こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
川下りをして、いい雰囲気の古民家のお店を周ったら、12時半になった。
うなぎの予約は13時。
午前中の締めに、柳川が誇る立花藩のお殿様の邸宅のさげもんを観ることに。
↑「御花(おはな)」と呼ばれる立花藩の邸宅。
豊臣秀吉に仕えた、立花宗茂(たちばなむねしげ)は、関ヶ原の戦いで西軍についたので一度領地を追われたが、徳川家から認められ、再度柳川城の城主として返り咲いたらしい。
殿様も情勢が変わると毎回大変だよね。
10代の終わり、車の免許を取った後すぐに来た時は、欧米かぶれ全開で、ここが洋館というだけで来たようなもんなので、立花藩の歴史を知ろうとは思ってなかったな。
↑明治43年に立花家の迎賓館として建てられた「西洋館」。
このアーチ型の窓や、上に持ち上げるタイプの窓にほんと、憧れていた。(ホラー映画では悪霊が来たら窓が勝手に閉まって手を挟まれるタイプの♪)
↑「御花」の見学は、この洋館の左隣にある入り口(写真左↑)から入って、最後は洋館(右にある)から出てくるルートのようだ。
入ったすぐに中庭を望む格子窓の前にこういう椅子が並べられて、なんかオシャレ。
私が初めて来た時よりかなりオシャレになってる気がする。
入館料は1,000円。
↑「御花」のチケット。
「御花(おはな)」とは、明治になり武士から華族となった立花家が、戦後農地改革やらで収入がなく苦しかった時に、邸宅を利用して料亭を始めた時につけた名前なんだって。
さげもんの飾り方がとってもオシャレ!!
絶対、センスのいい人が裏で手を引いてる気がする。(もっとマシな言い方はできないのか)。
さげもんは、女の子が生まれたら、その子が健やかに育つように母親が節句までに作るもので、ひな人形の周りを飾るものなのだ。
↑さげもんの向こう側に中庭があるのが素敵。
さげもんは、「鶴」や「亀」は「長生き」とか、海老も「腰が曲がるまで長生き」、ねずみは「子沢山」、鳩は「平和」など人形の1つ1つに意味があって、人生50年と言われた時代に長生きしてほしいという願いも込めて、51個作って提げたのが始まりらしい。
↑赤い敷物がまた、雰囲気出るよね。
さげもんに必ず入れるのが、「柳川まり」と言われる鞠(まり)。今は発砲スチロールの芯に糸を巻いていくみたいだけど、昔は木くずや籾殻(もみがら)に毛糸を巻いて芯を作ったんだって。
↑縁側から見える「さげもん」が雰囲気いい。
立花藩のものなのかはわからないけど、ここにかなり古いおひな様の七段飾りがあったが、二人とも怖くて写真を撮れずじまい笑。
私は小学校時代に読んだ、美内すずえのホラー漫画のトラウマで雛人形が怖い(特に古いやつ)笑。
デパートのひな人形売り場に取り残された主人公が、ひな人形たちが夜中に動くのを観てしまう・・・。
二人して、楳図(うめず)かずおの恐怖マンガの話で盛り上がりながら歩く笑。(ひな祭りのイベントにもっともにつかわしくない客笑)
↑途中にあった渡り廊下。これは宿泊できる「松濤館(しょうとうかん)」に行く廊下。
「今夜も上様がお渡りにならないの!??またあの女(ポッと出の側室)のところに行ってるの!?」と不安がる正室が騒いでそうな廊下笑。
年貢がきつい農民もイヤだけど、大奥の女になるのも女の争いがめんどくさそうでイヤだわ笑。
↑大広間と呼ばれる、すっごく広い畳の間。
畳1枚が大きい!!今のアパート畳なんて観たら、殿様衝撃だろうね笑。
ここで、披露宴も出来るらしい。100畳なんだって!圧巻!
