9/11メモリアルミュージアムは、ニューヨークで行っておきたい場所(BOSTON・ニューヨーク #65)

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

世界中の人の中で忘れられない出来事「9.11アメリカ同時多発テロ」。

この悲劇をを忘れないために、崩壊したワールドトレードセンターコンプレックス(複合施設、7つのビルがあったが衝撃ですべて崩壊)跡地に建てられた「9.11メモリアルミュージアム」に今回初めて行ってきた。

あの日(2001年9月11日)の夜、久米宏のニュースステーションで生中継で多発テロの映像が流れてた。

その時の報道は、小型のプロペラ機が誤って突入したというものだった。

翌日、佐賀でも号外が配られ、テロで、WTC(ワールドトレードセンター 以下こう書きます)の他にペンタゴン、ピッツバーグ郊外にも旅客機が墜落したことを知る。

この2001年は、こどもちゃんも3歳になったし、そろそろアメリカに行きたいなあと思っていた年。

アメリカ本土も検討したけど、ハワイが子連れには行きやすいかなと思い、ハワイが安い6月に海外旅行を終わらせてた時だったのだ。

毎回8~10月頭にかけて海外旅行を組んでた私にとっては、6月の実行は珍しい年だった。ニューヨークに行ってたらと思うとゾッとしたことを覚えてる。

ニューヨーカーの「Keep Strong 強くあれ!」を実感するために、この悲劇の現実をNYを訪れた時はぜひ見て欲しい。



9.11メモリアルミュージアムは、シティパスでスイスイ入場

真夏でもないのに39度の灼熱のニューヨーク。「9.11メモリアルミュージアム」の前にはすごい人だかり。

チケット売り場が外にあるので、当日券を求める人がすごい列。(写真には写ってないけど、⇧右側にディズニーランド並みに待ってた)

うわあ、こんな中待ってるなんて大変!!

そこは、シティパス様のおかげで、待つこともまったくなく、そのまま中へ。

よかった!ほんと、シティパスありがたい!!

そこまで大きい建物にはに見えないけれど、実は地下を中心として展示している珍しい博物館。

テロ前は地下4階まであったWTCの跡地を利用して作られているのだ。

 

無残な爪痕をそのままの姿で展示してある博物館の内部のデザインが秀逸

入ってすぐ、国際空港なみのセキュリティチェックを受ける。

アメリカでは、この博物館が建つきっかけになった同時多発テロ以降、公共の観光施設などではすべてこのチェックがある。

セキュリティを通過したら、長いエスカレーターに乗って展示がある地下へと向かう。

 

三叉のほこ

エスカレーター脇に掲げられているのは、WTCの外壁に使われた、「三叉のほこ」と呼ばれる鉄骨の展示。


⇧上の部分が三叉になっていることからそう呼ばれる。

こういった残骸の展示は至るところにあり、それがWTCのどの部分になるかを写真できちんと説明してある。

この三叉のほこを見ながら地下に降りていく。


⇧三叉のほこの下の部分。

こんな巨大な鉄骨で組み立てられたビルが、跡形もなく崩れ去ったのか・・・。

衝撃がどんなにすごかったかを、入場すぐに思い知らされる。

 

ザ・バスタブ


⇧エスカレーターの途中から見えてくる、WTCの地下の壁の1部。

ここは、当時のWTCの地下をそのまま使った博物館のため、壁は地下の壁をそのまま利用しているという徹底ぶり。

にわかに自分がその時のWTCにいるような気分になるような設計なのだ。

この壁は、建設当時、「ザ・バスタブ」と呼ばれ、ハドソン川からの水の浸水を防ぐ目的で、1年以上かけて作ったコンクリートの壁らしい。


⇧工事の様子。この壁をそのまま使ってこの博物館は建てられたのだ(写真奥)。

地下ですべてつながった複合施設だったためか、WTC2棟の崩壊で、周りのあと5つのビルも倒壊してしまった。

 

