賢いまひろも戸惑う子育てと、あなた様の光『光る君へ -第30話- つながる言の葉』(ネタバレ感想)

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

道長たち、いきなり「ヒゲ男子」になってたねーー!

30歳も後半になった、ということを表したいのかな・・・。

それにしても、公任がいつのまにか結婚してた・・・しかもあまり美人じゃない奥方・・(余計なお世話)。

和泉式部登場で、ちょっと面倒な女の予感・・・・笑。

今日の記事のお供は、「京都御苑のしだれ桜」です。

『光る君へ -第30話- つながる言の葉 』前回までのストーリー

清少納言の「枕草子」が完成し、伊周はお家の復興をかけて、宮中に流行らせるべく、お上に献上する。

お上は、定子のことばかりを考え、一向に彰子の元にお渡りがないため、母の倫子はあれこれ策を練るが何も効果はなく、彰子の未来を案じすぎて道長との間に亀裂が入り始める。

彰子にお渡りなくば、かわいい弟の権勢も揺らぐと感じた女院詮子は、敦康親王(定子の長男)を彰子に育てさせ、お上が彰子の元に来るように仕向けては?と提案し、亡くなってしまう。

道長は、お上に敦康親王の養育を彰子にゆだねていただくよう提案するが・・・。

詳しくは前回のレビューを見てね→「光る君へ -第29話- 母として」

『光る君へ -第30話- つながる言の葉 』ネタバレ感想

雨ごいとツッコミどころ

干ばつなのに、物語を書いてるまひろ(吉高由里子)・・・。

その墨をすった水は・・・!?とツッコミを入れたくなったけど笑、まだあの家には井戸は干上がったけど少しは水は残ってたのかな。

それにしても貴族の家って、あんなに柱しかないスカスカな家だったのかしら。

そりゃあ御簾などで隔てられてたとは思ってたけど、壁が全くないとは思わなかった笑。

京都での真冬をあの家で暮らせるのがすごい。今の京都よりもっと寒いだろうに・・。

前回で、乙丸(矢部太郎)のいい人は越前に帰ってしまったかと思ったら、まだいた笑。

やはり乙丸を置いていけなかったのかな。

雨ごいを頼まれた晴明(ユースケ・サンタマリア)から、「道長さまも何か差し出してください」と言われ、「10年分の寿命をやろう」と道長(柄本佑)。

こんなことを言われても60歳近くまで生きると知ってるので安心よね笑。平安時代にしては長生きな方だよね。

ということは、ほんとは70歳まで生きるはずだったのか?笑。

雨ごい終わって、晴明が死んだのかと思ったら生きてた笑。(あの従者の人が泣いてたから、てっきり笑)

雨ごいをして総白髪になっても、まだまだ道長を悪者にするわけにはいかないから、晴明にはいてもらわないといけないのかも、NHK笑。

賢くても、子供好きでも、うまくゆかぬは子育てなり

倫子(黒木華)がとうとう覚悟を決めて、自分の娘が魅力ないのに「お上の方から視界に入って話しかけてくださいまし」などとなかなか大胆な提案をお上にする。

下々の者じゃお上にさえ会えないけど、倫子は時の左大臣の妻であり、源家の血を継いでいるからか、強い。この人、武士?笑。

娘の彰子役の女優さん(見上愛)も長いこと、伏し目がちな演技でもう飽きてきてないかな笑。

CMで笑ってるのを観て「あ、笑ってる!」とビックリしたもんね。

あんな家で育って、倫子の愛情受けて何不自由なく楽しく育ちそうなもんなのに(高松殿の明子の家だったらああなるのわかるけど)、まひろの登場の意味を持たせるためとはいえ、ずいぶんな暗い性格の上に貝合わせもできないから賢さもないのか・・とビックリ。

子供好きの倫子でさえこうだから、思ったようにいかないのが子育てだよね。

ちっとも言うことを聞かない賢子(かたこ)を観て、まひろが家を出ながら詠む歌があるけど、

あれは紫式部のひいおじいさんの歌で「百人一首」にもなってるみたい。

人の親の心は闇にあらねども 子を思ふ道にまどひぬるかな

(子を持つ親の心は闇というわけではないが、子どものことになると道に迷ったようにうろたえるものです)

藤原兼輔(紫式部の曽祖父)

