いやあ、面白かった。
途中、爆笑してしまうほどの「皮肉」と「下品な」描写がすごかったです、この映画。
初デートでは観に行かないでください(笑)。
いつの時代にも終わることがない、女の醜い争い。
でもこの2人の争いは、私たちの会社で起こっているような、みみっちい争いじゃない(笑)。
戦争も起こせてしまうほどの、権力を手に入れる争いなのだ。
これを見たら、給湯室や休憩室で繰り広げているような争いは、「あら、やだ、ちっちゃいわ」と思ってしまうくらいの「大胆」かつ「したたか」な「誘導」や「根回し」に、観ていて逆に感心してしまう(笑)。
メンタリストDAIGOも真っ青な心理戦。
出展:https://www.british-made.jp/stories/entertainment/201902070030559
権力者になった時は、本物の「誠実な人物」を見抜けるように鍛えておかないと、こんな人に狙われたら大変(^▽^;)。
偉くなると、こんな人たちしか寄ってこないなんて、なんだか寂しいなあ。
もくじ
アン女王の時代
出展:https://www.sankei.com/entertainments/news/190215/ent1902150004-n1.html
エリザベス女王やビクトリア女王なんかは知ってたけど、このアン女王って、イギリスの2いつの時代??
映画を見終わって、気になってた。
調べたら、エリザベス1世より後の時代で、1700年の初頭。
イングランドとスコットランドが連合国になり、「グレートブリテン」になった頃。
映画を観てると、偉業を達成しそうにないキャラなので(笑)、歴史上に名が残ってないのもわかる(^^;)。
とにかくこの女王のキャラが際立っています。
アカデミー主演女優賞にノミネートされたを受賞した女優のオリヴィア・コールマン、お付きの女官役のレイチェル・ワイズより3個も年下なのに、そうは見えないほどの老け演技がすごい!!60歳くらいかと思った。
ふだんの写真はちゃんと、まだ若かったもん(45歳らしい)。まあレイチェルよりは老けてたけど(;^ω^)。
この女王役の人とレイチェルの年齢を調べていて、Σ(゚д゚lll)ガーン
レ、レイチェルと私が同じ年と知ってしまい、がっくり・・・・。
同い年なのに、君は、ダニエルと・・そんなのあり!?(同じ目線で語るな)。(T_T)
レイチェル・ワイズとエマ・ストーンの女の戦いがすごい
出展:https://www.fashion-press.net/news/41662
ここまで、ものすごかったら、むしろ拍手したくなります(笑)。
宮廷で女王陛下のお気に入りの女官として君臨していたサラ(レイチェル・ワイズ)。
そこへ、落ちぶれた貴族の娘アビゲイルが、遠い親戚のサラを頼って女中として宮廷に入る。
ここからのアビゲイル(エマ・ストーン)の、のし上がりぶりが素晴らしい。
姿は『LA・LAランド』のままの、かわいらしいエマですが、カッコイイのし上がり方じゃなく、卑怯と浅ましさとエゴとエロを総動員して昇りつめていくのです(笑)。
『LALAランド』
鋭い人には、こういう人のウソってすぐ見破られるけれど、鈍感だったり、優しい人は見破れなかったりするので、いつのまにか、立場が逆転されていたりする。
そういう人って、自分にメリットがある人を見つけたら、その人に本当は何の興味もないくせに「褒め技」がすごい。
相手が一番褒めてほしい部分を鋭く察知するのが天才的なのである。
そういう女子がターゲットにするのは、その部署で一番力を持ってそうな女子。
鋭い人には気づかれて嫌われだすから、そういう時に守ってもらう保険として最初に手なづけておくのだ。
過去に見た、色んな人を思い浮かべながら書くので、楽しい(笑)。
レイチェルとエマ・ストーンのやり取りを観てると、ここまでスゴイのはいないが、これをちっちゃくした版の女が身近にいるはず(笑)。
うわべだけの褒め言葉は鋭い人には気づかれるのだ、中身がないから( ̄▽ ̄)。
イギリス王室をかき回す女に選ばれたのがアメリカ女子のエマ・ストーンっていうのもツボ。
他はイギリス女優で固めているし、狙ってのキャスティングなのかも♪
貴族の感覚がいかにズレてるかも描かれます
出展:https://www.cinemacafe.net/movies/28662/image/407080/
世の中はフランスとの戦争中だというのに、貴族たちは、毎日毎日、ヒマをつぶすためなら、何でもやります。
ヴェルサイユの広大な敷地に、農家や畑を作ったりしたマリー・アントワネットのように、国民の税金という感覚もなく、毎日を遊び暮らす貴族たち。
ひと昔前の中世を描いた映画の中の貴族は、ちゃんと普通のメイクだった。
