活き造りとは。夜景がすごい広州【広州・桂林旅-3】

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

上海航空に乗って、初のツアー参加で、初めての共産圏に足を踏み入れたら、入国審査で焦りまくり笑

ようやくバスに乗り込み、夕食会場に向かいます。

↑ツアーバス。バスは汚れまくり、窓は真っ白笑。

お客さん乗せる前に洗ったのか?笑

ツアー客に有無を言わせんようにバスに乗り込むときに現地係員がすかさず言う。

「広州はね、ほこりがすごいんですよ。洗ってもすぐこうなるの」

確かにこの広州、着いた時から青空も夕焼けも見えず、かすんでいた。

中国名物の大気汚染なんだろうな、まあ高度成長期は日本もこうだっただろうけど。

見たところ、場所が場所だけに高齢の方が多く、なんとアラフィフの私が一番年下のようだった。

現地係員の方はニコニコして、中国四千年の歴史をひけらかすこともなく、謙虚な優しそうな細身のおじさんだった。

金盾(グレートファイアーウォール。中国のネット監視システム)の餌食になっても気の毒だから、この記事ではTさんとしよう。(そこまで考えてあげるスパイ映画好き)。

夕食会場に到着。

「飛行機で食事出たからね、ここは軽食ですよ」とTさん。

「鶏」という字があるから、「鶏料理」の店なんだろうか・・・。

本場の中華料理が食べれるという嬉しさが湧いてこないのは何故だろう・・・笑。

たぶん、上海や北京の大都会じゃなく、田舎だから未知の恐怖の方が先に来てるんだろうな笑。

お店は時間が早すぎるのか、お客さんは少なかった。

大画面のTVでこのお店のアピール画像が流れていた。

すごい!!一人一人の食器がビニールパッケージされている!

「衛生的ですよ」アピールなんだろうか・・・笑。

後から調べると日本のおしぼり業者のように、お皿を回収し洗ってパッケージしてくれる業者がいるとのこと。

私一人が驚いて写真を撮っていたが、他のツアーメンバーは全然驚かず、中国旅行のベテランかのようにビニールを破り始めた。

↑大皿のスープ。早く来ないかなと手持ち無沙汰風なメンバーの皆さん笑。

中国旅行ベテラン風のツアーメンバーは、食事の前に除菌ウェットティッシュを全員取り出した。

コロナを経験した今は、除菌ウェットティッシュを持ってる人は多いが、これはその前なのに、考えてみればみんなすごかった。中国の衛生面をちゃんと疑っている笑。

↑トマトと卵の炒め物。

私は中国旅行初心者だったが、そこは映画の観過ぎな女なので、もちろん除菌ウェットティッシュを持ってきていた。映画『コンテイジョン』※は忘れられん。

※コロナを予測したかのような映画で、中国で伝染病が発生して旅行客などが感染したまま自国に帰り全世界にパンデミックが起こる。SNSなどでデマが拡散し、特効薬を唄った詐欺が横行、食料の奪い合いなども起き、ワクチンは本当に出来るのか、隣人とも会えない日々が続く・・・という映画。

↑トウガとなすの炒め物。

思えば、この除菌ウェットティッシュが無事に日本に帰れた要因なのかもしれない笑。(2日遅く帰ってたら空港の記録からマークされるところだった)

怖い映画ばかり観てると必要以上に恐怖は増えるが、用心深くはなるね笑。

「軽食」って言わなかった?笑。

次々と料理が運ばれてくるのを写真に撮ってたら、あまりのボリュームとコッテリ具合いに驚く。

「あんた、次から次に写真撮ってるけど、料理なくなるよ」

あるおじさんが言った。

おじさんの忠告はほんとだった。

私は円卓の二周目で料理を取ろうと思ってたけど、二周目料理はほとんど残ってなかった笑。

なのでほとんど食べていない笑。

メンバーの食欲、恐るべし笑。ボウルに山盛りになったご飯もバクバク食べていた。(ご飯が金属のデカいボウルにてんこ盛り過ぎて美味しそうに見えない笑)

