『M3GAN (ミーガン)』(ネタバレ感想)ご主人様を過激に守る、仕事がデキるAI人形

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

AI人形のミーガンが持ち主のケイディを守るのが行き過ぎて、ちょっとでも彼女が不快に感じた人間を抹殺していく人形系ホラーです。

M3GAN(ミーガン)とは、「Model3 Generative Android」を略し女子の名にもなるから、名付けたらしい。

90年代初頭、ホラー映画がかなり流行ったが、ここに来てまたそのブームの再来なのか、最近ホラーの公開が多い。

みんな、怖いのが好きなのか、ストレスが溜まってるのか。

上辺だけお行儀がいいことを良しとする今の世の中に嫌気がさし、自分も主人公となって、世間をメッタ刺しにしたいのか笑。(それは私か・・・笑)

ホラー映画の上映館に行くと、若者がけっこう多い。

洋画の観客が増えるのは喜ばしいことだが、「ホラー映画を観に来た私」というテーマでインスタを上げるのか、ポップコーンの写真を映画が始まっても撮りまくっているヤツがいる笑。

明るいうちにせんか!

たった2時間を我慢できずにスマホをチェックしているヤツもいます。どっかのCEOじゃあるまいし、そんな重要な連絡なんかないやろ笑。

私のミーガンが、不快指数を検知して、君ら、血祭りだよ?

スマホを持ってる腕ごと、引きちぎられたりして笑。

・・・・とそんなことを想像しながら観ると楽しいです笑。

映画『M3GAN』の評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★★★☆☆☆
惨殺シーンより、次に誰がミーガンを怒らせるのかを観ていくのが楽しい。
観るのにオススメな人◆ホラー好きの人
◆ジェームズ・ワン作品が好きな人
◆『チャッキー』シリーズが好きな人
暴力性・残虐性★★★★☆☆☆
殺しの数は少なめ。そこまで残虐な殺し方ではない。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
感動度★☆☆☆☆☆☆
ミーガンの完成度とダンスはすごい。ホラー映画の特徴で主人公も因果応報な部分もあるので、感動シーンはなし。

『M3GAN ミーガン』ストーリー

オモチャ会社の開発担当であるジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、世間をあっと言わせるAI人形の研究にいそしんでいた。

そんな折、ジェマの姉夫婦が事故死し、1人残った娘のケイディを引き取ることに。

仕事が忙しく、子供の世話に不慣れなジェマは、会社に開発を却下されたAI人形ミーガンをケイディの話し相手にさせることにしたが・・・。

ここから下はネタバレレビューです。

『M3GAN ミーガン』ネタバレ感想

⇧先頭からケイディ、ミーガン、ジェマ。

人形系のホラーと言えば、元祖チャッキー様※がおります。

※1988年公開の映画『チャイルド・プレイ』。死の間際の連続殺人鬼が、ブードゥ教(アフリカの呪術)によって自分の魂をオモチャ屋に並んでた人形に魂を乗り移らせ、チャッキーとして人形ながらに殺人を重ねていく。

元祖チャッキーの『チャイルド・プレイ』を思わせるシーンはあるものの、設定が新しい。

チャッキーは、クリスマスに母親がプレゼントとして買ってきた人形で、持ち主である男の子も殺そうとする。

でも今回のミーガンは、ご主人様のケイディを守るのだ。そこがまず違う。

ただ、守るのが行き過ぎて、相手を殺しちゃうんだけどね笑。

まず、ケイディを病院から引き取って来た時に、隣の家のイヤなおばちゃん登場。

犬のしつけが悪く、塀の穴から犬が入り込んではジェマの庭に糞尿を垂れ流すので、注意するとおばちゃん逆ギレ・・。

あ、こいつ、一番先に死ぬやん笑。 →(当たり笑)

