『キングダム 運命の炎』(ネタバレ感想)面白いけど、まさかそこで終わるとは。李牧に衝撃。

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

実写版『キングダム』シリーズの待望の3作目に行ってきた。

面白かった!

秦(しん)に侵略してきた趙(ちょう)との馬陽(ばよう)での戦いが始まります。

今回は、小さな戦いじゃなくてホッとした。(前作は小さな戦いすぎてビックリしたからね笑)。

ただ、観る前から不安だったのが、今回えい政の趙(ちょう)での過去も描くというし、万極(まんごく)も出てくるし、王騎(おうき)将軍メインの戦いをほんとにこの1回で終わることできるのか?ということ。

・・・・やはり原先生、私の不安の上を行く、映画でも丁寧すぎる描きっぷりだった笑。

あそこまで丁寧に描いてたら、そりゃあ時間がいくらあっても足りないでしょ笑。

しかもあんな終わり方したら、続きが早く観たくてたまらなくなるじゃないか(泣)。

実写版が、まさかマンガを観るかのように小さな話まで描いていくなんて思わなかったな笑。

信の成長ぶりを描きたすぎてこうなっちゃうんだろうけど笑(こんな感じだからマンガも中華統一どころか、まだ1国目笑)。

どうか山崎賢人くんが若いうちに撮りきってくだされ笑。

今回はこの前以上に面白かったけど、ラストの衝撃で帰りは呆然とした私であった。

『キングダム 運命の炎』評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★★★★☆☆
観るのにオススメな人◆キングダムファン
◆山崎賢人などのキャストファン
◆戦闘映画、中国史が好きな人
◆成り上がり、友情の映画が好きな人
暴力性・残虐性★★★☆☆☆☆
今回はあまり血しぶきや首が飛ばない。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
感動度★★★★☆☆☆
えい政の、紫夏とのシーンは泣けます。

『キングダム 運命の炎』ストーリー

紀元前、春秋戦国時代※に終止符を打とうと、秦(しん)の若き国王嬴政(えいせい。以下えい政。吉沢亮)は太平の世を夢見て中華統一を目指す。

※しゅんじゅうせんごくじだい。周(しゅう)という国の統治が乱れ、たくさんの国に(主に7か国)に分裂し、各国が戦争を繰り返していた時代。

同じ頃、下僕(げぼく。一番下の身分の者)であった信(しん。山崎賢人)も、秦の大将軍になる夢を持ち、2人は秦政府内部のクーデターにより、出会った。

そのクーデターの戦い(実写版1作目で描かれる)で信(山崎賢人)の協力により王座を奪還したえい政(吉沢亮)は、王でありながら下僕の信を頼もしく思い、本音が語れるかけがえのない友として慕っていく。

王騎の元で修行を積んだ信は、魏(ぎ)軍侵攻の際の活躍を認められ(実写版2作目で描かれる)百人将として、侵略してきた趙(ちょう)軍との戦いに挑む。

ここから先はネタバレの感想です。

『キングダム 運命の炎』ネタバレ感想

ようやく大きな戦じゃーーーー!!

とにかくそれが嬉しかった笑。

前作はちょっと拍子抜けしたからね笑。

今回は、待ち望んだ王騎将軍(大沢たかお)が総大将の、「馬陽(ばよう)の戦い」です。

趙(ちょう)が、秦との国境を超えて侵略してくる。

王騎は最近は戦は高見の見物だったが、今回は「攻守」が得意であることと、自分にとっては趙との因縁の場所「馬陽」での戦いだったため、えい政の要請を受け総大将の任務に就く。

紫夏は杏ちゃんで正解。色々ツッコミどころはあったが笑

⇧趙に人質として暮らしていたえい政(左。吉沢亮)と、えい政の恩人紫夏(右。杏)

