映画『ビーキーパー』(ネタバレ感想)ステイサム、無敵!展開が早く飽きさせないし、アクションも最高。

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

新年1発目の映画にふさわしい、ステイサムのスカッとするアクション映画、『ビーキーパー』を観てきました。

やはり、最高だった♪

最近ひどかったからねえ・・・(おととしの『オペレーション・フォーチュン』、『MEG ザ・モンスターズ 』去年の『エクスペンダブルズ4』のことを言っている笑)。

ステイサムはこうでなくちゃ!!無敵!

でももう、ステイサムも50代後半の今、こんなキレッキレのアクションが入った映画を発表したら、リーアム※みたいにきつくなってしまうのでは?とちょっと心配しました笑。

※リーアム・ニーソンはアクション俳優じゃなかったのに、50代の時の『96時間』が大ヒットしてしまったため、70代になってもアクション映画の脚本ばかりが舞い込む状態笑。

映画『ビーキーパー』の評価
私の評価★★★★★☆☆
キレッキレのアクションと、飽きる暇のない展開の早さ。
「ネット詐欺集団」という敵も新鮮だし、最高。
観るのにオススメな人◆ジェイソン・ステイサムファン
◆アクション映画好きな人
◆ネット詐欺はどんな風にして引っかかるのか知りたい人
暴力性・残虐性★★★★☆☆☆
殴る、蹴る、銃、ナイフが出ますが、全体的にグロいのはなし。
指を切断されるシーンくらい。血みどろ、内臓飛び出しなし。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
ステイサムなのに、色気あるシーンがなかった泣。
スーツ姿はあります♪
感動度★★★☆☆☆☆
敵がテロリストじゃなくネット詐欺集団というのが新しくて面白かった。
ジェレミー・アイアンズが思いがけず出てたのもご褒美。

映画『ビーキーパー』ストーリー

アメリカの南部の田舎で、養蜂家として暮らすアダム・クレイ(ジェイソン・ステイサム)。

納屋を借りて世話になってた老婦人がネット詐欺に引っかかり、全財産を失い、それを苦に自殺してしまう。

世話になった老婦人のため、ネット詐欺集団へ復讐を開始した彼は、実は「ビーキーパー」という国家の特殊組織の元構成員だった・・・・。

映画『ビーキーパー』ネタバレ感想

近年のステイサム作品からしたら、「復活!!」って感じで最高だった。

『イコライザー』みたいにキレッキレだったし、退屈な場面もなかったので、新年を飾る映画としては最高でした。

アクション映画あるあるのツッコミどころは満載だったけどね。

敵が新しくて魅力的

冒頭の隣のおばあさんがネット詐欺に引っかかるあたり、ワクワクしたなあ。

オッ、今回の敵は新しい!!ネット詐欺集団と戦うのか!って観てて楽しかった。

テロリストにはちょっと飽きた感があるからね笑。

お年寄りを食い物にしてる感じをうまく出してて、おばあさんがパソコンがダメになってしまうと焦っている場面と、ネット詐欺集団の悪人たちが裏で楽し気に金を巻き上げてく場面が交互に出てくるのが良かった。

全国のお年寄りの集まりでこの映画を見せて欲しい。

ネット詐欺に気を付けてくださいと言うだけじゃ、パソコンやスマホが苦手なお年寄りに具体的に響かないからね。これはわかりやすいから。

今まで福祉に力を入れて人のために人生を捧げた隣人のおばあさんは、全財産が一瞬でなくなったのを苦に自殺してしまう。

ステイサムが夕食に招かれ、おばあさんの名前のラベルを貼ったはちみつを持って訪ねたら、彼女は拳銃自殺をしていた。

そこにたまたま訪ねてきた娘と遭遇するんだけど、「ん?ステイサム用の女か?」と警戒したが、ただのFBI職員(↑上の画像)でよかった(何を警戒するんだ)。

その娘が、お母さんの家に勝手に入ってたステイサムを容疑者として地元警察に突き出すが、「硝煙反応」(しょうえんはんのう。拳銃を撃った時の煙が体に付着するのを化学薬品で検査する)が出なかったからってすぐ釈放するの。ありえん笑。

経歴調べたら、あまりにもクリーン過ぎるはずだし、疑うのが警察の仕事でしょっ!!・・とツッコミたくなるが、その後ステイサムの小屋に暗殺集団が来てやっとFBIがステイサムの経歴を調べるのよね(都合がいい笑)。

今回は娘さんがFBIというのを活かしたいからか、地元警察をスルーさせたんでしょう笑。

敵にたどりつくまでが早いので、飽きない

もっとコールセンターの場所を突き止めるのが遅いかと思ったら、あっという間に調べてもう両手にはガソリン笑。

コールセンターを爆破笑。

しかし、ガソリン撒いてから電話の着信を起爆装置につなげるとか危なくてしょうがない。コールセンターの所長をこらしめたりしてる時に、おじいちゃんたちから電話があるかもしれんやないか。

なんでしょうね、そういうツメの甘さも許せてしまう勢いがステイサムのアクション映画にはある笑。

灯油ならいいけど、ガソリン撒いた後で銃をぶっ放すのも普通は引火します笑。

まあ、敵が新しいからなんでも許しちゃいますが笑。

その所長を逃がして、これを取り仕切ってるグループの会長のところに行くまで泳がせるのかと思いきや、途中で殺す笑。

その殺し方があまりにも面白くて笑ってしまった。

車から降ろしてシートベルトぐるぐる巻きにしたかと思えば、車を無人で発進させて橋から落とす・・・。がんばって抵抗する若い所長が車の重さに勝てるはずもなく、ビローンと伸びたシートベルトが縮むのと同時に川にドボン!