でも最近チラホラ、これが忠実な再現なのか、エリザベス1世の肖像画のように、おちょぼ口に真っ白に塗った顔、間抜けなチークの貴族が出てくる。
ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』でも、キルスティン・ダンスト演じるマリー・アントワネットを取り囲む遊び相手の貴族の顔はこんな感じがたまにいた。
日本の平安時代の貴族も、忠実に再現したら、気持ち悪いのでドラマにならない(笑)。
↑真ん中の貴族は、ニコラス・ホルト。
『シングルマン』で、コリン・ファースを狙うゲイの男子学生の役だったよね( ̄ー ̄)。
イギリスの宮殿がシックで、上品で素敵
出展:https://www.fashion-press.net/news/41662
イギリスかぶれ女子のAちゃんと帰りに話しながら帰ったが、「やっぱりベルサイユの豪華絢爛な宮殿もいいけど、イギリスの宮殿の上品さもいいねーーー」
ライトを一切使わず、自然光で撮ったらしいので、とても自然な感じ。
当時の宮殿での暮らしはこんな薄暗い感じなんだろうなあと具体的に妄想できる。
木をふんだんに使ったイギリスらしい造りで、外側はレンガもあるし、もうたまりません。
魚眼レンズで時々撮ってあって、宮殿のお部屋が湾曲していて新鮮で面白い。
出展:https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA0000WTJP9
↑ろうそくの燭台に、階段付きの書庫、ライティングビューロー(机)。たまらない!!
ライトも使わず、宮殿を借りて撮影したので、かなりの低予算で撮れたらしい。
イギリスってほとんど曇ってるから自然光で撮るのも難しかったろうね(;^ω^)。
上品な宮殿で繰り広げられる下品な貶め合い(笑)がいいです♪
衣装が、ゴージャスでオシャレ
出展:https://entertainmentstation.jp/news/381927
シックなモノトーンの衣装に統一されているけれど、どれもすごくカワイイ。
『マリー・アントワネット』とは対称的な、シックかつ品のある衣装たち。
レイチェルの乗馬姿がカッコイイ~。
エマ・ストーンは下働きから、女王付の女官に昇りつめていくので、衣装がどんどん豪華になってくるのも観ていて、楽しい。
衣装も、実際の歴史上にあったものを忠実に再現したわけではなく、現代のテイストを入れてあるので、なんだか、古臭くなく、オシャレなのだ。
女の戦いを衣装でもご覧あれ。
サラの家系を知っておくと映画をより楽しめる
出展:https://eiga-board.com/posts/1160
レイチェルが演じたサラは、あのウィンストン・チャーチルとダイアナ妃の祖先と知っておくと、より楽しめるかも♪
とにかくたくましい遺伝子なんだろうね( ̄▽ ̄)。
彼(ダニエル・クレイグ)が望めば、48歳でも子供を産んじゃうレイチェルにもこの遺伝子が入ってそうだから、ピッタリな役かも(^^;。
ダニエルと子育て・・・いいなあ!(アホ)。
最近、ここ3か月でイギリス王室シリーズが続けて3作上映だだからほんと、嬉しい。
先月は『ヴィクトリア女王 最期の秘密』。
来月は、『メアリーとエリザベス』。
スコットランドとイングランドの女王の対決のお話。
この対決の話も大好きなので、もちろん観に行く予定。
女子は結局なんだかんだ言って「ドロドロ」モノが好きなのかも(笑)。
アカデミー主演女優も獲ったし、しばらく長く劇場で上映されることを祈ります。
ぜひ、劇場に行ってイギリス宮廷のドロドロを楽しんできてね( ̄▽ ̄)。
ドロドロ劇は、もはや女子の「生涯をかけたスポーツの一種」なのかも(笑)。
映画『女王陛下のお気に入り』のキャスト
@『女王陛下のお気に入り』(2018年 英)
アン女王・・・・・・オリヴィア・コールマン
サラ・チャーチル・・レイチェル・ワイズ
アビゲイル・・・・・エマ・ストーン
【2019】ジャスミンKYOKO 私的映画ランキング
1位・・・・『クリード2』
2位・・・・『女王陛下のお気に入り』
3位・・・・『ファースト・マン』
4位・・・・『マイル22』
今日観てきました。
本当にドロドロでした。
胸が一杯、お腹も一杯です。
先週「マイブックショップ」で余韻に浸ってましたが、これは浸りたくないなあ。
小山さん、見てきたのね♪ ドロドロがすごいよね( ̄▽ ̄)。
確かに、余韻には浸れないくらい下品(笑)・・。だけど面白いよね。
『マイブックショップ』はポスターが素敵で気になってた。
余韻に浸るほどよかったんだねえ~。またいい映画来ないかな~。5月は、観たいと思うのがまだないな(^^;)。