『ブラックライト』(ネタバレ感想)巨悪には期待せず、リーアムのカッコよさだけを観る!

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

もうね、リーアム・ニーソンの映画をこれほど待ちわびたことはなかったよ。

カッコよくて清潔ですがすがしい!!!

汚くうるさい映画ばかりで疲弊してたからね余計に・・笑(『BABYLON』や『逆転のトライアングル』ね)。

最初のつかみが最高です!!

新車のマスタングを操るリーアムが超カッコよかったーーーー!

映画はね、そんなに奇をてらわなくていいんですよ。

映画館をウキウキ帰らせてください。ただ、それだけです!!笑。

リーアムに忠義を尽くす映画仲間と一緒に興奮して、「映画はやっぱりこうだよね!」と久しぶりに楽しく帰ることが出来ました♪(2023年はずっと不作・・)

ポスターに「巨悪をつぶす」みたいな風に書いてあるけど、「巨悪」の方にあまり期待すると肩透かしをくらうので、リーアムのいつものやつ!と楽しみましょう。

アクションが最高だったし、女も気にならなかった!(そこ大事)

映画『ブラックライト』評価

私の評価★★★★★☆☆
観るのにオススメな人⚫リーアム・ニーソンが好きな人
⚫アクション映画が好きな人
⚫汚職映画が好きな人
⚫FBI絡みの話が好きな人
暴力性・残虐性★★★★☆☆☆
殴る、射殺シーンありますが、残虐ではないです
エロ度★☆☆☆☆☆☆
潜入捜査官の過去のシーンでほんのちょっと。エロとは言えないくらい。
感動度★★☆☆☆☆☆
リーアム映画が好きな人にとっては「オープニング」が最高に感動します
とにかくカッコいい。

『ブラックライト』ストーリー

今回のリーアム・ニーソンは、FBI長官ガブリエルに雇われているフィクサー(極秘捜査の後始末をする任務)のトラヴィス・ブロックを演じる。

急に連絡が取れなくなった同僚の潜入捜査官のダスティ(テイラー・ジョン・スミス)から、FBIが一般人を殺しているという情報を聞いてしまい、トラヴィスは驚く。

新聞記者のミラ(エミー・レイバー=ランプマン)にそのことをリークしようとしたダスティが殺され、トラヴィスはガブリエルに不信感が募り始める。

ここから先はネタバレレビューです。

『ブラックライト』ネタバレ感想

つかみが最高っていうのは、ほんとアクション映画では大事。

最初っからガンガン飛ばして行ってくれるとアドレナリンが増殖して、映画館にいるのを忘れてしまうくらいにのめり込める♪

今回も、いきなり映画冒頭からリーアムが新車のマスタングで、潜入捜査官を颯爽と助けに行く。

・・リーアム、超カッコいい!!キャー!!

最近「アル中」とか、解雇された役とかが多かったから、今回はパリッとした服を着てほんとカッコいいの。

彼が車を飛ばすワシントンD.C.の街並みもきれいでウットリ。

最近汚い映画(ゲロと汚物まみれでつまらん映画)を連続で観たせいで、この「清潔感」は神に見えたわ!

フィクサーの手仕事にウットリ

今回のリーアムの役は、FBI(連邦捜査局)のフィクサー(まずいことになった時、その出来事を迅速に収めて、なかったことにする役目)。

潜入捜査官が潜伏してるトレーラーハウスに、デモ隊がいちゃもんを付け始める。

捜査官とバレたら、今までの捜査が水の泡になってしまう。

そこでリーアムの登場。

潜入捜査官を密かに逃し、トレーラーハウスを爆破して証拠を消しつつデモ隊が騒いでる間に自分も消える。

この、手際の良さにもうワクワクキュンキュン。

ガスボンベをコンロの火にかけるとか、もう最高です!