これ、新しくて面白かった笑。(はちみつ小屋の殺し方は『トランスポーター』※っぽかったからね)

※ステイサムが一躍人気者になったシリーズ。人間や品物を運ぶ運び屋。

シリーズ化したい気、満々の仕組み

今回の映画は、養蜂家が恩人を殺した恨みで大暴れする話かと思いきや、実はステイサムが昔所属していたのが、「ビーキーパー(養蜂家)」という名の組織だった。

あ、そうなんだ!映画を観ながら驚いた(ステイサム映画は何も調べずに行く人)。

国家のどの組織にも属さず、その外側から国の秩序を守るという組織らしい。

え?もろ『キングスマン』やん?笑(キングスマンはこういう組織のイギリス版)

そう思いながらもステイサムにはひいき目なので、まあヨシとしよう笑。

なんでしょうね、「秩序を守る設定」にしといたら、敵がテロリストやマフィアでもいいし、今回のような私怨からの詐欺会社でもよいし。

出来事の大小問わず幅広く映画作れるし、『イコライザー』のマッコール(デンゼル・ワシントン)みたく、ネタに事欠かないからね。

今度はぜひ、売春組織をやっつけてほしい。大河ドラマの「べらぼう」の、幼稚な女が満載の吉原(政府公認の遊郭)と違うのを見せつけてやってね笑。

セクシー女子をこれでもかって投入して、本物の売春組織ってやつを見せつけてやってくれ!

男のアクションはこうあるべき 女が邪魔しない良作

ステイサムを抹殺する指令を受けた現職のビーキーパーの女が現れるんだけど、これがまた「秩序」とは無縁そうな女笑。

お前が秩序乱してねーか?笑。こいつみたいなのばかりがビーキーパーだったらヤダなと一抹の不安を感じたけど、この女をステイサムがめちゃくちゃにやっつけてくれたのでスッキリ!! 

ステイサムはサンジ(マンガのワンピースね)みたいに騎士道タイプ(イギリス紳士だからね)で、女子をここまでやっつけるのは観たことないが、こんな変な女はいいのよ、容赦しないで笑♪ 期待に応えてくれてありがとう笑。

それにしても、ビーキーパーって精鋭の組織のくせに、ステイサムを殺すのにピックアップトラックに機銃なんかを載せてくるなんて・・・こういう組織って普通、秘密裏に行動するんじゃないの?

そんな派手なやり方をしたら、地元警察やFBIが疑いそうなもんだけど。それでも秘密組織か!

・・・とまあ、このようにツッコミどころは満載なわけです。

おばあちゃんの名前入りのはちみつの瓶をステイサムが大事そうに持ち帰ったから、お墓にでも供えるのかと思ったら、容赦なく敵の頭に投げるし笑。

でもアクション映画はこのくらいのツッコミがありながら、矛盾を深堀りさせる暇なく展開していく方が面白い。

最低なヤツはとことん最低に描くのがいい

この組織のTOPが、金髪クルクルの頭弱い男子(↑手前)なんだけど、そのフィクサー(問題解決係)がジェレミー・アイアンズ(↑後ろ)だったのがかなりご褒美で嬉しかった♪

このおバカさんCEOが、ビーキーパーを怒らせたことを知ると、「あのビーキーパーを?それならお手上げです。あなたは殺されます」みたいな、映画『ジョン・ウィック』でジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)を怒らせてしまったバカ息子を嘆くギャングのボスと同じで笑った。

それにしても、アメリカ人ってお金持ちになったらやたらと和風や禅を取り入れるのがオシャレっていう認識なのかしらね。お金の余裕があったら、今度は精神世界、みたいなね。

映画の中のアメリカの金持ちの家って、無駄に鎧兜が飾ってあったり松の盆栽とか畳があったりするけど、今回のおバカCEOの家には、鮨のカウンターがあり、中をスケボーで移動したり、ヨガみたいなことをしてて。

東洋の文化に憧れがあるのかな、欧米人は。

80年代の『ウォール街』ではかなり日本をバカにしてた感じだったけど、時代は変わるもんだ。(あの頃は自動車産業を衰退させる日本車にブーイングがあったからかもだけど)

今度の監督さんは、ステイサムがずっと養蜂家のツナギだったら、女子がガッカリすることもちゃんとわかってらっしゃる。

最後、おバカCEOが母親に泣きついて、別荘に隠れるんだけど、そこにステイサムがスーツで現れる。やっぱりステイサムはスーツよね♪

母親がこともあろうにアメリカ大統領だったのよ。ここで、ビーキーパーの組織の意義である蜂の習性から来た「働きバチは、不穏分子を産むなら女王バチも殺す時がある」というエピソードが効いてくる。

不穏分子(バカ息子)を産んだから、大統領も殺すの?ステイサム!?