えい政の過去はやっぱり子役を使ってほしかったなあ。あんなキラキラした美しい子供がいなかったのかな笑。

家族を殺された趙人の怒りが、幼いえい政にすべて向かい地獄のような日々を味わったという、悲惨さの描写がちょっと足りなかった気がする。

1回くらいしかいじめのシーンがなかったのと、大人の吉沢亮が演じていたからかそこまでかわいそうに見えなかったのだ。

マンガでは、お母さんにもひどい目に遭わされてたから、よけい心がズタズタだったからね。

杉本哲太(秦からの使者 道剣)を入れるくらいなら、悪魔のような母親をキャストに入れてほしかったな。

えい政は、徳川家康みたいに和平協定の人質として趙にいたが、王の後継者と決まって秦に戻ることになった(徳川家康は幼少期今川義元の藩で人質として過ごした)。

ただの人質だった時はいじめ抜かれるだけでいいが、次期王に決まったとなると、話は別。

今のうちに秦の世継ぎを消しておく方が趙にとっては都合がいいから、情報が漏れるとえい政の命を狙ってくるのは時間の問題だった。

行商の紫夏(しか。杏)は、最初は断ったものの、えい政を趙から脱出させ秦へ送り届ける任務を引き受けた。

杏ちゃんの紫夏はピッタリだった。

命をかけてえい政を秦へ送り届ける役だから、勇ましさが必要だし、変にかわいすぎたり色気ムンムン女優だったらいかんからね。

しかし、杏のサーモンピンクの衣装が気になった笑。

マンガの実写化だから、そんなことに気を取られてはいかんのだろうが、この時代にそんなキレイなサーモンピンクの布あった?・・(→面倒な女)笑。

王のえい政ならわかるけど、ただの行商でしょ?笑。

さて紫夏の一行は、関所を何箇所もくぐり抜け、あと少しで秦の領土だという時に、えい政に気づいた趙兵が追ってきた。

紫夏の行商仲間で兄弟のように育った亜門(あもん。浅利陽介)が、最初はそんな危険な任務はごめんだって反対してたくせに、「紫夏が決めたんなら二言はねえ」って言うのが最高!(後からごちゃごちゃ言うやつ多いでしょ、周りにいませんか?笑)

そんな亜門が弓で射られながらも、えい政のために趙兵2人を巻き添えにして馬車から転落した時は泣いた。

弓や槍を体に何本も受けながら、紫夏はえい政を送り届け、秦の兵と合流できたところで息絶える。

戦争映画をたくさん観てきた私としては、刺さった弓や槍は抜いたら出血多量になるから抜かないのが鉄則なのに、吉沢亮がバンバン抜くから、そこが気になって仕方がなかった笑。

刺さった弓矢や槍を抜かなかったら紫夏は死ななかったのでは?笑

もしかしてえい政がとどめを刺したの?笑 まあ、そんな訳はないけどさ(マンガでは刺さったままだったか後で確認してみよう笑)。

あまりにも虐待を受け過ぎて心が壊れていたえい政は、自信を失い王になるのを恐れていた。

「人の痛みを知る王は、あなたしかいないのです。必ずりっぱな王になれます」と最後までえい政を励まし紫夏は息を引き取る。

友達が帰りに「あそこまで刺されて、あんなにきれいにたくさん話せるかな笑」と言ってたのも笑った。

紫夏のシーンは、マンガでもボロ泣きだった。やっぱり映画でも泣いちゃった。

でもやっぱり子役を使ってほしかったな。吉沢亮が大人過ぎるから、2人が顔を近づけすぎると、まるでキスシーンが始まるんじゃないかとか、考えちゃって(そんなこと考えるのはあんただけ)笑。

王への背中を押してくれたと共に、戦乱の世を中華統一して終わらせたいという目標もえい政の心に芽生えさせた紫夏の死だった。

馬陽の戦い、続きが早く観たい!

