『ランド・オブ・バッド』(ネタバレ感想)バレバレなご都合主義と、主人公を応援できない微妙な戦争アクション

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

アイキャッチ画像は生成AIで作成しています(ラッセル・クロウが一緒にジャングルにいるような仕上がりになってしまった笑)。

期待はしてなかったよ、なんか低予算な感じがしたし笑。

どうせ、ラッセル・クロウはオデブなので動かないだろうし笑。

それでも「敵地で窮地に陥った主人公(リアム・ヘムズワース)をラッセル・クロウが無人爆撃機で後方支援」みたいなのを聞いたら、あの最高な『エネミー・ライン』を思い浮かべてしまうから行かないと。

※『エネミー・ライン』・・・2001年の映画。主役はオーウェン・ウィルソン。ボスニア・ヘルツェゴビナに落ちてしまった米兵がロシアとボスニア兵から追われる。上官はジーン・ハックマン。緊迫感がすごくて面白い戦争アクション映画。

期待は低くしていても、やっぱり久しぶりの戦争アクション、少しは楽しみではあったのよ。

でもね、主人公を応援したくない気分になる戦争映画ってどう?笑。

観終わった後、友達とツッコミどころとイヤだったところを並べまくって退屈しなかったから、ネタに昇華できたのはよかったかも笑。

イメージのために公式X貼ってますが、そこに書かれてる評論家の絶賛コメントとは真逆の感想を書いてます笑。

私の評価★☆☆☆☆☆☆
主人公に感情移入できないストーリーが難点。バレバレな展開も
もっと隊員同士の絆のエピソードが盛り込まれていれば乗り越えられたかも。
観るのにオススメな人◆リアム・ヘムズワースのファン
◆ルーク・ヘムズワースのファン
◆軽めの戦争映画が好きな人
◆ミリタリーゲームやサバゲーが趣味な人
◆男の友情や人間ドラマを重要視していない人
暴力性・残虐性★★★☆☆☆☆
首を切られるシーンがあるが、そこまでハッキリ映らない。
銃撃戦はあるが、グロイシーンはほとんどなし、血はあまり出ない。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
感動度★★☆☆☆☆☆
遠隔操作でのミッションが今は主流なんだろうなと米軍の進化に感心。
それぐらいで何も感情揺さぶられることなし笑。

『ランド・オブ・バッド』ストーリー

米軍のデルタフォースがフィリピン沖の島へ人質を奪還に行く極秘任務の話。

※デルタフォース・・・陸軍特殊部隊。同じ陸軍特殊部隊のグリーンベレーと違うのは、デルタフォースは主に対テロや人質奪還が任務。(グリーンベレーは地上のゲリラ戦)

JTAC(ジェイタック。統合末端攻撃統制官)※のキニ―軍曹(リアム・ヘムズワース)は、実戦経験がないまま、この極秘任務に参加することに。

※JTAC(統合末端攻撃統制官)・・・ペンタゴン(米国防総省)から認定された近距離航空機爆撃の許可を出す司令官)

