こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
「六曜社珈琲店」で、良くも悪くも昭和のひとときを楽しんだ後、K氏(パートナー)をそこに置いて、私は別行動。
「京都市文化博物館」で開催されている「紫式部展」を観たかったので、晩ごはんまで別行動することにしたのだ。(K氏は、平安時代にも『光る君ヘ』にも興味がないため)
六曜社から京都市文化博物館へ徒歩9分。
三条名店街のアーケードに差し掛かった時、一度方向を確かめたくて、アーケードの入り口にあった地域マップを見てたら。
↑三条名店街を抜けたところにあるレトロなお店。ここも建物が素敵。
白人の素敵なおばあさまが、自分の持っている地図と、その地域マップを難しい顔をして見比べていた。
道に迷ったのかな。
手元を見ると、英語で書かれた地図を持っていた。
欧米かぶれなので、欧米人の危機は助けてあげたいが笑、私も地元じゃないんだよね。教える自信ないなあ。
↑「梅園 三条寺町店」という、わらび餅や抹茶パフェなどがある喫茶店のようだ。今度京都来たら行ってみたい♪
よし私の方向は間違いなさそう。・・・と思って横を見るとおばあさまと目が合った。
(以下英語。私のは単語の羅列笑)
「あの、道を教えていただけないかしら?」
「どこに行きたいのですか?」
「ホテルに帰りたいのです」と、地図のはしっこに書いてあったホテルの名前と住所を見せてくれた。
うーん。旅行を計画してた時に、色々検索したけど、知らない名前のホテルだなあ。
う、地元民じゃないけどグーグルマップがあるから教えられるかもしれん。・・・検索してみるか。
経路を確認すると、徒歩で25分くらいかかるみたいなので、電車の駅を教えようとしたら、「No,train. Walk please.」
電車は難しいみたいだった。本当に徒歩でいいのか聞いて、できるだけ大きな道をわかりやすく教えてあげた。
私のような観光客でも教えてあげられるから、グーグルマップは便利だよね。
おばあさまは満面の笑みで「サンキューソーマッチ!」と言って歩いて行った。
無事に着くといいなあと思いながら歩いてたら目的地に到着。
閉館まで1時間半しかないのにおばあさまに道を教えて見学時間が少し減ったけど、気分はいい気分。
「京都市文化博物館」、素敵!!!明治か大正時代の建物みたい!!欧米かぶれの血が騒ぐ!
↑鹿鳴館みたい♪ 見たことないけど笑(勝手な想像)。
夜の19時まで開いてたからさくっと行けてよかった。
こんなところに来たくなるほど、大河ドラマ『光る君へ』にハマってしまった。
「あさきゆめみし」を読んだ時から「源氏物語」は大好きだったけど、マンガを読んだのは10代の時で、他にも楽しいことや興味があることがいっぱいあったから、マンガ以上の知識は身につけてこなかったのよね。
面白いマンガやドラマ、映画のおかげで、出来事や歴史に興味を持てるのはありがたいよねえ。
私なんて、ほとんど映画とマンガから派生した知識だもん笑。
↑中は意外と近代的。2階に展示室があるらしい。
今回の京都旅は、桜が咲かないのと『光る君へ』関連もどこか周りたいのとで、催し物や展覧会などを調べてたから、この「紫式部展」を知ることができたのだ。
↑「紫式部展」のチケット。500円。ロゴがかわいい♪
残念ながら、中は撮影禁止だった。がっかりしたけど仕方ない。
最初のゾーンは、京都のその頃の町の雰囲気などがわかる展示があり、琵琶や和琴がいい雰囲気を出していた。
毎回『光る君へ』を観て思ってたのは、まひろ(吉高由里子。紫式部役)が弾く琵琶の音ってあれで音程合ってるの?笑。
あんまり風流に聴こえないんだよね。
↑展示室に向かうエスカレーターの手前にあったタペストリー。
平安時代に活躍した女流作家の三人をマンガ風に描いてある。
あー左の「赤染衛門(あかぞめえもん)」は『光る君へ』で知ったぞ♪。
道長の妻になる源倫子(みなもとのともこ。黒木華)の教育係ね♪
閉館まであと1時間を切っていたのもあり、館内には、ほとんど人がいなかった。
私と欧米人の若いカップルくらい。
すごい、「源氏物語」なんて外国人にしてみたら相当マニアックなのに、外国で翻訳されたものを読んだファンなのかな。
カップルの2人はとにかく丁寧に1つずつ観ていた。
白人の彼氏がカッコよかったので、ブラピを思い出した。
ブラピも京都好きだからお忍びで何回も来てるし、とうとう映画にも京都を出したもんなあ(『ブレット・トレイン』のこと)。
私も京都に住めば、いつかブラピに会えるかしら・・・。
いかん、展示に集中しなきゃ笑。
平安時代の発掘物の展示が終わると、源氏物語の背景になった紫式部の周りのことと、その頃の政治の中枢の出来事の年表が壁一面に張ってあり、私はそこをじっくり読んだ。
あーーー兼家、道隆、道兼!!!