旅客機が突っ込んだ上層部の外壁

上からぶら下げ下げられた、無残にひしゃげた鉄骨。

この鉄骨を上から見たり、真横から、下から見ることができるようになっている。


最初のノースビル(北棟)に旅客機が突っ込んだ時の上層部に出来た穴の□で囲んだ部分の鉄骨らしい。

ノースビルに突っ込んだのは、ボストン発ロサンゼルス行きアメリカン航空11便。離陸して15分でコックピットを乗っ取られ、パイロットは殺害、ニューヨークへ進路を変更する。

近距離線じゃなく、大陸横断する国内線だったのは、燃料の積載が多いものを選んだらしい。

 

生死を分けた階段 サバイバーズステア


⇧Survivor’s Stairs

サバイバーズステア。「生還者の階段」と呼ばれる階段がエスカレーターと並行して展示されている。

ノースビルの北側にあった階段は、外付けの屋根が丈夫で落ちてくる瓦礫にも耐えたため、倒壊をまぬがれ、ここを通った人は生還できたらしい。


⇧階段の元の姿。写真がボケててすみません。

ビルからうまく逃げて地上に出ても空から降ってくる瓦礫や人の下敷きになって多くの人が亡くなった(追い詰められた人々が200人くらい飛び降りた)。

運良くこの階段にたどりついた人が生き残ったのだ。

 

 

ラストコラム  Last Column


⇧ラストコラムは、7つのビルが倒壊した後も1つだけ残っていた鉄骨に名付けられた名前。


⇧粉塵が舞い続ける中、復興作業をする人々やニューヨーカーに力を与えた希望の鉄骨。

この鉄骨に描かれている数字は、被害者を助けるために尽力したが、予期せぬビルの崩落などで亡くなった職員たちの数。


一番上の⇧の「FDNY」はニューヨーク消防局の343人。(Fire Department New Yorkの略)

あとは、港湾局警察が37人、NYPD(ニューヨーク市警)が23人などが描かれている。

まさかサウスビル(南棟)にも突っ込んでくると思っていないから、たくさんの消防隊員がノースビル内に救助のために入っており、サウスビルに突っ込んだ衝撃で両ビルが崩れ去ったため帰らぬ人となったのだ。


⇧殉職した彼らにむけて花束もくくりつけてあり、当時のまま保管されている。




記録や事件の背景を時系列で展示

視覚で訴える無残なWTCの残骸は、ミュージアムのあちこちに展示されており、それを見ながら当時の記録や事件の背景などが時系列でたどれるようになっている。


⇧記録の展示は、ハイジャックされた4機の旅客機がたどった経路の地図から始まる。

 

最初の1機がノースビルに激突した時は、みんな事故だと思いこんでいた。

アルカイダは、周到に練られた作戦のもと、このアメリカ本土で国内線を使ったテロをやってのけたのだ。

●同日同時刻に飛び立つ旅客機

●燃料の積載量が多い大陸を横断する旅客機

●セキュリティが甘い国内線

●操縦がしやすいように同型のボーイング製の飛行機(WTCは2機ともボーイング767、あとの2機はボーイング757)

離陸して15分で同時に乗っ取るように計画されていた。

時間差が生じると、妨害される恐れがあるからだった。

ただ、4機目のユナイテッド93便(ニューヨーク→サンフランシスコ行き)のみ、出発が30分遅れたため、WTCに2機突っ込んだことを乗客は、機内のニュースで知った。

彼らは自爆テロと悟り、機体の方向からテロの目的地はホワイトハウスか国会議事堂だと予測しへ阻止を試みる。計画失敗を恐れた犯人が慌ててピッツバーグ近郊に墜落させた。

乗客の勇気でアメリカの中枢への惨事は免れたのだ。

航空機を使った自爆テロなんて絶対助かる見込みがない中、こんな勇気を出せる人がいるなんて本当にすごい。

ユナイテッド93便の乗客の勇気は讃えられ、後に映画化されたので、ここを訪れる前にぜひ見てから行こう。

その日の朝、偶然にブルックリンで撮られた完全な姿のWTC

この日の朝、8時30分、偶然ブルックリンから撮られた写真が、WTC最後の写真となった。

このわずか16分後に1機目がノースビルに激突する。


⇧これは激突後、ニュージャージー側から撮影されたもの。

誰もが、想像できなかったこの大惨事。WTCは90年代に一度駐車場を爆破するテロがあって危機管理が徹底していたはずだが、まさか航空機が飛んでくるとは思いもしなかっただろう。