同じようにときめいたのは、『ボーン・スプレマシー』で、マット・デーモンが殺し屋を殺して証拠を隠滅するためと追っ手をやっつけるため、トースターをつけっぱなしにして雑誌を突っ込んだ後、ガスを流して家から出るのも最高だったわ!(時間差で爆破させるため)

こういうスパイや殺し屋の手仕事を見るのがたまらなく好き。(裁縫などの手仕事は興味ないけどね笑)

リーアムの自宅もすぐ侵入者が来てもわかるように、モノが最小限でキチンと並べてあり、少しでも動いていたら気づくようにしてあるのもツボ!

私の家はキチンと並んでないから、侵入者来ても気づかないかもな・・。暗殺者たちを見習わなきゃ。

脚本家や監督は、スパイマニアじゃないの?というくらいに、映画全体に手仕事が散りばめられていて、ほんと嬉しかった♪

潜入捜査官は、真面目すぎても命取り

冒頭、政府に批判の演説を行っていた女性議員が、いきなり自分の運転手に裏切られ、後ろから来た車に轢き殺されたのがよかった!(いいか?それ)。

とんでもなく悪いやつが出てきそうな予感のする始まりはアクション映画にとって大事なのよ♪

その女性議員をスパイしてた潜入捜査官(ダスティ⇧)からの連絡が途絶える。

トラヴィス(リーアム・ニーソン)が引退したいとガブリエルに申し出ると、腕のいい彼を失いたくない長官は、「ダスティを見つけ出すなら引退に応じる」という条件を課す。

責任感ある捜査官が任務中に急に行方不明になるのはおかしいと、トラヴィスは最後まで信じたい気持ちで彼を探す。

FBIとしては、連絡が取れなくなった捜査官は、安否を気遣うと同時に、機密を山ほど知ってる人間が寝返った時の対処の両方を考えるんだろうね。

こういうトップクラスの捜査機関や諜報部で働くのって、愛国心がないと務まらないほどハードだけど、それと同時に色んなことを知りすぎて、繊細な人ほど愛国心が揺らいで続けていけなくなっちゃうんじゃないだろうか。

「政治や国ってそんなもん」とどこかで割り切ってないと、たぶん絶望しちゃう。

正義感がないと務まらないけど、ありすぎても向かない仕事だと思う。

リーアムのそんな姿を見せないで

そんな中、ダスティが車を止められ逃げようとして、警官をボコボコにして捕まったと聞き、「寝返った」とは思いたくないトラヴィスは、彼をそのまま釈放させ、事情を聞こうとする。

だがダスティは新聞記者と落ち合う博物館に向かうため、トラヴィスを振り切って逃げる。

リーアムったら、ダメよ~!!

70代が30代を走って追いかけたらいかんて‼︎笑。

もうヨタヨタ・・・足がもつれて前に行かない・・・笑。

ファンにはそんな姿を見せないでーー(泣)。

ちゃんとマスタングがあるんだから、それで追っかけないと!

巨悪は、信じていた相棒だった

何故か最終的に追いついたリーアムが(そこが主役のすごいところ笑)、ダスティに信じられない出来事を聞いてしまう。

FBIの長官⇧が命じて、女性議員を殺したということを。

しかもその長官が仕切る「オペレーションU」というプロジェクトは、政府やFBIにとって都合の悪い一般人を殺す部署らしいのだ。(警察が一般人を殺すとか世も末)

彼は政府に批判的な女性議員の動向を探る潜入捜査官として、彼女の恋人となり捜査するうちに、本気で愛してしまっていたのだった。(映画あるある)

なので、彼女を殺したFBIが許せない。(美人だったもんねー)

正義感にそんな私情も乗っかって、FBIの悪事を新聞社にリーク(内部告発)しようとしていたのだ。

こんな人がいないと世界は良くならないけれど、映画を散々観てきた私は、近くのしょうもない女ならやっつけるけど、「国家」や「政府機関」に歯向かうこと出来ないわー・・怖すぎて。

どっちかというとマフィアより怖いわよー。警察も手出しできないし。

だから社会部の新聞記者も出来ないわ・・・(へなちょこ)。

政治家ってみんな立候補したら、政治を変えたい、政府を変革したい、国民のための政治をしたい!と声高に選挙戦やってる時は言うけれど、いったい何割の人が本気で言ってるのだろうか。

一回当選しちゃうと毎月振り込まれる議員の給料に気を良くして、それをもらいたいがため再選に躍起になる。なんだかそういう風にしか見えないけどね。

本当の正義はないのかね。・・・ないね、日本を見ててもそう思う。

新聞記者女子は、アクションに手出しせず、よし!