敵地にて危機に陥った彼らを無人爆撃機のオペレーターのベテラン、グリム(ラッセル・クロウ)が後方支援するが・・。

『ランド・オブ・バッド』ネタバレ感想

最近は、洋画の戦争アクションなんて、ひっそり始まるよね。

これも2025年8月公開映画リストを1つずつじっくり見てようやく見つけたもの。

なんだ、この扱いは!!!と怒りつつ、もしかしたらつまらないけど、リアム・ヘムズワースとラッセル・クロウの共演の戦争アクションなら、行くしかない(律儀)。

アクション映画の基本、掴みを失敗したの巻

さて、この映画の後、同じ友達と『トップガン』(1作目再上映)を観た時、友達が

「やっぱり、つかみって大事だと思った」

※『トップガン』の掴みは洋上の空母より戦闘機の発艦、ソ連のミグとの空中戦で始まる

それを聞いて何のことかすぐ分かった。この『ランド・オブ・バッド』はアクション映画の基本、掴みがヌルかったのだ!笑。

フィリピン沖スールー海に浮かぶ島は、イスラム過激派の温床との情報が入っていた。

元KGB(ソ連諜報部)で今は武器商人のペドロフを内偵していたCIA工作員のアセットが拘束され、デルタフォースが人質奪還の任務に就くことに。

冒頭、基地内(フィリピン)で2つのシリアルをどっちにしようか真剣に悩んでるリアム・ヘムズワースのショットから始まる。

こんな極秘任務にシリアルを持ってくの?しかも選ぶの真剣!?たぶん笑いどころなんだろうが、笑えない。

リアムはコメディが下手なんだな、きっと。

あれが、トム・ハンクスだったなら、きっと笑えただろう。

笑わせる演技は、目の動きとか小さな表情が重要だからね。

なんじゃ、このしょっぱなからスベッた感は。はよ、ヘリに乗らんか!と冒頭からイラっとした笑。

で、ヘリに乗ってからも、リアムの、いかにも実戦経験がない新人って感じを出すためのエピソードがつまらない。

「あ!シリアルがない!!忘れた!」(いいって、もうシリアルネタは!!怒)

最初は誰もが実戦経験なしから入るのだろうけど、「人質奪還」なんてハードな任務には新人は就かせないんじゃないかな。

仮に就けたとしても先輩の人数をもうちょい増やすよね(人質の命かかってるんだから)。

緊迫感がありつつ冗談を言うシーンは、どの戦争映画もあるが、この映画は緊張とフィリピンの暑さから来る汗も出てなくて緊迫感が足りない。

アクション映画はつかみが肝心なのに、オオコケである。

そんな掴みがまったくない冒頭に早くもヤバいなこの映画・・と思っていたが、タイトルコールが、すごくて、一瞬期待してしまったのだ。

『LAND OF BAD』って赤い文字がスールー海の洋上に浮かび上がったかと思ったら、波が文字にかぶさった部分だけ消えていき、最後には全部波の中へ。

うわっ、このセンスすごい!!冒頭はひどかったけど、実はとんでもなくいい映画かもしれない!!

友達も私もそう思った。

あの瞬間を返せーーーーーーーっ。

史上最高に太ってるかもしれない、ラッセル・クロウ

人質奪還に4人なのーーー。確かに極秘任務だし小さなヘリだと難しいかな・・。ランボーは1人でするけどね笑(それはランボーだから)。

上空からの無人爆撃機の映像あるから、あえての少人数なのか。

その無人爆撃機を、ラスベガスに近い基地のコントロールルームで後方支援するのが、ラッセル・クロウ演じるグリム大尉(コードネームはリーパー)。

ラッセル・クロウが好きでいつも義理堅く毎回観に行くけど、史上最高に太ってない!?(前回の『ヴァチカンのエクソシスト』はあれでまだ絞ってたのね笑)

米軍の鍛えられた肉体の中だと、余計に目立つ。

あの精悍だった彼はいずこに・・・。もちろん軍服は入らないから私服のアロハにアーミージャケットを着てるだけ笑。

ラッセル・クロウがコントロールルーム勤務中、非番の隊員たちが隣にある休憩室で、バスケの試合を観て盛り上がっていた。

ラッセルが、休憩室にある電話に臨月の妻から電話があった場合は、緊急だから知らせてくれと彼らに頼む。

はあ?妊娠?ラッセル、いったい何歳設定だよ!?

