こんにちは。ジャスミンKYOKOです。
さてレビューが遅くなりました、『ボストン・ストロング』。
周りの人の応援が時には本人の重荷になる。それがすごくわかった本作。
応援はした方がいいと思うけど、場合によっては「そっと見守る」方を選んだ方がいいこともある。
↑出展:https://www.cinemacafe.net/
もくじ
【ストーリー】ボストンマラソンのテロで両脚を失った主人公
ボストンマラソンは毎年4月にある。
出展:https://www.cinemacafe.net/
2013年、ボストンマラソンのゴール近くで爆弾テロが起き、死傷者が多数出た。
元カノの応援に来ていたジェフ・ボーマン(ジェイク・ギレンホール)は、爆心地に近かったため両脚の損傷がひどく、切断せざるを得なかった。
そこからの彼の、生きることへの諦め、家族や彼女とのやりとり、彼自身が望まない形で周りから「強いボストンの象徴」としてもてはやされ、その空気についていけない葛藤や葛藤からくる自暴自棄などが描かれている。
ジェイクの役作りはやっぱりスゴイ!
やっぱりすごかった。『ナイトクローラー』の超ガリガリから『サウスポー』の筋肉ムキムキになった時も驚いたけど、今回はまたナイトクローラーよりになってた。
『ナイトクローラー』
出展:https://www.givetake.com/0527/nightcrawler/
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『サウスポー』
出展:http://japa.la/category/movies-films/
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『ボストンストロング』
出展:https://lineblog.me/knm923w/archives/1129990.html
・・・か、体大丈夫?(^▽^;)
色んな役が出来るのでほんと、すごい。なかなかデカくなったら元に戻らないんだけどね。
どうやって撮影してるのか分からないほど、足を折り曲げている感じに見えなかった。CGだろうけど、いや、CGじゃないと!それくらい本当にジェイク自身が足を失ったように見えたのですごかった。
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『フォレスト・ガンプ』でゲイリー・シニーズが演じた、ベトナム戦争で両足を失ったダン中尉の時は、あきらかに足を折り曲げた感があったから、映像技術の進歩はすごい。
本作でも「ダン中尉」のことがちょっと出てきて、映画を観てきたからこそ、すぐ分かって嬉しかったなあ!
『ナイトクローラー』 『サウスポー』
『フォレスト・ガンプ 一期一会』
ジェフの家族にイラッと来て思いだしたこと
出展:https://www.cinemacafe.net/
アメリカのヒーローとしてたたえられ、連日贈り物や励ましの手紙が届き、取材が絶えない毎日。
母親や親戚たちは大喜び。肝心のジェフの心は置き去りになっていく。
ボストンって家族のつながりが濃いのか、親戚とこんなにいつも一緒にいないよね(;^ω^)と思いながら見た。
『ザ・ファイター』でマーク・ウォールバーグ演じるボクサーの家族を思い出した。
『ザ・ファイター』
あの家族にもイライラしたなあ。あれもボストン郊外の街だった気がする(;^ω^)。
『ミリオン・ダラー・ベイビー』の、ヒラリー・スワンク演じる主人公の家族もこんな感じでもっとひどくてムッとしたもんね(;^ω^)。
『ミリオン・ダラー・ベイビー』
単に素直なのかもしれない。有名人と会えるならやっぱり嬉しくなってしまう気持ち。「今はジェフを第一に考えなければ!」という抑えが効かないのかも。
ジェフのお父さん役がなんか見たことあって劇中思いだせなかったけど、後から思いだしてスッキリ。『ショーシャンクの空に』のサイテーな看守!!ネットで答え合わせして合ってたからまた、スッキリした♪
ジェフもすごいけど、この彼女が素晴らしい
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周りとの温度差に一人苦しむジェフを察し、支え、時には叱咤する彼女。
『ザ・ファイター』のマークの彼女役エイミー・アダムスの時もスカッとしたけど、アメリカ女子は強い!
我慢に我慢を重ねた彼女が、彼氏のお母さんにとうとうキレてズバッと言った時、見てる女子側からすると、超!スッキリ♪(笑)
アメリカだったら「渡る世間は鬼ばかり」※は流行らなかっただろうね(笑)。
※ひどい姑に耐え忍ぶ嫁のドラマ。
ジェフの辛さは、歩くのが不自由になっただけでなく、たとえケンカをしてもその相手に「お願い」をしないと何もかもができなくなってしまったこともあるんじゃないかな。
プイっとして去っていく。たったそれだけがもう出来ない。ケンカが対等に出来ない。
そういう出来事の1つ1つが、一番心をむしばんでいきそうな気がしました。
ヒーローを作りたがるのも、どうかなと思った
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この映画を観て『父親たちの星条旗』を思い出した。
『父親たちの星条旗』
太平洋戦争時、硫黄島のてっぺんにアメリカの国旗を掲げた若き軍人たちをヒーローにまつりあげ、軍事費を増やすために各地を周らせたアメリカ政府。
実際の戦争の内容と違う現実に振り回され、ついに心を病んでいく兵士たち。
確かに何でもヒーローとか英雄がいた方が盛り上がるけれど、それに乗れる人と、乗れない人っている。
生真面目な人ほど、その温度差や事実の相違に悩み、壊れていくんだろうね。
フェンウェイパークに行くのが一段と楽しみになった
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劇中出てくる、ボストンが誇る歴史ある野球チーム、ボストンレッドソックスの試合。
このテロがあった年、レッドソックスはワールドシリーズで優勝してしまったから、本当の「ボストンストロング」を見せつけられることになったよね。
そのボストニアン(ボストンっ子)が愛するレッドソックスの本拠地がフェンウェイパーク。メジャーリーグ創設時の頃からのままの姿の数少ない球場。
今回、そのレッド・ソックスと因縁の相手ニューヨークヤンキースの試合を見るのでとても楽しみ!見るのはヤンキースタジアムだけど、ボストンでは野球は見ないけどこのフェンウェイパークには行くつもり。
上映中、目を皿のようにしてフェンウェイパークのシーンを観ました(笑)。
行った様子はまたこのブログで書くつもりなのでお楽しみに~♪
映画『ボストン・ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』のキャスト
@『ボストン・ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』(2018年 米)
ジェフ・ボーマン・・・・・ジェイク・ギレンホール
エリン・ハーレイ・・・・・タチアナ・マスラニー
パティ・ボーマン・・・・・ミランダ・リチャードソン
ジェフ・ボーマン・・・・・クランシー・ブラウン
合わせて見たい映画
【2018】 ジャスミンKYOKO 映画私的ランキング
1位・・・・『レッド・スパロー』
2位・・・・『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
3位・・・・『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
4位・・・・『ホース・ソルジャー』
5位・・・・『スリー・ビルボード』
6位・・・・『デトロイト』
7位・・・・『トレイン・ミッション』
8位・・・・『女は二度決断する』
9位・・・・『ボストン・ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~』
10位・・・『キングスマン ゴールデンサークル』
11位・・・『15時17分、パリ行き』
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