こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
夏の恒例行事、ホラーナイトをやりました。ホラーナイトの前座に、ランチを近くで食べてからということで、映画の会のAちゃんが見つけてくれた「DIXIE(ディキシー)」というレストランへ。
ディキシーとは、「ニューオーリンズの」とか「ルイジアナの」という意味。
ニューオーリンズ料理が味わえる素敵なアメリカかぶれのお店で、しかもそれは南区にあったのだ。
2人とも行く前から、かぶれ魂を総動員して、「ケイジャン!クレオール!!」「ベニエあるかな、ガンボスープも頼みたいよねえ」
※クレオール料理は、ルイジアナに入植していたフランス人の元で働いていた黒人がアフリカ系の調味料や調理法をフレンチに加え、次に入植にやってきたスペイン人がトウガラシなどをさらに加えた、スパイシーだけどフランス料理がルーツの料理。ケイジャンもルーツはフランス料理。カナダをイギリス人に追い出されたフランス人がニューオーリンズ郊外に住みつき、スパイスと地のものを組み合わせて作った料理。似てるけどシーフードとトマトを多用するクレオールに対し、ケイジャンは田舎料理風でトマトとシーフードはあまり使わない。
妄想だけでも、ジャンバラヤをおかわりしたくらいにおなかいっぱいになっていた笑。
トム・ソーヤに外輪船、ジャズ。「さすがにザリガニまではないよね笑」とか笑いながら。
もう今までの知識を総動員して、この日を待っていた。
南区の塩原にある「DIXIE(ディキシー)」。
「バラの季節に来たらもっと素敵だったろうね」入り口からアメリカかぶれ全開の外観に写真を撮りまくる2人。
光が差し込むテラス、パイン材の椅子とテーブル。
入ったら・・・・。
70は越してるおじいさんが1人、笑顔も「いらっしゃいませ」もなく、お皿が乗ったテーブルを指差した。
名前も聞かれなかったので、一応予約していた手前、Aちゃんが「予約したAですけど・・・」というと、めんどくさそうにテーブルをうながした。
テーブルにつくと、「ランチコースやろ」
メ、メニューは???見せてもらえないの?という顔を2人でしたら。
「うちはランチコースしかないよ」
まるで、それしか頼んじゃいけないようだ。
でも何があるかくらい知りたいんだけど・・・。
Aちゃんが「あの、メニューを見せてもらっていいですか」
めんどくさそうに離れた棚から出してきた。
メニューを観たがどれも3800円から6000円するようなコースで「ディナー」とある。
きっとこれを頼んでも、ないんだろう。
メニューを観ている間にじいさんがお水を持ってきたので聞いてみた。
「そのランチコースは何が入ってるんですか?」
「あーこれは入ってるよ」と、メニューにあった写真の「オイスターのパン粉焼き」を指差した。
「あとは「牛頬肉の煮込み」と「サラダとパンとコーヒー」がついてる」
「それで、おいくらなんですか」
なんで全部こちらからいちいち聞かなきゃいけないんだろう・・・・。
「2000円」
どうせそれしか用意してなさそうだったから、仕方なく2人はそれを頼むことにした。
ガンボ(おくら)・・・ベニエ(南部のドーナツ)・・・・ジャンバラヤ(南部の焼き飯)・・・
選べなかった・・・(泣)。
Aちゃんがじいさんが向こうに行った時に小声で、「電話の時、それしかないなんて一言も言わなかったんですよ」
あまりにもの仏頂面に低い声、お客さんが誰もいなくて、見晴らしのいい席はいっぱいあるのに、じいさんに近いキッチン脇の小さめのテーブルに座らされ、まったくくつろげない(泣)。
しかし、じいさんがキッチンにいる間に、ビクビクしながらもかぶれ2人は、日々toじゃないので、写真くらいはと思い、店内の写真を撮りまくる笑。(日々toは写真10枚まで制限あり笑)
サラダは特にニューオーリンズ感はしない笑。あえて言うなら「ニース風」なのかな・・。
「オイスターロックフェラー」※が来た時にちょっとテンションあがった2人♪
※殻付きカキの上にパセリやほうれん草のピューレ、グリーンハーブなどを載せ、バターソースとパン粉を載せオーブンで焼いたもの。リッチなソースにかけて富豪のロックフェラーの名をつけた。
ああーーーニューオーリンズだ!! これだーーーー!