後から4度目の結婚と分かって、なるほどねと思うが、その体形でいくら声がいいからって(いくら太っても声だけはセクシー)年の離れた女子にモテる??笑

しかも妻はヴィーガン(肉・魚・卵・乳製品を食べない菜食主義者)だという。

ヴィーガンならなおさら、そんなメタボな男と結婚なんてしないって!。

「妻はさ、それが最悪なんだ。 ヴィーガンなんだよ」

ヴィーガンをちょっとディスったようなトークが劇中何回も繰り返されるが、最初だけフッと笑ったくらいで、ラッセルがスーパーでヴィーガンフードを買い物するシーンがやたら長すぎて退屈。

これは・・・コメディ?全体的に見ると、実は「コメディ」と思えるような箇所が結構頻繁にある。

笑えるならいいけど、コメディがうまい人がいないし、何より笑えない笑。

ド素人なリアムとスローモーション演出で一気に冷める

上空からの無人爆撃機の映像の赤外線カメラで、敵がいないことを確認しながら進む。

軍事衛星からのデータだと電波が途切れたりしたけど(『エネミー・ライン』)、無人爆撃機やドローンだったらすぐ上にいるから、映像が途切れることも少ないし、よりクリアな画像を取得できるからこういう使い方もできるな、とそこは米軍の進化に感心。

リアムの役目は、昔の戦争でいうところの「通信兵」だよね。

昔の通信兵は安全な場所にいる大佐とかに連絡して許可をもらい爆撃機に座標を連絡するからいちいち時間がかかってたけど、それを直で判断出来るのがJTACということか。

※JTAC(統合末端攻撃統制官)・・・ペンタゴン(米国防総省)から認定された近距離航空機爆撃の許可を出す司令官。リアム・ヘムズワースの役目。

こういう侵入作戦には素早い判断が必要だからね。

人質が囚われているかもしれない敵のアジトに、武器商人のペドロフを確認したのも束の間、急に現れたイスラム過激派の集団にペドロフも家族も惨殺される。

都合よくこの時に無人爆撃機のシステムが壊れるから、過激派の接近に気づけない笑。

武器商人をなぜ過激派が殺したのかは不明。

もしかしたら、CIAエージェントにしっぽをつかまれてたから、用無しになったとか?

まあ、そこまで深く考えないでいいでしょう、この映画は笑。

気を取り直して観ていると、今度はデルタフォースが個々で息を潜めて山肌から様子を伺っている時に、使えない部品にイラっと来たリアムが、地中から出てる煙突みたいなところにそれを捨てる。

するとその部品がカーンカーンカーンと音を立てて地中深く落ちていく。

それが脱出する地下道があるという伏線かもしれないけれど、どこのド新人だよ!

音させて見つかったら作戦台無しじゃないか!!(足場が崩れた上の小石なら許すが部品!)

こんな初歩的なミスする野郎が、デルタフォースにはいれるのか!?笑

捨てずにそこに置いとくか、証拠隠滅のためポケットに入れろよ!!

過激派がペトロフの妻を殺害した後、子供を殺害しようとしたところで、デルタフォースやむを得ず狙撃開始!

しかしね、これがいちいちスローモーションなのよ。

・・・なんで?このシーンにスローモーション必要?

薬きょうが銃から飛び出すのを、スローモーションで観せるのが監督の憧れだったんだろうか。

それなら、ラストのここぞという時にとっておきなさいよ。

こんなしょっぱなに意味不明!!(ジョン・ウー※ごっこしたいのかしら)

※ジョン・ウー・・・やたらとスローモーションと鳩を多用する名監督

さっきのリアムのミスと、このスローモーションで、一気に冷めた笑。

ここで敵側にRPG(手持ちミサイル)登場。

この反撃でデルタフォースはリアム以外全滅したかに見えた。

多くの戦争映画で使われた演出を使っているのに、よりひどくなっている

味方が全滅しても人質を1人で救いに行くのはランボーだが、そこはリアムなので、退避しヘリが降下できる合流地点をラッセルに聞き、そこへ向かう。

あーどうせ、ヘリが来ても、1回目は寸前で救出出来ないんだろうなあ。

ほーら、やっぱり笑。

夜の闇に紛れて、リアムは草原で待っていたが、あとちょっとのところで乗れず、敵に見つかりRPGの連射で、やむなくヘリは基地へ引き返す。(ヘリはバレやすいから、浜辺があったし潜水艇で来た方がいいと思うけどな)

