『ベン・イズ・バック』身近すぎる薬物依存の怖さ。ジュリアの脆そうでいて強い母にジンときます

こんばんは。ジャスミンKYOKOです。

『ベン・イズ・バック』観てきました( ̄▽ ̄)。

top画像:https://entertainmentstation.jp/news/426166

内容はこじんまりした感じのお話でしたが、再婚家庭あるあるがいっぱいあって、再婚家庭のわたくしジャスミンは、そうそう!とうなずきながら観たので面白かったです(笑)。

ジュリアのお母さん役って、『エリン・ブロコビッチ』的な派手なお母さんのイメージがあったので、正直、どうなんだろう、普通のお母さんってと思ってた。
『エリン・ブロコビッチ』

お母さんにしては超足が長くてスタイル抜群なんだけど(笑)、素敵に演じてました。

ベン役の、ルーカス・ヘッジスもまた※施設に入れられる話だったけど、うまいので良し( ̄▽ ̄)。

※『ある少年の告白』でも施設に入ってたため。

『ある少年の告白』




ストーリー


ストーリーは、あまり知らずに行った方がいいです。

クリスマスの日、薬物依存で施設に入所していた息子ベン(ルーカス・ヘッジス)が施設を抜けだして帰ってきた。

突然のことに動揺する家族。

ベンが帰ってきたことで、小さな町はざわつく。

クリスマスを過ごすことに決めたけれど、彼と一緒に時間を過ごしていくうちに、に母(ジュリア・ロバーツ)の知らなかった入所前の彼の過去があきらかになっていく。

彼の過去をだんだん推測していく話なのでサスペンス仕立てになっていて面白い。

なので、あんまり何もあらすじなどを調べず観に行った方が楽しめます。

 

ジュリア・ロバーツは、やっぱり素敵

施設を抜けだしてきた息子に驚きながらも、彼を迎え入れる心に切り替えられる強さが母親の強さだなあと思った。

薬物依存で、田舎なのに、こうと決めたら、まゆをひそめる大人たちが集う教会にも連れて行く。

一度開き直ったら強い「母親」の空気がにじみ出てました。

プライベートでももう、3人のお母さんだもんね。こんなスタイルの51歳になりたい(笑)。

 

再婚家庭の、たまにある葛藤がよく出てた

出展:https://www.fashion-press.net/news/46643

開始早々、家族構成を観て「あー再婚したのか」とすぐ気づく。

全員いい子に育ってくれたら、あまり問題はないかもしれないが、自分の連れ子が問題を起こした場合は、やっぱり苦しいものだ。

再婚相手の、はんちゅうに負えない問題だったらなおさら。

再婚、連れ子ありあるあるが随所にあって、「うんうん、わかるよ、ジュリア」と妙に仲間意識で観ておりました(笑)。

母としては、全員かわいいが、やはり連れ子には自分しか味方がいないと思ってしまうため、つい、甘やかしてしまったり、気を遣ってしまう反面、その板挟みに疲れた時に当たってしまうこともある。

再婚相手が、つい連れ子に対し厳しい態度を取った時なんかは、「自分の子供が同じことしたら、そんなこと言えるの?」とか思いたくもないことを思って自分自身がきつくなったり。

この映画のジュリア・ロバーツも、連れ子の問題をしばらく再婚相手に隠していた。

高収入でエリートの彼には、はみ出した者の気持ちがちゃんとは分からないというのもあるかもしれないよね。

でも施設に入所できるのは彼の収入のおかげ。

1つ不思議だったのは、そんなに高収入なら、薬物依存では暮らしにくい田舎から引っ越せばいいのになあと思った。

もしかしたら、地元に根差した職業なのかもしれないけどね。

優しい人だと頭では分かっていて、心から感謝していても、こういう危機の時に少し心細くなる気持ち。

私の場合は、もし反対で向こうの子供と一緒に暮らした時に、こんなにしてあげれるかな?と時々自分に問いただして感謝するようにしています。

難しい、再婚家庭問題( ̄▽ ̄)。笑。

 

怖い薬物依存と、ルーカス・ヘッジスの活躍

出展:https://theriver.jp/benisback-lucas-featurette/

薬物依存の映画って、大半が不良(死語?)になって、麻薬を買って・・・みたいなのを想像するけど、これはなんだか身近過ぎてゾッとする。

家の中の薬という薬を隠しておかなければならないのだ。

「依存症は嘘つきだ」と自身に言い聞かせるベンは、やっぱりなんかちょっとイッてる。

ルーカス・ヘッジス、うまい。

一見、普通そうに見えるけど、ちょっとしゃべったら、「あ、この人なんかヘン・・」って違和感を感じさせるしゃべり方と表情がうまいの。

この映画の監督と脚本は、彼のお父さんらしい。

『ギルバート・グレイプ』を書いた人だから、家族間の葛藤と、お互いを思い合ってるのに困らせてしまう家族特有の悩みなんかもちゃんと出てる。
『ギルバート・グレイプ』
息子ちゃんがこんなに次々と話題作に出てるの、嬉しいだろうねえ。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、『スリービルボード』『ある少年の告白』に続いてこれ。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 『スリービルボード』

全部家族の問題の話だね(^^;)。

上手じゃないと、内面を描くような映画からのオファーはないだろうし。すごいです。

しかも妹のアイヴィー役のキャスリーン・ニュートンは、『スリービルボード』ではルーカス・ヘッジスの姉役だった。

こんどは兄弟が逆転しています( ̄▽ ̄)。面白いね♪。

 

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

こじんまりした内容なのに、情報を少しずつしか与えず、スリリングに描くのが素晴らしい。

しかもそこに、無限の母親の愛情がある。

離婚しても再婚しても、子供のことを思うと「しなきゃよかったのかな」という思いは、必ずそれを体験した人は、一度は思うんじゃないかな。

腹立って反抗期の息子ちゃんをビンタしたこともありますが、私自身もたいしてロクなやつじゃないんだけど、お母さんっていうものは自分を棚に上げて怒る生き物なのよ、ごめん。ってきっといつか分かってくれるでしょう(笑)。

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映画『ベン・イズ・バック』のキャスト

@『ベン・イズ・バック』(2018年 米)

ホリー・バーンズ・・・・ジュリア・ロバーツ

ベン・バーンズ・・・・・ルーカス・ヘッジズ

アイヴィー・バーンズ・・キャスリーン・ニュートン

 

【2019】 ジャスミンKYOKO 映画私的ランキング

1位・・・・『クリード2』

2位・・・・『グリーンブック』

3位・・・・『運び屋』

4位・・・・『ブラック・クランズマン』

5位・・・・『ハンターキラー 潜航せよ』

6位・・・・『女王陛下のお気に入り』

7位・・・・『ファースト・マン』

8位・・・・『マイル22』

9位・・・・『シンプル・フェイバー』

10位・・・『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』

11位・・・『ベン・イズ・バック』

12位・・・『キングダム』

13位・・・『ある少年の告白』

14位・・・『記者たち 衝撃と畏怖の真実』

15位・・・『THE GUILTY/ギルティ』

16位・・・『マイ・サンシャイン』

17位・・・『バイス』




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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