ダスティは、女性議員のひき逃げ事件を追ってた記者ミラ(⇧左。エミー・レイバー=ランプマン)と接触しようとしてたが、とうとうかなわぬまま、汚職警官に射殺された。

ガブリエル⇧(右)に不信感を抱いたトラヴィスは独自に行動しはじめ、ミラに接触していく。

そんな女に接触しないでいいのにー。(これは映画を観ている私の私情笑)

・・・しかし、この女子がリーアムに頼ったりしてこないのと、新聞記者の枠を超えてアクションに手を出してこなかったので、許すことにする笑。

それを言うと、「自立した女には寛容なんですねー」と友達が大笑い。

トラヴィスが独断で動き始めたのを知ったガブリエルは、とうとう彼の娘と孫を誘拐した。

長年の相棒ってなんやねんと思うよね。結局、汚れ仕事をしてきたトラヴィスを最後までこきつかうばかりか、自分の保身のためには何でもする。

娘と孫が誘拐されたのはちょっと嬉しかったが笑(誘拐された娘を取り戻すシチュエーションが最高だから)、短い上映時間内に新聞記者たちのことも描かないといけないので、そこは中途半端だった。

ここは誘拐は入れないほうがよかったんじゃないかな。

「新聞記者と力を合わせる」方か、「娘と孫を取り返す」どちらかに絞った方がよかった。

ちょっと欲張っちゃったね、監督さんよ。

トラヴィスが怪我して潜伏してるモーテルに、新聞記者の女どもが差し入れするシーンは不要笑。

あんたね、そんなことしたら、居場所がバレるやろうが!!(まあ、モーテルの表にマスタングをそのまま停めてるリーアムも油断しすぎだけど)

しかも昼間に!!バカモンが!怒。私だったらウーバーイーツの格好して夜に行くわよ!!考えが浅いのよ!

アクションは最高!

ワシントンD.C.で繰り広げられるカーチェイスが最高!

トラヴィスを振り切ったダスティがゴミ収集車を奪って逃走するんだけど、このゴミ収集車が装甲車なみにゴツい!!

⇧ね?ゴツいでしょ?笑。

いかに治安が悪いアメリカであっても、こんなゴミ収集車は見かけたことないわよ笑。

それに、ワシントンD.C.には大統領がいるんだから、治安はバツグンにいいし、こんなことしてたら、すぐ軍が出動するって!笑。

そんなツッコミどころは満載だけど、ゴミ収集車とマスタングとの攻防戦、面白かった♪

ラストあたりはちょこちょことボロがあったけど、メインのアクションシーンであるFBI長官宅での汚職警官との銃撃戦はかっこよかった♪

ガブリエル宅に、その極秘プロジェクトの機密文書があると睨んだトラヴィスが帰宅したガブリエルに金庫を開けさせたところへ、武装した汚職警官たちが襲ってくる。

向こうはSWAT(スワット。アメリカの警察の特殊部隊)みたいにガッチガチに武装してるのに、トラヴィスが古典的なやり方でやっつけていくのがもうね、最高だった!

ブレーカー落として床に水を流して、奴らがヒタヒタに足をつけた最後に電流を流す・・・最高!!

いつ電流流すの?まだ?まだ?ってワクワクしたよ。

ためてためてためて・・ラストに流したー!!ビリビリビリビリ!!感電死!!最高でした!笑

『ブラックライト』煩悩だらけの映画トーク

ただね、最後は話が急に尻すぼみになっちゃったのが残念ではあった。

まあ、色々欲張っちゃったから、時間が足りなくなったんだろうね笑。

トラヴィスはその証拠を持って、ミラに記事を書かせて長官ガブリエルを逮捕させた。

娘と孫は証人保護プログラム(司法取引で証拠と引き換えに、別人にしてもらって安全な場所で暮らすことを保証すること)によって、隠されていたのでなかなか見つけるのが難しかったけど、救出。

フィクサーだったトラヴィスもかなりひどい任務の過去があるから、ヤツを売るしか生き延びられないんだろう。

わかっちゃいるけど証拠を手に長官をゆすって、「オレの過去を消せ!」とトラヴィスが頼んでたのにちょっと吹き出してしまった。(長官は逮捕させるのに、都合よくないか?)

