さて。TOPの画像は、
ご存じ、25年くらい前に大ヒットした動物マンガ、
『動物のお医者さん』♪
もう、このマンガが大好きで、
同じくこのマンガにハマってた一番下の妹と盛り上がって、
ハスキー犬を飼おうということになったのだった。
そのハスキーの話はまた次の機会に書くことにして(なんだそれ!)
その一代前の、
店長KYOKOが中学時代に飼っていた犬の話をするとしよう。
全体が黒に、足が靴下を履いたような茶色。
毛足は長くなく、柴犬のような感じの雑種。
尻尾の先も茶色の、キュートなメスの子犬は、
突然我が家にやってきた。
今は、通りを犬が歩いてたら
ビックリするだろうが、田舎でもあったし、このころは、
野良犬がうろうろするのは珍しくなかった。
「メスはいかん!」
父上が言ったけれど、その可愛さにたちまち、みんな心奪われ、
いつのまにか飼うことに。
中学生のKYOKOは考えた。
一代目は、昭和の匂いがする「チビ」といういかにも
その頃のちびっこがつけそうな名前であった。
もう洋画かぶれが始まった頃なので、
やはり「外国っぽい」名前をつけたかった。
その頃読んでた、マンガの少女の名前(メスだし♪)、
『ラスティ』と名付けることにした。
妹たちは喜んで「ラスティ」「ラスティ」と
かわいがった。
しかし。
かっこいい名前をつけたいがために
KYOKOは重大なミスを犯した。
散歩を主に担当するのは、父上であった。
父上は、方言もひどいが、滑舌が悪く、
当時のジャイアンツを担う、「クロマティ」も「クロマチー」と
呼んだり、「バッティング」を「バッチング」と言っていた(笑)
「ラスティ」など呼べるわけがなかったのだ・・・!!
「ラ、ラスチー・・・」
中学生になった毒舌姉妹は容赦ない。
「チーじゃなくて ティよ!」
何回呼んでも やはり
「ラスチー・・・」
めんどくさくなった父上は
「おい!」と勝手に呼び始める(笑)
そんな父上に嫌気が指したのか、(笑)
ラスティは、
その頃、犬小屋に近寄ってきてたブサイクな野良犬と鎖を引きちぎって逃亡した。
二番目の妹が下校途中に そのブス犬といるところを発見!
嫌がるラスティを首輪をひきずって
家に連れて帰ってきた。
「もう!あの犬とまたおったとよ!」
ラスティは、もっと頑丈な鎖につながれることになった。
夜になると またブス犬がやってきて
ラスティは、けなげに 自分のごはんをその犬に分けていた。
母上も
「あの犬にやるなんて!」と怒っていた
その犬がかっこよかったら もしかしたら一緒に飼ってもらえたのかもしれなかった(笑)
母上は、自分ちの餌を取られるというより そのブサイクぶりが
気に食わないような言い方だった(笑)
中学生ながらもKYOKOは、
自分の餌をやるくらい 好きな人(犬)に巡り合えている
ラスティが少々うらやましかった(アホ)
反対されるほど、燃え上がる恋。
鎖を引きちぎって、
また、ラスティ、逃亡!
二度目もまた、二番目の妹に発見され、
引きずられて帰ってきた
妹がどこにいたのかを詳細に語っているかたわらで
KYOKOは、
「人間が犬の恋路を邪魔していいのだろうか」などと考えていた
(昔から思考が変わってた・・・笑)
二重に鎖をされたラスティは
もう観念したと思った。
しかし、彼女は脱走した。
安定した生活を捨てて。
愛する男(犬)と生きることを
選んだのだ
KYOKOは、悲しがってる妹たちに
「もう 見逃してやろうよ 今度見つけても もう連れてこんでよかよ」
と愛を知ってるようなフリして言った(笑)
3度も逃げたのは、
愛なのか、それとも父上が最後まで「ラスティ」と呼べなかったからなのか。
中学の同級生男子からは
「おまえんちのメシがマズかったけんやろ」という説も浮上した。
愛を知らない田舎中学生男子は何ともデリカシーがない。
ラスティよ、
あれから ブス犬と幸せに新婚生活を
送れたのだろうか。
彼女を思い出す度、そんな命をかけた恋をしただろうかと
自分に問いかける店長KYOKOであった。(笑)
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