まあ、これは『ランボー 怒りの脱出』、『プラトーン』、『エネミー・ライン』でも描かれたから最初の1回目はヘリに乗れないっていう想像はつくのよ。

でもこの3作品は同じシチュエーションであっても、それぞれストーリーは素晴らしかったのよねえ・・。

まあ、低予算映画をそこまで責めてはいかんか。

・・・と言いつつ、責めるけど笑。

この合流地点に来る前、リアムが浅い川を進んでいる時に、ラッセルから「東西から敵が接近中」と連絡が入る。

リアムは慌てて川辺にはみ出した大木の根っこの陰に隠れるものの、敵の飼ってた犬が嗅ぎつけ近づいてくるから絶体絶命。

普通はここはハラハラして盛り上がるとこなんだけど、最初は吠えてた犬が諦めて主人の元に帰るの。

はあ??よほどのことがない限り犬は吠え続けるやろ。 だってこんな過激派のアジトの犬なんだから訓練された番犬でしょ?

水に潜って匂いを消すのなら分かるけど、このド素人は潜ろうともしないのよ(リアムファンすみません笑)。ランボーなら体に水底の泥を塗るわよ!

次の救出地点を知らされ、それがすごい山の向こうなのでリアムは不満を漏らす。

なんかね、そのイヤそうな顔に命の危機が迫ってることが感じられないの。

『エネミー・ライン』のオーウェン・ウィルソンは、「もっと近くの合流地点はないんですか!!」と鬼気迫る演技で言うのよ(それもそのはず、ほんと恐ろしいからね、ロシアは)。

でも、リアムのそれは、「えー山?登りたくねえ」みたいなめんどくさそうな雰囲気。

お前、デルタフォースだろーが!!

その後の絶体絶命の危機に陥った時、相手を撃ち抜く銃弾が。

デルタフォースの先輩が生き残ってたのだ!

助かって胸をなでおろしたリアムは、一緒に脱出かと思いきや、先輩が

「〇〇(以下先輩B)が捕まった。地下に囚われている。助けに行くぞ」

ここで、リアムの表情。

えーーー今からーーー??せっかくここまで逃げてきたのに。

もうここで私はすっかり腹を立てた。お前な!!!その表情はやめろ!!

確かに先輩にとっては仲間だろうが、彼にとってはそこまで絆がないからね。私も絆がなかったらそんな気持ちが頭によぎるかもしれないけどさ。

でも、戦争アクションの主役であんな表情する人、なかなかいない笑。

自分の仕事だけしか一切しない人が帰ろうとした時に、残務処理がまだあると伝えた時の表情ね。

ここまで主人公に愛着がわかない映画があったかな?笑

この戦いを通して、新人だった隊員が軍人として成長する話を描くんじゃないの?

観客に反感持たせてどうするの?今からクライマックスだよ?

なんかね、即席の仲間であっても途中で「絆が生まれる」エピソードがあれば、この面倒そうな表情をしても、土壇場になってその絆から生まれる力を発揮するのね?と思うけれど、こいつは地下に行っても自分一人で逃げるんじゃないか?って不安になるのよね。

『エクスペンダブルズ2』のリアムは良かったのに。スタローンに軍人の基本を習ってこなかったの??

