『イコライザー THE FINAL』(ネタバレ感想)ファイナルなんて勝手に邦題つけるな!マッコール、今回も最高

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

『イコライザー2』の時のCMで、「さらば、マッコール(デンゼル・ワシントン)」とか言ってなかった?

そこで今回の3作目。さらばじゃないやんか!

毎回毎回ファイナルをあおって集客するなよ、日本の映画広告業界。

今回も始まってすぐ『イコライザー3』と原題が画面に出た。

おい、どこもファイナルなんて書いてないじゃない。もう・・ファイナル詐欺、ほんと辞めてほしいわ。

前回の2作目はクライマックスが残念だったけど、今回はやってくれました!!シリーズNo.1と言っていいほど面白かった。

スカッとする秒殺アクションでデンゼル最高!

この『イコライザー』シリーズみたいに、主演俳優が年取ったらあまり走らせずアクションだけをかっこよく見せた方が絶対いいと思う。

リーアム・ニーソンを使う監督にも声を大にして言いたい笑。(やたら走らせるからヨタヨタになるリーアム)

シチリアの景色と、マッコールの秒殺アクションが見応え抜群です!

『イコライザー3』の評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★★★★☆☆
シチリアの景色と、マッコールの秒殺アクションが
キレッキレで観ていてウキウキ。
悪人も極悪で超魅力的です。
観るのにオススメな人◆デンゼル・ワシントンのファン
◆このシリーズが好きな人
◆気軽に見れるアクションが好きな人
◆マフィアや暗殺者映画が好きな人
暴力性・残虐性★★★★☆☆☆
殺し方はシリーズ一残虐。でも秒殺なのでじわじわ
殺したりはしないからスカッとします
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
感動度★★☆☆☆☆☆
シチリアの美しい景色と、マッコールの秒殺ぶりに感動します

『イコライザー THE FINAL』ストーリー

CIAの暗殺者を引退したマッコール(デンゼル・ワシントン)が、関わった人をついほっておけなくて悪党を倒しまくる『イコライザー』シリーズの3作目。

とある理由でシチリアにいたマッコールは、銃で撃たれ瀕死の重傷になり、シチリアの小さな町で療養をすることになる。

町の人達と触れ合ううちにこの町が好きになっていくが、町にはびこる悪の存在にも気づいてしまう・・・。

ここから先はネタバレレビューです。

『イコライザー THE FINAL』ネタバレ感想

マッコールさん(デンゼル・ワシントン)は、とにかく仕事が早い。

しかも「躊躇」がない笑。

1作目は、敵を19秒でやっつけるというのがキャッチコピーだったのに、今回は「敵に与える猶予が9秒」。

正しいことを選択する時間を与えると言われても、何のこと言ってるのかピンと来ないうちに9秒経っちゃうから、殺されるに決まってるよね笑。

今回新鮮なのは、無敵のマッコールさんがやられちゃうこと

今回新しかったのは、無敵のマッコールさんが思いがけず子供にやられたこと。

マフィアの孫に背後から撃たれるのよね。

マッコールがシチリアンマフィアのワイナリーに乗り込み、惨殺死体がゴロゴロ転がってるシーンから映画が始まる。

そこにおじいさんと子供(10歳くらいの男の子)がトラックで現れ、偶然そこに居合わせたぶどう農家の人かと思ったら、実はそのおじいさんがマフィアのドン(ボス)で、トラックにいたのはドンの孫だった。

いつも通り子供に優しいマッコールさん、油断して背を向けて腰のあたりを撃たれてしまう。

もう子供に撃たれた時点でいつもと違う展開にワクワクしっぱなし♪

瀕死のマッコールを見つけたのはイタリア憲兵のジオで、町医者のエンゾが内緒で治療を請け負い、治る間エンゾの家に厄介になることに。

このお医者さんは本当にいい人なんだけど、暗殺者映画でよくある、「病院に行けない彼らが闇医者に治療してもらうシーン」って好きなのよね♪

麻酔をかけれないから、ウイスキーを飲ませるのとか、ほんと最高♪(血流が良くなりすぎて失血死しないのか、という疑問はあるが笑)