ホラー映画では、「死ぬのはどいつ?」を予想しつつ、死ぬ順番を当てるのも楽しいのだ。

ミーガンの殺戮が始まる

まずミーガンは、ケイディに噛み付いた隣の犬を抹殺することから始めた。

仕事のデキる執事のように、持ち主から頼まれなくても、すすんで邪魔なヤツを排除する。

ここはちょっと、『チャイルド・プレイ(2019年のリメイク版)』にも似てた。

主人公が「嫌いだ!死んでしまえ!」とつい言っちゃったのを本気に捉えたチャッキーは友達や母親の恋人をを殺してしまう。

AI人形さんたちよ、そんなことでいちいち殺してたら、キリがありませんよ。まあ、そんな言葉を浴びせたくなる人間はいるけどね笑。

いなくなった犬の名を呼びながら夜中に探し回る、隣のおばちゃん。

ミーガンに目をつけられるのに・・。

塀のことで注意された翌日に犬がいなくなったので、ジェマが殺したと言いがかりをつけてきていた。

ケイディの家の危機、ミーガンは夜中にこっそりおばちゃんを惨殺。

高圧洗浄機で人を殺るとあんなになるんだ!!(驚)皮膚がどろどろになって絶命・・。

隣の家の小屋で殺した後、遺体はそのまま放置。 

ミーガン、色々学習してる割には雑な殺し方するなあ。そこは完全犯罪のデータなかったの?笑。

ミーガンの目線の仕様は、『T-2』(ターミネーター2)を思い出させる。(データを次々とスキャンして取り込んでいる様子が)

実際、人の声マネもしておびき出すから、ターミネーターから、着想を得たのかもね(T-2で、ターミネーターが声マネして主人公を呼び出そうとするシーンがあった)。

ミーガンがいたらと妄想するのが楽しい

「殺さないけど、イヤなヤツに言葉でやり返すAI人形」だったら欲しいかも笑。

嫌な女に「ちっちぇー女だな、鏡を見てみな。そんなことやってるから、顔があくどくなってくるんだよ」

とか代わりに言ってくれるなら、嬉しいな笑。

殺さずに、嫌味な女にぐうの根も出ない言葉でやり返すということをやってほしい。(私はひどいこと言われたら驚き過ぎて、すぐ反撃の言葉が出てこないので)

でも女の集団にミーガンを連れて行ったら、大変だね。必殺仕事人より忙しくなるよ笑。

ちゃんと細かく私の不愉快指数と、好みのセリフをセットしなきゃ。

「愚痴ばかり言って時間を奪う女」→「あなたも自分の大切な時間に一方的に愚痴ばかり聞かされたら、どんな気持ちかわかるわよ」

「KYOKOちゃんがあなたの悪口言ってたわよ」とみんなの前で言われたら、その女が言ってた証拠の録音を流して、「違う、悪口言ってたのはこいつ」とかね笑。

た、楽しい笑。 こんなこと考えだしたらキリがないわ笑。

子供っていい意味で好き嫌いがハッキリしてるから、そんな子供の言うことをすべて聞くような人形を与えてしまったジェマは大間違い。

ミーガンから引き離されそうになったケイディがジェマをビンタした時、衝撃だったわよ!

猪木が乗り移ったのか!?(違う)姪っ子にビンタされたら立ち直れんわ。

人間は大人になるにつれて、だんだんグレーゾーンを学び、その人を嫌いでもそこは置いといて仕事上は接する、なんてことが出来るようになっていく。

やはりそこは成長過程で実際に体験していかないと人間関係の微妙なやり取りは身につかないと思う。

ミーガンに教えてもらうと、「くもん」並に何学年も上の勉強は出来るのはいいけどね笑(AI人形代が高くても塾代とか考えると元を取れるのかな)

一時期家電でも「ファジー」とか流行ったけど、ミーガンもグレーゾーンを学べるなら、人気殺到じゃないかな。

人形やロボットホラーの末路は、次回の宿題

私としては、もっと人数殺してほしかったけどね。(ホラーもサメ映画も人数大事)

