『THE FIRST SLAM DUNK』(ネタバレ感想)にわかスラムダンクファンでも興奮する!

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

『THE FIRST SLAM DUNK』行ってきました♪

パートナーが急に行きたいと言い出したが、マンガを読んでいないから一度断った。

観た人によれば、登場人物の紹介なんかはないし、そのキャラにまつわる話もないから、マンガを読んでいかないとわかりにくいという情報を得ていたからだ。

諦めの悪いパートナーは、コミックをレンタルしてきて、「1巻だけでいいから読んでみて!それで面白くなかったら行かなくていいから」

結果。・・・・・面白かった!!

そこで31巻すべてを読破し、映画に臨んだが、もうね、映画冒頭から興奮しっぱなし!!

私は体育の授業のバスケが嫌いだったが、男子バスケ、最高やん。

マンガの1コマ1コマが動いてるような新しい描き方にとっても興奮した。こんな描き方のアニメ映画があるなら、これから観ていきたいなと思うくらいだった。

今までファンじゃなかった人は、マンガを読んでから映画に臨むことをオススメします。その方が登場人物の背景がわかった上で試合シーンに臨めるから。

アニメになったらガッカリするタイプの人にも、この映画はいいと思う。

それだけマンガの絵の再現度に対する緻密さがあるので安心して観ることができる。

バスケ男子、かっこいい!!

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★★★★☆☆
マンガの一コマが動いてるような描き方なのに、他のアニメより臨場感がすごい!マンガで内容知っているのに、試合の気迫に圧倒される
観るのにオススメな人⚫「SLAM DUNK」を読んでた人
⚫バスケやってた人やバスケファン
⚫スポーツマンガが大好きな人
暴力性・残虐性★★★☆☆☆☆
不良のケンカシーンはある。ケンカシーンがまったくダメな人以外はきっと大丈夫。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
残念ながら?エロ度は0笑。
感動度★★★★☆☆☆
宮城リョータの過去からの葛藤と脱却、赤木のプレッシャーなど表情でウルウルします。
弱小湘北が強豪にくらいつく魂にシビレます

『THE FIRST SLAM DUNK』ストーリー

「週刊少年ジャンプ」に1990年から6年間連載された、今でも大人気のバスケットボールマンガ「SLAM DUNK(スラムダンク)」をアニメで新しく映画化(以前もアニメ映画はあった)。

原作を手掛けた井上雄彦先生が自ら脚本・監督を行い、映画の主人公は桜木花道ではなく、あえて宮城リョータにし、彼の過去の苦悩を描きつつ、インターハイ2回戦の名試合「山王工業戦」を臨場感たっぷりに描く。

以下、ネタバレ感想です。

『THE FIRST SLAM DUNK』(ネタバレ感想)

⇧神奈川代表、「湘北高校」のメンバー。

長いこと、マンガ「SLAM DUNK」を読んでこなかったことを後悔した。

もっと早く読んでたら、スラムダンクつながりの話の例えやパロディなど、色んな場面や会話に出てきた表現がすぐわかったのにね。

遅くはなったけど、この映画のおかげで、読むきっかけができて最高な体験をまた1つ積み重ねられたのはよかった。

スポーツマンガはあまり読んでこなかったが、マンガの読み始めに、主人公の桜木花道(さくらぎ はなみち)が不良だったのには助かった♪(不良マンガ大好き)

リーゼントの花道にキュンキュンしてたら、急に途中で坊主になってしまったので、ちょっとキュン度がダウンしたけどね笑。

今は3ポイントシュートを決めるミッチー(⇧三井)に惹かれはじめております。(スラダンファンの友達は坊主こそが花道と言うけど、不良が好きな私はリーゼントが好きだったのよ笑 たぶん連載を読むのじゃなく一気に読んだからかも)

今回はオリジナルのストーリーが入っている

今回は、花道ではなく、宮城リョータ⇧にスポットライトが当たっている。

映画で描かれるオリジナルのサイドストーリーでは、宮城リョータは、沖縄に生まれ育ち、小さい頃父親を亡くし、相次いで海難事故により兄のソータを失う。

兄を溺愛していた母親の元に残ったのは、期待されていない自分。

自分のバスケの試合に、母親が観に来た時に張り切るが、兄ほどの素晴らしいプレイは出来ず落ち込む日々だった。

兄(姉)のやってることを真似したがる弟(妹)って多いけど、後から才能が伸びるのは弟(妹)が多いと思う。

生まれた時からライバルがいる状態で育った人の方が、負けん気が半端ないからだ。やっぱり私みたいな長子は、どっかのんきなんだよね笑。

負けん気の弱さは、体育の授業のバスケの試合で、自分がボールを持った瞬間、それを奪いに来る女子の顔が恐ろしくて、パスをくれた人にすぐ返してたりね笑。(これは長子だからというわけではなくただの運動オンチのせいかもしれんが)