「馬陽の戦い」は、趙から3人の将軍(万極も含む)が出てくるが、こんな初期の戦いの将軍に「片岡愛之助」や「山本耕史」を使ったら、後で俳優が足りなくなるんじゃないの?とビックリ笑。

片岡愛之助は「馮忌(ふうき)」。山本耕史は「超荘(ちょうそう)」。

ただこれくらいすごい俳優を使っとかないと、百人将(100人の歩兵を率いる隊長)から、三百人将へのしあがっていく信が獲る首の重要さがわかりにくいのかもね。

王騎将軍から、隊の名を「飛信隊(ひしんたい)」と授かった信は、期待に応えるべく、戦のどさくさに紛れて馮忌(ふうき)の首を獲るために裏山からたった100人で攻め込む。

騎馬に乗ったままだと、徒歩の横撃に弱く奇襲に対応できなかった馮忌(片岡愛之助)は、信に首を獲られてしまう。

山崎賢人くん、1作目からしたら、顔つきがたくましくなって成長した感ありありで素敵♪

マンガあるあるだけど、強そうな人は死んで、兵とは言えないくらい弱い尾平(びへい。岡山天音)はなぜか生き残るんだよね笑。

今回、尾平のいいなづけ(婚約者)、東美(とうび)ちゃんが出てきたけど、さすがに映画では「東美ちゃんのおっぱいに顔をうずめたい」みたいな青年マンガ的表現はなかったね笑。

戦いはまさかのここで終わっちゃったから、次回に「万極との戦い」「超荘との戦い」「王騎の過去」「王騎と龐煖(ほうけん)、李牧(りぼく)の戦い」があるんだろうけど、ほんとに後1回で描ききることができるのだろうか・・・(疑いの目笑)。

『キングダム 運命の炎』煩悩だらけの映画トーク

趙との因縁といったら、「万極(まんごく)⇧」よね♪

え!?万極が山田裕貴くん?健康男子過ぎないか?笑(万極は長年の秦への恨みで悲壮感漂い不健康そうな表情の武将。)

顔をすべて前髪が覆うヘアスタイルで、山田裕貴くんの元気そうな顔を隠してるからいいけど・・・笑。

ただ髪にツヤがありすぎるから、清潔感なくてやつれてる万極の印象とは違い、ビジュアル系バンドっぽくはある笑。

えい政が即位する前の昭王(しょうおう)の時代、趙との「長平の戦い」に勝った秦の将軍白起(はくき)が、長平の女子供もろとも40万人を生き埋めにし、虐殺した。

万極も幼い頃、両親や兄弟をその戦いですべて殺されたため、秦にすさまじい恨みがあるのだ。

さあ、万極の恨み節が始まるよ♪と思ったら、えい政の過去に時間を取られて、今回は活躍なし笑。

蒙武(もうぶ)の息子で、昌平君(しょうへいくん)の学校で軍師の勉強をしている蒙毅(もうき⇧右)が今回初登場。雰囲気出てた。

ただ、その蒙毅が「馬陽の戦い」を見学している時、後ろに影が・・・。

まさか、まさか、まさか、李牧(りぼく。趙の頭脳。軍師)!?

だ、誰!?

ウソー!!??ギャー!小栗旬!? 小栗旬は李牧じゃない!(絶望)

李牧⇧は、頭脳明晰な分析家で、冷静沈着で、物腰も柔らかく、キングダム随一のイケメンという設定なのに!!!怒

小栗旬は背も高くて、雰囲気だけはイケメンかもしれない。

でもね、やんちゃな将軍はしてもいいけど、聡明さはあまり感じないから「李牧」ではないのよ・・・。(小栗旬ファンの方はお気を悪くされたらすみませぬ・・・)

あああ・・・こんなことだったら昌平君の玉木宏⇧を李牧にしてほしかった・・・。

でも昌平君の役も玉木宏以外難しいのよね。

しかも漫画の表紙の李牧を忠実に再現したのか、大道芸人か、鉄砲伝来したポルトガル人のような鮮やか過ぎるブルーの衣装は何なの?

李牧の知性がまったく感じられない衣装にがっかり。

もう小栗旬を代えられないのなら、次回は衣装くらいは改善を求む!

