女の争いはいと怖し。定子に学ぼう恋愛術『光る君へ -第28話- 一帝二后 』(ネタバレ感想)

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

今回は倫子と高松殿の明子のバトルが見られたので楽しかった!

2人とも高貴な家の出身だから、プライドだけは高いからね!笑。

道長が過労のために倒れます。

そんな時に思い出すのは妻ではなく、まひろ・・・・。

この時代に脳内を透視するマシンがあったら、道長は八つ裂きになったでしょうな、この二人の妻から笑。

死の床から這い上がる原動力が他の女なんて耐えられないよね笑。

今日の記事のお供は、「京都御所」。色恋で国事をおろそかにする一条天皇の本拠地、「清涼殿」です(ひどい紹介の仕方をするな笑)。

『光る君へ -第28話- 一帝二后』前回までのストーリー

↑清涼殿。

石山寺でばったり会ってしまった道長(柄本佑)とまひろ(吉高由里子)、思いが高まり一線を越えてしまう。

そしてこともあろうにその時の子ができてしまい、戸惑うまひろ。

中宮の定子(高畑充希)が懐妊し御子(男児)の噂が立つ。

左大臣家では彰子(道長の長女)の入内の準備が着々と進められていた。

詳しくは前回のレビューを見てね→『光る君へ -第27話- 宿縁の命 』

『光る君へ -第28話- 一帝二后』ネタバレ感想

↑京都御所の門の一つであり、私が見たかった、幕末の舞台の「蛤御門(はまぐりごもん)」。

「一帝二后(いっていにこう)」(一人の帝に正妻が二人)という前代未聞の策を、道長(柄本佑)は帝(塩野瑛久)に提言する。

これもまた、晴明(せいめい。安倍晴明)に言われたから、という演出笑。

便利だな、晴明(ユースケ・サンタマリア)笑。

あくまでも道長を今の欲まみれの官僚みたいにせぬように、NHKの女心への配慮が素晴らしい笑。

まあでも仕方ないと言ったら仕方ない。

中宮の定子(さだこ。高畑充希)が勝手に出家したりしたからややこしくなるのよね。

そこは今回認めたね、「お上の気持ちも考えず、お家のことばかり考えておりました」

この時代は兄弟姉妹もお互いがライバルでもあり、中宮定子の立場の浮き沈みによって伊周(これちか。三浦翔平)たちの待遇も変わってくるものだし何かと大変だよね。

伊周も定子ばかりあてにせんで実資(さねすけ。ロバート秋山)みたいに仕事で実力を発揮したらいいけどね。

おバカな兄を2人持つと、やはり世渡りが上手になるのか、道長は行成(ゆきなり。渡辺大知)の使い方もうまい。天性の人たらしなんだよね。

私はおバカな姉の方なので笑、羨ましい。

やっぱりおねだり上手な方が政治家には向いてるかもしれないね。

↑御所の入り口。清所門。

彰子(あきこ。見上愛)の己の無さに自分を写し見て憐れんだお上が「后にしてやってもよい」。と行成に思わず言ってしまう。

それを報告すると、道長は行成の手を握ってお礼を言う・・・・。(彼は前から道長推しでちょっと男色の気があるのよね)

そこまでするか道長!!おじさんにソフトタッチしておねだりするキャバ嬢みたいではないか笑。

乗せられてしまった行成は、再度迷い出した帝に、強く提言をする。

私もこういう人に乗せられてきたからねえ、自分で手を汚さず、私の正義感を利用しようと懐に入ってくる女・・。

最近は見破れるようになってきたから、ひと肌脱ぐのは「不器用な人の頼み限定」にしてる笑。

↑やはり瓦も菊の御紋♪

行成の道長を思うがゆえの必死の説得に、帝もしぶしぶ彰子(あきこ。道長の長女)を中宮にすることを承諾した。

だから行成を蔵人頭(くろうどのとう)にしたのかな、斉信(ただのぶ。はんにゃの金田)だと裏切りそうだしね笑。

↑御車寄(おくるまよせ)。

こういうのを見てると道長め、策略家だな・・・とか思ってちょっとイヤなんだけどね(私もちょっとまひろみたいなとこあるし)。

でも宣孝みたいにあっけらかんとしてると策略家であってもあまりそこが目立たない気がする(最近宣孝びいき笑)。

↑新御車寄(しんおくるまよせ)。

ミーハーなことを話す友達との間で不人気なのは、高松殿の明子。

「なんか最初道長を呪い殺すとか言ってなかった?」

「「私がいないと生きていけないようにしたい」みたいに急に心変わりしてさ、気持ち悪い!」

と話して盛り上がる。

「まだ倫子の方が最初から道長を好きだったから許せるよね」(許せるってなんやねん)。

↑高松殿の明子と倒れた道長。

「(道長の前で)歌を間違ったら容赦しないからね」的な目で合図して子供らをおどす鬼母の高松殿の明子。

とにかく、倫子の家に負けたくないんやろね、倫子の長女が残念な感じという噂は聞いてるだろうし、うちの娘はそんなことならんし♪。みたいな意気込みが感じられる。

そんな高松殿の明子の言葉をさえぎって話す倫子もすごい。

「(こんな女のところじゃなくて)うちでお倒れになればよいのに」

「どうぞ わが夫(お前の夫じゃねーからな)をこちらで看病願いますね」

夫が危篤の時でも、相手にイヤミを忘れない笑。相当恐ろしい女よね笑。

こんな恐ろしい場面、もし気が付いてても敏感な男なら危篤のフリするだろう笑。生きた心地しないよね笑。

道綱(みちつな。上地雄輔)ならこんな場でも「だよね」って起きそう笑(あのキャラも結構癒し笑 おとぼけキャラ上手いなんて知らんかったー)。

それにしても、あの入内した彰子(道長の長女)は、あの2人の元に育っておきながら、なんであんな風になるのか・・・。

「源氏物語」の女三宮※風なキャラにしたかったんだろうけど・・・。

※源氏の君の最後にめとった妻。流されやすくぼんやりしている。黒猫を飼っている。

「笛は観るものじゃなくて聴くものです」(彰子にお上が笛を吹いてあげた時、なぜこっちを見ぬのかと言われて)