リアムは悪くない、脚本が悪いんだろうけどさ。でも誰かこの脚本に意見言う人がいなかったのか・・。

低予算なりにがんばってはいると思うけど、何にしろ一番大事な主役の魅力がない笑。

ご都合主義満載のクライマックス

アジトに潜入する前、リーパー(ラッセル・クロウ)に連絡し、無人爆撃機で、敵の注意をそらすために爆弾2発を基地の周りに15分ごとに発射し、3発目は壊滅させるためアジトに直接落とすように頼み、潜入開始。

アジトに潜入する時に、先輩が「音を立てるな。銃は最終手段だ」と言うわけよ。

潜入したすぐに先輩がソファに座ってた敵を枕を押し付けて銃で殺すところは、おっと、ランボーみたいに1人ずつ倒していくのかな?と少々ワクワクした。

が、先輩が静かだったのはそれだけで笑、後はナイフを出しても大きな音を立てて殺すし、リアムも敵を持ち上げて投げ飛ばしたりして、音を立てまくる。

いや、そんなに乱闘で音出すなら、銃で一発で仕留めた方が早いです・・・。

リアムがナイフを持って応戦しはじめて、敵もナイフ(お互い短いナイフ)持ってて相打ちかと思いきや、敵にしか刺さってないナイフ、その近づき方でそれはおかしい。

これからご都合主義が続く・・・笑。

先輩Aが撃たれ、敵に捕まったリアムと2人、地下牢に連れていかれ、そこに先に囚われてた先輩Bが。

敵はビデオを撮っているにも関わらず、先輩Aに何も発言させないまま射殺。(普通はアメリカ政府に対し命乞いをさせたり、声明を読ませたりする)

リアムの拷問の番になり(なぜかリアムは射殺じゃない)、岩を砕くようなハンマーで顔を殴られて奥歯が取れるが、ラストまで顔が腫れ上がったり、ケガしてないのが不思議で笑った。

あんだけのハンマーで殴られたら、普通の顔の状態じゃないよ、君・・・・。

アイドルじゃなく君は戦争映画の主役なんだから。これは戦争アクションだよ?

最初は水がめに顔を2人がかりで浸けられ水責めにされていたのに、急に場面が変わり、いつのまにかバスタブに全身浸けられてもがいてた。

えーーーーー!!さっきまで水がめだったじゃん!!(もしくはバスタブの端っこ)

いや、いくら2人がかりでも大人の男の全身を沈めるのって大変だよ?後ろ手に手を縛って頭を押し付けた方がラクなのに。

最初はそうしてたのにバスタブでは縛ってたガムテープさえも外されてた。

出た!!爆弾落ちるから水に浸かってたこいつだけ助かるって算段だな(バレバレで最悪)。

2発目落ちたーっ ものすごい爆風と炎が地下を覆いつくすが、リアムだけバスタブの中で無事笑。

アクション映画は単純明快でいいんだけどさ、こんなにスカスカな内容だともうギャグにしか見えん。

助かったリアムは、CIAのエージェントと先輩Bを連れ脱出を図るが、あんなにすごい爆風と炎だったのに、ヤケドもなく顔が黒くもなっていない過激派のボスと最後戦う笑(上半身裸の先輩Bや人質のCIAも隠れるところがない檻の中だったのに無傷笑)。

ボスをやっつけた後、地下から出た方が早いのに、ラスボスのスマホを使って無人爆撃機の爆撃を止めるため、2人を置いて電波がつながる場所を探すリアム笑。(はよそこから出ろ)

こんなにマヌケな人、いる?

ラッセル・クロウのスマホにかけるものの、ヴィーガンの妻の食事の買い物をしてるのと知らない電話なので出ない。

ラッセル・クロウは、後は爆撃だけだからと、10時間以上勤務してるから交代しろと大佐に言われる。

リアムの危機に最後まで任務を続けるんだと言い張ったが、命令で無理やり勤務を外される。

あんなに彼の無事を心配し正義感から上司に盾突いてたのに、ウキウキとスーパーで買い物してる切り替えの早さがよー分からん。ここも笑いどころなの?

あそこまで彼を心配してたのなら、救い出されるまで気が気じゃないから、近くの部屋に待機しないか?

