こんばんは、心が汚れているジャスミンKYOKOです(笑)。
主人公のリチャードが30過ぎてるのにあまりにも純粋で、それゆえに誤解されるとこにイラッとしてしまった私です(笑)。
イラッとはさせられるけど、そこがやっぱりツボで面白かった♪ ラストが良かった!
テロを題材とした映画だけど人間ドラマに重点を置いているクリント・イーストウッド監督の作品。同じような題材の『15時17分、パリ行き』よりすっごく良かった♪
15時17分、パリ行き [Blu-ray]
アトランタ五輪の最中のテロ事件。
もともとオリンピックに注目していないのと、遊びに忙しかったからか?記憶にない(^_^;)。
この映画は、表面のちょっとの部分でその人を判断せず、もっといい所の方を見てほしい。そんな気持ちが全編から伝わってきます。
こんな純粋な人ってほんと、いるんだなあ。
私の純な心ってどこ行っちゃったのかしら・・・笑
もくじ
ストーリー
Critics are calling #RichardJewell “a suspenseful, beautifully composed film from Clint Eastwood.” See it now only in theaters. Get tickets: https://t.co/OBqLWkTote pic.twitter.com/Nu5Si5NTNR
— Richard Jewell (@RJewellFilm) December 17, 2019
1996年、アメリカのアトランタ。
アトランタオリンピック開催中の大会7日目の27日。
ライブ会場で爆弾テロが起き、2名が死亡。100名弱が怪我を負った。
そのライブ会場に警備員として勤めていたリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)。
第一発見者で多くの人を救ったのにも関わらず、数日後にはFBIの容疑者に。
警察官や国の機関に憧れ、任務を全うすることに全力を注ぐが、その性格の純粋さゆえに、上司や同僚に誤解されがちで、職を転々としていたのも容疑に拍車をかける。
その色んな職場の中で唯一彼を対等に扱ってくれた弁護士ワトソン(サム・ロックウェル)に、渦中の彼が助けを求める。
リチャード・ジュエルにイラっと来た私
Congratulations to Clint Eastwood, Kathy Bates, Paul Walter Hauser and the entire cast and crew of #RichardJewell. #NBRAwards pic.twitter.com/fzVGg9nJzE
— Richard Jewell (@RJewellFilm) December 3, 2019
⇧左からワトソン(サム・ロックウェル)、ママ役のキャシー・ベイツ、リチャード。
30過ぎまでこんな世間知らずに生きていけるのか・・・と映画中、驚く(笑)。
だからと言って家にこもってたわけでもなく、転々と職場を渡り歩いて人とは交流してたんだけどね。
その純粋さゆえの行動で誤解されてクビになったりするが、その原因を疑問に思ったりし悩んで人は、少しずつその加減を分かっていくのだろうけど、彼にはそれがない。
ただ、なぜ自分は正しいことをしているのにそれが理解されないのかという疑問はある。でも、物事には境界線があるのよ、リチャード(T_T)。
見ながら、教えたくなってきちゃう(笑)。
でも、彼ならば、忖度(そんたく)というものには縁がないだろうなと思うと、政治家にもなってほしいと一瞬思うけど、「世渡り」がまったく出来ないために、世界各国と取引させるのは、「時限爆弾」を抱えているようなもので、やっぱり任せられない。(^_^;)
どうにか、ジュエルの心で、世渡りも上手な政治家や警官はいないのか、と最近の残念なニュースを見てそう思う。
リチャードは絶対賄賂ももらわないし、談合もしないだろうからね。
正義感が強すぎた人が、世の中の悪人を警官の職権乱用で抹殺していくような警官の映画もあるけど、リチャードも、まっすぐだから誤解されるんだろうな。
ただ彼のモットーは「法律遵守」だから、警官になったとしても職権乱用はしないかもしれないけど。
ただ、融通は効かないから、BADBOYSにはなれないね(笑)。
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⇧ウィル・スミスが俳優として有名になった作品。マイアミの殺人課の刑事。いつもハチャメチャ、犯罪者なみのルール破りの刑事のバディ・ムービー。
弁護士役のサム・ロックウェルとその秘書がすごくいい
Don’t miss this “gripping, emotional powerhouse.” #RichardJewell is only in theaters December 13. Get tickets: https://t.co/OBqLWkBN4E pic.twitter.com/yrTEv5UvmZ
— Richard Jewell (@RJewellFilm) December 2, 2019
すごくいい人と分かっていても、マスコミが容疑者と騒ぎ立てれば、仲良かった人の中にも疑い出す人って出てくる。
それなのに、ワトソンは過去にちょっとしかやり取りをしていないのに、彼の内面の純粋さと、その純粋さ故の世渡り下手であることをちゃんと見抜いていて、彼を全面的に信用し、弁護を引き受ける。
そしてワトソンの秘書の女子がまた、リチャードを全面的に信じてるのがいいんだよね。
弁護士としてというより、「友人」として彼を支えてる感じ♪
人って自分を無条件に信じてくれる人がいるだけで強くなれるよね。
クリント・イーストウッド映画のアメリカかぶれの今回のツボ
Congratulations to the extraordinary filmmakers and cast of #RichardJewell. #AFIAWARDS pic.twitter.com/yUqQxqA2KH
— Richard Jewell (@RJewellFilm) December 5, 2019
今回のTOP画像は、2018年ボストンからニューヨークにグレイハウンド(長距離バス)で移動した時に寄ったガソリンスタンドのショップのお菓子売り場の写真です。
リチャードはジャンクフード大好きだから、これを使ってみた♪このパッケージのカラフルさ、さすがアメリカ最高です♥。
毎回、私のアメリカかぶれのツボを見事に突いてくる、イーストウッド監督。
今回は、リチャードとワトソンが話をするダイナーがまたアメリカの田舎ダイナーでツボ。
真っ赤なプラスチックのデッカいコップ。デッカいハンバーガー。
FBIとタイムズの記者が待ち合わせする、これまた田舎っぽいバーも素敵。
リチャードのお家では、毎回ママ(キャシー・ベイツ)がケーキやパイを焼いてます。
しかも白いホーローのバカでかいオーブンで。上には電熱線のコンロ。
最初にワトソンが働いてた弁護士事務所の机の上の緑のバンカーズライトもたまらない!!
