『フライト・リスク』(ネタバレ感想)そんな頑張りはいらんぞ、マーク。お粗末すぎるB級航空パニック映画

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

久しぶりにひどい映画を観た笑。

アクション映画のひどい映画と言えば、去年観たアーロン・エッカートの『ブリックレイヤー』以来かな?笑。

あれはまだ、アーロンがカッコいい部分もあった。

あの映画の方がマシと思えるくらい、今回の映画はマーク・ウォールバーグファンは受け入れがたい映画であった笑。

カッコいいマークを楽しみに映画館に足を運んだ人にはキツい。

アクション映画にはツッコミどころがあるのはお約束だが、CMで「予測不能」と言ってたようだけど、予測できる安っぽい展開だった笑。

いいアクション映画というのは、「ツッコミどころが許せる」のが大前提だ。

すまぬ、文句だらけになるぞ、許せマーク笑。

映画『フライト・リスク』の評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★☆☆☆☆☆☆
安っぽい笑。 
何よりもこの役にマークは必要なかった泣。
私はカッコいいマークが観たい!
観るのにオススメな人マーク・ウォールバーグファンはガッカリするから
とてもオススメできない笑。
B級好きでマーク自体に興味がない人ならいいかも。
暴力性・残虐性★★★★☆☆☆
手の皮がずる剥けしたのをきちんと再現しすぎ。
凝らなくていいとこに凝ってる笑。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
感動度★☆☆☆☆☆☆
低予算で作ったのは素晴らしいけど、もうちょっと
どうにかならんか。
驚きがない笑。

映画『フライト・リスク』ストーリー

ある事件の重要参考人になった組織の会計士のウィンストンをアラスカからニューヨークまで護送する任務に就いた保安官補ハリス(ミシェル・ドゥカリー)。

セスナのベテランパイロット、ダリル(マーク・ウォールバーグ)に操縦を頼み、フライトは順調にニューヨークまで向かっていたが・・・・。

メル・ギブソンが9年ぶりにメガホンを取ったノンストップアクション。

↓ここから先はネタバレ感想です。

映画『フライト・リスク』(ネタバレ感想)

低予算映画ならではの工夫どころか、広告詐欺に近い!怒

低予算映画で面白い・・・というのは、かなり「工夫」がいる。

工夫・・・?

この映画は、それがまるでない笑。

メル・ギブソンが監督だから少しは期待したのにね笑。

まずもって、あの役をマーク・ウォールバーグがする必要があったのか?ってこと笑。

あのポスターは、詐欺に近いな・・・というか詐欺だ!

一番伝えなけれならないところを意図的に隠してる。

アクション映画好きでマーク・ウォールバーグ好きの私、しかも航空パニック映画と聞けば、行かないわけにはいかん。

だから、まったく情報を仕入れてなかったのよね(行くのが当然だから前情報必要なし)。

映画に行く前、ブログの仲間のコミュニティに「今日、こんな映画観ま~す!」ってコメント送ろうと画像を検索したら。

にわかには信じがたい、この映画の動画の1シーンがTOPに上がってきたのを観てしまった。

マークがハゲ頭で、飛行機に乗ってる画像・・・。

え?  え?  

あまりにも衝撃すぎて心が追い付かず、そのコミュニティには普通のポスターのみを投稿。

しかし、動揺しまくり。

マークが・・・ハゲ? なんで髪がないの?そんな役作り頼んでないけど!

えっ!?これって実話だっけ?本人に寄せてるの?

・・・・でも観る前でよかったかもしれん、期待が大きすぎるのは良くないからだ。

一緒に観に行く友達にも、映画館のエスカレーターで無理やり共有。

「そんな情報、見せないでください!」

友達も観る前からいらんものを見せられて大迷惑笑。

悪趣味だけど、期待を削いだ方があとあといいからね笑。

実話じゃなかった。なら、このヘアスタイルにする必要があったのだろうか。

最初からハゲ頭の俳優を採用したらいい話である。

「実話じゃないなら、ジョン・リスゴーなんかをキャスティングすればよかったのに!!怒」

※ジョン・リスゴー・・・髪型が類似しているだけで例えに挙げられた80歳近い名優笑。

「ジョン・リスゴーは、もうアクションできませんよ!」と友達笑。

最初からテンションだだ下がりで上映開始。

つかみが肝心なのに、チープ!!

アラスカのモーテル(車で移動する人用の低価格なホテル)から物語は始まった(物語ってほどでも全然ないけど)。

犯罪組織の会計士だったウィンストンをアラスカから裁判のために護送するというお話。

最初モーテルに隠れてたウィンストンが、カップ麺を電子レンジで温めてたところに物音がする。

逃げてる人にとっては、雪深いアラスカの静まり返ったモーテルで物音がしたらビビるよね。

なんか、そのモーテルもユニバーサルスタジオにあるような、いかにも「セット」って感じのモーテルで、「メルギブ(監督)!ロケくらいしろ!」と最初からガッカリなスタート。

そしてその物音は、窓に当たったヘラジカの角だった。

そのヘラジカが、いかにもお金がかかってないCG笑。

あんなシカなら出すな!

