こんばんは。ジャスミンKYOKOです。
本日は、『ブラック・クランズマン』。
70年代後半から80年初頭、うそのようだけど本当にあったお話。
コロラドスプリングス初の黒人警察官が、KKK(クー・クラックス・クラン。白人至上主義団体)に潜入捜査する話。
トランプ政権の今だからこそ、スパイク・リーもこの映画を作ったのかもね。
すごく面白かった!重いテーマなんだけど、主人公がコミカルなので、暗くならずに潜入捜査のスリルにワクワクしながら楽しめます(^^♪
でも、ちゃんとラストは、現実に引き戻され、考えさせられるスゴイ映画です。
もくじ
ストーリー
出展:https://movie.jorudan.co.jp/cinema/36785/
1979年、時代の波に乗って、コロラドスプリングスの警察署でも初の黒人警官を雇うことになった。
ロン・ストールワース(ジョン・デビッド・ワシントン)は、やりたかった職業につけたことで警察署の白人警官から冷遇されてもへこたれず、毎日を過ごしていた。
時代は70年代終わり。ケネディ大統領の功績もあり、黒人差別を撤廃する動きが強まっていく中、南部ではまだまだ受け入れられず、白人との対立が度々起っていた。
新聞広告に掲載されたKKKのメンバー募集の記事を見て、勢いで電話をかけたロン。
黒人差別発言を繰り返し、まさかのKKK幹部に気に入られる事態に。
ロンは潜入できないため、代わりに白人刑事のフリップ(アダム・ドライバー)が代わりにKKKに潜入することに。
ロンは電話、フリップは潜入の2人1役で挑む潜入捜査、果たしてうまく捜査できるのか・・・?
コロラド・スプリングスとは
@googlemap
コロラドスプリングスは、デンバーのあるコロラド州にある。銃の所持が認められている州だ。
『ウインドリバー』や『ブロークバックマウンテン』の怖い映画の舞台になった、ワイオミング州の隣。保守的な白人が多い地域なんだろうね。
『ウインド・リバー』 『ブロークバック・マウンテン』
主人公はまさかのデンゼル・ワシントンのおぼっちゃま!
出展:https://jp.ign.com/blackkklansman/34204/feature/
主人公ロンを演じるジョン・デビッド・ワシントンはなんと、デンゼル・ワシントンの息子!
映画の会メンバーから聞いて、ビックリ!!
デンゼルの息子ちゃんも俳優志望だったのねえ。(34歳)。
なんか、あまり似てない気がする・・・ママ似かな(笑)。
でもこの上目遣いの写真はちょっと似てるかな?
元、プロのアメフト選手だったらしい。引退後、俳優業を始めたんだって。
さすが!アメリカ男子! アメリカかぶれが憧れる、アメフト部!素敵!(笑)。
アメリカ映画の青春映画では、控えめな主人公が恋してる女子はだいたい、アメフト部の彼氏と付き合ってるよね( ̄▽ ̄)。
彼女を好きになってしまい、アメフト部の彼からランチをひっくり返されたり(アホ)、足をひっかけられるの。
「もう、やめてよー」と彼女。
自分を取りあう男子に向かってこう言ってみたいものよ(アホ)。
アメリカかぶれ話におつきあいいただきありがとう(^o^;)笑
スパイク・リー監督に親子ともども気に入られてるんだろうね、お父上は『マルコムX』※だし。
※スパイク・リー監督作品。デンゼル・ワシントンが主役のマルコムXを演じた
キング牧師とか、あの頃のアメリカの歴史好きなくせに『マルコムX』は実は見てないの(^▽^;)。
この息子ちゃんも9歳で出てるらしい。
やっぱり、アメリカの歴史好きとしては見ないといかんね、『マルコムX』!!
