにJFKの軌跡をたどりに行くわたくしジャスミンをお祝いしてくれてるようである(アホ)。

感想は一言?で言うと・・・面白かった!芸が細かい!

アメリカかぶれをうっとりさせるような70年代の文化、習慣、ライフスタイルの数々が細かく表現されていて、見ているだけでストーリーは脇に置いといても満足な映画だった。

「ワシントンポスト」とか「ニューヨークタイムズ」とかいうだけでゾクゾクするのに、これは政府の「隠ぺい」もの。しかもトム・ハンクスにメリル・ストリープ。

「絶対観に行かなきゃ」と楽しみにしていたけど、豪華キャストや面白そうなネタでガッカリした経験もあるし、どうかなあという感じで観に行った。

この映画は「陰ぺいを暴露」というより、一人の女性の人生をかけた「決断」の方に重きを置いてる感じかな(*^^)v。

TOP画像:http://eiga.com/movie/88119/gallery/)

ストーリー

出展:https://macbeth-movie.jp/youga/the-post/

ワシントンポスト(ワシントンに本部を置くアメリカの新聞社)の社主(オーナー)であるキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、夫が自殺した後、専業主婦からいきなり社主になったため、役員や関係者の男性たちからは、「世間知らず」と思われ、常に軽視されてきた。

ベトナム戦争にもう10年以上若い兵たちを派遣してきたアメリカ政府だったが、泥沼化し、これ以上、兵を送っても無駄だということを時の国防長官マクナマラはだいぶ前から調査をし、事実を知っていた。

自分の代で「アメリカの負け」を認めたくなかった歴代大統領は事実を知りながら関わらずにきた。

その調査書がペンタゴン(国防総省)の最高機密文書なのだ。

その文書を、関係者が危険を顧みず新聞社にリーク(秘密漏えい)したのだ。先に嗅ぎ付け、掲載したニューヨークタイムズは、政府によって圧力がかかった。

ワシントンポスト社はその頃、経営が悪化し、株価を公開したりして、資金調達などをしているような状態。

このような記事を出せば、政府を敵に回すことになり、たちまち社は立ち行かないと反対をする者が続出。

一方、編集部や記者たちは、行政と自分たちは常に離れた状態で、この事実を知ってて記事にしないのは新聞じゃないと主張。

仕事の経験もほとんどないキャサリンはどう決断するのか。

トム・ハンクスの、バリバリ編集長ぶりがかっこよかった

出展:http://realsound.jp/movie/2018/04/post-178636.html

トム・ハンクスは最近ほっこり系の役が多いけど、この映画は機敏な動きでバリバリ働くやり手編集長で、観ていて楽しかった。ちょっと痩せてる感じがするし( ̄▽ ̄)

こういうのが記者だ!真の報道だ!という雰囲気が前面に出てて アツイ!!いいねー!

私は何かとスマートすぎる人より、仕事に情熱傾けるコテコテのオヤジが好きです♪

アツイ人を嫌がる新人ちゃんたちもいたけど、アツイ人こそ面倒見が良く、何かあったらちゃんと責任を取ります。

女子に甘く、女子の機嫌や顔色伺いばかりしている人はいざという時は逃げていました(笑)人気は取るけど、責任は取らない。

70年代の男社会バリバリの、くわえ煙草にデスクに灰皿、机に脚を投げ出す・・・。すべてツボ!(アホ)。

ベン編集長は机に足を投げ出すのがクセだったのかな。

ワシントンポストがウォーターゲート事件を暴く映画『大統領の陰謀』を見たら、この映画でも編集長ベン・ブラッドリーは足を投げ出してたから嬉しかった♪

出展:https://tsuiran.jp/word/530406/weekly?t=1522609200

↑『大統領の陰謀』のワシントンポストの編集長ベン・ブラッドリー

続けて『大統領の陰謀』観ると、歴史の流れも分かって面白いです♪ラストもちゃんとつなげてあるのがすごい。その後に最近あったリーアム・ニーソンの『ザ・シークレットマン』を見たら、なおさらいいかも。ふふふ

時の国防長官マクナマラは好きな俳優だった

出展:http://www.anemo.co.jp/movienews/newmovie/pentagonpapers-7-20180329/

時の国防長官マクナマラ(↑左)を演じたのはブルース・グリーンウッド。わたくしジャスミンが好きな『13DAYS』でジョン・F・ケネディを演じた人♪

ケネディの時も国防長官はマクナマラだったから、なんだかつながってていいね~♪髪をベッタリなでつけて本人と似た感じにしてあった。

アメリカかぶれにはたまらない描写が多くて嬉しかった!