宮城リョータも、兄が亡くなったことでバスケからしばらく遠ざかっていたが、やはり好きなものを抑え込むことは出来ず、再びバスケをやり始める。

山王工業との激戦

宮城リョータにまつわるサイドストーリー付きで、インターハイ(全国大会)の2回戦「山王工業(さんのうこうぎょう)」との激戦を描いている。

マンガで読んだ時は、なぜこんな坊主だらけの高校との試合をラストに持ってくるのかしらと最初は不満を抱いていた笑。

もっとカッコいい人がいる、「海南大付属高校(かいなんだいふぞくこうこう)」とかにすればいいのにいと思ってた。

でも相手が全員坊主だからこそ、主人公のいる「湘北高校(しょうほくこうこう)」のイケメンに集中できるのからでは?などとブツブツ分析しながら読んでいたら。

「山王工業は、秋田県の強豪、能代工業(のしろこうぎょう)」をモデルにしてるから坊主なんだよ、そんなしょうもない目的じゃないよ」とパートナーが上から目線で言った。

映画にもそうだが、マンガに対してもサラッとやり過ごすことができない私は、いつのまにか映画のためにマンガを読むのではなく、とにかく「SLAM DUNK」のマンガを読むのを楽しんだ。

「後半は試合シーンだけだから、サラッと読めますよ」

映画好きの仲間がそう言ったが、何しろ運動オンチ+マンガもとことん没頭してしまう私は、今どういう状況か飲み込みたくて、ファウル取られるといちいち何が反則だったのか、ゾーンプレスやトラベリングって何だったかなどを真面目に思い出したり調べたりして、試合のシーンの方が最初の人間模様より読むのに長くかかった笑。

好きなものを語れる仲間がいる奇跡、ゴリに重ねる思い

⇧湘北のキャプテン、ゴリこと赤木剛憲(あかぎ たけのり)。

夢にまで観たインターハイの舞台に立っているんだ!と試合中に頭によぎってしまい、余計なプレッシャーがかかりがちな赤木(ゴリ)は、なかなか本調子が出ない。

そこに3年生などをなんとも思ってない花道が試合中にゴリにカンチョーをかます笑。

欲を言えば、1年生からインターハイを夢見て努力を重ねてきたゴリが、そんな途方も無い夢を一緒に追いかけてくれる仲間に出会ったのに感極まってハーフタイムに涙するシーンを入れてほしかったなあ。

泣いてるゴリをすかさず見つけたミッチーが「何、試合中に泣いてんだよ!」とツッコんで、他のみんなからもツッコまれてゴリが真っ赤になるシーンがたまらなく好き。

私も長い間、アクション映画やスタローンを好きということを若い時に女子に笑われて以来、ずっとコソコソそれらの映画を観てきたが、今の映画好きの仲間に出会ってからというもの、それを包み隠さず言えることの幸せを日々感じているから、ゴリの気持ちわかるんだよね。

1年の時、ゴリのバスケへの熱の入りように、チームメイトが思わず言ってしまう。

「そんなに全国行きたいなら、私立にでも行けよ。ほんと迷惑なんだよ」

言い方にはムカつくが、たしかにこの人の言い分もわかる気はする。

サークルと部活が2種類あれば、試合にかける意気込みの違いを感じずに済むものの、高校にサークルはあまりないからね。

バスケットをただ楽しみたいって人もいるだろうから。

自分の好み(ゴリは夢)を受け入れてくれる仲間に出会った時の感動なんて、ほんと奇跡のようなものだ。

女子の「どうしたの?大丈夫?」という慰めより、男子の「何、泣いてんだよ!」というツッコミにシビレます。

あー私もミッチーに怒られたい♥。

やっぱり男に生まれたかった。こういうマンガを観るとそう思う。

女子に同じこと言うと、翌日からハブられます笑。

私は男子のような友情を築きたくて、ツッコんで多々失敗していますから笑。(女子で試すのは危ないです笑)

ストーリーを知ってても感動する、臨場感とファンへの愛

体育館の床がキュッキュッとなるところとか、飛び散る汗、今までのアニメで感じたことのないような臨場感、だからと言って気分が冷めるようなCGアニメでもない、というのがとっても私が気に入ったところ。

マンガの「SLAM DUNK」そのものなのだ。

選手の背景は描かれず、試合が大多数を占める映画なのに、なぜか感動する。

ファンに向けての愛が溢れているからだと思う。

私も全巻読んでいったから、試合の部分もどこが省略されてるかもわかったし、選手の背景もバッチリ読んでるから、あーここで花道がボールを追いかけて怪我しちゃうーとか、ミッチーがそろそろ3Pシュートを決めるわ!とゾクゾクしたり。