なぜ事件にせず治療してあげたのか後半で明かされるが、手術する前「あんたはいい人間か?」と聞くと、マッコールが気を失いながら「わからない」と答えたかららしい。

エンゾの持論では「わからない」と答えるのは、ほんとにいい人間の証拠なんだって。

今度から私もそう聞かれたら「わからない」と答えようっと笑。

シチリアの小さな町の住人とのふれあいがほっこりする

マッコールさんがリハビリのために海沿いの崖に作られた町の階段を昇ったり降りたりする日々の、町の人との交流もほっこりする。

おばあさんから階段を昇るのを励まされたりして面白い。

あんな階段だらけの町だと自然と足腰が鍛えられていいのかもね。バリアフリーは体を甘やかしがちになるのかも。

さすがイタリア、こんな小さな町にもカフェやレストランがあるのがいい。

ティーバッグの紅茶が好きなマッコールさん、よそ者に厳しい田舎町あるあるでカフェの女店員から、「ここで紅茶を飲むのはイギリス人か、観光客だけよ」とカプチーノをドンッと出される(イタリアはコーヒー文化)。

マッコールさんは怪我が治らない限りこの町を出れないから、こんな洗礼を受けてもいるしかない笑。

私だったら、あんなことする女がいるカフェなんてもう二度と行かないけどね笑。

マッコールさんはそんなにされても通い詰めるので、カフェの店員や町のみんなが少しずつ心を開いて慕われて行く。

ふと思ったのは、怖い大将のお店にいる常連さんって怖い目に遭ってもマッコールさんみたいに通い続けたんだろうか。

どうやって恐怖の壁を破って常連になっていったのか、その道のりを聞いてみたい・・笑。

町にはびこる悪を躊躇なく、惨殺

やがて、数日滞在しただけではわからなかった、この町の裏側が見えてくる。

町で店を開いてる人は、地元のマフィアから頻繁に「みかじめ料」※を取られ、支払いが滞ると放火をされたり、やられ放題で苦しんでいた。

※やくざやマフィアが決めた、その土地での商売をするための手数料。自分の土地でもないのに、払わなかったら嫌がらせをするため払う人が多かった。ちょっと前の日本もこれを収入源にするやくざが多かった。

マッコールさんは無口だけど、そのへんはちゃんと観察していて、町の人が好きになればなるほど、そいつらに苦しめられてる姿をほっておけなくなってくる笑。

強いから安心して観てられるけど、逆にyやり方が残虐すぎてマフィアの方がかわいそうに見えてくるのよね笑。

怪我がもう十分に治ったマッコールさんが気持ちよくレストランで夕食を取ってる時に、マフィアのドンの弟マルコがレストランにいたジオに無理難題を言い始める。

ジオ(イタリア憲兵)が担当していた、魚屋のアンジェロの店の放火事件の調査をやめろと言うのだ(まるで自分がしたと認めるようなもんだけどね)。

映画を観ている私たちは、マルコの無謀さに「マルコ、やめときなよ、マッコールさんの食事中だよ?」とハラハラする(マフィアを心配する方がおかしいけどイコライザーでは自然とそうなる笑)。

町の人も怖くてジオを助けられない中、マッコールさんは一点集中、マルコをにらみ続ける笑。

もう、観ていて楽しくてしょうがない笑。ほーら、マルコ、マッコールさんを怒らせちゃったよ?

よせばいいのに、マッコールさんのテーブルに向かって行ったマルコ、親指と人差し指のつけねのツボを力いっぱい押されて悶絶。(正中というツボらしい)

えーーーーっ そこってそんなに痛いの!?マルコの手には拳銃あるのに撃てなくなるほどなんて!

そこでマルコ一味は退散していくんだけど、今までのアクション映画だったら、次に本気で奴らが報復してきた時にやっつけるじゃない?