趙の三大天(さんだいてん。趙の三大武将のこと)、龐煖(ほうけん)がラスト出てきたが、小栗旬のショックに比べれば、全然平気笑。(イケメン枠でもないからね)

龐煖役の吉川晃司はもう武将を務めるには年だけど、かなり鍛えてて頑張ってたし背も高いから、まあ、いいでしょう。(何様?)

李牧が衝撃すぎて、側近のカイネの顔も見忘れてしまった私・・・笑。

帰りのバスでスマホで30代から50代の俳優名鑑を見て、玉木宏以外で私が納得する李牧を探してみたが、いなかった笑。

早く続きが観たいけど、李牧が小栗旬と思うと複雑・・・・。

小栗旬はともかく、CG技術の発達のおかげで、こんな歴史大作を日本でも作れるようになったのは嬉しいね。

『キングダム 運命の炎』キャスト

@『キングダム 運命の炎』(2023年 日本)

【秦-しん-】

嬴政(えいせい)国王・・・・・・・吉沢亮

◆飛信隊(ひしんたい)◆

信(しん)百人将・・・・・・・・・山崎賢人

羌瘣(きょうかい)副長・・・・・・清野菜名

渕(えん)副長・・・・・・・・・・田中美央

尾平(びへい)・・・・・・・・・・岡山天音

尾到(びとう)・・・・・・・・・・三浦貴大

澤圭(たくけい)・・・・・・・・・濱津隆之

沛浪(はいろう)・・・・・・・・・真壁刀義(プロレスラー)

竜川(りゅうせん)・・・・・・・・佳久創(元ラグビー選手)

有義(ゆうぎ)・・・・・・・・・・やべきょうすけ

◆秦国参謀◆

昌文君(しょうぶんくん)・・・・・高嶋政宏

呂不韋(りょふい)・・・・・・・・佐藤浩市

昌平君(しょうへいくん)・・・・・玉木宏

肆氏(しし)・・・・・・・・・・・加藤雅也

蒙毅(もうき)・・・・・・・・・・萩原利久

河了貂(かりょうてん)・・・・・・橋本環奈

◆秦軍◆

壁(へき)千人将・・・・・・・・・満島真之介

蒙武(もうぶ)将軍・・・・・・・・平山祐介

王騎(おうき)将軍・・・・・・・・大沢たかお

騰(とう)将軍(王騎軍副官)・・・要潤

干央(かんおう)王騎郡第4軍長・・ 高橋光臣

◆山の民◆

楊端和(ようたんわ)・・・・・・・長澤まさみ

バジオウ・・・・・・・・・・・・・阿部進之介

【趙-ちょう-】

万極(まんごく)将軍・・・・・・・山田裕貴

馮忌(ふうき)将軍・・・・・・・・片岡愛之助

超荘(ちょうそう)将軍・・・・・・山本耕史

龐煖(ほうけん)将軍・・・・・・・吉川晃司

李牧(りぼく)軍師・将軍・・・・・小栗旬

カイネ・・・・・・・・・・・・・・佐久間由衣

【嬴政(えいせい)の趙での過去編】

紫夏(しか)・・・・・・・・・・・杏

道剣(どうけん)・・・・・・・・・杉本哲太

亜門(あもん)・・・・・・・・・・浅利陽介

【2023年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『母の聖戦』

2位・・・・・『ヴァチカンのエクソシスト』

3位・・・・・『SHE SAID その名を暴け』

4位・・・・・『キングダム 運命の炎』

5位・・・・・『ブラックライト』

6位・・・・・『THE FIRST SLAM DUNK』

7位・・・・・『M3GAN ミーガン』

8位・・・・・『対峙』

9位・・・・・『デスパレート・ラン』

10位・・・・・『フラッグ・デイ 父を想う日』

11位・・・・・『ワイルド・ロード』

12位・・・・・『探偵マーロウ』

13位・・・・・『BABYLON』

14位・・・・・『逆転のトライアングル』