何を教えても興味を持たなければ伸びないもんね。

私も息子ちゃんに洋画を見せ過ぎたら、欧米かぶれどころか、邦画邦楽の男になってしまった笑。

でも洋画アクションは面白かったら観そうではあるけどね。

同じ親から生まれて同じ家に育っても、こうも違うのかと私も自分の妹たちと趣味嗜好が違うから、まひろが賢子に文学への興味を求めてもすぐには難しいかも。

色んな人と触れ合いはじめ、他の人より多くを知ってる自分に気づいた時、「ああ母上のおかげなのだ」と気づくと思うんだけど。

たぶん、父上の文学は弟に向けてのものだったので、まひろには押しつけがましさがないから、楽しさが先にあってすいすい覚えられたのかもしれないよね。

私も一度も「勉強しなさい」と言われたことないから、のびのびと勉強や読書を楽しめたけど、うちの息子ちゃんは「しなさい」とこちらが言いたくなるまで、試験の前日も慌てず何もしないタイプでヤキモキした笑。

高校から勉強のやり方がわかって楽しくなったようなので一安心したけど。やり方がわからなかった、というのも勉強のやる気に影響するみたいね。

賢子も今はわからないけど、まひろの影響は必ず受けてると思うからね、きっと後で役に立つよね(賢子も後に文筆家になる)。

親は自分の成功体験をついつい子に教えたくなるもんだし、一人っ子は遊ぶ兄弟がいないから親にすぐ寄ってきちゃって、それが一番自分に余裕がない時だったりするよね。

「い、今?」っていうときに「遊ぼ」って来る笑。

しかし、火をつけたらいかん。「思い通りにならないからって火をつけるとは!!」これは徹底的に怒っておかないと、後から大変な人になっちゃうよね、いくらじいちゃん(岸谷五朗)が甘くても。

放火魔は平安の命取り!(そこ?)

大それたことをしたときはきちんと怒っておかないと、スルーしたら大人になった時に善悪の境界線が甘くなってしまう。

まあ、でもその後、何が不満なのか聞いてあげてほしいけど、一人目は余裕がないよね。

宣孝さまがいたら、まひろにも心に余裕があったのかな、今は「物語を書くこと」が心に平安を生み出しているのかもね。

定子の忘れ形見、敦康親王(あつやすしんのう)を彰子がお世話をする、って下り。

これも「源氏物語」の、明石の御方の姫君を紫の上が育てるっていうのに似てる。

明石の御方が身分が低いため、源氏の君が子供好きな紫の上に頼んで育ててもらうことにする。

明石の御方も辛くてたまらないが、姫の未来のため、手放す。

この頃はほんと、まひろと道長が結ばれなかったように、「身分」が邪魔した恋や結婚、子育てはいっぱいあっただろうね。

彰子も敦康親王を育てることで、情緒が出てきたらいいのだけどね。

『光る君へ -第30話- つながる言の葉 』煩悩だらけのドラマトーク

久しぶりに「平安のF4」の宴があって嬉しかった♪

※F4・・・マンガ「花より男子」に出てくるイケメンで大富豪の4人の男子。「光る君へ」では、道長、公任、斉信、行成の4人のことをXでこう呼んでる人がいた。

全員ヒゲ男子になってた、あ、行成はヒゲなしだったね。

行成はヒゲなしがあのキャラだし似合う気がする。それにしても行成役の人、バンドマンとは知らなかったなあ(→友達から聞いた)。

「黒猫チェルシー」というバンドらしく、あの人、生まれ持っての平安貴族みたいな感じだから、まさかバンドマンとは!(何度も言うな)

公任がまひろが書く物語が評判になっている、と道長に伝えてくれた。

晴明が言う通りに「あなたさまの光」となるまひろに来週会いに行くのねえ、楽しみ!

君が「光源氏」なんだからね、道長。今8月半ばか、これから宮中に入って倫子に嫌がらせを受けながら「源氏物語」を書いて行くのね、年末まで。

「私の心は殿はお分かりにはならない」って倫子が言ってたけど、まひろに接する道長を観てしまったら、「長い間、殿の心にいたのはまひろだったのか」と気づくに違いないな。

彰子の後宮をバラ色にするためではあるけど、道長とまひろがバラ色で明るくなるのかも笑。

できれば、道長が年寄りになるまで描かずに、全盛期で終了してほしいけどなあ。

今日の場所「京都御苑 出水の糸桜」京都市上京区

@京都御苑