エンタメ制限の洗礼と、ビビる入国審査。【広州・桂林旅-2】

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

さて、福岡空港から中部国際空港(セントレア)に移動し、無事出国審査も終わって、ゲートから上海航空の機内へ

↑初めて乗る上海航空。

さあ、共産圏に突入だ。(もう機内から見張られている気持ちのスパイ映画好きの女・・・笑)

席のひじ掛けに懐かしの灰皿の跡が・・・。

30年前の航空機を払い下げしたものか、たぶん・・・。がんばって広州に着いてくれー。

まずはピーナッツが配られた。うん、これは普通だ。(なんか変わったものが来そうな雰囲気だったため、ホッ)。

モニターに画像が写った。緊急時の注意事項の説明があった。

個人モニターがない。久しぶりだぞ。天井に下がったモニターは。

↑上海航空の客室乗務員。

君たちは日本の空気を楽しめてるか? それともスパイを強要されてないだろうか・・(そんなことばっかり考えるスパイ映画好き笑)。

4時間半の飛行時間なので(前回の記事では7時間半と記載したがそれは間違いだった)、ピストンで帰国するから、日本で1泊くらい自由な空気を味わうことはないのかな。

裏金問題や不倫に数々の失言、粛清される怖さを知らない日本の政治家を見ると「生ぬるい」と思ってるだろうか。

コーヒーをもらった。ぬるっ。 

ああーーもう既にスターフライヤーのコーヒーが恋しい・・笑。

モニターには中国のドラマ、中国語オンリー。

もちろんハリウッド映画なんかない・・・泣。

イヤホンも配られないから、音楽番組なんかもないよね笑。 すごいぞ、共産圏。

エンタメが制限された世界ってこんな感じなのか・・・。

しかしそれを見越して本を買ってきていた私・・・。重いけどね笑。

中部空港のTSUTAYAで買った「メンタリストDaiGoの超時間術」を読んでたけど、私の求める時間術じゃなくて超眠たくなり、いつの間にか寝てしまった。(君の求める時間術ってなんやねん)

1時間くらい寝ていたらしい。

機内食が出た。

・・・さっき「助六」食べたよな・・・。

開けるのがちょっと怖い笑。中華料理好きなのに、考えすぎ。

でも意外に美味しそうだ。隣の日本人のおじさんはバクバク食べ始めた。

日本の工場で作ってるから、生姜焼きっぽい??

「共産圏に行く」ということにビビり過ぎて、レポート魂が抜けてるぞ!!

意外に美味しかった・・・助六食べた直後に完食笑。

甘辛く煮たチキンだった。日本の工場で炊かれたこのご飯が美味しい白米の最後だったとはこの時知る由もなかった笑。

食後にモニターが中国のドラマから、注意事項のような画面になった。

客室乗務員の2人にまぎれて、なんか違うおっさんがいるぞ!?

ち、違うぞやっぱり、中国行きは笑。カンフーか!

客室乗務員がこのおじさんから、「エコノミー症候群」にならないための太極拳を習うというストーリー笑。

しかも機内で真似する人が続出(もちろん日本人じゃない)。すごいな中国。

先生はやっぱり、テッパンの白い靴下を履いていた笑。

友達に話すネタの宝庫だぞ、中国旅行笑。

また寝てたら・・・やばいっ 着いた!!

