こんばんは、今宵はニューヨーク記事です。ジャスミンKYOKOです。
自由の女神を久しぶりに堪能した後、スタチュー・クルーズのフェリーでエリス島へ。
⇧自由の女神のいるリバティアイランドに別れを告げる・・・また来るぞ!と誓いながら。
⇩前回の記事
⇧桟橋の間からはそびえ立つフリーダム・タワーが見える。
シティパスのチケットではエリス島に寄れるようになっている。
もちろん、まっすぐマンハッタンに戻ってもいい。
「自由の女神」は、4回目だとさすがに新鮮さはないけれど、「またNYに来れた!」というニューヨーク感はもらえるので、そこはいいよね♪
なので、今回はK氏の「自由の女神」見学につきあう代わりに、私が行ったことない「エリス島」も行くことにした。
だって、ウィル・スミスのラブストーリー『最後の恋のはじめ方』の初デートの場所なのだ!(そんな理由かよ)。
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デートコンサルタントで女子の好みを知り尽くしたヒッチ(ウィル・スミス)が彼女(エヴァ・メンデス)を驚かすため、ジェットスキーでエリス島に行くことを提案する。
私だったらジェットスキーとか提案されたらまずイヤだけどね(運動オンチ笑)。
いた!
⇧すかさず写真を撮る私。
なぜジェットスキーを撮っているのか、知るよしもないK氏(笑)。
もくじ
エリス島到着 Ellis Island
エリス島に到着。
マンハッタンに帰る人は船に乗ったまま、エリス島見学希望者はここで下船する♪
⇧エリス島の移民博物館の入口。赤い入口が鮮やか。
エリス島は、今でいう、国際空港の入国審査(パスポートコントロール)の役目をしてた島なのだ。
アメリカンドリーム※を求めてヨーロッパから渡ってきた移民が、まずここで審査を受けて入国していた。
※当時のアメリカンドリームは、飢餓や貧困の状態からアメリカに行けば少しは生活が良くなるという期待のこと
『タイタニック』のジャック(レオナルド・ディカプリオ)が向かったのもここよね!船が沈んでここには来られなかったけれど・・(;_;)。
(なんでも映画で理解をしている私)
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エリス島移民博物館の展示 Ellis Island Immigration Museum
エリス島移民博物館の入場料は無料。
自由の女神行きのフェリーのチケットを持ってる人であれば、誰でも立ち寄り中に入ることが出来る。
ただ最後の入場は16時半までなので、帰りのフェリーがあるかどうかを確認して下船しないと島に取り残されるので注意(;・∀・)。
オーディオガイドも無料。
ジャスミンたち2人は、オーディオガイドは借りずに映画知識だけでサクッと楽しむことにした。
1階の展示
⇧当時の移民たちが実際運んできた家財道具が入ってた箱を展示したもの。
確かに映画に出てくる荷物は、こういう感じの荷物だった!
「ジャック!ローズ!!」(心の中の叫び)
ローズはお金持ちだから、もうちょっといい荷物入れだったかもねえ(『タイタニック』のケイト・ウィンスレットのことを言っている)。
みんな旅行じゃなくて人生をかけてアメリカに来るんだから、荷物は多いよね。
この辺の雰囲気が伝わるのは『ギャング・オブ・ニューヨーク』※かな。
これもディカプリオだけど。
※19世紀初頭、アメリカンドリームを求めてヨーロッパから移民が毎日のように押し寄せていたが、ニューヨークに特に住める場所などなく、もともと住んでいた住民との抗争が続いていた。マーティン・スコセッシ監督。リーアム・ニーソン、レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス。
せっかく着いても地元民(その人達もはるか昔は移民)と争わないといけないっていうの辛いよね。
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⇧エリス島の全景のミニチュア。
1954年に閉鎖されるまで、約60年の間にここに訪れた移民は1200万人~1700万人と言われ、今のアメリカ人の3分の1の祖先が、この移民局を通過したとされるらしい。
1階には、比較的新しい移民の記録と歴史が写真や新聞などで語られているコーナーがある。
⇧これは奴隷船。不衛生でぎゅうぎゅう押し込められてて可愛そう。
ちゃんとアメリカに着けたらラッキーな方だろうけど、その後売られて働かされるからどちらにしても過酷な運命・・。
⇧年表などもあり、これはきっと1776年だからアメリカ独立宣言。
⇧ブルックリン・ブリッジの建設の様子。
ああーーこれこれ♡。これは『ニューヨークの恋人』では、貴族のヒュー・ジャックマンがこの頃の時代からタイムスリップして現代のNYのメグ・ライアンと出会う。
ヒュー・ジャックマンに恋してしまったメグが、ここから飛び降りて過去に会いに行くのよねえ(うっとり・・・)。
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すみません、ミーハー見学で(笑)。
ウキウキ見学していたら・・・・。
「KYOKOちゃん、なんだか眠くなってきた」
なんだとおお????
ここはアメリカだぞ、わかってるのか(怒)!!
「俺、ここ見学しなくていいから 寝てていい??」
ボストンでもハーバードのど真ん中で寝てたくせに、今度はエリス島か!
ロングスリーパータイプのK氏は睡眠不足に弱い・・・。
でもさ、朝7時くらいから歩いてたのは私も一緒なのに、興味ないとこ来るとあからさまに眠気もよおすタイプよね・・・ヽ(`Д´)ノ
チッ。
1階のベンチに座らせて昼寝させることに・・。
ちゃんとリュックを抱きしめて寝る姿勢を固定させた。まあ、K氏のリュックにはペットボトルとかミニタオルとか、盗られたとしても支障がないものばかり入ってるしね(信用ゼロ・・・笑)。
しかし、アメリカで途中で昼寝したくなるなんて、どんだけ危機感ないんだよ・・(犯罪映画好きには信じられない)。
2階の展示
ここからは1人で見学(笑)。
エリス島では時間なくても、この2階だけは必ず行ってほしい。
The Registry Room(ザ・レジストリールーム)
1200万人~1700万人の移民全員が、下船後、この「The Registry Room」(ザ・レジストリールーム)で入国審査を受けた。
ああ!!ここ!ここ!
