こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
こんな、こんな日が。イヤ、もっと早くに訪れるべきだった、こんな夜は。
映画の会のJちゃんと、エアコンをつけてくれない店でベトナム料理を食べながらジャッキーを語り、移動して冷房が効いたオットーで海外旅行の話をし、『ヴァチカンのエクソシスト』を観た。
でもその後三次会もあったのである笑。
まだ夜ごはんを食べる時間がある時に映画が終わったので、ご飯でも食べて帰ろうという話になり。
しかもその三次会がとてつもなく盛り上がったのだ!お互いが驚くくらいに!
ウッチャンと「CIPHER(サイファ)」(成田美名子著)を語れる数少ない仲間としてJちゃんを認識していたが、ここまで深く「CIPHER」を話したのは初めてだった。
しかもお互いセリフを一言一句覚えてたのよ!!まるでそこに本があるかのように笑。
何の話から「CIPHER(サイファ)」の話が始まったのかは忘れたが、もう出てくる出てくる場面の数々。
「CIPHER(サイファ)」は双子のサイファとシヴァがアメリカで俳優をやっていて、世間に内緒で二人が交代で仕事や学校に通っていた。
高校でアニスという女の子と出会ったのをきっかけに心を開いていくお話。
ストーリーもいいけど、日本とまったく違うアメリカの習慣がてんこもりで、それを知るのがとても楽しかった。
私は愛蔵版(文庫版)を持っている。確か前のコミック版は、全巻は揃えてたが、古ぼけてきたのと、省スペースにするため思い切ってこちらに代えた。
文庫版にすると確かにきれいになって省スペースにはなるんだけど、その巻の表紙がもう見れないと思うとなかなか踏み切れないんだよね。
Jちゃんも激しく同意していた。
私はそれもあり、有閑倶楽部がまだ思いきれていない笑。
漫画家って長く描いてると、絵面が変わってくることがある。
Jちゃんも同じように思ってたみたいで盛り上がった。
サイファの6巻くらいから過去とのしがらみ編が始まっていくんだけど、この頃から顔が長ーーくなってきて嫌なのよ。
⇧この頃が一番美しく、好みの絵だった。
これからしばらくしたら、かなり細身になっていくのよねー、レヴァイン(ドレッドヘアの親友)が出てきたあたりから。
私は最初の巻あたりのたくましい体のサイファの絵が好き。
そんな絵の変化の話も出来る人がこんなに長年近くにいたのに話してこなかった、私はアホじゃ。
⇧これはその画風が変わってしまった後の絵。
面長になりすぎたかと思ったら今度は尖ってきて体が細くなってきて目だけがデカイ・・・。上の3巻の画像と比べると全然違うよね・・。
たぶん、作者の成田美名子さんの方が後半、サイファたちより、レヴァインに魅力を感じ始めたからなのかも・・(続編はレヴァインが主役だった)
高校に入学した私は暗黒時代が終わったことで、本当に毎日が楽しかった笑。
1年の1学期、最初は名字の順に席が並んでおり、私と同じ名前の友達がすぐ後ろにいて仲良くなった。
その友達が学校にLaLaを持ってきて、私にサイファを教えてくれたのだった。
これが暗黒の田舎で細々TVの洋画劇場で心を癒やしてきた私に、「アメリカかぶれ」をもっと加速させた原因になった。
1980年代のNYが舞台で、この頃は一番NYが治安が悪かった時期らしい。殺人事件も多発していた。(なにかのTVで1980~1995年くらいまでかなり治安悪かったと言ってた)
でもその怖さのシーンを読むのが楽しかった。(HELP!と言っても誰も助けてくれないから火事だ!と言ったがいいとかを学んでいた笑)
アルファベットジャングル(ハーレムというスラム街の住所がアルファベットで示されたため)とか、後ろを振り返ったらダメ、弱さを見せたらいかんとかね笑。
Jちゃんと盛り上がったのが、デンタルフロスとか、アニス(主人公サイファが好きになったボーイシュな女子)が元気を出す時にお風呂に入れるオレンジのバスキューブ。
そんなのそこらへんに売ってなかったから、もう憧れて憧れて。
今でも家でフロスを使う時はサイファを思い出しちゃう♪(糸ようじじゃなくほんとのフロス)
バスキューブも初めて似たようなのを見つけた時の嬉しさったら(四角いやつなのよ)。丸い入浴剤はあるけど、四角いのがなかなかなくてね笑。
⇧そのパワーが1994年、私をNYに向かわせた! ⇧在りし日のワールド・トレード・センター。
一緒に来た男友達はサイファなんて読んでないけど、私は勝手に言った。
「ほら、サイファとシヴァよ!!」(ツインタワーをサイファがこう呼んでた)
これがなくなってしまったことはほんとショックだったわあ・・。
⇧ヘリコプターから観たツインタワー。
アメリカの女の子にとって、16歳の誕生日は特別とか、そんなことを知るのが楽しかった。
それもJちゃんと話して大盛りあがり!