↑これは不人気だったから二周目も回ってきた笑。

一人のおばさまが「ちょっと、これ食べて!!肉がほとんど付いてない!骨だけよ!!」↑これのこと

丸い肉の塊は、ほんとにくるぶしみたいに骨そのもので、肉がうっすら周りに付いてるだけのようだった笑。

歯で原始的にこそぎ取らないとこの肉は食べれないようだ笑。

誰かが食べた後のから揚げの骨が料理に入ってるかのよう・・(書いた自分がイヤになる表現笑)

このおばさまの一言で誰も挑戦しなくなった笑。

初日なので、まだ知らない同志というのもあり、会話ははずまず、みんな黙々食べるのみ笑。

暇だから、大画面のテレビを必然的に眺めたりする。

ここのお店のPR動画があっていた。

コックがガチョウを4羽まな板に並べる・・・やめろ、やめろ

首をぶった切ったーーーーっ・・・・・!!!!!

ここで一気に食欲を失う・・・笑  

新鮮さをアピールするのはわかるけど、首をぶった切るのを食事処で流すな!

イカの活き造りとは違うんだぞ!!

・・・・そう思ってるのは日本人だけで、中国人にとっては、イカと同じ感覚?

血まみれのまな板を前にコックが得意げだった。

帰ってどんべえ食べよう・・・・笑。

ソンビを観ながらの食事は平気な癖して、目の前の皿にあるものの生前の姿はちょっと無理笑。しかも惨殺・・・笑。あの肉はニワトリじゃなく、ガチョウだったのか・・。

さて、ほとんど食べれないまま、店を出た。中国、恐るべし・・・。

それにしても70代以上が多そうなのに、すごい食欲だ笑。

「軽食って言ってなかった?」と笑いながら、あのくるぶし肉以外、完食してたツアーの皆さん笑。

「今から広州のキレイな夜景を観に行きます。」と現地係員のTさん。

完全に疑っていたが、確かにこのビル群の夜景は素晴らしい。

↑トム(クルーズ)が滑り降りてきそうなビル。

ハリウッド映画なのに中国でロケができた君は本物のスーパースターだよ!トム!

※・・・『ミッション・インポッシブル3』で、上海と蘇州でロケをした。
トムが上海の高層ビルを滑り降りる。

このビルのふもとにあった公園は、珠江新城公園。

ここでTさんが「一度解散してこの地点に戻ってきましょう」

「トイレはあっちにあります。では10分後に」

みんな思い思いに散って行った。

「10分」と言われて平気なのが、やはりここは「中国」ということなのだろう。

アメリカやヨーロッパに行って、観光地で「10分後に集合」と言われてもムリ。

もっと見たいという欲が出てしまい、「ツアーに参加するんじゃなかった」という気持ちにたぶん、なる。

なのでやっぱりアメリカやヨーロッパは自由な個人旅行がいいな。

↑中国人のカップルがいっぱいいた。

やはり日本も中国もカップルが夜景を愛でるのは一緒か。

最近の日本のカップルはどうか知らんが、私が免許取りたての時はあちこちの夜景を彼氏や友達と観に行った。

初めての車、夜出かける、という要素も十分ワクワクを駆り立てたんだろうな。

「トイレはあっち」とTさんは言ったが、しょっぱなからそんなハードな「公園のトイレ」なんて行くわけないじゃないか笑。

噂に聞く中国のトイレ・・・明日は遭遇するだろうか・・。

中国は車は右側通行で、これはアメリカと同じ。

昔の中国のイメージだと、一斉に自転車漕いでるって感じだったけど、時は流れ、ほとんどの人はレンタルサイクルで走っていて、自分の自転車の人はほとんど見かけない。

大気汚染の対極にありそうな、シェアリングエコノミー時代が到来していた!

すごいぞ、中国。

ツアーメンバーはおなかがいっぱいになって、バスで寝ている人も多かったが、私は汚れた窓からもう来ないかもしれない共産圏の景色を目に焼き付けるかのごとく、外を凝視していた。

さて広州はこの日で終わり。

明日は朝早く集合して、あの水墨画のような景色で有名な「桂林(けいりん)」に向かうのだ。

バスはこの日の宿に向かっていた。