ちょっと殺しのスタートが遅かったから、惜しかった。

ミーガンの研究室の人や、ケイディの福祉セラピストの人とか死ぬと思ったら意外に生き残ったからね~。

CM観て惹かれた、ミーガンダンス、まさかオモチャ会社のCEOに向けての殺人ダンスとは思わなかったな笑。

体はCGじゃなく子役が踊っているらしいけど、くねくね踊ってるところに、ミーガンの顔をはめ込んでいるから、顔だけ動かないのが余計に気味悪い。

ホラー映画に出てくる研究者や科学者は、生み出しといて無責任なやつが多いが、ジェマもその1人。

ミーガンがここまで凶暴になっているのに、商品として売り出す記者発表が決まってもその危険さを社長に伝えることなく、その日はミーガンを同僚に任せて自分は家に帰る。

あんたねー、自分が生み出しといてそれはないやろ。

普通のホラー映画では、こういうのを生み出した科学者は、みるも無残な方法で惨殺されるのが常だけど、ジェマは準主役だから、無責任のまま生き延びます。

ミーガンは商品発表の日、社長を惨殺、会場から逃げ出し、ジェマが引き離したケイディの元へ急ぐ。

そこは一途なのね・・。

ジェマがミーガンにボコボコにやられてるのを観たケイディは、行き過ぎた行いをした秘書を捨てる政治家のようにミーガンを捨て、ジェマの卒業制作のロボットでやっつける。

やっぱり、ケイディも人間の味方をしちゃうのか。

それとも叔母に愛情があったのか。血の繋がりが洗脳されかけのケイディを目覚めさせたのかはわからない。

しかし、人形やロボットホラーのラストは毎回こういう末路しかないのか・・・。

もろ『ターミネーター』のラストみたいで笑った笑。上半身だけでノソノソ歩くの一緒やん!

しかも顔が剥がれて、基盤だけになったのは、ちょっとマヌケ!笑。

思わず吹き出してしまった・・。(その後ドライバーを基盤に刺されて天に召されました)

あの手の末路じゃないラストを誰か思いついたらすごいのにな!

まあ、でもミーガンはなかなか図太いし、相手を怖がらせる過程が面白かった笑。

ミーガンの電源スイッチ消す真似して笑いながら楽しく映画館を帰れました(友達の首のところにスイッチがある設定)。

『M3GAN ミーガン』煩悩だらけの映画トーク

私が一番楽しかったのは、ミーガンがいじめっ子を森で怖がらせた時♪

黒のコートを着たミーガンがかわいかった。

キャンプで組んだ男子がケイディをイジメるのを見たミーガン。

ケイディを泣かすため、ミーガンを壊そうと馬乗りになった男の子の耳を、ヤツは引きちぎった!アッパレ!

その後、四足歩行で走って追い詰め、車に轢かれるように仕向けて、ミッションコンプリート!

やるね、ミーガン!!

アメリカのホラー映画でよく見かけるのは、悪魔に取り憑かれた人間が四足歩行で歩くやつ。

そこを取り入れたのかな、ミーガンも四足で高速で走る笑。不気味さ、倍増だもんね。

ラスト、ミーガンをやっつけて、安心したジェマが微笑んでいるのが気になった笑。

あんたの開発したAI人形が悪さしたんだから、これから訴訟と刑務所行きなんじゃないの?笑ってる場合じゃないよー。

社長も死んだから賠償金は払えるの?報告義務を怠ったのは君だよ?

ホラー映画は、多くは映画を観ている人に「主人公が助かってよかった」と思わせるラストではあるけど、冷静に考えると、主人公もかなり罪なことしてたりする笑。

続編があったとしても、そんな過去はなかったかのように振る舞うんだろうな笑。

まあ、それがホラー映画だけど笑。

とっても楽しめた♪

ミーガンのデータを盗んで他社に売ろうとした同僚のエピソードをもうちょい活かせたらもっと面白くできたはず。

続編もあるような感じだったので、楽しみに待つことにしよう(ジェマがよそ見してる時に、家のアレクサ的なロボットの電源が勝手についた・・・続編を思わせるシーンで終了)。

『M3GAN ミーガン』キャスト

@『M3GAN ミーガン(原題M3GAN)』(2023年 米)

ジェマ・・・・・・アリソン・ウィリアムズ

ケイディ・・・・・ヴァイオレット・マッグロウ

M3GAN・・・・・エイミー・ドナルド

デビッド・・・・・ロニー・チェン

【2023年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『母の聖戦』

2位・・・・・『SHE SAID その名を暴け』

3位・・・・・『ブラックライト』

4位・・・・・『THE FIRST SLAM DUNK』

5位・・・・・『M3GAN』

6位・・・・・『対峙』

7位・・・・・『デスパレート・ラン』

8位・・・・・『フラッグ・デイ 父を想う日』

9位・・・・・『ワイルド・ロード』

10位・・・・・『探偵マーロウ』

11位・・・・・『BABYLON』

12位・・・・・『逆転のトライアングル』