こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
TOP画像:https://www.cinematoday.jp/news/N0105866
「同性愛を治す矯正施設」に興味を持って、KBCシネマに行ってきました( ̄▽ ̄)。
一人息子が、「男の方に興味がある」と告白してから、両親は悩んだ末、彼と話し合っていくのではなく、「同性愛を矯正する」施設に入れることにする。
『イミテーション・ゲーム』を観た時、その時代のイギリスは同性愛は犯罪だったので、裁判所から決定が下され、男性ホルモンを飲んで、強制的に「男性に戻す」治療をさせられていたアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)が強烈に印象に残ってた。
『イミテーション・ゲーム』
でも、この映画は第二次世界大戦中とかではなく、ごくごく最近のことだったので超!ビックリ。
息子の告白により、苦しむ本人と親、現代にあるのが信じられない施設の全容が描かれ、驚きと同時に自分だったらどうなのか、映画を観ながら悩んでしまった。
宗教は人を幸せに導くものなのに、伝え方や解釈の仕方により、人を簡単に追い詰めてしまうものなんだなとちょっと怖くなった。
ラッセル・クロウのデブさが最後まで気になったけど(笑)、主役のルーカス・ヘッジズが上手かったのでよかったですよ( ̄▽ ̄)。
今回は、「同性愛への理解」について、自分の中に違った感覚が芽生えた映画でした!!
もくじ
ストーリー
出展:https://entertainmentstation.jp/news/386539
アメリカ南部のアーカンソー。人種差別がもっともひどかったアメリカ南部の州。
大学生の息子はあることから、教会の牧師をしている父親と母親に自分が「男性にしか興味がないこと」を告白する。
驚いた両親は、教会からのススメで「同性愛を矯正する施設」に息子を入れることにする。
数週間のつもりで入ったその施設のカリキュラムの内容は、驚くべき内容だった。
施設を辞めたいと言っても、熱心なキリスト教徒の両親は耳を貸そうともしない。
施設で「罪だ」と言われ続け、親からも理解されないことで彼らは、生きる自信を失っていく。
原題の『BOY erased』(ボーイ イレイスド)は、直訳だと、”消された少年”。
そのままの自分で生きては未来がないと教え込まれていく少年たちは、タイトル通り、消されたと言ってもいい。
アメリカでの、同性愛の矯正施設は多く、親は多額のお金をだして、「親の思う、普通」に戻そうとするが、こういう施設に入れられた子の自殺率がすごいらしい。
日本よりもずっと前から同性愛に理解があると思っていたアメリカの、また違った一面を描いている。
@Googlemap
アーカンソーは、人種差別がひどかったテネシー、ミシシッピ、アラバマ州の近く。『フォレスト・ガンプ』の舞台になったとこで、クリントン大統領の故郷。
隣のオクラホマ州はブラピの故郷(関係ない話 笑)。
キャストが意外にゴージャス
出展:https://www.orangepage.net/daily/2244
一人息子のジャレッドに、ルーカス・ヘッジズ。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で、ムッとするくらいわがままな甥っ子を演じてた彼だ。うまいから色々抜擢されるんだろうなあ。
ちょっと若い頃のマット・デーモン顔だからあんまり好きな顔じゃないんだけど。(ほっとけ)
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
牧師の父親にラッセル・クロウ。
実際の父親と同じくらいに太ってたから役作りなのかもしれないけれど、もうデブっぷりが板についていて、自前なんだろうなと思わざるを得なかった(笑)。
『クイック&デッド』でも、牧師をしたのに、何たる違い!!笑
『クイック&デッド』
出展:https://twitter.com/kuniyukipower/status/812029390263418881
⇧こんなにかっこよかったのに・・・(T_T)。それが・・⇩このありさま(笑)。
出展:https://movie.jorudan.co.jp/cinema/37117/
階段昇って息子の部屋に話しに来るとき、はあはあ息切れしていた・・・大丈夫?ラッセルくん!?
母親役はニコール・キッドマン。すごく化粧が濃かったけれど、これは実際の本人に似せてあるようだ。
自分をニコールが演じてくれるなんて、いいよね。
私だったらみんなに自慢する!(笑)。
出展:https://cinema.ne.jp/news/boyerased2019022606/
ジョエル・エドガートンも出てるって知らなかったのでビックリした。
しかも、この作品の監督らしい。すごい!演技も上手い上に多才なんだね。
切り替えの早い母親、いつまでも理解しない父親
出展:https://www.cinemacafe.net/article/2019/03/31/60933.html
映画でも 男女の性差が出てた(笑)。
母親のニコール・キッドマンは気持ちの切り替えが早いんだけど、父親はいつまでも理解しようとしない。
男女ってこんな感じだよね。失恋しても女子は数日泣いたら終了(笑)。
過去になったら、女子の方は、まったくなんとも思ってないか、脳内にも存在のかけらさえなくなるが、男子の方はいつまでも覚えてたり、写真を密かに持ってたり、なんとなくウジウジしている(笑)。
私が離婚したことや安定した職業を辞めたことを、母上は親戚にもすぐ言ってたが、父上は認めたくないのと「恥」と思ってるのか10年経っても父方の親戚に言ってなかったのが分かってビックリした。
離婚は「恥」じゃないよ、より幸せになるための手段だよ(笑)。
母親は、子供のためになら、自分の考えを改めることに躊躇しないって感じかな。ふふふ。キレたニコール・キッドマンがいい。
我慢が爆発した女は怖い(笑)。男子諸君、キレる前に手を打とう。
理解できないというのは、1つの意見としてあってもいいのではないか?