しかも実行犯のアルカイダは、ゆうゆうと、アメリカの民間の飛行機訓練所で訓練を受け、免許を取得しこの日に向かってだいぶ前から動き出していたなんて・・。

 

写真撮影不可のコーナーには、目を覆いたくなるような写真と被害者のポートレートが

写真撮影不可のコーナーもところどころあり、当時の各国のニュースや、報道、遺族のインタビューなどが展示、閲覧できるようになっている。

3025人の死者を出した、アメリカ同時多発テロ。身元が確認できた被害者のポートレートが貼ってある(行方不明が1000人以上いたが遺体を見つけられず5年後捜索は打ち切られた)。

このWTCは1970年代に建てられたものだったため、現在では有毒で使用不可となっているアスベストが大量に使用されていた。

倒壊の際、アスベストの事実を知りながら「粉塵は安全」と情報を流したため、救助作業は粉塵の中、特に防護服も着用せず続けられた。

救助犬たちが次々に死んだので、そのことが発覚し、救助にあたった人々も後々いろんな症状が出て亡くなったり後遺症が出ているらしい。「市民の安全より経済復興を優先した」と今でも問題になっている。

この時に活躍した犬たちのイラストなども展示されている。

ニューヨークは古くから高層ビルが建っているから、そういうこともありえるよね・・・二次災害があってたなんて知らなかった。




 テロの生々しい惨劇を実物で表現

博物館の一部としてアートのようにWTCの変わり果てた姿をそのまま活かした造りに圧倒される最初。

記録と交互に見ていくことで、オブジェのように見えていた残骸が、ハッキリと人間が起こした戦争と言えるほどの殺戮だった実感がジワジワと湧いてきます。

実物大のWTCのアンテナやぺしゃんこに潰れた消防車など、私達の身近にあるものだからこそよりハッキリとその被害の増大さを感じて言葉にならない。

 

WTCのアンテナ


⇧無残にも途中からもげたようになっているWTCのノースビルの屋上にあったアンテナの残骸。

 


⇧このアンテナです。


⇧横から見たアンテナ。

 

ビルの崩落によって救助にかけつけた消防車もこの姿に

1機目の突入により、ノースビルが甚大な被害を被ったと知らせを受け、テロとはまだわからないまま、ニューヨークの消防署やNYPD(ニューヨーク市警)は、救助にあたった。

しかし、2機目の突入により、ノースビルは多くの救助隊を飲み込んだまま、崩落。

(1機目突入8:46、2機目突入9:03、サウスビルが先に崩落9時59分、ノースビル崩落10時28分)

ビルに甚大な被害が出たとしてもまさか崩れ落ちるようになくなってしまうとは誰も考えなかっただろうね。

 

WTCの思い出

わたくしジャスミン高校生から思い入れが深かったビル、WTC。

まさか、あのビルが数年後には跡形もなく消えてなくなるなんて思ってもみなかった。

 

【1994年】大好きなマンガの中に出てきた憧れのビル


⇧自由の女神があるリバティアイランドから写したマンハッタン。

私が高校生からの愛読書、成田美名子のマンガ「CIPHER (サイファ)」の舞台がマンハッタン。

主人公のサイファとシヴァは双子の高校男子。アニスとサイファがデートする時に、このWTCの屋上に昇るのだ。

サイファがアニスに屋上で尋ねる。

「ツインタワーの別名知ってる?」

「何?」

「サイファとシヴァ」

WTCのツインタワーと双子をかけたセリフに、高校生の私は憧れすぎてニューヨークに行ったら絶対サイファとシヴァのタワーを見る!と思ってたくらい、エンパイアステートと同じく重要視してたビルだった。