流川くんはアメリカ行きを安西先生から止められたんだったなとか、沢北はお父さんと1on1を小さい頃からしてたんだよねえ、とかね。

話をすべて知っているのに本当に楽しめた。

にわかファンの私でさえ、これだけ楽しめたのだから、高校時代に読んだ人なんかはウルウルしたかもしれないよね。

『THE FIRST SLAM DUNK』煩悩だらけの映画トーク

マネージャーって憧れたよね。

この頃のスポーツマンガ定番の、サバサバしたマネージャーと、主人公が好きな、ちょっと鈍い女子の組み合わせ。

私は「マネージャーとキャプテンの恋」に憧れていたので、男子バレー部にマネージャー希望で入部。

まずは見学と言われ、ウキウキしていったら、男子も女子も兼用している監督に「おい、トスをやってみろ」と言われ、その日はなぜかトスとレシーブの練習。

女子バレー部に入れられる危険を感じた私は、翌日「退部届」を出した笑(早っ)。

花道が好きな女子の晴子さん(赤木の妹)は、そこまで私をイラつかせるような女子でなかったので、マンガを読んだ後の読了感がよかった笑。(男子マンガに出てくる女子が、たまに清純すぎてイラつくことあり)

⇧今回は流川くんの下まつげがマンガより、増量してた気がする笑。

最後、NBAに行ってたのが、流川じゃなくて宮城だったのには驚いた。(まあ、これは宮城が主人公だからしょうがないけど笑)。

バスケのボールもこだわりが見えて、宮城の幼少期から、高校、NBAとすべてボールのデザインも高級さも変えてあったから、細かくてすごい!と感心した♪

⇧花道の不良仲間、「高宮くん」♪

この角度付きメガネ、ほんと90年代初頭まで不良の必須アイテムだったよね。

噂には聞いてた、不良仲間の名前が福岡市の地域の名前だと今回マンガを読んで確かめられたのは嬉しかった。

ほんとに、「野間(のま)」「高宮(たかみや)」「大楠(おおぐす)」と友達3人にその名前があったのにはビックリ。しかも最後の試合にも登場する♪

マンガを読んでて嬉しかったのは、彼らが、「日曜出勤」と言って停学中にパチンコ行ったりする描写があったこと♪90年代ってこういう良さがあったよね。

今は、何でも教育に悪いとかなんとかで、マンガやドラマの中から排除する傾向にあるけど、それ読んで真似する人の割合って実際どうなのよ?って思う。

そんなの読んで全員真似するなら、私なんか極悪人になってるわい!(麻薬・犯罪映画が大好き)

読む前から排除するから、急に社会に放り出されて騙されたり、許容範囲が狭い人間を生み出してるんじゃないのかな。ちょっとした失言を叩くような人間をね。

それが悪いことなのかは、ちゃんと見せて自分で判断させる力をつけようよ。

「スラムダンク」で描かれるような、女子によく思われたい男心とか、そんな人間らしさを楽しめる寛容さを思い出してほしい。

⇧博多駅に飾られた、体育館の床をリユースしたスラムダンクのPRボード。

私もにわかファンのくせに写真を撮ってきました。

これから、スラダンの表現を使った例えが分かるかと思うと嬉しい。安西先生の二重あごを花道がタプタプするのも観れたし♪高速すぎて笑った笑。

それにしても、普通は連載中に人気が出たら、花道が3年になるまで描きそうなもんなのに、1年生の夏でマンガを終わらせるという、井上雄彦先生の潔さには感動した。

やっぱり、もっと読みたい!と思っている絶頂にスパッと終わられた方が長く記憶に残るよね。

『THE FIRST SLAM DUNK』素晴らしかった♪

『THE FIRST SLAM DUNK』声優

@『THE FIRST スラムダンク』(2023年 日本)

宮城リョータ(#7 /2年/ポイントガード/168cm)・・・仲村宗悟

赤木剛憲(#4 /3年/センター/197cm)・・・・・・・・三宅健太

桜木花道(#10 /1年/パワーフォワード/188cm)・・・ 木村昴

流川楓(#11 /1年/スモールフォワード/187cm)・・・ 神尾晋一郎

三井寿(#14 /3年/シューティングガード/184cm)・・ 笠間淳

【2023】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『母の聖戦』

2位・・・・・『SHE SAID その名を暴け』

3位・・・・・『THE FIRST SLAM DUNK』

4位・・・・・『フラッグ・デイ 父を想う日』