「洋館と続きの日本建築の大広間という様式」は、明治時代の当時の流行りらしい。
↑大広間から見える、ゴージャスな日本庭園の「松濤園(しょうとうえん)」。
和風なお部屋にシャンデリアの和洋折衷が明治時代の名残だね。
↑これは立花家の家紋じゃなさそうだけど、こういう昔の家紋みたいなのが柱にあるのはかっこいいので写真を撮る。
↑安土桃山時代から作られはじめた、西洋風のカブト。
桃に似てるから「桃形兜(ももがたかぶと)」と呼ばれていて、金箔が塗られたこれを立花藩では「金甲(きんこう)」と呼んでたらしい。
↑「金甲」が廊下にズラリと並んでてかっこよかった♪ 私は信長が好きなので、「安土桃山」の香りがするものが大好き♪
廊下は絨毯が貼られていて、うぐいす張り(侵入者が来たら音がする張り方)の廊下じゃなかったのが残念。明治は平和だったからかな。
さて、廊下から続いてる「西洋館」↑へ内部から移動。
日本に西欧風が取り入れられた頃の、白い壁に瓦葺きという和洋折衷な造りがまた、いいんだよね。
↑挙式が出来る広間。
和モダンな洋館で、鹿鳴館風※のドレスを着て結婚式したら、ときめくだろうなあ。
※前はストンとしていて、お尻の方が盛り上がって作られたようなドレス。
↑クラシカルなラジオも兼ねた時計。
こういうコートを掛けられるフック↑に憧れて、ホームセンターから買ってきて壁に取り付けてたりしてたな♪
暖炉は欧米かぶれの中でも、もっとも憧れの強いもの。
パチパチと燃える薪の前でロッキングチェアに揺られながら編み物をするのが夢だった笑。
あっという間に寝て、編み物進まんやろうけど笑。
↑舞踏会に行くためのお迎えの馬車が来たり、プロム(アメリカの高校の卒業ダンスパーティ)に行くために彼氏が迎えに来た時なんかに、絶対必用な階段。
ドレスで踊り場から見下ろし、颯爽と降りてくる。(お付き合いください笑)
↑飴色のドアや、白いアーチ型の飾りがついた廊下とか、たまりません♪
ドアの蝶番(ちょうつがい。つなげる金具)さえも、かっこいい。
「御花」大満喫致しました。
入場券を買う時に受付に売ってあった、あまりのかわいさに心奪われたクッキーを、やはり帰りに買ってしまった。
↑柳川まりのさげもんのアイシングクッキー。かわいすぎる!!400円。
これを友達のお土産に。(大好評でした♪)
柳川の、Q-Cookie(キュークッキー)さんが焼いてるお菓子みたい(予約販売・委託販売のみのお店)。
↑「西洋館」を模したアイシングクッキー。これは私用に♪
このクッキー、甘いのかと思ったら、甘すぎず生地もサクサクしていて、すっごく美味しかった! 「御花」で見かけたら買うべし!オススメです。
↑これは「御花」のお土産ショップで見て即買い!(武士とコーヒーに弱い笑)。300円。
柳川でロースタリー(焙煎所)をされている「くゆる珈琲」さんのコーヒーのドリップバッグの「御花」バージョン。
「武将ブレンド」とか、卑怯!最高♪ コーヒーも私の好きな深煎りの濃いコーヒーで、このアイシングクッキーとよく合いました♪
御花は、立花家の18代当主の女性のかたが運営されています。
きっとこのかたがセンスが良くて、ブランディングが上手なんだろうなあ。
さげもんの魅せ方もお土産もどこかオシャレで手に取りたくなるものばかりで、とっても楽しかった♪
今日の観光地「御花(おはな)」 福岡県柳川市
旅のMONEY
前回までのTOTAL 6,388円
御花入場券 1,000円
アイシングクッキー 2,000円
武将ブレンド 300円
TOTAL 9,688円