『ゴッド・ファーザーPart2』で、少年のヴィトー・コルレオーネ※がイタリアからマフィアの手を逃れてニューヨークに来る時にここで入国審査を受けるのだ。
※ヴィトー・コルレオーネ ニューヨークのシチリアマフィアのボス。マーロン・ブランドが演じ、青年期はロバート・デニーロが演じた。
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ここで誰しも入国審査を受け、所持金が少ないもの(16ドルから25ドルは持っていることとされた)や疫病にかかっている者、16歳以下の子供のみは、入国できなかったらしい。(16歳以下の子供単独は強制送還)
あれ??
ヴィトーはあきらかに16歳以下で、子供のみだったけどなあ(お母さんはイタリアマフィアから殺された)。
しかも天然痘の疑いがあるから隔離された(映画のことはよく覚えてる人・・笑)。
⇧入国管理官の娘と移民役のお父さん(笑)。娘が上なのね・・・笑。お父さんは審査に合格するのか?笑
この3つの机の前に並んで順番に入国管理官の質問に答えていたらしい。
ヴィトーは、出身地をコルレオーネと答えたのに管理官にうまく伝わらず、名字と間違われて、名前がここから「ヴィトー・コルレオーネ」になってしまったの。
でもそれが結果的にシチリアマフィアの追手から狙われなくなったのでよかったのよね♡。
K氏が起きてたら、ヴィトー・コルレオーネごっこが出来たのに!!悔しい!!💢
⇧管理官から見た、「レジストリールーム」。座ってみた♪
ここには本物の名簿の見本が置いてある。
船の乗船名簿をそのまま使い、それに身体的特徴、所持金、疫病の有無、こちらに頼る者がいるかなどを書き込むらしい。
⇧筆記体でわかりづらい・・・(;・∀・)
パスポートがない時代だから、名前をここで変えてもばれないよね(笑)。
私はKYOKOじゃなくて「楓(かえで)」になりたいーーー(また言ってる)。
隔離部屋
廊下に出てみると・・・。
ああーーここは、ヴィトー少年が隔離された場所なんじゃないの??(まだゴッド・ファーザーの興奮は続く・・笑)。
病気の疑いのある者はここで2週間隔離されたらしい。
窓に鉄がはめられているから(左側と正面)、逃亡防止なんだろうね・・・・(;_;)。
⇧隔離部屋っぽい部屋の入口。
約3000人が隔離されたまま、アメリカの土を踏めずにここで亡くなったらしい。なんとも切ない。家族全員で来たのにおばあちゃんだけここに入れられたりしてそれが永遠の別れになったり。
衛生上良くない船での長時間の旅から解放されたかと思うと、一家離散になったりで、この島の別名が「希望の島」と「嘆きの島」と呼ばれる所以ななんだろうね。
後期の移民からは、文字の読み書きが出来ないと入国させなかったり、移民を嫌がる現地の人の方針でだんだんハードルが上がっていく。
現地の人っていってもインディアンの人たちじゃなく、コロンブス以降のヨーロッパ人を祖先に持つもともとは移民の人達。
孫の代くらいになると、ルーツは一緒だけどアメリカで生まれているから、もう自分はアメリカ人!という意識が強いんだろうね。
この入国審査のドキドキは、映画『ブルックリン』でもあるよ。あれはかなり後期だと思うけど。
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この頃の写真がいっぱい飾られています。
アメリカ人は自分のルーツを調べることが出来る
入国したリストをデータ化してあるので、アメリカ人の人は自分の祖先を検索できるようになってるんだとか。
⇧検索できる部屋
日本みたいに戸籍がないから、こういうの見たくなるんだろうね。
映画『最後の恋のはじめ方』では、ウィル・スミスがよかれと思って初デートに彼女を連れてきたら、このリストに彼女のおじいさんが犯罪者だったことが載ってて、彼女を落ち込ませて、デートは失敗に終わる(笑)。
映画を色々観てると、全部つなげて歴史を覚えるからいいことづくめだね~。
エリス見学、大満足。K氏を起こしてマンハッタンへ
⇧ニュージャージーに連れて行かれたくない人は乗り場を間違えないように。
バッテリーパーク(Battery Park)の方に向かいます。
K氏はほんと、爆睡してた。階段上から見ても、ちゃんとリュックを抱きしめたまま寝ていた(笑)。
⇧外国って木が大きいからほんと、癒やされるうう。
まとめ
今回初めて行ったエリス島は、映画をいっぱい感じる場所だったのですごく楽しめた。
今でも海外旅行に行くたびに空港の入国審査は超!!ドキドキするけど、当時の人は命がかかってたから、そんなもんじゃなかったんだろうね。
それでもアメリカという国に夢と希望を抱いて出航した彼ら。
そんな彼らが今のアメリカを作ってるんだと思うと、その勇気に圧倒されます。
アメリカかぶれ、感謝いたします(アホウ)。
さて、次回はバッテリーパークに戻って、ウォール街です!
旅メモ
★Ellis Island
★Ellis Island Immigration Museum 9:00~17:00(季節によって変更あり)12/25休館
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旅のスケジュール
12:22 エリス島到着 移民博物館に入場
13:11 エリス島を離れマンハッタンへ向かう
旅のMONEY
入場料 無料