でもマッコールさんはその夕食の帰りに腹ごなしみたいな感覚で、一度退散したマルコ一味を追いかけて惨殺笑。

・・・・かわいそう笑。

仕事が早いのよ、マッコールさん笑。

マルコとしては、初めてこの町で見かけた人にいきなりやられて「なんだ、あいつ、ただじゃおかねえ!!」なんて驚きと怒りを噛み締めてる最中に、不意打ちされ殺されることになるとは思わなかっただろうね笑。

マッコールさんは、正義の味方らしからぬ、卑怯な不意打ち作戦で、悪人が準備をする暇を与えず殺す笑。

「今日から俺は!」(マンガ)の三橋も真っ青笑。※

※三橋(主人公)は、敵の高校生から「果たし状」(ケンカの案内状。昔の不良はこれに従い集まっていた)をもらったのに、その相手が指定した時間と場所に現れもせず、相手を落とし穴に落とした笑。

兄であるドン(ボス)のヴィンセント⇧は、弟を殺したのはどこのどいつかあぶり出すため、町の広場でジオを見せしめにいたぶろうとする。

えーーー憲兵をそんな目に遭わせても平気なんて、イタリアの警察機構はどうなってるんだ!?

そこでマッコールが名乗り出たのを見て、今まで見て見ぬ振りをしてきた町医者のエンゾが、援護射撃をする。

マッコールを救いたい気持ちももちろんあるが、よそ者が立ち向かっているのを見てプライドが刺激されたのもあっただろうね。

そんなことしなくてもマッコールさんは一人で大丈夫なんだけどね笑。

激高したヴィンセント一味は、エンゾとマッコールを広場で殺そうとするが、町のみんながスマホで録画をしはじめたので、やむなく退散。おっ今どきの撃退方法だ!!

今までおとなしかった住民に反旗をひるがえされて驚いたヴィンセントは、「覚えてろ!」と柳沢慎吾ばりに去っていく笑。

でもね、このヴィンセントがまた甘いのよ。「明日になったら町の全員を抹殺してやる!」って寝ちゃうの。

言ったでしょう?マッコールさんは仕事が早いって。

その夜のうちに、ヴィンセントの屋敷に忍び込み、マフィアの一家を全員惨殺笑。

ヴィンセントは、自身の資金源である麻薬をめいいっぱい飲まされ、泡吹いてオーバードーズ(過剰摂取)で絶命笑。

学校の復習と一緒で、マッコールさんへの復讐は「後回し」にしたらダメなんだよ笑。

すぐやらなきゃ笑。

「明日どんな手でいたぶってやろう ヒヒヒ」とか考えさせてくれないのがマッコールさん笑。

マッコールさんの今回の世直しにも大満足

最初のシチリアのマフィアのワイナリーに行ったのは、LIFT(リフト。アメリカでウーバーと並ぶ、一般人がドライバーをするライドサービス)で乗せたお客さんの年金をネット詐欺で奪った犯人を調査してたら、あの場所に行き着いたらしい。

※マッコールさんは元CIAの暗殺者。引退後、ホームセンター(1作目)、LIFTのドライバー(2作目以降)で働き、出会った人をつい救済しちゃう。

そこでその老夫婦の年金額の36万ドル(5,000万円くらい)だけ返してくれと頼んだが、返してくれなかったから、死体の山笑。(そりゃ、返さんやろ)

冒頭の惨殺シーンの理由をラストに明かしてくれるのが憎い♪

名を明かすことなく、その夫婦のもとに奪われた年金の全額をリュックに入れてキッチリ戻してあげるのが素敵。

私もイヤな女に会ったら、マッコールタクシーに乗って、不満をさりげなく漏らしてやっつけてもらいたい!惨殺じゃ!

『イコライザー THE FINAL」煩悩だらけの映画トーク

好きなシリーズの続編は、別に情報を仕入れるでもなく観に行ってしまうので、まさかこの映画にダコタ・ファニングが出てるなんて思わなくてビックリした。

『マイ・ボディガード』※で子役の時にデンゼル・ワシントンと共演して以来の再共演!というニュースは知ってたが、まさか『イコライザー3』だったとは!

※誘拐が盛んな南米で、お金持ち夫婦に子供のボディガードとして雇われたデンゼル・ワシントンが、誘拐されたダコタ・ファニングを救出するアクション。おじさんボディガードと少女が仲良くなってくシーンがほっこりする。

かわいい子役だった彼女が大人になってCIA職員の役で、デンゼルとまた共演だなんて嬉しい!