・・・とちょっと映画を観てる我々をハラハラさせるのも上手い笑。

でも、そこはジェントルなステイサム、一瞬のスキをついて、バカ息子の頭を一発で撃ち、窓ガラスに飛び込んで逃亡。

不満が残らないクライマックスで大満足

母親が泣きついても、母親を盾にするようなバカ息子を容赦しないのが、『ジョン・ウィック』みたいでスッキリ。

※キアヌ・リーヴス主演のアクション映画。

ただ、ジョン・ウィックは、2作目以降から1人殺すのに時間かけすぎて疲れてたので、このくらいサクッと殺すのがいい。(ジョン・ウィックも1作目のガンアクションは素晴らしかったけどね、回を重ねるごとにしつこくなった)

郊外の屋敷にこもるのはいいけど、あんなにシークレットサービス雇うと、制服を盗まれただけでテロリストに潜入されるよ、誰かほかの人が着たら警報が鳴る仕様にしとかないと。

お互いの顔も覚えてないようなチームは大量に投入すると逆に危険っす。

ジェレミー↑の、テニスに向かう白のスウェット姿もかっこよかった♪

ジェレミー・アイアンズも最後、ステイサムに抵抗しないと良かったんだけど、イギリスの重鎮俳優が、イギリスの中堅(ステイサム)にあっさり手首をひねられて終わるのは観たくなかったな笑。

最後には、ステイサムのもう1つの魅力、スイムスーツで潜水して逃げるのも観られて大満足(ステイサムはオリンピック候補になったくらいの元飛び込み選手)。

アクションが素晴らしかったのは、ラストで、集団で次々とやってくるのに、ちゃんと国の機関であるFBIやシークレットサービスは、殴ったり防弾チョッキの上を狙って撃って気絶させて殺さず、悪の会社が雇った傭兵たちだけ容赦なく殺すというのをすごい速さでやってのけるのが観ていて素晴らしかった♪

私だったら間違えてFBIを殺しそう笑。

それも楽しかったし、唯一長い戦いは傭兵のラスボスくらいだったので、飽きも来なかった♪

ラストに雇われた傭兵たちが小汚い感じだったので、ステイサムの方がより素敵に映って素晴らしかった♪ 

それにしてもFBIの精鋭チームを素手で7~8人も1人で倒すなんて、ステイサムどんだけ強いのよ!?と笑ってしまう場面もありました笑。

女も邪魔しなかったし、敵も新しかったし、アクションがキレッキレで、言うことなし!のステイサム映画でした。

ただ、シリーズ化したいのか、ビーキーパーの意義を蜂の習性に見立てて、何回も説明がはいるのはちょっとくどかったかな笑。

でも面白かった♪

映画『ビーキーパー』ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

アーロン・エッカートの映画が出たら一緒に行く友達と話してたのだけど、「同じようなことしてるのに、なぜ、アーロンは面白くなくてステイサムの映画は面白いんだろうか。」

アーロンがレンガ職人で元特殊工作員を演じた映画『ブリックレイヤー』。

レンガ職人と養蜂家くらいしか違わないし笑、今回の『ビーキーパー』だってアクション映画で観たことあるような展開が多かったのに、なぜか面白い。

たぶん、アーロンには「陰」や「悪」の部分が似合わないんだと思う。

『ダークナイト』の正義の検事ハービー・デントや、『エンド・オブ』シリーズのテロに屈しない大統領とか、そんな感じが似合うのよ。

ステイサムやデンゼルは、「清濁併せ呑む」感じが出来るけど、アーロンは俳優の前の前職がモルモン教の宣教師だったからか、清すぎるのかも。

だから、悪いこた言わん、ケビン・コスナーみたいに正義の道を歩んだ方がよい笑。

そう考えると、今の日本の芸能界を取り巻く風潮は、悪役俳優が育たない環境だね。清廉潔白ばかり求めて。くだらん。ちょっとくらい、やんちゃしないとあの味は出せないのに。

だから色気のある女優も育たん。女にウブさを求めるんじゃない、日本男子よ。

さて、舞台はアメリカという設定だったけど、たぶん、最後の別荘はイギリスだったんじゃないかな。

スタジオもイギリス撮影だったみたいだから(ロケ地に行こうとその辺は注視してる私)。

ボストンはビルの外側だけだったから、ステイサムやジェレミー・アイアンズはボストンには行ってない気がするな。ということはあのビルに行く必要はないな。

2024年の年始一発目は、ステイサムが出てはいたけど、最悪な『エクスペンダブルズ ニューブラッド』で始まったから(ごめんね、スタローン)、2025年はそれを考えると新年早々気分が盛り上がる映画でほんと、良かった。

いい年になりそうだ。

【2025年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『ビーキーパー』