『ブリックレイヤー』(ネタバレ感想)レンガ職人、シリーズ化なるか?ならないだろうなあ・・。

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

アーロン・エッカートが主演のアクションと聞くと、アンディ・ラウやリーアム・ニーソンにするように義理を尽くし映画館までちゃんと観に行く私と友達笑。

シアター内には、アクション好きのおじさまが他に4人くらいいたかな。

このおじさんたちの期待に応えることができたのか、アーロンよ。

アーロンの体を張った頑張りを目の当たりにして、「怒り」は起きなかったけど、なんていうの、せっかくギリシャでロケもして、お金も結構使っているし、アクションに手抜きもないのに、なんか残念笑。

どこぞの映画で観たシーンとシチュエーションがてんこ盛りで、映画見終わった後に、友達と「あれはあの映画だったね」と答え合わせで盛り上がったくらい笑。

せっかくレニー・ハーリン監督なのに、脚本が冴えない。

アーロン・エッカートは闇があって汚い格好の役は似合わないのよーーー。

ビシッとスーツを着た、ちょっと融通が利かない正義感あるエリートをやってくれー。

映画『ブリックレイヤー』評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★☆☆☆☆☆
どこかで観たことあるシーンが続く。
アクションに手抜きはないのに、物足りなさが残念。
アーロンにピッタリな役が来ることを祈る。
観るのにオススメな人◆アーロン・エッカートのファン
◆アクション映画好き
暴力性・残虐性★★★★☆☆☆
アクションは夜の暗闇でが多かったので残虐な部分は
見えづらい。
アクション好きにはそこが物足りない部分だが、
残虐なのがイヤな人にはそこが助かるかも。
エロ度★☆☆☆☆☆☆
元カノとそれらしいシーンがあるかと思ったが
そこまでなかった笑。アーロンには熱烈ラブシーンは
似合わないからちょうどよかった。
感動度★★☆☆☆☆☆
アーロンがここまで体を張ったのは素晴らしい。

『ブリックレイヤー』ストーリー

ヨーロッパでは米国の諜報活動を非難する声があり、それを利用した犯人がCIAの仕業に見立てて、米国に批判的な記者などを殺し始める。

それはかつてCIAにいたラデック(クリフトン・コリンズ・Jr.)の仕業ではないかという情報が見つかる。

CIAに疑いがかかっていておおっぴらに動けないため、かつての相棒で元CIAのレンガ職人、ヴェイル(アーロン・エッカート)に依頼がかかる。

ここから先はネタバレ感想です。

『ブリックレイヤー』(ネタバレ感想)

前半はよかったのよ。

雷と雨がすごいフィラデルフィアのビルの屋上で、襲ってきた敵とアーロンが闘い、レンガ職人ならではの道具で敵をやっつける・・みたいなね笑。

でも、この映画をシリーズ化したいのか、「レンガ職人」にやたら最後までこだわり過ぎたね笑。

セメントを平らにならすコテを首に刺すのはいいと思う。

でもね、『イコライザー』※と違うのは、やたらと格闘の1つ1つが長すぎて「飽き」が来ることなのよ。

※『イコライザー』シリーズ・・・デンゼル・ワシントン主演のアクション映画。殺しを9秒から19秒で終える元CIAの早業暗殺者。1作目はホームセンターの道具を色々使って敵を倒した。

銃を使える時は使ってよ!と言いたくなるくらい、もとCIAなのにレンガ職人の道具にこだわる笑。

イコライザーみたいに銃を使わず殺す、みたいなのをやりたいのはわかるよ、でも1人倒すのがいちいち長過ぎるのは禁物。

たまにはスピーディな殺しも入れて、緩急をつけなきゃね。

しかもやたらと殴るパンチの音がヘビー級のボクサー映画みたいに重い音で、そこもちょっとウザい笑。

↑銃で撃たれた傷をダクトテープで補修するのは気に入った♪

レニー・ハーリン(監督)も、アーロンも、脚本家も、大ヒットしたスパイ映画やアクション映画に憧れがあるのか、色々やりたいんだろうねえ。

でも映画館に来てるのはそんなのばかり観てきてるファンなのに、どっかで観たようなシーンを入れたら、そりゃバレますよ笑。

ヨーロッパのあちこちにCIAの拠点があり、アメリカの諜報活動を非難する声が多いのに目をつけた犯人は、CIAの仕業に仕立てて諜報活動を非難している記者などを殺して行く。

コレ自体はいい目のつけどころだったのにな。

CIAに嫌疑がかかっていることを受け、本部がおおっぴらに動けないので、元CIAで今はレンガ職人をやっているヴェイル(アーロン・エッカート)に話が行く。

そこで、私はアーロンだけが仕事を請け負うなら嬉しかったのだけど、CIAの融通の利かない新人女子を連れて行くことに「ムッ」と来た笑。

出た!頭が固くてルールに縛られてる新人と、破天荒なおっさんの組み合わせ!

『ジェイソン・ボーン』(ボーンシリーズ4作目)のCIAの新人のアリシア・ヴィキャンデルとマット・デーモンのやり取りじゃないか。

※ボーンシリーズ・・・・マット・デーモン主演のスパイ・アクション。

最初は規律にうるさいが、おじさんと触れ合うことによって、経験値も高くなり、いい意味でのルールの破り方を見につけ、自分のいる組織に疑問を持つ。

映画はほんとそのとおりだったけどね笑。

予想通りであっても面白い映画はある。でもこれはそうじゃなかった笑。

ヴェイル(アーロン)がジャズを好み、いつもイヤホンで聴いてるのはいい。

でもレコードを昔の女の家で鳴らすのなんか、ジェイソン・ステイサムじゃないんだから、ちょっとキザすぎて、笑っちゃう。

ギリシャに乗り込む車の中で、新人女子と「金持ちの夫婦設定」な上に二人で「スイート宿泊」なんか、もろ『007 カジノ・ロワイヤル』じゃないか。

※『007 カジノ・ロワイヤル』・・・ダニエル・クレイグ主演の、007史上最高ヒットのシリーズ1作目。

えーー このカワイすぎる感じの女子とラブなんてことにならんやろな、おい!!