ウインストンがシカに安心した瞬間「ドカン!!」と爆発音。

カップ麺が爆発しちゃった音。

あーあ、カップ麵が爆発するやろうなとは思っていたけど、ほんとそのまんまで何の変哲もない展開に逆にビックリ笑。

それにしても映画でたまにこの展開観るけど、アメリカ人ってカップヌードルを電子レンジで温めたりするのかしら?(いかにも日清みたいなパッケージだった)。

今はあのシャウエッセン(あらびきウインナー)でさえも、電子レンジで焼けるタイプがあるらしいからね(シャウエッセンだけはずっとフライパン焼きを頑として提唱してた)。

私もめんどくさいけれど、シャウエッセンはフライパンで焼く方が好き(なんのこっちゃ)。

便利な世の中だけど、カップ麺のお湯くらいは沸かそうよ。

マークの姿だけで詐欺にあった気分なのに怒りを頻発させるストーリー

そんなつかみから始まったので、もう「期待感」は限りなくゼロ笑(アクション映画はつかみが大事)。

しかし、この映画は「マークがハゲ頭」の前情報+「掴みから安っぽさ全開」の上に、これでもかとガッカリを仕掛けてくるのである笑。

面白い映画って、観ながら途中でゾクゾクするんだけど、これは、ひどすぎて90分が長く感じた。はよ終わらんか!

マークが好きな私にとって、あの髪じゃなかったら映画は面白く感じたのか、というのも改めて考えてみたけど、やっぱりどうしようもなくひどい映画だった笑。

まず、重要参考人をたった1人の女性捜査官がセスナで護送する時点でアウト。

で、マークが偽のパイロットだったわけなんだけど、組織を検挙するための重要参考人ならば、ちゃんとセスナ乗り場には他の捜査官もいなきゃいけないし、パイロットもきちんと素性を確認しないといけない。

だって、あのモーテルに突入するだけの人数の警官はいたわけだから、パイロットの確認も出来たし、一緒に乗ることも出来たでしょう。

パイロットが用意周到に入れ替わったのならまだ分かる。

もともといたパイロットのネームプレートを座席の下に隠すなんて、組織から派遣されたプロの暗殺者とは言えんでしょうが。

あんな低レベルな工作をする暗殺者しか雇えない組織ってどんなにちっぽけな組織やねん。

地元のパイロットに扮したマークの変ななまりのある下品な言葉遣いも聴いてて辛い笑。

み、観るに耐えん・・・。映画中、ずっとこんな感じ笑。

あのハゲ頭も、カツラでよかったのに張り切って地毛を剃ったらしいけど、マークにそんなカメレオン俳優を誰ものぞんじゃいませんよ。

てっきり、組織の追手がたくさん来る中振り切ったり、何か爆発物などを仕掛けられて、重要参考人を死なせまいと奮闘するパイロットかと思ってたのに泣。

『mile22』でも秘密組織の神経質な特殊捜査官を演じていて、あの神経質な役作りはいらんと思ってた(手首にはめた輪ゴムをイライラしながらパチンパチン鳴らす)けど、映画自体が面白かったからそこは致命傷にならずに済んだ。

マークったら、今さらカメレオン俳優と呼ばれたいのかな。

私は、マークがライフルやマシンガンで敵をやっつけるだけで嬉しいのに。

詰めの甘さが許せんレベル+安っぽい展開に、はよ終われ!

主役の女性捜査官も、長く休職してて復帰後の初の任務が重要参考人の護送なんてありえんぞ。

まずは相棒や先輩と一緒に任務にあたるんじゃないの?

この捜査官、なんか観たことあるなと思ったら、これも航空パニックものだった『フライト・ゲーム』で、主演のリーアム・ニーソンから疑われるCAの役をしていた。

今回は目立つ役どころだし彼女にとっては出世作だろうけど、『フライト・ゲーム』の方が幾重にも話が練られていてドキドキハラハラして本当に面白かったからねえ、いいキャリアと言えるのだろうか、疑問笑。

セスナにも自動操縦(オートパイロット)って付いてるんだね、そんなハイテクな装備はなさそうなボロいセスナだったけど。

とにかく護送に航空機を使う場合はパイロット頼みなんだからね、パイロットの素性こそ重要なのにそこんとこツメが甘すぎてあきれてしまう。

悪人だったとしても殺すわけにもいかないし、拘束したとしても自分たちで着陸しないといけないんだから。

ネームプレートを見つけ偽のパイロットと気づいた重要参考人が、女性捜査官に合図してもヘッドセットしてるから気づかず。

重要参考人運ぶ時は、助手席に乗らず参考人の隣に乗らないと後ろから首絞められるよ?