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最高です。
イーストウッドは、アメリカの間違いをよく描くけど、でもそれと同じくらいアメリカへの愛を描いてる。
彼の描くアメリカの田舎が、私の理想なのだ!!
ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク
See why critics are calling #RichardJewell Clint Eastwood’s “best film in over a decade.” Only in theaters December 13. Get tickets: https://t.co/OBqLWkTote pic.twitter.com/bN01WJTksG
— Richard Jewell (@RJewellFilm) November 30, 2019
今は世界的に「人種のマイノリティ(少数派)」や性的マイノリティ(LGBT)※への関心が高く、差別に対して厳しい目が向けられている。
※エルジービーティー。レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者、トランスジェンダー(性同一性障害や自認している性と周りが認識している性が違う人など)を性的マイノリティ(少数派)の総称を最近こう呼ぶようになってる。
だから映画界も、不自然すぎるほどアジア人や黒人、ヒスパニック系などを多用しはじめた。
中世ヨーロッパの歴史もの映画であっても黒人が貴族で将校役とかありえない設定になってたりする。
それに対しクリント・イーストウッド映画は、とにかく白人の主役が多い。
貫いているのか、たまたまなのかは分からないけど。白人の活躍できる場所を取っておいていてあげてるのかしら。
マイノリティに気を遣っているということをアピールするためか、最近は大学の入学試験も「ごく一般的な白人」が一番落ちる確率が高いらしい。
マイノリティか、何か特技を持ってる白人じゃないと落ちるということ。
それにこの映画の中では、FBIのプロファイルでも「白人の低所得者」というのが一番テロリストに近いとされ、容疑者となってしまうのだ。
Based on the true story of the 1996 Atlanta bombing. #RichardJewell – NOW PLAYING only in theaters. Get tickets: https://t.co/OBqLWkTote pic.twitter.com/unulPsLMuG
— Richard Jewell (@RJewellFilm) December 13, 2019
映画も白人を起用しないし、就職も就学も困難になってきた、一般的な白人の人たち。
そりゃあ、黒人が虐げられてき歴史を思えば、ごくごく最近のことかもしれないけれど。
ただ、現在黒人やマイノリティの人たちは声を大にして「異を唱える」ことは可能だけど、白人の人は自分たちへの差別を声を大にして言えなくなっている。
「差別の歴史の長さ」で反論されたら、言えるわけがないからだ。
映画のレディースデーに対して、男子が「メンズデーがないのはおかしい」と言って来た時に、女子が「あんたたち、長い間女子を差別してきたでしょ?だからメンズデーなんていらないんだよ」なんていちいち言ってたら世界は良くならない(笑)。
モーガン・フリーマンは黒人で差別もきっと受けてきただろうけど、徹底してプライベートや記者会見ではそのことを言わないし、運動にも参加しないのを貫いている。
「黒人差別をなくしたいのなら、それを語らないこと。」を信条としてるんだって。
黒人がいてこそのアメリカの歴史なのだからということらしい。
そういうところがクリント・イーストウッドとウマが合って『ミリオン・ダラー・ベイビー』に起用されているのかも。
ミリオンダラー・ベイビー 3-Disc アワード・エディション [DVD]
すべてがスマートにクリーンになりすぎていくのは、面白みのない世界の始まりっていうのを映画を通してイーストウッドは毎回語っている気がするんだよね。
下品なおじちゃんは、下品だからいい(笑)。
個性を大事にする世の中になってきたというけど、逆にちょっとなんかしたら袋叩きにして「個性」を排除してる気がする。
「許容範囲」が少ない人たちが増加していくのは、怖いよね。
今、白人とマイノリティが分断しはじめているけれど、仲良くしろとまで言わないからお互いを傷つけたり、不当な扱いをするのをやめたら、だいぶいいと思うけどなあ。
今、一部の白人が恐れている「自分たち白人がマイノリティになるかもしれない未来」は、少子化の日本も必ず向かう道なのだ。
その時にKKK(白人至上主義)※のような思想にならないと断言できるのか?
※白人だけの世界を作りたい、移民やマイノリティ、黒人に憎悪を向ける団体
ぜひ、『リチャード・ジュエル』を見て、アメリカの今と日本のこれからを考えてみてくだされ。
映画をたくさん見よう。色んな人の生き方ややり方への「許容範囲」も柔軟になってくのでおすすめです!
映画『リチャード・ジュエル』のキャスト
@『リチャード・ジュエル』(2019年 米)
リチャード・ジュエル・・・・・ポール・ウォルター・ハウザー
ワトソン・ブライアント・・・・サム・ロックウェル
バーバラ(ボビ)・・・・・・・キャシー・ベイツ
トム・ショウ(FBI)・・・・・・・・・ジョン・ハム
キャシー(タイムズ誌の記者)・オリビア・ワイルド
【2020】ジャスミンKYOKOの私的映画ランキング
1位・・・・『フォードvsフェラーリ』
2位・・・・『リチャード・ジュエル』
3位・・・・『マザーレス・ブルックリン』
4位・・・・『ペット・セメタリー』