臼杵の石仏を初めて観た一行は、おなかがすいたので、元から計画してた関アジ関サバを食べる予定の佐賀関(さがのせき)の方へ向かう。
佐賀関に向かって運転していると(この日の運転はK氏がしたくないと言ったので私)、
「関アジ関サバさー、昼からビール飲むとダラーッとなっちゃうからさ、ラーメンとかでいいかも」(飲むのが前提)
・・・はあ?大分市から南にあるから関アジ関サバと臼杵の石仏をまとめて周ることにしたのに。しかも関アジ関サバは自分の目的じゃないのか(私はアジやサバより白身の魚が好き)。
40分おなかが持たないと正直に言わんか。
「4日間もあるからさ、関アジ関サバは夜に食べれるやろ。ホテルの近くでもいいやん」
お前が佐賀関と言ったんやろうが・・。
何も予定が入っていない4日目に関アジ関サバと行こうとなり、ラーメンやを探すことに。

「あーーーっ さっきのラーメン屋さん美味しそうだった!!」
通り過ぎてしまったが田舎というのもあるし、もう二度と見つからないことも考え、わざわざUターンしてここで食べるのに決めた。

「佐伯ラーメン 傳傳(でんでん)」。
佐伯?ここは臼杵だけど、佐伯も大分だから、いいか(簡単)。

とってもキレイな店内。14時過ぎもあり、お客さんもいなかった。
私がお店の外観を撮っている間、K氏はさっさと店に入り券売機でチケットを買っていた。

私が券売機のところへ来た時、K氏は買ったチケットを取り出すところだった。
「餃子も頼んだ?」
「ビールには餃子やろ♪」
・・・・!!はあ?
「昼はビールを飲んだらダラッとなるからラーメンにしたんじゃなかったの!?」
「あーーーっそうやった! つい、クセで笑。まあ、いいやん」
食券を払い戻しもせず、そのままビール(大瓶)を飲むことにあっさり決めたK氏。
コノヤロウ。振り回しやがって。

↑罪深い餃子笑。10個入りで550円。
でも、ここの餃子は超美味しかったから、ヤツに振り回された怒りも忘れるほどだった。

↑オリックスのファンなのか、オリックスのポスターと選手のサインが貼ってある店内。
こういった人に過去に散々振り回された経緯がたくさんある私は、「振り回されないためには譲り過ぎない。どうしても譲りたくない時は引かない」を心掛けてはいる(心掛けていないとつい譲ってあげてしまうため。)。
が、こういう振り回す人間はそっちの希望に合わせてあげたにも関わらず、いとも簡単にさっきまで口にしていた自分の希望を翻すことができる笑。
私の予想を軽く超えてくるのでいつも負ける笑。

佐伯ラーメン(780円)がものすごく美味しそう!!ビジュアルが超好み♪
昔ながらのラーメンどんぶりも最高。

20代の時はラーメン屋さんもオシャレなラーメン屋さんに行きたい時期があったけど、一周周って、今は素朴で美味しそうなラーメンやさんが好きかも。
ラーメンどんぶりもそうで、実家にあったラーメンどんぶりもこんな感じのどんぶりだったので、有田陶器市に行ってオシャレなものを買ってきたこともある。
でも今はこんなレトロなヤツがまたいいと思ってる。
20代はすべての日本の古いものに反抗的だった気がする笑(とにかく洋風推し)。

佐伯ラーメンはにんにくが効いた、豚骨醤油ラーメン。
ここは当たりだ!!本当に美味しかった♪ あっさりすぎず、コッテリしすぎない。

麺は博多ラーメンと同じような細麺か、札幌ラーメンっぽい中太麺かを選べる。
博多の細麵が好きだったので細麵にしたけど、スープを飲んでみたらこれは中太麺がいいと思った。
K氏が替え玉(150円)を頼んだので、中太麵にしてもらったら、やっぱりそっちがこのスープと相性よかった。

どこかに旅行に行ったらその土地の城に行きたい私。
広島城に行った時から「100名城アプリ」なるものをしていて、アプリのアルバムに城の写真をアップロードしている(完全なる自己満足の世界笑)。
「KYOKOちゃん、大友宗麟(おおともそうりん)の城があるよ、行こうよ」

「大友宗麟!」
大友宗麟にはそこまで思い入れはないが(信長ほどには)、キリシタン大名というのは、興味がある。(『SHOGUN』を観て戦国から江戸時代のキリスト教の布教活動に興味津々)
「行く!!」
K氏としては、この城を散歩して次のカフェに行くためにおなかをすかそうという計画だったようだ。
車で10分弱くらいで到着。臼杵城址の目の前にある駐車場(無料)に停めた。

教科書に、イエズス会は日本を植民地にしようとして宣教師を送った、とか書いてあったらもっと好奇心が湧いたのに。(小学校の私はわざわざ命をかけて布教に来るなんてすごいなと純粋に思っていた)
でもスパイも兼ねていたのだ。そういう闇の部分を教えてくれなきゃいけないよ。
うちの父上をザビエル!と呼んで笑うことはあっても、イエズス会を深堀りして勉強しようなどとは思わなかったからね。