出展:https://natalie.mu/eiga/news/272614

タイプライターが鳴り響く、オフィス。活版印刷の金属で出来た文字板をきれいに並べる描写も素敵で、アメリカかぶれ、70年代オフィスかぶれにはキュンキュンきました♪

この頃のレディのプリントワンピースとか、ダイヤル式の公衆電話で硬貨を落として受話器のコードが短いから拾えなかったり。

ダイヤル回してるうちに電話番号忘れそうになったり。いいねー!

文書を空気ロケットみたいなやつで送る方法も出てきて思いだしました!!新人の頃、観てビックリしたことがあります( ̄▽ ̄)

後からはなくなっちゃったけど、あれの印象はキョーレツでした♪1階と3階の書類のやりとりに使ってたみたいだけど、一回でいいから中に宇宙飛行士の人形を入れて飛ばしてみたかった(アホ)。

出展:https://ameblo.jp/kazzp0610/entry-10579230816.html

↑このシチュエーションの画像がなかったのでこれで。『大統領の陰謀』のダスティン・ホフマン。

この時代の電話でしかできない、肩とほおで受話器を押さえてメモを取る!「これがかっこいいですよね!」と映画の会のAちゃんが言っていた。確かに!!最近はスマホだからこれは見られないよね!

重要な電話がかかってきて「ちょっと待て!」と言って慌てて散らかったデスクの中からメモを取りだし、受話器を肩に押し付けてメモる。この時代の警察モノ、新聞記者、FBI、とにかくこのシーンは出てきます。男子は必ず腕まくり♡ この「男」感がいいです(アホ)。

ベン編集長の家で、最終記事を仕上げる時なんかもゾクゾク(^^♪ 娘が家の玄関でレモネード売ってたり、奥さんがターキーのサンドイッチ作ったり。今は情報漏えいも厳しいから自宅であんな風に書類を広げてやるのは出来ないだろうね。アメリカのアットホーム感が出ててウットリ。

編集長の奥さんが、その時代の仕事をする女性の苦悩を感じて、ポロッという言葉がじーんときます。

とことん精査し、裏を取って載せる記者たち。フェイクニュースやどうでもいいことを毎日大量に流す現代と違って、新聞記者魂がカッコよくて観てて惚れ惚れします♪

『ウィンストン・チャーチル』から思ってるけど、タイプライターが欲しくなった!映画の会で黒電話ごっことかタイプライターごっことかしてみたい(アホ)。

トランプ大統領のせいなのかな?こうやって政権をたたくような映画が目白押しなのは(;^ω^)

『大統領の陰謀』につながるラストにグッときます!

スピルバーグ監督の、とことんこだわった時代背景の描写に今回は本当に感激した、アメリカかぶれのジャスミンでした。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のキャスト

@『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2018年 米)

キャサリン・グラハム・・・・メリル・ストリープ

ベン・ブラッドリー・・・・・トム・ハンクス

マクナマラ国防長官・・・・・ブルース・グリーンウッド

合わせて見たい映画

『大統領の陰謀』・・・ワシントンポストの記者がウォーターゲート事件の真相を暴いた映画

『ザ・シークレットマン』・・ニクソン大統領の汚職を暴いたFBIの副長官の話

『スポットライト/世紀の大スクープ』・・・新聞記者魂が素晴らしい映画

【2018】ジャスミンKYOKO 映画私的ランキング

1位・・・・『レッド・スパロー』

2位・・・・『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

3位・・・・『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

4位・・・・『スリー・ビルボード』

5位・・・・『デトロイト』

6位・・・・『トレイン・ミッション』

7位・・・・『キングスマン ゴールデンサークル』

8位・・・・『15時17分、パリ行き』

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