⇧WTCの近くの屋台でホットドッグを買う。

このあと、ヘリコプターでマンハッタン上空を飛んで、WTCを上から見たのだ。


⇧1994年にNYに行った時のヘリツアーのパンフ。

 

【2007年】テロから6年後 まだ工事が進んでいないグランド・ゼロ


⇧何もなく、瓦礫も放置。

1994年のあと、久しぶりにニューヨークに行ったのは、2007年。

テロの後もう6年も経っているから、何かしら出来ているだろうと思った。でも何もできておらず、工事も行われていないようだった。

たぶん、何を建てるかでもめてた段階だったのかも。

2005年まで残骸を掘っては遺体確認作業をしていて、遺族の手前バラバラになった遺体が入ってるかもしれない瓦礫を処分することが難しかったのも進まなかった理由らしい。

 

【2011年】フリーダムタワーの建設に着工したグランド・ゼロ

色々物議をかもしたが、メモリアル施設を建築することに決定がくだり、ようやくフリーダムタワーの工事に着手。2011年にNYに来た時は半分ほどできていた。


⇧工事中のフリーダムタワー(右)

 


⇧相変わらず、毎回行った時は工事の人すら見かけない。

フリーダムタワーは後に「ワンワールドトレードセンター」と名前を変更した。アメリカが独立した年にちなんで1776mの高さらしい。

 

ワンワールドトレードセンター 2014年にオープン


⇧「1ワールドトレードセンター」が2014年にオープン。今回行った2018年にようやく完成形を見ることが出来た。

 

まとめ


⇧9.11メモリアムミュージアム内にある、タイルのアート。

文字は「NO DAY SHALL ERASE YOU FROM THE MEMORY OF TIME」。

「どんな日もあなたを時の記憶から消すことは出来ない」という意味で、古代ローマの詩人ウェルギウルの言葉らしい。

この文字は鉄で出来ていて、WTCの瓦礫の鉄骨を溶かして作ったとのこと。

ニューヨークらしく、テロの悲劇を伝えると同時にアーティスティックな博物館になっていた。

中には展示を見てすすりなく人もいて、さすがのK氏や私も、ここにいる間は口数少なかった。

テロ直後、近くのビルの屋上には、飛び散った肉片や遺骨が散見されたという。

こんな惨劇から見事に復興したニューヨーカーのたくましさに驚いた。

ニュースで見ただけで終わってたなら絶対にこの殺戮の悲劇は実感としてわいてこなかったのでここに行ってすごくよかった。

ぜひ、ここに行って「テロの事実」と「ニューヨーカーのたくましさへのリスペクト」を見て感じて体験してほしいなと思ったジャスミンです。

【追伸】この「9.11メモリアル&ミュージアム」の音声ガイドはアプリになっていて、スマホで自分のイヤホン持参で聞けます。もちろん日本語もあるけど、日本語でじっくり聞かなくてもいい場合は英語版は、生粋のニューヨーカー、ロバート・デ・ニーロのナレーターなので流しながら館内を回るというのもいいよね

 

同時多発テロを描いた映画



旅メモ (BOSTON・ニューヨーク #)

@国立9.11メモリアル&ミュージアム (WEBサイト)

大人26$、シニア(65歳以上)20$、7-12歳15$、13-17歳20$

【地下鉄】
A、C、J、2.3.4.5線 Fulton Street(フルトンストリート)駅
E線   World trade center(ワールドトレードセンター)駅
R線   Court Land(コートランド)駅

 

旅のスケジュール

15:28 National 9.11 Memorial Museum

16:10 Museumを出る

旅のMONEY

NYシティパス使用のため無料(NYシティパス116$ 9日間有効)

※シティパスを使って行った場所(通常料金)
◆グッゲンハイム美術館    (25$)
◆Top of the Rock       (36$)
◆自由の女神          (18.5$)
◆エリス島移民博物館      (無料だが自由の女神のフェリーチケットが必要)
◆9/11メモリアル&ミュージアム (26$)





 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

カテゴリー