これを気分良く食べたかった・・・・。
雰囲気はバツグンなのに・・・。ロックフェラーは美味しかった♪
次に「牛頬肉の煮込み」。
これもフランス料理だと思うが、そこにスパイシーが入ってるのでクレオール風なんだろうね。あ、シーフードじゃないからケイジャンかも。
なかなか辛いのでふたりともよく水を飲んでしまうが、水さえ持ってこなさそうな雰囲気に万が一のため、ちょびちょび飲む。→これは水を持ってきてくれた。
これも美味しくはあったが、ガンボやジャンバラヤなんかを選びたかったな・・。
そこにアメリカかぶれの老人が1人入ってきた(シルバーヘアのロン毛の男性)。急にディキシーマンが穏やかな表情になった。(キャンディマンみたいに言うな)
はーここも知り合いにだけ愛想いいやつかーーー。(カフェ檸檬みたいな感じ)
でもさ、一見さんを大事にしないともう、来んよ。
まあ、ここのお店は、SNSもしないし、もう塩原に来て25年だし老後で今は儲けようとか思ってなさそうだけどね。
南部っぽい無骨なパンに青のギンガムチェック。かぶれ脳をいちいち刺激してくる。
ちくしょー、かわいい!なんでだ、なんで優しくしてくれない・・・!笑
サイトがかわいすぎるので、食虫植物に誘われてくる蜂のようなアメリカかぶれはいるだろうね笑。
そしてまんまと餌食になる・・・・・。
友達が来たことで、ビールを飲み始めたディキシーマン。まあね、バーではお客と一緒に飲む人もいるし、居酒屋でもお客のおごりで飲む人いるし、海外もそんな店主はゴロゴロ見かけるので、私達に優しくしてくれてたら、そこはなんとも思わなかったのにな。
友達や常連さんにだけ優しい・・・。
しかししょっぱなからこんな対応をされて、それを乗り越えて常連の域に達する人はいるのか?笑
最後に珈琲とオートミールクッキーを出してくれたが、最初から優しくされてたら、オートミールクッキーなんて、かぶれ二人は死ぬほど喜んだであろう。
この入れ物も部屋のインテリアかと思っていたし、お客さんも誰も来ず、優しい対応もされなかったので、クッキーがいつからその缶に入っていたのかわからんと思ってしまった二人笑。
好きなだけ食べても良さそうだったけど、1枚食べた笑。(→美味しかった笑)
ディキシーマンの友達が来てから、私達に対する視線が緩んだので、ようやく珈琲の段階になって少し緊張の糸がなくなり、いつものようなかぶれ話が出来た。
なかなか男性のスタッフでこういう目に遭ったことなかったので驚いた。(いつもやられるのは女が100%)
今のところ、最悪接客ランキング、1位日々to、2位ディキシー、3位花待ち雨珈琲とカフェ檸檬かな。
みなさん、メディアやインフルエンサーみたいな人が来ると超ニコニコでインスタやTwitterに写ってるのをみると複雑になります・・・・・笑。素の自分で勝負せんか!
大橋の食虫植物「ディキシー」、勇気がある人はぜひ笑。 メニューはあるけど、選べないかも笑。
一風堂の前にそこはひっそりと建っています・・・。『死霊館』の夫婦に悪魔祓いをしてもらった方がいいのかな・・・。
さすがホラーナイトの前座だった。(しかも観たホラー『アンテベラム』も偶然、南部が舞台だった笑)