西安到着。異国の地に久しぶりに降り立つ。【2025中国旅-3】

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

上海の浦東(プードン)国際空港で、入国審査と、乗り継ぎを済ませ、西安行きの飛行機の搭乗時刻が迫っていた一行。

サテライトターミナル(ターミナル間のショッピングエリア)ではぐれてしまったおじさんが、息を切らしてやってきた。

「ほんと、ヤバかった。振り向いたら誰もおらんし。モノレールに乗らんといかんとは思わなかった。何回も聞いたらダウンダウンと言うからさ、観たら下に行く入り口があるやん。まさかそこがモノレール乗り場なんて思わんよ!」

おじさんが戻って、ホッとした一行は、西安行きの中国東方航空に乗り込む。

夜の上海、浦東国際空港

上海発21:05発。西安に着くのは夜中である。

今回の機体は上海航空ではなく、中国東方航空が持つ飛行機だった。

前回中国に行った時は、機内では太極拳が流れたが、今回は中国が誇る職人の手腕が光る工芸品を作る過程の番組があっていた(そんな凄腕がいるなら日本のをパクるなよ)。

「福岡→上海」間で飲んだコーヒーが残念だったので、今回はオレンジジュースを。

22歳の時に初めて飛行機に乗り、初めての海外(香港経由でロンドン・パリ)に行った時に乗ったキャセイパシフィック航空を思い出した(香港のエアライン)。

あの頃は航空業界もまだ金銭的に余裕があったのか、機内で出す食事のメニューを紙で印刷したのを乗客に配っていた。(今はもうメニューが配られるエアラインはほとんどない)

「オレンジヅース」と書いてあったのが懐かしい笑。

乗り継ぎも終わって、ホッとし、日本から持ってきた小説を読んだ。

そういえば、福岡から上海の機内で配られた入国カードを書く時、驚いた。

私が印刷してきた見本とけっこう違っていたからだ。

電話番号を書く欄があったのが何より衝撃だった。

・・・・中国に電話番号を知られたくない・・・!!

最近携帯番号を変えたばかりの私は、いっそ前の電話番号を書こうかと思った。

しかし、待てよ。私が空港に降り立ったとたん、当局はこの電波で、電話番号を把握できるはずだ。

だから出入国カードに昔の番号を書く方が、「こいつ怪しい」とならないか?

当局が把握できていない電話番号が西安でキャッチされる方が、疑われるに違いない。

脳内を色んな考えが錯そうしたが、観念して電話番号を書いた・・(こんなことを考えながら入国カードを書いてる日本人はいるだろうか笑)。

西安空港に到着

「渡航の目的」の欄(当てはまる所にチェックする)に「観光」や「ビジネス」と並んで「工作」とあった。

えっ・・・!!!工作員はここに書くの?イヤ、あんな諜報機関の人は空港職員にも素性をバラすはずはない!!

空港に到着したら判明。どうやら中国語でスタッフのことを「工作」と書くようだ笑。

CAさんたちが書く欄なのかあ、紛らわしいな(君だけだよ、そんな欄、気にしてるの)。

電話番号もクレジットカードも知られてしまったため、どんよりした気持ちになった(一瞬ね笑)。

↑福岡空港の中国行きの飛行機に乗る通路。中国が誇る旅行サイト「Trip.com」がデカデカと。

中国が運営するサイトは、中国政府が要請したら顧客の情報を差し出すことが義務となっているから、私はTikTokもTrip.comもやってこなかったのに泣。

が、仕方ない。ここはお気楽日本人として、観光を楽しもう(こんなことを言ってるが気持ちの切り替えは早いので笑、妄想は妄想として楽しむ)。

西安空港に着いた。

意外に欧米人が多いのに驚いた。米中怪しいのに、入国審査長くかかったんじゃないだろうか?

入国審査の時、私は中東の人のすぐ後ろに並ばせられたため、結構時間がかかった。

ツアー仲間がいた日本人で固まって並んでた列はあっという間に終わった。

ああ!「覇王別姫」をもじったお茶屋さん♪「CHAGEE」・・・チャゲ?笑

「覇王別姫(はおうべっき)」は、中国の京劇の演目の1つで、私が北京で観たいやつだ。

映画『覇王別姫 さらばわが愛』※を観るまでは、「京劇を観たい」なんて思ったことはなかったけどね、変われば変わるもんだね。

※レスリー・チャン主演の京劇の俳優が成り上がっていく様と恋愛模様を描いた作品。中国の文化大革命の頃の、文化人の悲劇なども描いている。

預け荷物のスーツケースは、福岡空港で早い時間にチェックインして預け、上海空港でそのまま載せ替えて西安に来ているので、荷物が出てくるのにかなり時間がかかった(早く預けた人が必然的に奥に載せられるからね)。

西安空港の出発ロビー。昔の建物を空港の中に移築したらしく、なかなか風情がある造りになっていた。

現地の係員と合流。今夜の宿は、空港から40分くらいかかる場所にあるらしい。

西安空港に到着したのは夜中の0:09分だったが、荷物が出てくるのが遅かったため、ホテルに到着したのは1:40。

バスの中で1万円分両替してもらった。この時点で中国元は1元22円で、450元が封筒に入っていた。

お土産は買わない予定だが、何か自分が買いたくなった時や、使わなかったら京劇のオプション代に使えばいいからね。

海外に来たなという景色。日本は街灯は白色蛍光灯だからこんな感じにはならないんだよね。

ヨーロッパやアメリカも黄色い街灯だから、カッコいい。(でも間違って怖い道に入ったりした時はこの暗い黄色の明かりはより怖く感じるけどね笑)

中国も黄色の街灯だった。

西安はこのところの異常気象で、もともと雨が降らないのに、この前日まで1か月雨が降り続いてたらしい。

ただ私が降り立ったこの日から止んだんだって。やはり晴れ女が来たからね笑。

さて、念願の「西安」に来た。

この「西安空港」がある場所は、秦の始皇帝が都とした「咸陽(かんよう)」だった場所。

「えい政!!!とうとう来たよ!!」(キングダムの吉沢亮を思い浮かべながら)

中国にまったく興味がなかった私が、映画『レッドクリフ』(2009年公開)で、三国志に興味が湧き、それからマンガ「キングダム」にハマり、九州国立博物館の「兵馬俑展」に行った。

その時に「いつか本物の兵馬俑を観るために西安に行きたい」と脳裏に浮かんだが、ようやく2025年、ここ西安に降り立つことが出来た・・・。

嬉しすぎる! やっぱり映画とマンガは心の壁を溶かすね。

欧米かぶれの私が中国に来るとはね笑。

今日の場所 「西安咸陽国際空港」

@西安咸陽国際空港

前回までのTOTAL175,285円
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