なんかリーアムが計算高いの見たくない(泣)。

それからもっとド派手な巨悪の崩壊への攻防があるかと思ったけど、長官の逮捕だけで終了。

でもね、こういう気軽に楽しめるアクションを毎年放出してくれるリーアムは素敵。ファン思いだわ♪

孫娘といる時の笑顔・・・かわいい。 (孫娘じゃない、リーアムがね笑)

ダスティを観た時、あ、こいつ見たことある!と思った。

2022年の秋に観た、『ザリガニの鳴くところ』の主役女子カイアの一途で素敵な彼氏やん♪

いきなり、リーアム作品に登場とは!出世したね笑。(⇧ザリガニの鳴くところ相関図左上)

ヤなライバル男子役だった方(右上)は、ゲロと汚物まみれの映画『逆転のトライアングル』でも、ヤなやつを演じてた。

売れた作品のイメージがついて、次の役が決まるのか、それとも、演じた役がうまかったからまた同じようにうまいのを期待して同じような役のオファーが来るのか。

難しいね、イメージがつきすぎるのもいかんけど、よほどのカメレオン俳優じゃない限り、ファンの方もいつものイメージを期待しちゃうからね。(私もスタローンに悪は期待してないし笑)

最初の「スパイ好き好き演出」に時間をかけすぎたせいか、最後の長官のやっつけ方が少し不満だったが、リーアムの汚職警官の抹殺の仕方は最高だったから、まあいいか笑。

何より、リーアムが新車のマスタングで駆け抜けたシーンは、「そうよ、私は映画館でこういうのを観たいの、奇をてらったのなんていらないのよー」って叫びたくなるほど、登場の仕方が素晴らしかった。

リーアムがやさぐれた役でも、パリッとした役でも観に行くけど、あんまり走らせちゃだめだよ!笑。

アクション映画の途中で「大丈夫か?」と主役を心配したくないからね笑。

孫娘が描いた家族の絵に見知らぬ人を描いたのは、犯人を知らず識らずに見たのか!とワクワクした。

でも実は仕事柄用心しすぎるトラヴィスの神経質な言動や行動にいつも見張られてる気持ちが、彼女(孫)にそうさせたというエピソードで、監督や脚本家は観てるこっちのミスリードを狙ったんやろうけど、私はワクワクした分、超ガッカリした。

でも、なんだかんだ言っても毎年大画面でリーアムのアクション映画が観れるのは幸せです。

最近CMで、「がんばるおじいちゃん」なんてテロップを流したりするが、やめんか!!

ファンの中ではいつまでも『96時間』※の「最強のお父さん」なのよ、日本版のCM作るやつ誰だ、許さんぞ!

※リーアム・ニーソンがアクション映画の常連になった原因の極上の映画。人身売買組織から娘を取り返す。

『ブラックライト』キャスト

@『ブラックライト』(Blacklight 2023年 米)

トラヴィス・ブロック・・・・リーアム・ニーソン

ミラ・ジョーンズ・・・・・・エミー・レイバー=ランプマン

ダスティ・クレイン・・・・・テイラー・ジョン・スミス

ガブリエル・ロビンソン・・・エイダン・クイン

【2023】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『母の聖戦』

2位・・・・・『SHE SAID その名を暴け』

3位・・・・・『ブラックライト』

4位・・・・・『THE FIRST SLAM DUNK』

5位・・・・・『対峙』

6位・・・・・『フラッグ・デイ 父を想う日』

7位・・・・・『ワイルド・ロード』

8位・・・・・『BABYLON』

9位・・・・・『逆転のトライアングル』