やばい!たすくに惚れてしまうでおじゃる!『光る君へ -5話- 告白』(ネタバレ感想)

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

やばい!!たすくなんて好きじゃないのに、好きになってしまいそうじゃないかー!!

今回、柄本佑(えもとたすく)演じる三郎こと藤原道長が、いつもはひょうひょうとしてるのに、まひろのために怒りをあらわにするのよ!

もう、私の好きな男の最重要ポイントをたすくがやっちゃうのよ。(そんなこと誰も聞いとらん)

何度もそこだけ巻き戻して観てしまった(アホ)。

しかもまひろが過去を告白するシーンでは泣いてしまった。

あああ、困った。「光る君へ」毎週楽しみすぎる。

今日の記事のお供は、源氏物語の「宇治十帖編」に出てくる、宇治川の近くにある「宇治平等院鳳凰堂」の画像です。

一度本物を観といてほんとに良かった。平等院鳳凰堂に行ったら、消失していない奇跡の壁の絵も必見です。

前回までのストーリー

散楽の時、三郎はまひろに身分を打ち明けようとするが、ちょうど宣孝(のぶたか。佐々木蔵之介)が通りかかり、いい損ねてしまう。

円融天皇(坂東巳之助)の譲位が決まり、師貞親王(春宮。本郷奏多)が次の帝に即位し、右大臣藤原兼家の孫である懐仁親王(やすひとしんのう)が新春宮になることが決まった。

右大臣の力が強くなることを恐れ、左大臣も慌て始める。

上皇(譲位した円融天皇)から「右大臣に毒を盛られた」と聞いた詮子(あきこ。吉田羊)は激怒し、実家の宴で叫びまくるが、父の兼家はものともせず、三郎はそこで初めて父や兄の謀を知る。

師貞親王が即位し花山天皇(かざんてんのう)になり、藤原斎信(ふじわらのただのぶ。金田哲)の妹よし子(井上咲楽)が入内。

左大臣源雅信(益岡徹)の一の姫の倫子(黒木華)の代わりに五節の舞姫をすることになったまひろ(吉高由里子)は、新嘗祭(にいなめさい)の夜、道兼の隣にいる三郎を見つけてしまう・・・・。

詳しくは前回のレビューで →「第4話 五節の舞姫」

『光る君へ -5話- 』ネタバレ感想

NHKの気合いを感じる『光る君へ』

なんか「光る君へ」かなり流行ってる?

それても私がハマっているから目につくのか笑。

本屋さんは「紫式部特集」をやってるし、結婚相談所の前を通れば、衣冠束帯と十二単が飾ってあったり。

あの衣装で結婚するカップル、今年増えるのかなあ♪

私もやりたい、『光る君へ』ごっこ♪

↑宇治平等院鳳凰堂。

今回、NHKは本物の馬を使ってるのもいいね。『どうする?家康』でCGの上半身だけの馬に信長や家康が乗ってるのには衝撃を受けた笑。

そんなに金がないのか!NHK!と思ったもんね笑。

たすく、馬にも乗れるのか。馬に乗れるのは俳優のキャリアとしては大事だよね。(私にはかなり重要。ここもポイント高し)

厄払いにすがるしかなかった平安時代の人々と、いつの時代も騙すヤツはいる

まひろが床に臥してた時に、厄払いの人が来るけど、もう見るからに怪しさ満点笑。

平安時代は、伝染病もかなりあったし、死も今より身近だったから、方角や迷信、いろんなものにすがって生きるしかないんだろう。

安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)みたいに貴族に重宝される高位の陰陽師(おんみょうじ)もいれば、底辺の人を騙すうさんくさい人もいっぱいいただろうね。

今みたいに化学療法や医学も発達しても、怪しい宗教にお金をつぎ込んじゃう人もいるから、いつの時代も人の不安につけ込む人はいたってことね笑。

私は友達が引っかかった健康食品のマルチ商法も一緒に断りに行ってあげたぐらいだから、不安につけこまれない自信はある笑。 

神様はちゃんと信じてるよ。

でも色んな犯罪映画を観すぎてるので、金を苦しくなるくらいに注ぎ込まねばご利益がないという怪しい宗教団体とかは、もう最初から疑ってかかるから。

みんな、犯罪映画は社会勉強だよ、世の中にはどんな悪いやつがいるか知ることで、自分の身を守れるから観ることをオススメします笑。

周りにイエスマンしかいなくなったら、自分の危機と考えよ

政治もそうだけど、映画の世界もそうで、自分の周りにイエスマンしかいなくなると、「裸の王様」にいつの間にかなってしまうよね。

今回の花山天皇(本郷奏多)もそう。イエスマンの義懐(よしちか。高橋光臣)みたいな者ばかり集めてもね、治世にはよくないばかりか、彼らが本当に帝のことを思ってるかどうかも怪しい。

映画の世界も「この映画、ここが面白くないっすよ」とお客様目線で指摘する誰かがいないと、どんなにお金を注ぎ込んでもつまらない映画が出来上がるからね。

なので、ロバート秋山が演じる藤原実資(ふじわらのさねすけ)みたいな人はほんと大事なんだよね。あいつ、いい役もらってるなあ笑。

フランス革命でギロチンにかけられたマリー・アントワネットも、耳に痛い忠告をするノアイユ伯夫人や、メルシー伯などを遠ざけてヴェルサイユの奥の小さな宮殿(プチ・トリアノン)なんかに引っ込むから、金に群がるイヤなヤツばっかり集まってきてそそのかされちゃうのよ。