サイファがアニスに送った花柄模様の指ぬき(裁縫用具)をお互い、家にないか探したけど、銀色でかわいくないのしかなかったっていう話でオオウケ!(ほんとにあんなおしゃれな指ぬきなかったんだよね)
アニスはボーイッシュだけど、裁縫が得意でパッチワークがプロ並み。作ったキルトを売ってアルバイトしてたのも新鮮だった。
おかげで、この私が友達のお母さんからパッチワークを習った。小さな鍋敷きくらいのキルトしか作れなかったけど、ほんと大満足♪
⇧LAに撮影に行っていたサイファのポスター、という設定。
この⇧撮影中のサイファに会いにいくためにアニスが夏休み中をかけて自転車で大陸横断するんだけど、その間に独立記念日を祝ったりしてほんとワクワクした。
アニスに声かけてくる男子がWHAM!のアンドリューそっくりだったり。(成田美名子先生は洋楽好きなので時々登場人物がミュージシャンの誰かにそっくりなことがよくある)
確か、自転車ツアーの責任者はジョージ・マイケルぽかった笑。
⇧まだ自由の女神にセキュリティチェックがなかったこの頃。
もう初めて見た自由の女神は、超興奮だった! ぜひJちゃんもいつか見てほしい。
⇧「CIPHER」のラストにも出てくる自由の女神。
オシャレな食べ物もアメリカには今たくさんあるけど、やっぱりサイファや80~90年代のいかにもアメリカっぽいダサいバタ臭い料理に惹かれてしまう。
⇧ウォール街でホットドッグを買う私の後ろ姿。(向こうにはベーグルの屋台)
シヴァがサイファにねだられて作る、アメリカのケーキミックスで作ったケーキとか、もう憧れ。(シヴァがいつもしてる日本語や歌舞伎のエプロンも最高)
とにかく、こんな小さな話をいっぱいしたのよ、天神地下街のイリーカフェでパスタを食べながら笑。
時間が足りないくらいだった笑。
セリフを一言一句違わず言えるくらいだから、2人とも相当読み込んでる笑。なのでどのシーンも言ったらきっとすぐ反応が返ってくる笑。
それって幸せすぎやしないかい?
暗黒の時代から、急に毎日が楽しくなり、それには「CIPHER」もきっと貢献してる。
たぶん、今では教えてくれた友達より私の方が中毒だ。
アメリカに行ったら、まだCIPHERに出てきた場所で行きたい場所はあるからね。
⇧サイファとアニスがデートした、セント・パトリック教会。
グーグルマップなんてない頃、地球の歩き方の地図だけを頼りに行った。
イエローキャブ(NYの黄色いタクシー)もまだ日本車じゃなく、アメ車だったから最高だった。
⇧ブルックリン・ブリッジ。
もしNYにもう一度行けたらやりたいこと。
サイファが乗ってたスタテン島行きのオレンジのフェリーに乗ってみたい。
今はだいぶ安全になったハーレムに行ってみたい。
あと、サイファとアニスが学校をサボって行った、セントラルパークの動物園に行きたい。
やること多すぎるな笑。
あーまた一巻から読んじゃおうかな。
色んなものを断捨離しても、これは絶対永久保存版。
またJちゃんと、読み込んだ者しか面白くない会話をして楽しもうっと。
⇧自由の女神のあるリバティアイランドからマンハッタンを背に。
やっぱり、アメリカは最高じゃ。