藤原道長の父や兄弟が官位になった年や出来事などが事細かに書いてある。
やっぱりいたんだ、ほんとに歴史上に。
私が一行も見逃すまいとじっくり年表を観てたら、ボランティアのスタッフの男性が「パンフレットもらいました?年表はそれにも書いてありますよ」と声をかけてくれた。
「もらってません、そんなのもらえるんですか?」
↑スタッフさんがくれた年表がついてるパンフレット。
「日本史では道長しか習わなかったから、『光る君へ』は色々知れて楽しいですよね」と話すと、ボランティアの男性スタッフは「源氏物語」を現代版に訳したものを読んでいるとのことで、かなり詳しかった。
↑入り口にあった紫式部の像。 宇治川のほとりにあったのと同じだ♪
藤原兼家(ふじわらのかねいえ。段田安則)の屋敷、「東三条殿」の復元模型があり、じっくり観ていると、今度はボランティアの女性スタッフが。
「すごく広いですよねえ。」
「広いですよね。土御門殿(つちみかどどの。道長が婿に入った左大臣家の屋敷)とどちらが広いんでしょうね?」と聞くと、
「正確にはわかりませんが、土御門殿の方が広かったと思います。」
そっかあ、兼家(父)より息子(道長)の方が権勢が長かったからなあ。
「『光る君へ』観られてます?」
「もちろん観てます!面白いですよね。」
江戸時代に発行された源氏物語の本が54冊も展示してあり、章ごとに表紙の色が違ってて見応えがあった。
「宇治十帖まで揃ってる、あ、末摘花(すえつむはな)だ、花散里(はなちるさと)だ、朧月夜(おぼろづきよ)だ。ほとんど残っててすごいですね」と言うと、
「源氏物語読まれたんですか?」と女性スタッフ。
「いえ、私は「あさきゆめみし」(マンガ)知識なんです笑」
「そうなんですね!私も読みました♪ わかりやすいですよね~。 この写本は全部の巻54巻揃っているんですよ」(現存する源氏物語の写本で一番古い物は53巻しか残っていない)
↑『光る君へ』に出てくる登場人物がいっぱい載ってて楽しいパンフレット。
あーはんにゃの金田(藤原斉信)だ、町田くん(藤原公任)だ、ロバート秋山(藤原実資)だ!!つい俳優で覚えるよね笑。
「実資(さねすけ)の小右記もありますよ」「実資!」
歴史上の人物を、下の名前で話せるのが楽しい。
藤原実資(ふじわらのさねすけ。『光る君へ』ではロバート秋山)が書いた「小右記(しょうゆうき)」もあった。
あんなに「日記なぞ書きたくない」と言ってたのに笑。
歴史もドラマや映画だと楽しく覚えられていいよね。
↑展示室の入り口には「紫式部ゆかりの地マップ」が。(パンフにも記載あり)
やっぱり博物館のスタッフは、それを「好きでたまらない」人がいてほしいよね。
私も「アクションと犯罪映画」の博物館の学芸員にならなれそう笑。
観に来た人と全力で話しすぎて疲れるかもね笑(好きに見せろと苦情来るかも笑)。
帰りは少し雨が振っていた。
昼間は福岡と同じ気温でも夜の冷え込みが格段に違った。
おばあさまに道を教えた後、マツキヨでカイロを買って正解だった。(在庫がこれしかないと言われた。5個入り2袋しかなかった。3月末だからね)
「紫式部展」は展示数も少なかったので、1時間もかからずに観れたのでよかった。
ボランティアの学芸員さんと源氏物語について話せたのがとっても楽しかったな。
「好きなもの」が同じ人と話す楽しさを味わった京都旅初日の夜だった。
20時に予約している夜ご飯のお店へと向かうことにした。
今日の観光地 「京都市文化博物館」京都市中京区
旅のMONEY
前回までのTOTAL | 102,040円 |
マツモトキヨシ(ホッカイロ)5個入り | 360円 |
京都市文化博物館 | 500円 |
TOTAL | 102,900 |