と心配はしたが、アーロンのお相手は、CIAのギリシャ支局長の女だった。

この女↑がまた微妙な美人で、よーわからん感じの艶めかしさ。やたらとヒョウ柄着たり、なんかセンスがない。こんな女別れて正解よ、アーロン。

昔CIAの仕事に疲れ、任務を放り出して遠い場所で一緒に暮らそうという約束だったのに、彼女は約束の場所に現れず、アーロンはそのままレンガ職人に、彼女は出世してCIAのギリシャ支局長にまでなることに。

いやあ、彼女の判断が正しいだろう。

村を逃げ出す程度の駆け落ちじゃないんだから。

CIAは世界中にいるから、任務を放り出してもすぐ見つかりますよ笑。

それに局員同士が付き合ってるのもわからないくらいだったらCIAとは言えんでしょうが。

ラスト、彼女がCIAの標的リスト(先に殺してCIAのせいにするため犯人が狙ってたリスト)を犯人に渡したのは、犯人に「昔ヴェイル(アーロン)と付き合ってたことをバラすぞ」と脅されたかららしい。

はあ?そのくらいの脅しで? ここで私も友達も納得いかず。

アクション映画とスパイ映画を多数観てきてる観客が納得する理由を考えなさいよ、脚本家。

まだ彼氏を人質に取られて脅されたヴェスパーの動機の方がわかる。(『007 カジノ・ロワイヤル』の主役のスパイのダニエルが好きになる女子)

やっぱりヒットする映画というのは、何かがスムーズなのよ笑。

アーロンがパーティに出席してる元カノを訪ねる時、タキシードを着て向かう。

さっきの新人との「夫婦設定」といい、お互い最初はケンカ腰というのもカジノ・ロワイヤルの設定とまったく一緒で、極めつけにこのタキシード登場でそのまんま笑。

あーーー『ダークナイト』のカッコよくてハキハキした政治家のアーロンが観たい。あのタキシード姿が良かったわ。(正義感ある政治家を好演、映画は大ヒット)

なんていうのかな、アーロンには「闇」が感じられないから、スパイは似合わないのよね。

こういうのって俳優の半生が影響するのかな、やっぱり。(モルモン教の家庭で育ち、宣教師の経験もある)

なんかひねくれたヤツってのがアーロンには似合わないのよね・・泣。

どっちかっていうとダニエルやステイサム路線(モテ男)じゃなく、リーアム・ニーソンスタイルの方がいいと思う。

「愛妻を亡くして孤独に闘うおじさん」の方がいい。

女をとっかえひっかえが似合うタイプじゃないのよね、「妻に一途」が似合う。

だって『エリン・ブロコビッチ』で好きな女(シングルマザー)の子供の子守をかってでる、ハーレー乗りのお兄さん役がとってもかっこよかったから。(あれから大好きになったんだもの)

闇はイギリス人や他の国の人にまかせて、明るいアメリカ人の強みを活かさなきゃ。

アクションに手抜きがないのにこうまで面白くない映画も珍しい笑。

でもね吹き出しそうになったのは1つあったよ!(これは私も友達も同じ箇所)

チンピラグループに捕らえられた新人女子を逃して自分がおとりになったアーロン、奴らに爆弾を投げてあっという間に車の工場から出てくる。

彼の身を案じて泣きそうな新人女子の前に、爆発した車の工場のシャッターがバーンと上がって、燃え盛る炎の中からアーロンのシルエットがドドーン!!(ターミネーターかよ)

クサっ!!笑 ドムじゃないんだから、クサい演出はやめてーーー!!

※ドム・・・・『ワイルド・スピード』の主役。ヴィン・ディーゼル(ドム役の俳優)が全然カッコよくないのに、何かといちいちカッコつける笑。仲間をファミリー、ファミリーと言っては、かばう時の演技がクサい笑。(こんなに言ってるけどワイスピはそれでいいと思ってるファンです笑)

ラストは元カノも死ぬし、ギリシャの首相を暗殺しようとする犯人も未然にアーロンがやっつけはするけど、こんなにギリシャで暗殺騒ぎがあってる中、首相が外で演説するかね?笑。

首相まで出ていて、いちいち話をデカくするけど、話がそれに伴ってなくて詰めが甘かった泣。

途中、「オレって大統領になれるかも」というセリフにはクスっとなった♪↑このエンドオブシリーズ※の大統領役のことと掛けてるよね。(↑この大統領役はハマってた)

※エンドオブシリーズ・・・『エンド・オブ・ホワイトハウス』から始まるアーロン・エッカートが合衆国大統領を演じる人気アクションシリーズ。主演はジェラルド・バトラー。

アーロン、自分のキャラを分析して、似合う当たり役を獲得してね。

でも、『ライブ・リポート』よりは、全然良かった。(2019年のアーロンの日本公開作品)

『ブリックレイヤー』キャスト

@『ブリックレイヤー』(2024年公開 米・ブルガリア・ギリシャ合作)

スティーブ・ヴェイル・・・・・アーロン・エッカート

ケイト・・・・・・・・・・・・ニーナ・ドブレフ

オマリー・・・・・・・・・・・ティム・ブレイク・ネルソン

ラディック・・・・・・・・・・クリフトン・コリンズ・Jr.

【2024年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『ブリックレイヤー』

2位・・・・・『エクスペンダブルズ ニューブラッド』