『クワイエット・プレイス DAY1』(ネタバレ感想)奴らが空から降ってきた日。いい加減モンスターの名前をつけたら?

ジャスミンKYOKO

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

『クワイエット・プレイス DAY1』を観てきた。

猫好きの方にはおススメの映画です笑。

私の好きな「地球の終わりをカッコいい男が守る」というジャンルはもう描かれないのかと思うと一抹の不安はあるが、面白かった。

特に今までの『クワイエット・プレイス』と違い、舞台がニューヨークだったから、『I am LEGEND』※の猫版と言った感じで景色とともに楽しめたのもある。(『I am LEGEND』はシェパード)

※ウィル・スミス主演のゾンビ映画。がんの薬を打った者がゾンビになって街を襲い生き残ったのはウィル・スミスとシェパードのサムのみ。孤独なニューヨークで生存者を探す。

『クワイエット・プレイス DAY1 』の評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★★★★☆☆
退屈なシーンがほぼなく、こういうディザスター(災難)系では
あまりないラストもあり、面白かった。
観るのにオススメな人★このシリーズが好きな人
★ホラー映画が好きな人
★地球の破滅などのディザスタームービーが好きな人
暴力性・残虐性★★☆☆☆☆☆
瞬間で抹殺し人間が瞬時にいなくなるため、死体がマジマジと
写されることはほぼない。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
感動度★★☆☆☆☆☆
猫の耐久能力に驚く(ちょっとフィクションがCG入ってるだろうけど)

『クワイエット・プレイス DAY1』ストーリー

死期が近づきつつあるサミラは、ある日ホスピスのレクレーションでマンハッタンに行くことを知り、父との思い出のピザを食べようと思いつく。

が、彼らが人形劇を観ているときに、マンハッタンの事態は急変する。

何かが空から降ってきて、次々と人間が襲われていく。

それは「音」に反応するモンスターだった・・・・。

『クワイエット・プレイス DAY1』ネタバレ感想

主人公は末期がんのホスピス患者↑(右)という設定も新しかったので、えっもしかして死期が近づいてる人間は襲われないってことだろうか・・・(映画を観ながら色々妄想)。

それにしてもいいかげんあの怖いやつの名前をつけた方がいいと思う(今回3作目)。

ヴォルデモート※じゃあるまいし、3作目くらいで名前をつけとかないと人気が出そこなうよ。(余計なお世話)

※ハリー・ポッターシリーズの悪者。名前を言ったら不吉とされる。

『エイリアン』のキャラクター※だって、最初こそ「なんじゃ、ありゃ。見たくなかったなあ、全体の姿を」と思ったものだが、時が過ぎると愛着が湧いてきてしまったからね笑。

※リドリー・スコット監督の宇宙船の中で殺戮があるモンスター映画。

でもクワイエット・プレイスシリーズのあれは時を経ても好きにはならない気もする笑。

今回ホスピスの仲間とマンハッタンに久しぶりに行くことになったサミラ(ルピタ・ニョンゴ)。

マンハッタンでピザを食べたいという。

亡くなったお父さんと思い出のピザ店に行きたかったのだ。

ジャズピアニストだったお父さんと食べ物、っていうことで後から思い出したのは、『ターミナル』のトム・ハンクス。

マンハッタンで父が演奏してたジャズバーを目指し、グルジアからはるばる来た男。ピーナッツの缶を持ち歩いていたもんね。それを思い出した。

さて、マンハッタンの橋を空軍が爆破し始めた時、「あ、封鎖だ。終わったな」

こういうパニック映画好きはすぐにわかってしまう。マンハッタンを封鎖して大統領令で軍が上空から爆弾を投下することを。

世界全体を救うために一部の民の犠牲の方を選ぶのだ。

だからビルの屋上で、橋が次々と爆破されていくのを見て「俺たちは終わりだ!終わりだ」とパニクった人の気持ちもわかる。

でもそこは静かにしないと、奴らに殺される前に死にたくない人間から殺されるからね笑、ほら殺された笑。(マンハッタンでサミラと出会ったジャイモン・フンスーがその人を黙らせるために手で口を塞いでたがそれでも抵抗したので首を折られた泣)

非常時には「殺し」も「ごめん」で見逃されるからね。

おのれの生存のために「脅威」を取り除く。『宇宙戦争』のティム・ロビンスみたいになるよ笑※。

※トム(クルーズ)は娘のために隠れていたかったのにティム・ロビンスが戦おうと隠れ家から出て行こうとしたからトムから殺された。

怖いねー。 

だから静かにしながら生き抜くすべを考える。色んな人の行動を参考にしながら。

でもいざという時にどうするか決断ができないと、そこで終了。

決断できない人は決断できる人に付いてくことになるわけだけど(その決断が生死に関わってくるから難しいけどね)。

その人についてくと自分が決めたなら、その人の決断が間違ってても責任は問うな。

でもその本音がもれちゃう人って必ずいる。

「やっぱり行きたくなかった」「あなたのせいでこうなった」

付いてくと決めたのはお前だろうが!