自動操縦にしたとたんマークが襲ってきたのを女性捜査官がスタンガンでやっつけるも、そんなに意識飛ばない?ってくらい、首根っこに押し付けられているのに白目になりながらもなかなか気絶しないマークにあきれてちょっと笑った。(そんな演技はいらん!)

マークを拘束している間に、女性捜査官は無線やスマホで操縦の仕方を管制官に聞いたり、保安局の同僚に報告したりするけど、その人たちの顔も一切映らないから、会話劇のように進んでいく。

このままずっと3人だけで進むのである(女性捜査官、重要参考人、犯人(マーク))。

ラスト、もうすぐ着陸って時にマークは手の皮がずる剥けになりながらも自ら手錠を外して、重要参考人を刺し、女性捜査官を殺そうとして撃たれる。

手の甲の皮がずる剝けする部分をやたらとリアルに再現しているけど、そんなところにお金をかけなくていいからストーリーや設定をもうちょっと深堀りせんか!

女性捜査官も飛行機で護送するのに拳銃しか持たないのも危ないよ。

機内では穴が空いたら終わりだから銃よりナイフを持たなきゃいかん。この捜査官の素人ぶりにもイライラする笑。

着陸後、マークはスラロームする機内から投げ出されて、緊急車両に轢かれて絶命するけれど、それもどこかで観たことあるような最後。ちっぽけすぎる!

重要参考人を収容した救急車に忍び込む別の暗殺者の男の方がマークより眼光鋭くて迫力があった。

女性捜査官よ、重要参考人なんだから救急車に載せても気を抜くんじゃない!!アホたれが!管制官に愛想振りまく暇あったら警護せんか!

なんでしょうね、80年代アクションなら、病院に入院してる重要参考人を警備してる警察官に、「タバコ吸って来いよ」と偽警官が交代を促して参考人が襲われるってシーンがよくあって。

見たことない同僚を疑わないのか!とよくイラついていたけど、あの感覚に近いのかな笑。

よく言えば80年代に同時上映であったB級映画っぽい、悪く言えば「ツッコミどころが多すぎて怒りに変わる」という感じかな笑。

マークの頑張りを称賛してあげたいけど、ひどすぎた!あんな頑張りはいらん。

映画『フライト・リスク』ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

私はマークが主役と思って行ったので、これは「広告詐欺」に近い。ハゲ頭からすべてにおいて笑。

ポスターはマークのハゲ頭を意図的に隠した作りだった・・・。

女性捜査官の方が主役だよね、きっと。

女性捜査官役の人のネームバリューがないから、マークだけをポスターに写してマークのアクションが好きな人を呼び込む作戦だったろうけど、欺きすぎだろ。

マークの格好がなんでもよい人なら楽しめたのだろうか・・。

お話や設定も雑だったので、「B級だったけど、よかった!」とはならず笑。

映画全体が大してハラハラもしなかったからか、最後女性捜査官が操縦のやり方を教えてくれた顔も知らない管制官に会うあたりも、『ダイ・ハード』で一人闘うブルースを陰で助ける警官のパウエルとの対面みたいな感動はまったくなく笑。

黒幕が分かった時も誰も画面に出てきてないので、「そうかーヤツだったか!」みたいな爽快感もない。

女性捜査官が仲良かった同僚を会話だけで疑い、首謀者の上司に怪しいとチクって無実の同僚が消されてしまう。

これも当の本人の顔が出てこないのでいささか拍子抜け。

簡単にチクりすぎだぞ!仲いいならもっと葛藤があるはず!お前は助かる資格なし!

こういうパニック映画を、会話のやり取りだけで爽快感や危機感、絶望感を出すには、もっと話を練る必要があると思うけどね。

マークが出ていたと考えたくない、お粗末なB級航空パニック映画でした笑。

とにかく、マークが主役じゃなかったことに怒り心頭。悪役でもキラリと光っていたならよかったが、光ってたのは頭だけ!!

映画『フライト・リスク』キャスト

@『フライト・リスク』(2025年 米)

マドリン捜査官・・・・ミシェル・ドッカリー

ダリル・・・・・・・・マーク・ウォールバーグ

ウィンストン・・・・・トファー・グレイス

監督・・・・・・・・・メル・ギブソン

【2025年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『ビーキーパー』

2位・・・・・『セプテンバー5』

3位・・・・・『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』

4位・・・・・『ファイアーブランド』

5位・・・・・『LONGLEGS』

6位・・・・・『フライト・リスク』