うわーおバカー!! 赤染衛門のギョッとした顔が面白かった。

これを一条天皇の気を引くくらいな女にまひろが豹変させるのかと思うとムリがありそうだけど・・・笑。

あんな小娘(言い方)でも后になるってことが、やはり心労をきたしたのか、定子が出産後に亡くなるところも、「源氏物語」の紫の上みたい。(私はマンガ「あさきゆめみし」の知識です笑)

源氏の君が紫の上をすごく愛しておきながら、もうかなり高齢になっていたのに院(元天皇)からのお願いを断れず、その娘「女三宮」を妻にする。

源氏の君と女三宮に愛は生まれないが、身分の高い姫(帝の姫御子)だったので、紫の上の方が下位になってしまい、子がいない紫の上は源氏の君との愛だけを頼りにしていたのに、この年になって裏切られたことに心底まいって、病気がちになりついには亡くなってしまう。

「なんで最後まで幸せなままで逝かせることができなかったのか」と源氏の君は激しく後悔する。

宮中で実際に起きてたこんなことをミックスして源氏物語の中に織り込んだんだろうね。(そのまま書いてたら怒られるからね笑)

↑紫宸殿(ししんでん)。

純粋なお上を引き留めておくのは簡単かもしれない。でも世の流れとしてそれはできそうもない。それなら、向こう(彰子の元)で私(定子)のことを考えてくれる方がいい。

「源氏物語」でも、明石の御方(源氏の娘 ちい姫の母)の家に行きたいが、紫の上に気遣ってなかなか家を出ようとしない源氏に対し紫の上がそのように言うシーンがある。

「お引止めしても、こちらであちらのことを考える殿を見るのは辛うございますので、どうぞお行きになって」

「どうか、彰子さまの前では私(定子)のことは考えなさらぬよう」

これは「愛されてる」自信がある女じゃないと発せない言葉だよね。自分の他に同じ位の中宮が立后するってことはものすごく悲しいことなのに、こんな言葉まで言えちゃうのはちょっと計算高い気がする。

狂いそうなくらい悔しい状況で、「相手を思いやる余裕」を見せることで、「なんて中宮は優しいんだ、俺はやっぱり君だけだー」って逆にとりこにさせちゃうからね。

そんな時でも取り乱さず、自分を律し凛としてる定子に夢中になるのもわかるよね。罪悪感を感じてるお上にギャーギャー言っても意味ないからね。

ギャーギャー言わず、今までのことはさも偽りだったかのように惑わせる。そしたらお上は彰子の元に行っても「偽り?今までのあれが、ほんとに?」などとグルグル考えて心ここにあらずになるからね。

それとも世の流れ的にどうすることもできないから(自分は勝手に出家した身だし)、せめてもの強がりを言ったのかもしれないよね、自分に依存しすぎなお上の未来を考えて突き放したのかな。そうだとしたらすごいよ、24歳で。(中宮定子が亡くなったのは24歳)

『光る君へ -第28話- 一帝二后』煩悩だらけのドラマトーク

↑紫宸殿(ししんでん)。

中宮定子を見習って、もし最近夫が不穏な動きをしてるのを感じたら、無邪気な顔で送り出してあげよう。

「あんた、今からどこ行くの!!!」とわめくのは逆効果。こんなやかましい女からは一刻も早く離れたいと思わせてしまうからね笑、浮気を正当化しかねん。

浮気した相手とこれからも一緒に生きていきたいと思うなら、静かに水面下で行動した方がいい。

男の「罪悪感」に訴えろ。・・・・こんなに俺を信じ切っている、俺悪いことしてるな・・・

そしてとても毎日楽しそうにするのだ。浮気した方は、自分の方がやましいことをしているから、ついそれを相手にあてはめて、「まさかこいつ男ができたのか!?」と気が気じゃなくなるはず笑。

(離婚しようと思ってる人は気づいてないふりをして証拠を集めましょう笑)

いい大人なのに、道長に小さな意地悪をする宣孝(佐々木蔵之介)がカワイイ。

この前の「(道長の子を)一緒に育てよう お前を失う方がイヤだ」発言で一気にもう蔵之介が出てくるだけでニコニコしちゃう(単純)。

毎回道長に謁見しては、「結婚することになったんですよ、為時の娘と!」とか、「子が生まれたんですよ、初めてのおなごでかわいくて」 道長が苦しむのを知ってて楽しそう笑。

位では、はむかえないけどそのくらいはさせてよ、って感じなんだろうか笑。

道長もそれ聞いて毎回落ち込む笑。お前、8人も子がいるやろうが、まひろは1人目だぞ!しかも君の子!! 笑

それにしても高松殿にも生まれたばかりのような赤ちゃんがいて、総勢4人になってたから、お前焼きもち焼く資格あるのか、道長笑。

宣孝が血相変えて道長の危篤をまひろに知らせる・・・なんていいヤツなの。

ー結婚する時は二番目に好きな人と結婚した方がいいー というけれど。

好きになりすぎた相手の前では本当の自分を出すのも難しいけど、すべてを包み込んでくれる人との生活は、ときめきは少ないけど心がいつも安定しているだろうしそれもいいよね。

今日の場所 「京都御所」「京都御苑」京都市上京区

@京都御所