態度とお店のギャップ「EGOTO」『砂の器』【ジャスミンKYOKOの煩悩メモ】

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

そうそう、この前ね、春日原に行った時に、見つけたのがあったのよ。

思わず写真撮っちゃった。 映画『砂の器』で加藤剛の愛人(島田陽子)のアパートに似てたアパート。

こういう雰囲気だったのよ。若き加藤剛が有名な作曲家で愛人いるのがバレたくないのにも関わらず、アパートの前にジャガーを停めてるのが面白かった。目立つってば!!

さて、今日の記事のお供は、親不孝通り近くの、「EGOTO」というカフェバー。

↑こちらもなかなかのレトロなアパートみたいなビルが飲食店のビルになっている。

こういう味のあるビルはそのままにしといてほしいよね。ヤクザ映画とかのロケに必要だから。

↑いいねえ!この感じ。『ブラック・レイン』で高倉健が住んでそうな・・・。

この日は朝8時半からKBCシネマに集合して、Mちゃん・Jちゃんと一緒に『荒野の誓い』を観た。

その後のランチ→お茶からの3軒目がここ。

Mちゃんから散々勧められてはいたが、『砂の器』があんなに悲しい映画とは思わなかった。

何も知らずに観た私とJちゃんは号泣。

殺人事件の捜査の話ではあるけど、そのカギを握ってる加藤剛の過去の話があまりにもかわいそうで切なくて泣いちゃうのよ。

こういう古いアパートをオシャレにできるセンスって羨ましいよね。

主役は丹波哲郎が演じる刑事で、ある殺人事件を捜査するうちに加藤剛にたどりつくんだけど。

昭和の田舎の、ハンセン病にかかった加藤剛の父親への差別がひどくて父子は村を出て全国をお遍路の格好で物乞いしながら暮らす。

でもそれなりに2人は幸せだったけど、引き離される時がくる・・・。

↑ドライフラワーがいっぱいの店内。 「パスタ食堂アマービレ」みたいでかわいい。

子役の男の子の演技が良くて、お父さんと子供と思い合ってるのに引き離される場面がもう辛くてかわいそうで。あんなに泣いたのは久しぶり。

Mちゃんに長らく勧められていたけど、今回「午前十時の映画祭」で観れてよかった。

最近のあまりにもきちんとしすぎる世の中に疲弊していた我々は、『砂の器』の中の昭和のどこか乱暴な感じに幸せを感じた笑。

近所の人がくれたウリにかぶりつき、寺の玄関に種を口からペペペッと吐き出してそのままにしてたり。

タバコぷかぷか。銀色のたくさん吸殻が入る灰皿や、居酒屋のおかみさんにビールを頼むとき「すみません」じゃなく「おい!!ビール」と頼むとこなんかシビレたね笑。

このお店、かわいかったけど、厳しいお店だった笑。

最初にメニューを持ってきた店員が「1ドリンク制で、1時間でお願いします」

まったくニコリともせずに言った。

い、1時間。 いくらなんでもそれは短すぎやしないか?

「追加注文がなければ1時間で」 そりゃーね家賃が高いからね、この辺は・・。

しかし天神・博多中心部でもそこまではあまり言われんぞ・・。

そこで我々も姑息なことを考え始める。

「じゃあ、最初はドリンクだけで、1時間たったくらいでデザートを頼めばいいんじゃない?」

大人になるとこういうことはすぐ思いつく笑。

・・・これで2時間はイケるかも・・・・

みんなでその作戦で行くことにした笑。

当然、デザートは頼むだろ的な聞き方をする店員。

ドリンクだけ頼むと、「デザートは?」「後から頼むかもしれません。」

私はクリームソーダのイチゴにした。MちゃんとJちゃんはこれのピーチ。

なかなかデザートを頼まない我々に嫌気が差したのか、途中、店員が「(頼まないなら)メニュー下げさせてもらいたいんですが」みたいなことを言って来た。

テーブルの邪魔だからメニュー下げましょうか、みたいな空気を漂わせてもよさそうだが、どう見ても嫌味な行動だった。

「後から頼むのでその時に見せてください」と我々が言った後、ヤツはメニューを持って行った。

1時間くらい経った後、「そろそろ何か頼む?」

メニューを持ってきてもらうために店員を呼ぶと「はい。何か?」だけでいいのに「お会計ですか?」と聞いてきた。どうしても1時間で帰ってほしいのかな、このお店は。

「メニューを持ってきてもらえませんか?」というと驚いた顔をしてメニューを取りにいったが、向こうでカウンターの中にいた(↑こいつ)が向こう側で「もう時間だから」というのが聞こえた。(もう時間だから帰ってもらえ、みたいな感じ)

時間は17時くらい。バーの客を入れたい時間なんだろう。客単価が低い客は帰ってほしそうだ。

我々もそこまでしてこのお店にお金を落とす気はないので笑、帰ることに。聞こえるように言うんじゃないよ。

注文を聞きに来た店員に「会計をお願いします」と言ったら驚いていたが安心したように見えた(店長に怒られなくてすむからね)、しかし30円のお釣りをなかなか持ってこない笑(990円×3人分 3,000円払った)。

こうしてこのお店は「厳しく居心地が悪いお店」として記憶されることになった笑。

「お店も出てくるものもかわいいのに、店員の態度がかわいくないよね」

ということでこのお店の思い出は終了。最初の2軒はすごくよかったので、その話はまた後で。

『砂の器』いいですよ♪ 昭和の雰囲気たっぷり。

加藤剛がピアノを弾く時、あきらかに加藤剛の指じゃない、ぷよぷよ太った指が面白かった。

今日のお店 「EGOTO」福岡市中央区舞鶴

@EGOTO