↑石垣が崩れてくる危険性があるらしく修復工事中。崩落危険を回避するための鉄の壁があった。

↑春に桜が咲くといい感じになりそうな城郭内。
ザビエルが大友宗麟の許可を得て布教活動をしたのかあ、と考えると天守閣はなくても感慨深い。

↑明治時代の取り壊しを免れた畳櫓(たたみやぐら)。
宣教師の布教活動も、最初はもの珍しさと日本にはない優れた技術の献上品などから布教を許してた大名たちも、「人は平等」と説いてるのに気づいて慌てただろうね。
そんなことを下々の者に知られたら、わが身が大変だからね。

戦国時代に建てられた石垣かと思うと嬉しい。
誰が敵かもわからん下剋上の世の中なので、戦国時代の大名は心休まる時はなかったかもしれないけれど、後から学ぶ私にとってはとっても楽しい。(好きな時代は戦国と幕末)

大友宗麟も、お父さんが嫡男(ちゃくなん。長男)である宗麟じゃなくて弟に継がせたくて宗麟を廃除しようと動いたため、宗麟派と父派の家臣同士で激しく衝突することになり、結果異母弟や実の父を処刑した。

平和に解決したくても、自分のために挙兵した部下の手前、実の家族を処刑しないと申し訳が立たないからせざるを得なかったのかもね。

戦国時代は兄弟も敵だからね泣。
家臣も優しくしないと謀反を起こすし、大変ね。
私も女上司に明智光秀みたいにひどい扱いをされ続けたので、今本能寺の変みたく反旗を翻してる最中ではあるが笑。(ちなみに女上司が信長と言ってるわけではない。信長は好きなので笑)

さっき登ってきた道を上から眺める。いかにも城下町って感じだけど、部下も通勤する時は毎度これを登らんといかんから大変よね。

ここは犬のお散歩の格好なルートなのか、犬を連れて歩いてる地元民の人をよく見かけた。
明治維新の廃藩置県のせいで廃城になってしまったけど、廃城になってなかったら天守閣が観れたのに・・・と明治政府を恨みたくなる。
この鳥居は「臼杵護国神社」のもので、西南戦争で亡くなった人と太平洋戦争で亡くなった臼杵の人を祀ってある神社のものらしい。

↑梅もちらほら咲いていた。

臼杵の人で硫黄島の戦いで亡くなった人も標識に書かれていた。
映画知識しかないけど、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』を思い出しながら歩く。

日本は財力もないくせに、日清・日露戦争で勝っちゃったもんだから、軍部が勘違いしたんだろうねえ。大航海時代の異国と同じように植民地を広げようなんて。

↑日露戦争の戦没者を弔った碑。
「あっ!好古(よしふる)!!」とつい口に出して写真を撮った私。
最近、NHKの再放送「坂の上の雲」※にハマっているのでつい、口走ってしまった。
※日露戦争で日本を勝利に導いた秋山兄弟と、その時代を生きた同郷の正岡子規を描いた司馬遼太郎の小説を元に描いたドラマ
好古とは、日露戦争で、ロシアのコザック騎兵と同等に戦った秋山兄弟の兄で、阿部寛が演じたのだ♪

↑寒くて凍るからか、池に水なし。

この日、海からの強風がすごく体感温度はマイナス気温だったのに、グランドゴルフの練習をしているお年寄りを発見。すごい!

うちのじいちゃんばあちゃんもしてたけど、ゲートボールよりグランドゴルフの方が平和だからやりやすいと言っていた。

ゲートボールは敵のボールを外に出すルールがあるので、もめ事に発展することが多くご近所の平和が脅かされるので、点数制のグランドゴルフの方が平和なんだって(ゲートボールはチーム、グランドゴルフは個人で競う)。

↑臼杵城址から観た内陸側の景色。
いつの間にかグランドゴルフが老人スポーツの主流になったのは分かる気がする笑。老後くらい平和に生きたいよね(→夏休みに子供会の集まりでゲートボールをさせられるのがイヤだった私)。

↑変わった、タコみたいな歩道橋をパチリ。
歩道橋って最近あまり見かけないから、見かけたら嬉しい。

↑天守閣の跡地。
臼杵城址をキリシタン大名の雰囲気や日露戦争などの歴史とともに楽しめたのはすごくよかった。
イヤーマッフルが欲しいくらいの強風で耳が痛かったけど面白かった。
車に戻って早速アプリを見たら、「臼杵城」はリストになかったのでガッカリ泣。

まあいいか。城めぐりは行けば、そこを居城にした大名やその時代のことを知れるので単に楽しい。
さて、次は大分のカフェに向かうことにした。
今日の場所「臼杵城址」大分県臼杵市

今日のお店「佐伯ラーメン 傳傳(でんでん)」大分県臼杵市

旅のMONEY
前回までのTOTAL | 65,549円 |
佐伯ラーメン傳傳(餃子550円×2、ラーメン780円×2、ビール550円 | 3,210円 |
TOTAL | 68,759円 |
こんばんは、ジャスミンKYOKOです。