『マルコムX』
潜入シーンはとにかくずっとハラハラで見応えすごすぎ
出展:https://movie.jorudan.co.jp/cinema/36785/
もう、このムチャな主人公のせいで、恐ろしいKKKに潜入捜査させられるフリップ(アダム・ドライバー⇧)が気の毒すぎ!(^▽^;)
自分は電話だけでいいけど、1人で中に入るのフリップなんだからね(・_・;)。
KKKのTOPは穏やかなんだけど、ナンバー2のキレやすく、過激な方にすぐ走りたがる人が超、恐ろしくて・・・ワクワクしました(笑)。そうこなくっちゃ。
こういう組織に忠実な上、キレやすい人を団体に入れると、問題が絶対起こるから、大変(^▽^;)。
とにかく、ずっとフリップを疑いまくる。
外国は「発音」や、「苗字」で出身や「○○系」(ユダヤ、アフリカ系、アイルランド系)って分かるんだ!とビックリ!
そりゃあ、日本でも方言でバレることはあるけど、苗字は「○○県に多い」とかはあるけど、シラを切り通せばいけそう。
苗字で人種が分かるのは、どうしようもないね(^▽^;)。
そういう疑い深い人がいるからこそ、悪い組織というのは成り立っていくんだろうし。
『フェイク』を思い出した(^▽^;)。
潜入捜査官のジョニデを信じてしまったアル・パチーノの最後・・・。疑い深くないと、自分の身も危うくなるよね(^▽^;)。
『フェイク』
「WASP(ワスプ)」という言葉も出た。
白人至上主義団体の考える、純血種「White Angloーsaxon Protestant」。
「アングロサクソン系のプロテスタントの白人」の頭文字を取ったもの。
アメリカ大陸が発見され、イギリスから渡って来た、初期の移民の子孫のこと。
後から来た、ユダヤ、アイルランド、アフリカ系、プエルトリコ、スペイン、メキシコなどと区別する言葉。
でも、もともとは君たちも移民じゃないか・・・と思うけど、やっぱり「建国」したから、創設者としてのプライドというものだろうか。
日本もこれから、多民族国家になっていくだろうから、「国際結婚」はもう「憧れ」ではなくなるんだろうね。
私みたいに「アメリカかぶれ」は少なくなっていくのかも( ;∀;)
その辺にあちこちいるなら、珍しくもなんともなくなるからね(^▽^;)。
でも、やっぱり私はアラフィフになっても国際結婚に憧れてるううーーー(アホ)。
こんなにアメリカ好きなのに、アメリカにもし本当に住んじゃったら「ジャップ!」とか言われたり、アジア差別を受けて、アメリカ嫌いになってしまうのかもしれないね(T_T)
ギャー考えたくない・・。
KKKをここまで描いた映画はなかなかないかも
出展:https://www.cinra.net/news/20181212-blackkklansman
こんなにKKKを詳しく描いた映画はなかった。
『アメリカン・ヒストリーX』では、主人公のエドワード・ノートンが、白人至上主義団体に所属していたし、『夜に生きる』でも、南部で儲けるアイリッシュマフィアにKKKが嫌がらせをしてた。
『アメリカン・ヒストリーX』 『夜に生きる』
『バッドボーイズ2BAD』でも、儀式が行われているとこに黒人刑事が入ってしまったり。
『バッドボーイズ2BAD』
ちょこちょこは出てきたけど、こんなに内部の話は今までなかった。
南部では、黒人を奴隷として使ってきた過去もあるから、自分たちの上に行くのが許せないんだろうね。
ニューオーリンズに行ったとき、黒人の奴隷のお仕置き部屋なんかが、大農家の白人の邸宅の記念館に残されていて、ゾッとした。
ニューオーリンズでひっそりと信仰されている宗教「ブードゥー教」。映画の見過ぎで「いけにえ」の方ばかりクローズアップされて覚えてた。
実は、南部の黒人たちの心のよりどころとして信仰されていたアフリカから来た偶像崇拝だった。その中に呪術もあるから白人がそこだけにフォーカスしたんだろうね。
カトリックが弾圧しようとしたりしたこともあったらしいから、そういうイメージを植え付けたのかもね(;・∀・)。神を扱うところがすること怖い。
ブードゥー教は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』でも描かれてたね。