リアムは、スマホがつながったとたん、ベガスの基地にかけるけど、なぜかみんながバスケを観てる休憩室の電話にかけるので、試合に夢中な隊員は電話を取らない。

基地にオペレーターとか、いないの?(普通は代表電話もあるだろうし、いるはず。)

買い物が終わったラッセル・クロウが、留守番電話でリアムからの爆撃中止の要請を知り、基地に大急ぎで車で戻り、あと数秒のところで、爆撃を止めて終了。

ラッセル、そんなに走ったら、ヒザが・・!笑(あの体で意外にすばしっこい)

あの妊娠中の妻のくだりは、このリアムからの電話をバスケに夢中で誰も気づかないというラストにつなぐためのやり取りだったか。

その伏線回収は褒めるどころか、アホか!!と言いたくなる笑。

妊娠中の妻がそこに電話するのはまだ分かるけど、爆撃機のコントロールセンター内や基地内にオペレーターがいないのが不安過ぎる。

誰もそこを指摘しないのがこの映画のひどいところ。

ベガスの基地があの休憩室と2人のキャパのコントロールルームしかないわけないじゃないか。

こんなに動作の1つ1つに、ツッコミどころがある映画も珍しい。

CGは頑張ってたけど、今まであった戦争映画で観たことのあるような場面を寄せ集めたような割には、いいとこ取りでもなく、たくさんの戦争映画で何を学んできましたか?って感じの映画だった笑。

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

冒頭でヘリに乗っている時、リアムが、帽子の裏に妻子の写真を貼ってた隊員に「家族?」と聞くのだけど、その相手がリアムの実の兄、ルーク・ヘムズワース。

兄弟で同じ映画に出てデルタフォース役やるなんて珍しいよね。

生き残ってた隊員(A・B)は、やはり兄のルークじゃなかった。兄弟で生き残ったら微妙だからだろうね。

最後は、映画の冒頭からラッセル・クロウの助手の女子の軍曹が何か言いたげだったけど、それは「自分の結婚式に一緒にヴァージンロードを歩いて欲しい」というもの。

で、はちきれんばかりに膨れたおなかのラッセル・クロウと、助手の彼女が結婚式での新婦と父親代理のダンスの練習をするエンディングで終わったけど、なんでそれで終わるの・・・って感じ笑。

彼女とラッセル・クロウのやり取りがそんなに仲良さそうなエピソードがなかったのと、一番大事なところで任務を外されたので、2人で危機を乗り越えたのならそのお願いが活きてくるけど、それもないので、ラストにそれを持ってこんでも・・と思った。薄い。 

最初から期待してないから怒りで震えるまではいかないが「何かが(すべて?)残念」な映画であった笑。

もっと、主人公に寄り添いたかった。ランボーなんかを求めてはないんだからさ。

頼りない新人でありながらも、何か成長が観られる部分が欲しかった、ただそれだけ笑。

それさえもなかった笑。 

現場の、死と直面している緊迫感とアメリカ本土の平和な基地の中のやり取りとの対比を見せたかったのだろうが、エピソードが足らなくて感情移入できん。

ラッセル・クロウは、内心「なんだこの脚本」と思いながらも、終始イスに座ってるだけでラクだから引き受けたのか笑、それともオーストラリア出俳優同士だから一肌脱いだのか。

やれやれな映画でした笑。

『ランド・オブ・バッド』キャスト

@『ランド・オブ・バッド』(2024年 米

キニ―・・・・・リアム・ヘムズワース

エディ・グリム・・ラッセル・クロウ

エイベル・・・・・ルーク・ヘムズワース

【2025年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『教皇選挙』

2位・・・・・『ビーキーパー』

3位・・・・・『セプテンバー5』

4位・・・・・『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』

5位・・・・・『ファイアーブランド』

6位・・・・・『LONGLEGS』

7位・・・・・『ランド・オブ・バッド』

8位・・・・・『フライト・リスク』