親もそう。口うるさい子供がめんどくさいからって遠ざけてしまうと、お金をせびりに来る甘え上手な子供しか残らないから後から大変になるのは自分なのだ。

上司も優しい上司がいい上司とは限らんのに、厳しい上司からみんな離れたがりすぎだよね。優しいだけで責任を取りたがらん人もいるんだから。

少女マンガの基本を踏襲するNHKは賢い

なんか、「謎の男」どんどんカッコよくなってくるよね。

少女マンガじゃ、ヒロインとくっつく一番いい男の他に、必ず陰で助けるこれまたカッコいい男が絶対いるんだよね笑。(そんなイケメンが身近に2人もいるわけないだろと思うが女の夢よね)

NHK、観てる女子が絶対盛り上がる法則にちゃんとのっとっているじゃないか、やるなあ。

ヒロインは知らない間にこっそりモテてるんだよね笑。「花より男子」であれば、道長が道明寺(どうみょうじ。松本潤)で、謎の男は花沢類(はなざわるい。小栗旬)ってとこ。

影で支える男の存在はヒロイン用というより、もうこれは読者用なんだよね。だってヒロインは陰で何してるか知らないんだからね。読者は知ってるけど笑。

そんなことを知らないヒロインは、好きな男のいざこざなんかで、その陰で支えてる男に八つ当たりしたりする時があるのよ、読者は「あんたねー、この人が陰であんたをどんだけ助けたか知ってるの!」と怒りたくなるのよ(→君はその筆頭だろうが笑)。

謎の男、身の軽さも謎だし、シルク・ドゥ・ソレイユなんかの人なのかしら笑。これからの出番も楽しみ♪

日本の、オブラートに包む文化の歴史はすごい

それにしても日本の文化って、「奥ゆかしさ」「侘び寂び」を大事にするだけあって、ストレートに言いにくい事柄を美しき言葉で言い換えるってことを太古の昔からやってきたから、こんなエロい平安時代を夜の8時に放映することができるんだろね笑。

花山天皇(本郷奏多)の正室のよし子(井上咲楽)が「愛でられすぎて臥せってる」・・・ようするにエッチのしすぎってことでしょ?笑

それを「愛でられすぎる」っていう表現にするなんて、ほんと日本語の回りくどさは、素晴らしい笑。

「お通いがあったそうですよ」→夜に訪問し、エッチする・・・笑。

その翌朝、婚姻の餅を贈る・・・という結婚式より既成事実の方が先という文化をゴールデンタイムにNHKが乗り切れているのは、日本の豊富過ぎる表現が成してる奇跡よね笑。(財産があってもザブングル加藤のお通いは嫌だな・・笑)

日本の「空気読み」や「回りくどい表現」を外国人がわからんわけだね笑。なんでもかんでもオブラートに包む言葉の技は、歴史が長過ぎて太刀打ちできるはずもないよね笑。

そんなシーン描いたら、たすくに惚れてまうやろ!

ラスト、まひろが倒れたと知った道長が、あんなに字が下手で文も嫌がってたのに、まひろに「満月の夜に家を訪ねる」と文を出す。

いいなあ、LINEが普及した今は、「満月の夜」に待ち合わせなんてロマンチックな約束って出来ないよねえ。今は効率化重視だよね。

待ち合わせだって、ちゃんとキレイに場所を指定しなくても「明日あのへんにいるから」って約束の仕方ができるし。

便利さと引き換えに「情緒」は確実に失ったよね笑。

もう、まひろが道長に、道兼から殺された母のことを告白する時は観てて泣いちゃったー。

道兼を恨んでいるけれど、一番許せないのは自分で、ずっと自分を責めてたっという告白に。

父為時の言うように幼さからその原因をすっかり忘れられていたら、もっとまひろは楽だったろうにね。まひろみたいに漢文を暗記するような賢い子なら忘れんよ、ナメるな為時。

泣いてたまひろを置いて、道長はソッコー家に帰り、道兼をボコボコにする。

ヤバい!たすく、カッコいいーーーーーーーーっ!!!

惚れてしまうーーーー。ひょうひょうと生きてて滅多に怒りを表さない道長がまひろのためにこんなに怒るというギャップがまたたまらんよね。

好きな女のために怒れる男が、私の好きな男の基本条件なので(誰も聞いとらん)、もうこれはたまらんかった。反則ーーーーーー!!!

毎回軽自動車のCMを観て、「あ、やっぱりたすくは『光る君へ』の中だけがカッコいい」と我に返るんだけど(失礼な)、まあ、それでもドラマの中で烏帽子をかぶってる姿には惚れています。

しかし、こんなに冒頭にカッコよく描いてしまって大丈夫かな、あの傲慢かつ天下を思い通りにした藤原道長をこれからどんなに描いていくのか、見ものだわ。

今日の場所 「宇治平等院鳳凰堂」 京都府宇治市

@宇治平等院鳳凰堂