出展:https://eiga.com/movie/90493/
今は、何でも平等というのが盛んに叫ばれ、少しでも変なことを言おうものなら叩かれる。
偏見や権力でその人の人生の邪魔をするのはいけないが、誰だって「好き嫌い」はあるので、「私はそれは理解できない」ということを1つの意見としては持っててもいいんじゃないかと思った。
こんなことを思ったのは、ジャレッドが父親に「理解してくれないなら、もうこれで(親子関係)終わりだ Its OVER」と言ったところで、なんだか父親が可哀想に感じたから。
「そのこと(同性愛)に理解はできなくても、子供だから愛している」ってあってもいいと思ったのだ。
親世代だって、自分の生きてきた時代の価値観を信じて生きている。
その価値観を押し付けるのは良くないけど、「私はこうだけど、あなたはそれでいいんじゃない」でいいと思うのだ。
親子だからって 何でもかんでも理解し合うってムリなんじゃないかと。
子供の武器を使って、親をいじめないでよ!と一瞬思った(笑)。
子供からそんなこと言われて去られたら「理解せざる」を得ないというか、「理解してなくても」、「してる」と言うしかないじゃん。
・・・と最初はジャレッド目線で見てたのに、最後は一瞬、親目線になってしまった(笑)。ふふふ。
映画で色んなことを考え学ばせてもらってる私は、子供ちゃんが中学3年か高校1年の時に、「もし男の子の方が好きと思ったら、早めに言ってね、心の準備があるけん」と言ったことが(笑)。
ほんと、早めに言ってもらわないと、やっぱり驚くし、やっぱり葛藤するよ。(^▽^;)。
まとめ
出展:https://www.barks.jp/news/?id=1000165170
ちょっとした疑問だったのだけど、ラッセル・クロウ演じる父が在籍しているのは、福音派の教会。
キリスト教でもっとも厳しいと言われてる宗派。
それなのに教会以外に副業でもやってるの?と思うほど、家がデカイ(笑)。車もいい車が3台並んで、母屋とは別棟に車庫だけの棟がある。あの家は教会の方だったのかな。
厳しい宗派でも、日本の禅宗の質素とは違うのかな?そんなに儲かるのかしら?
田舎だから安く建てられるのかなあ?と思えないほど大豪邸だった(笑)。
牧師だから、プロテスタントよね( ̄▽ ̄)(カトリックは神父)。妻もいるし。
メジャーなミュージシャン2人も出てた。上の画像のイケメンくんは、元youチューバーで、シンガーソングライターのトロイ・シヴァン。
彼は実生活でも同性愛者だ。
トロイくん、初めて知ったけど、かっこよかった!
こんなイケメンくんが同性愛者なら、世界中の女子がターゲットにできるイケメン人口が減っちゃうじゃないの!なんて品のないことを思った私(笑)。
もう1人は施設の職員にレッド・ホット・チリペッパーズのフリー。⇩
出展:https://entertainmentstation.jp/news/416566
首にタトゥーあるなあと思ったらロッカーだったのね( ̄▽ ̄)。
施設に宗教が絡んでいることも、彼らの苦しみを余計にひどくするんじゃないかな。
宗教に熱心な家庭に育ったからこそ、「神から見放された」とか「神を裏切ってしまった」とか自分を責めるようになっていっちゃうよね。
施設は閉鎖的なほど、力関係を勘違いする人間が生まれる。老人ホームで老人の爪を剥いじゃうような介護士の若者とか、刑務官とかもそう。
これが現代のアメリカにある施設なんて、ほんとビックリした。
施設の中で、お互いあまりしゃべれないけれど、友情が少し育まれるのがよかったな。
そこが好きだったので『記者たち 衝撃と畏怖』を抜きました。
『2人の女王メアリーとエリザベス』は、ジャスミン自身が中世に弱いので、トキメキの差で、今回は及ばず。しかし、どの映画もいい!!
映画『ある少年の告白』のキャスト
@『ある少年の告白』(2018年 米)
ジャレッド・・・・・ルーカス・ヘッジズ
ナンシー・・・・・・ニコール・キッドマン
マーシャル・・・・・ラッセル・クロウ
サイクス・・・・・・ジョエル・エドガートン
ジョン・・・・・・・グザヴィエ・ドラン
ブランドン・・・・・フリー(レッドホットチリペッパーズ)
ゲイリー・・・・・・トロン・シヴァン
【監督・脚本】ジョエル・エドガートン
【2019】ジャスミンKYOKO私的映画ランキング
1位・・・・『クリード2』
2位・・・・『グリーンブック』
3位・・・・『運び屋』
4位・・・・『ブラック・クランズマン』
5位・・・・『ハンターキラー 潜航せよ』
6位・・・・『女王陛下のお気に入り』
7位・・・・『ファースト・マン』
8位・・・・『マイル22』
9位・・・・『シンプル・フェイバー』
10位・・・『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
11位・・・『ある少年の告白』
12位・・・『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
13位・・・『THE GUILTY/ギルティ』
14位・・・『マイ・サンシャイン』
15位・・・『バイス』
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