こんなやつとは早くにオサラバした方が身のためだ。

別に世界の終わりじゃなくても、仕事中でも旅行中でも本性がわかるので、そういう人であれば世界の終わりまでには離れていよう。

2作目で出てきた、ジャイモン・フンスーが登場。↑2作目でコミュニティ作ってた時の姿。

今回は奴らが来た初日にさかのぼった話で、ラスト彼は船に乗って助かってたので、これからコミュニティを作るんだろうなという想像ができた。

でもダニエルの『ディファイアンス』のことを考えたら、コミュニティの長なんかしたくないな。


ディファイアンス [Blu-ray]

せっかくナチスから助かったのに、みんな言いたい放題。(おなかすいただの、自分のご飯が少ないだの)

ダニエルに協力せんかー!!文句言わず働けー(好きだからより怒りが爆発)

その映画でも、コミュニティに入る時、自分の特技や今までやってた職業を言って入る場面があった。

世界の終わりの時は何か特技を持った人と一緒にいた方がいいのは色んな映画で証明済笑。

映画の帰りに友達と、「コミュニティには医者も必要だよね、田畑を耕さないといけないから作物に詳しい人もいるんじゃない? 」

「機械に詳しい人もいるよね、発電したりエンジンかけたり」

「ITに詳しい人もいるかも。生存者と通信したり」

こんな話で盛り上がっていると、「こんなに集めておいて、集めた私たちが一番役に立たないってある時みんな気づいて、いけにえに差し出されるんじゃない?」と爆笑。

ジェリー(ジェラルド・バトラー)の映画『グリーンランド』でも救出シェルターに入れたのは、隕石と洪水によって荒廃した地球の再建の技術がある者とその家族だけだった。


グリーンランド―地球最後の2日間―(字幕版)

ジェリーはビルの建築の専門家だったから選ばれたのだ。

それを一緒に観た友達と、「私たち、(何の役にも立たないから)選ばれないね」と嘆いた笑。

さて観終わった後の妄想も盛り上がった今回の映画、安心したところに奴らが急に現れたりして(夢オチはやめてほしいけど笑)何回も驚かされ、退屈なシーンがなく面白かった。

唯一退屈と言えば、死期が近い彼女の、昔お父さんと食べたピザを食べるという希望がピザ店が破壊され実現できなかった時に、相棒男子のエリックが近くのピザやで残りものを取ってきて、ジャズの店で食べるシーン。

その話自体はよかったが、ピザを食べた後エリックが急にトランプでマジックをしだして、彼女を舞台に呼んでパントマイムみたいに楽しんだところに・・・・???。

えっ お父さんピアニストじゃなかったの?マジシャンとか言ってたっけ?

やみくもに繰り広げられる無言のマジックショーに、とまどってちょっとそこだけついてけなかった笑。

友達の一人は、「二人の絆を深めてたんですよ!」と心優しいことを言ってたけど笑。

ラストがよかったなあ。

死期が近いサミラは自分が助かるのは諦め、大事な猫をエリックに託し、自分は力の限り音を出して奴らを引き付け、彼が逃げるのを手助けする。

つい最近まではこれはカッコいい男がする役だったのに・・・。たまにそういう映画を上映してくれないとスネるぞ。

やっぱり彼は金属のかけらを蹴ってしまい音が出たので、彼をめがけて奴らが飛びつく。ギリギリのところでイーストリバー(またはハドソン川)へ飛び込むことが出来た。(奴らは泳げない)

ジャイモン・フンスーがいるフェリーに乗ることが出来たエリック。

サミラはお父さんのジャズをわざとラジカセで鳴らし、奴らの餌食になって終了。

瞬殺されるからそんな覚悟をしたのかもしれないけれど、ジワジワ殺すタイプならしなかったかもね。私ならどうせ空爆されるから空爆を待つ・・・かな。

でも爆弾で一部だけちぎれるのもヤだから(妄想がひどい)、奴らに殺してもらった方が無難か笑。

それにしても、途中出てきた「まゆ」みたいなものは何だったんだろう。(工事現場に多数あった)

映画『エイリアン』みたいに、卵から奴らが生まれるのかと思ったけど、奴らが中身を割って食べていたのよね。

その謎は今回明かされなかったから、次作なのかな。

1作目で「音が少しでも鳴ったら瞬殺する生き物」2作目で「奴らは水が苦手と判明」この3作目では、宇宙から急に奴らが落ちてきた割には、軍が「音を立てるな、水が苦手だから船に逃げろ」などと的確な注意事項を最初から把握していたのが気になった。

もしかしたら、政府か軍が何かをやらかし、それが原因で奴らが来たか、それとも何かの実験で奴らを生み出してしまったか、のどちらかだろうな。

それはもしかしたら4作目で明かされるのかもしれない。

『クワイエット・プレイス DAY1』煩悩だらけの映画トーク

それにしても、あの猫(名前はフロド)たくましかったなあ笑。

音を出してはいけない怪物なのに、猫を抱いた人と遭遇したら私だったら一緒に行動しないけど(絶対鳴くから)、エリックは付いていく。

破壊されほこりだらけのNYで真っ白な毛の猫見たら「神の使い」に見えたのかな。カリン様(『DRAGON BALL』の猫の神様)のようだったのか。

猫がとにかくかわいいけど、自由自在に動き回るから奴らに見つからないように探すのに苦労したりして心臓に悪い。

でもちゃんと戻ってくるので「猫って帰巣本能あるの!?」

「さっきまでいい子だったのに急にいなくなって困らせてーーー」と犬好きがその猫に対して言えば、

猫好きの友達の見解は「何かを知らせてたんですよ」とかばう笑。

エリックも鼻水と涙を垂らして震えながらもちゃんとサミラの元に猫を連れて帰ろうとするのがえらかった。

こんな男子を守る映画が増えていくのかと思うと少し絶望するが(80年代アクションで育った女)、そんなことを考えなければ、とっても面白かった♪

『クワイエット・プレイス DAY1』キャスト

@『クワイエット・プレイス DAY1』(2024年 米)

サミラ・・・・・ルピタ・ニョンゴ

エリック・・・・ジョセフ・クイン

ヘンリ・・・・・ジャイモン・フンスー

【2024年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『クワイエット・プレイス DAY1』

2位・・・・・『ブリックレイヤー』

3位・・・・・『エクスペンダブルズ ニューブラッド』