子役の時から上手い上に超かわいくて大好きだったから、アクション映画に出てくる女に厳しい私でも今回は超甘々笑。

しばらくポッチャリしてた時があったけど、痩せて素敵になってた♪

ポッチャリしてる間に妹のエル・ファニングに抜かれた感があったけど、巻き返してきたね!(私はエルよりダコタの顔の方が好み)

マッコールさんは、CIAの分析部にいたエマ・コリンズ(ダコタ・ファニング)に電話して、シチリアのマフィアがワインボトルに麻薬を詰め込んで輸出してる情報を流す。

そんな情報をもらったコリンズ捜査官は、一気に内勤から外勤に出世♪

そのエマが最後の最後にマッコールの大事な、2作目で亡くなったCIAの女友達の娘だったというのが分かって私は大感動!!

ずっとシリーズを観てるはずなのに、「え、そうだっけ?2作目でそんな人いた?」とパートナーのK氏。(けっこう重要な人物です)

感想の言い甲斐がないヤツめ・・怒。

K氏との映画鑑賞後の不完全燃焼もあり、この3作目を突然観た友達が急にイコライザーファンになったので、後日感想を言い合うことが出来てありがたかった。

今回はボストンから離れてイタリアに舞台を移したから、どうかなあと思ってたけど、ものすごく面白かった♪

シチリアのマフィアのカモッラ(ナポリから派生する実在の4大マフィアの1つ)の一家がまた、極悪で魅力的だったのもよかった♪ 

シチリアマフィアってシチリア出身しかなれないからか、最近にしては珍しくファミリーに黒人がいないのも新鮮だったし、しかも部下の1人1人がヒゲが似合うコワモテのイタリア人でカッコイイの。

スーツで見張ってるだけで怖くてワクワクしたわあ♪

ドンのヴィンセントも残虐で、マッコールさんに殺されるだけの資格がある素晴らしい悪役ぶり(癒着してた警察署長の腕を切ったり、ホテルの譲渡を拒んだ家族のじいさんを吊るしたり)で文句なし。(アクション映画は悪役も重要)

マッコールさんは、その辺にある道具で惨殺しまくるので、殺されて当然の相手でもほんと痛そうで気の毒でそれが最高。(有刺鉄線やガラス、釘打機、ハンマー、ワインのオープナーなどなど)

どうか銃で殺してください、と頼みたくなるほど痛そうなの笑。

殺されるまで9秒しかないから、言い訳する暇も与えてくれない笑。

「火曜サスペンス劇場」の船越英一郎みたいに悲しい過去の境遇とかをじっと聞いてくれたりしないのよ笑。

今回も鮮やかな秒殺ぶりと、素敵なシチリアの港町のコンビネーションで最高な見応えで楽しかった。

『イコライザー THE FINAL』キャスト

@『イコライザー THE FINAL』(2023年 米)

ロバート・マッコール・・・デンゼル・ワシントン

エマ・コリンズ・・・・・・ダコタ・ファニング

フランク・コンロイ・・・・デヴィット・デンマン

エンゾ・アリシオ・・・・・レモ・ジローネ

ヴィンセント・クアランタ(マフィアのドン)・・アンドレア・スカルドゥツィオ

マルコ・クアランタ(ドンの弟)・・・アンドレア・ドデロ

【2023年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『アウシュビッツの生還者』

2位・・・・・『ヒンターラント』

3位・・・・・『母の聖戦』

4位・・・・・『ヴァチカンのエクソシスト』

5位・・・・・『イコライザー THE FINAL』

6位・・・・・『SHE SAID その名を暴け』

7位・・・・・『春に散る』

8位・・・・・『キングダム 運命の炎』

9位・・・・・『ブラックライト』

10位・・・・・『THE FIRST SLAM DUNK』

11位・・・・・『M3GAN ミーガン』

12位・・・・・『対峙』

13位・・・・・『デスパレート・ラン』

14位・・・・・『フラッグ・デイ 父を想う日』

15位・・・・・『ワイルド・ロード』

16位・・・・・『探偵マーロウ』

17位・・・・・『MEG ザ・モンスターズ2』

18位・・・・・『BABYLON』

19位・・・・・『逆転のトライアングル』