そういや出入国カードもらわなかったぞ? 着いてから書くのか・・・。

共産圏に足を踏み入れてしまった・・・。ぶ、無事に帰れますように・・・。

寝てるうちに広州の空港に着いたので、ちょっと焦った。

でも、出入国カードの書き方は完璧に頭に叩き込んである。なので大丈夫だ。

時間は17時過ぎ。

↑前を歩く日本人はもしかしたら同じツアーの人かも。

もう中国政府の監視下に入ってしまった。

空港の防犯カメラにキャッチされたな、もう。

整形でもしない限り、顔は当局に登録されてどこに行くにも把握されているだろう。

さて、出入国カードを記載するブースに来た。私は頭に叩き込んでいたので、スラスラと書いた。

入国審査エリアに移動しようと思った時、そこに同じツアーの雰囲気漂う70代以上のご夫婦。

「書き方がわからんなあ」と戸惑っている様子。

私は仏の心で、書き方を教えてあげた。「ありがとう!!」と感謝された。

おかげで入国審査エリアに向かうのが遅くなったが、いいことをしたと思って喜々としていた。

ここは共産圏。日本人同士助け合わないとね。

さて事前に聞いていたが、中国政府は入国する外国人の指紋採取をする制度をこの頃スタートしており、設置された機械で指紋採取をして「OK」の紙が出たら、それを持って入国審査に向かうというものらしかった。

私が夫婦に出入国カードのやり方を教えて、その指紋採取の機械の前に到着した頃、他のツアー客の人はもう最終段階だったようで、OKの紙をもらって入国審査エリアに向かうところだった。

なんだろう、普段の個人旅行では、特に焦りもしないのに、「共産圏」であることが私の脳内を緊急モードにさせるのか、ドキドキしてきた。

・・・置いていかれたくない・・・

アメリカの指紋採取時は真横に入国審査官がいるから不具合あってもすぐ対処してくれるのに、中国は自国の機械に間違いはないと思っているのか、係員がそばにいない。

出入国カードを書き終えたご夫婦が私の隣の機械に遅れてやってきた。

この時は12月。いつもはそんなことないのに、この時の私は手荒れがひどくて指紋採取の事実を知ったすぐからハンドクリームをつけていたのになかなか改善されていなかった。

やばい、指紋を読み込まないぞ・・・・。

何度も何度もエラーになる・・・・。特に一番荒れている人差し指の指紋がスキャンされない。

チャンスをくれ!!まだ拘束しないでくれ!私は映画『セブン』の指紋を採取されないために指の皮をそぎ落とした凶悪犯なんかじゃないぞ!!

背後の防犯カメラが私だけに注目してるような気になってしまう。

機械は日本語も選べたためか、遅れてやってきたそのご夫婦はいとも簡単にクリアして「お先に」も言わずに無情にも去って行った。

えーーーーー君たち、恩を忘れたのかー!!待ってくれんのかーーー!。

夫婦が入国審査へ行く曲がり角を曲がって姿が消えてしまったのを見送った後絶望したが、「私は旅運は絶対いい!」と気持ちを奮い立たせてもう一度したら奇跡的に人差し指も読み込み、「OK」の紙が出てきた!

空港の入国審査エリアで小走りなどしたことないのに、とにかく日本人から離れたくない気持ちが私をそうさせた笑。

無事に入国審査が終わり、預けていたスーツケースを受け取り、待っていた現地の係員と無事合流。

こういう現地のツアーの待ち合わせで気をつけないといけないのは、その待ってた者がほんとに旅行会社から雇われた人かということだ。

旅行会社のロゴをプリントした紙を掲げて待ってることが多いが、実は偽者だった場合もあり、バスに乗せて違う場所に連れて行かれた挙句、高額な物を買わないと帰してくれない、ってケースもあったからだ。(国際問題になるから殺しまではしないことが多い)

ロゴも間違いなく、ちゃんと名簿も持っており、私の名前もフルネームであった。ヨシ!

こういうのを確かめる前にバスに安易に乗ってはならん。

これから夕食会場に行くらしく、バスに乗る前に係員が、トイレタイムを設けてくれた。

ちゅ、中国のトイレ・・・・。

「共産圏」ともう1つ私がアジアに長年行く気が起きなかった理由、それが「トイレ問題」だ。

空港のトイレは水洗だった・・・・ホッ。しかも紙を流せるようだ・・・。

しかし、入った瞬間この状態だったので、「えっ?私ちゃんと女子トイレに入ったよね?」と不安になった笑。 

中国人は洋式トイレでもその縁に上って用を足すと記事で見たことがあるが、それか・・?

後から考えると、この初日のトイレの便座があがってた出来事は、まだカワイイ方であった・・・・。

共産圏に入った「欧米かぶれでスパイ映画の観過ぎの女」は夕食会場に向かうためにバスに乗った。