でもやっぱり呪術は怖い(;・∀・)。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
現地ツアーで「ブードゥー教ツアー」もあったけど、興味はあったのにビビッて申し込まなかった(笑)。
もう、生きて帰ってこれないかも( ;∀;)とか思って(笑)。映画を見すぎるとビビリになる。
1993年くらいだから、インターネットが普及してなくて、レビューもないし、怖いよね(^^;)。ふふふ。懐かしい思い出じゃ。
アダム・ドライバーがなんかよかった。
出展:https://eiga.com/movie/89045/
『スター・ウォーズ』の新シリーズで、カイロ・レン役をしたのを見たとき、顔が長すぎてイヤだった(^▽^;)。
しかもなぜか、裸のシーンもあまりかっこよくなかった(そんなことばっかり言ってる)。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
今回は、髪の長さが顔の長さを感じさせなかったのと、両親に優しく育てられた感じのいい刑事役だったので、なんだか見直した(上から言うな)。
カンバーバッチに見慣れたように、何回もいい映画で見ていくとまあまあ好きになっていくのかしら。
マット・デーモンもいつのまにやら好きな俳優になってしまったし(^^;)。
ベン・アフレックやジェイク・ギレンホールも嫌いと言いつつ、彼らの出る映画は面白いのでホイホイ見に行ってしまう・・。
アダム・ドライバーの赤のチェックシャツ姿がカワイイです( ̄▽ ̄)。
今の時代も何も終わっていない。最後が怖い
出展:https://screenonline.jp/_ct/17259192
トランプ政権の今だからこそ、メッセージを発したかったのかも。
トランプ大統領は、アメリカを分離させようとしてるから。
せっかく黒人の大統領(オバマ)が出て、これからもっといい方向に行くのかなと思っていたのに。
映画の一番最後が、怖い。
トランプが、ちょっと前に「国家非常事態宣言」を出したけど、スパイク・リーは映画の最後で、本当の「国家非常事態」を描いている。
今も、差別はまだ終わっていない。またひどくなりつつあるということを。
描いた後、さかさまになったアメリカ国旗が一瞬出て、エンドロール。
『告発のとき』でトミー・リー・ジョーンズが、国旗をさかさまに掲揚する。
なぜ、さかさまにしたのか?と聞くメキシコ人に対し、「さかさまの国旗は国家の非常事態という意味だ」と教えるのを見てたから、この映画での国旗の意味もすぐ分かったのでよかった。
『告発のとき』
全編、コミカルで、サスペンスでワクワクして面白いけれど、最後にバーンと考えさせる映画になっていて、すごい映画だった!!
70年代のファッションも見応えあり♪
町中、あんなアフロだったら、電車とか頭ぶつかりあって大変そう(^▽^;)と、あまりのアフロ密度に妙な心配をした映画でもあった。映画館も観にくそう(笑)。
今回は楽しいけど、考えさせられ、しかも70年のアメリカ。めっぽう弱いため、4位に浮上~。
映画『ブラック・クランズマン』の情報
@『ブラック・クランズマン』(2019年 米)
ロン・ストールワース・・・・ジョン・デビッド・ワシントン
フリップ・ジマーマン・・・・アダム・ドライバー
【2019】 ジャスミンKYOKO映画私的ランキング
1位・・・・『クリード2』
2位・・・・『グリーンブック』
3位・・・・『運び屋』
4位・・・・『ブラック・クランズマン』
5位・・・・『女王陛下のお気に入り』
6位・・・・『ファースト・マン』
7位・・・・『マイル22』
8位・・・・『シンプル・フェイバー』
9位・・・・『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
10位・・・『THE GUILTY/ギルティ』
11位・・・『マイ・サンシャイン』
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