『キング・オブ・シーヴズ』英国名優の無駄遣い!?

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

2021年一発目の映画は素敵な英国のおじさま集団の、しかも泥棒映画♥(実際に起こった事件)。

映画好きの集まりのメンバーで、イギリスかぶれのAちゃんとウキウキ行ってきました♪

しかし、ポスターにだまされたーーー!!

ちっともかっこよく描いていない(ToT)。

ジェントルマンに弱い欧米かぶれがひっかかることを想定してこういうポスターを作ったに違いない(まんまと引っかかった人笑)。

実話に忠実じゃなくていいから(笑)、かっこよく描いてくれたらよかったのに!(自分勝手)

映画のオープニングがあまりにもスタイリッシュだったので、「これは最高なんじゃないか?」と期待値を上げるだけ上げといてかっこいいシーン皆無だったので、撃沈。

かっこいいおじさまに期待しない人ならもっと楽しめるかもしれないけど、ちょっと物語の作りが残念で、描き方によってはもっと面白く描くことが出来たんじゃないかな。

帰りにブリティッシュパブでランチを食べて、イギリスかぶれ全開の内装やメニューに気分を取り戻した2人だった。




ストーリー

2015年に実際に起こった、英国史上最高齢、最高額の窃盗事件を映画化。

イギリスはロンドンのハットンガーデンは名だたる宝石商が立ち並ぶ街。

その中の「ハットンガーデン・セーフ・デポジット」という会社の貸し金庫が破られた。

宝石商専用の貸し金庫の会社であり、事件当日はイースター(キリスト復活祭)の休日。

25億円が盗まれた窃盗事件とあって、世界中が大騒ぎ。

しかも容疑者として捕まったのは平均年齢60歳超えの老人たちの集団!

リーダー格のブライアン73歳(マイケル・ケイン)は、80年代にも大きな事件に関与したが、今は妻と慎ましく穏やかに過ごしていた。

しかし妻が死んでしまい、悪事に手を染めるのを止める者がいなくなってしまった。

そんなところに若いバジルという男が窃盗話を持ちかけてくる。

ブライアンは昔の仲間に声を掛け、ハットンガーデンの金庫破りの計画がスタートする。

 

ネット時代じゃなかったら、成功してたかもしれない

おじいさま軍団は、昔やんちゃしてました的な窃盗集団。

昔の栄光を誇りに思っていてついお葬式やパブなどでちょいちょい語ってしまう。

今は平穏な暮らしをしているのだから、「昔の栄光」をつまみにちびちび飲んでるくらいにしておけばよかった。

ヤバい話にゾクゾクしちゃう性分を抑えきれず、つい30代の若者が持ちかけた話に乗ってしまったのがいかんよね。

時代はもうおじいさんたちがヤバい橋を渡ることが出来た80年代とはすっかり様変わりしてるんだから。

今はインターネットの監視社会。

ロンドンなんて人口より多いと言われるくらいの防犯カメラがあるんだよ?だから「ロンドンの航空機テロ」※を未然に防げたんだから!

※ロンドンに住んでいたアルカイダに所属するパキスタン系イギリス人が計画した、航空機を空中分解させるテロを街中の監視カメラを使って突き止め未遂に終わらせた事件。ペットボトルの液体爆弾を作り10機の爆破を企んでいた。この事件から航空機に乗る時は機内に100ml以下の液体しか持ち込めなくなった。

大した変装もせず、高跳びする準備もしないで、実行したらダメだよーー。

 

コメディタッチにするならすると、そういうポスターにしてほしかった

あのポスターはほんとにオシャレに撮りすぎた。まるで『オーシャンズ11』※を思わせる撮り方!

※ラスベガスのカジノから頭脳と最新機器をフルに使って大金を盗み出す窃盗集団。ブラピも出るよ。

おじいさんたちの「トイレが近い」「すぐ居眠りする」「忘れ物をする」などが頻繁に出てくるので笑、そこをそのまま描くのか、コミカルに物語のスパイスとして描くかで違ってくるよね。

サスペンスにもコメディとしても中途半端に仕上がってたので、せっかくこんな話題性のある実話を活かすことができなくてもったいない。

しかも主役があの、『ダークナイト』で英国紳士の完璧な執事として最高だった、マイケル・ケイン(ポスター中央)。

彼を描くのなら、安っぽいおうちじゃなく、イギリスらしい重厚な家具やドアがあるおうちに住まわせてほしかった。なんかね、若者が住む新しめの軽いインテリアのおうちだったのよ(そこがかなり不満笑)。

ガウン姿はかっこよかったけどね。

でも、この事件を知った時、年が近かったから、これを映画化したら、自分に役が回ってくる!と確信したらしいから、それは当たってるね♪




ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク


もうちょっとドキドキハラハラがほしかったのかな。

おじいさんたちのドジや間抜けさも含めて楽しいエンタメに仕上げてほしかったなあ。

このお話、実はTVの「世界まる見え」か「アンビリバボー」で観ていたから内容は知ってたのだ。

なので結末も知ってたし、このニュースに注目してた人もたくさんいただろうから、それをどう味付けするかという期待が大きかった。

それにしても犯罪映画好きのわたしとしては、自分がするとしたら「貸し金庫」より「銀行強盗」の方がいいなと思っちゃう(鈍くさいからどっちもできないだろ)。

「貸し金庫」って、個人の思いが入ってたり、金品じゃなくても組織のヤバい情報が入ってたりするから警察に追われるより後々厄介になりそうだもん。

それより、銀行所有の現金の方が後腐れ?なくていいやん笑。銀行も保険入ってるだろうし。

盗品の宝石はさばくのにも特殊な闇ルートがいるから、コネクションを持ってないと難しいよね。

英国紳士のダンディなチームワークを見れるかと思ったとこにアテが外れたけど、まあ、年の初めに気の抜けた映画もいいか笑。

ただイギリスの名優を揃えたから期待しちゃったんだな笑。惜しい!

 

映画『キング・オブ・シーヴズ』のキャスト

@『キング・オブ・シーヴズ』(2018年 英)

ブライアン・リーダー・・・・・マイケル・ケイン

テリー・パーキンス・・・・・・ジム・ブロードベント

ジョン・ケニー・コリンズ・・・トム・コートネイ

バジル・・・・・・・・・・・・チャーリー・コックス

カール・ウッド・・・・・・・・ポール・ホワイトハウス

ビリー・リンカーン・・・・・・マイケル・ガンボン

【2021】 ジャスミンKYOKO 映画私的ランキング

1位・・・・・『キング・オブ・シーヴズ』