こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
今年は映画の当たりが新年最初からずっと続いています!
そしてとうとう!TOPを走り続けていた『フォードVSフェラーリ』の順位を揺るがしかねない作品に出会った。
マイケル・B・ジョーダンの『黒い司法 0%からの奇跡』。
私の超!好みの映画でした!
80年代アメリカ南部。そして裁判モノに仲間との友情、そして!!刑務所!!(←刑務所が出てくる映画に弱い・・大興奮・・アホウ)。
今回は、通常の裁判もの映画の予想を裏切る展開なので、最後までずっとハラハラ楽しめた。
なので、この事件の概要は調べずにそのまま映画館へ直行した方が楽しめますよ!
もくじ
ストーリー
Witness a remarkable hero’s fight for justice.
Own #JustMercy on Digital 3/24 and Blu-ray 4/14. https://t.co/3zMN0LkZox pic.twitter.com/MnITpy2Wim— Just Mercy (@JustMercyFilm) February 25, 2020
80年代アメリカ南部のアラバマ州。
アラバマ州といえば、今でも根強く人種差別が残っているので有名な州。
もともとは、たくさんの黒人の奴隷を少数の白人が雇って大規模農場(プランテーション)を経営し、財を築いていた。
そこにリンカーンが「奴隷解放」したものだから、多くの南部の白人たちは儲けが少なくなり、今まで使っていた黒人と同じ立ち位置になるのを嫌う。
大量の奴隷がいたので、もし平等な選挙などを実施すれば、たちまち白人の役人などはお払い箱となり、黒人が政治にも台頭するのがわかっていたため、彼らにずっと選挙権を与えなかった(アメリカは州の法律で決めていい)。
そんなアラバマ州に、ハーバード大学を卒業したばかりの弁護士ブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)は死刑囚のための弁護や支援の団体を立ち上げる。
南部の黒人の死刑囚は、弁護士さえもつけてもらえず不当な扱いを受けていると知った彼は、黒人差別の最悪な州にエリートの道を捨て、やってくるのだ。
悪徳弁護士も最初は彼みたいにみんなキラキラしてたかもしれないなあと思いながら見てた。
理想と現実のはざまで心が負けてしまい、適当な司法取引や賄賂なんかに応じたり、依頼人からお金を巻き上げて知らんぷりみたいな人になっていくんだろうね。
「悪徳弁護士になろう!」と思って難関のロースクールを何年もかけてわざわざ卒業したり、劇ムズな司法試験を受けたりする人ってあまりいないよね(笑)、きっと。
みんな、大人の都合や計り知れない絶望感を味わってそっちの方に流れて行くんだろう。
今回の彼も理想と現実の狭間で悩み、自分がいた北部と違いすぎる黒人への扱いに絶望する。
自分も差別は多少受けてきたけれど、想像をはるかに超えていたアラバマの実態。
でも、負けないんだよ、これが。ひゃーっジョーダン、やるうう。やっぱり卒業したばかりのフレッシュな正義感はいいよね!
死刑囚の独房を訪ねた彼は、あきらかな証拠がないのに殺人罪で死刑を言い渡されたウォルター・マクシミリアン(ジェイミー・フォックス)の存在を知り、彼の無実を晴らすために奮闘する。
ろくな弁護士をつけてもらえない彼らは最初は若い彼をバカにしたり冷めた目で観ていたが、ブライアンの懸命さにやがて闘う意志と心を取り戻していく。
ジェイミー・フォックスってブサイクなんだろうか・・笑
Based on a true story, get tickets now for #JustMercy. https://t.co/TvI9jdCUEM pic.twitter.com/YYxm1BgXeG
— Just Mercy (@JustMercyFilm) December 3, 2019
どちらかというとマイケル・B・ジョーダンは、目が大きくてかわいい感じの顔なので、わたくしジャスミンは圧倒的にジェイミー・フォックスの方が好き(君の好みなんて関係ない)。
でもジェイミー、今回すごくブサイクなの(感動的な映画でそれ言うか)。
役作りで本人に似せてあるとは言え、大画面で見るたびに「ジェイミーって本当はあんまりかっこよくないんじゃ・・・」と気づいてしまうようなシーンが何回かあった(映画に集中しろ)。
『キングダム/見えざる敵』、『マイアミ・バイス』や『ベイビー・ドライバー』は超カッコいいのよ!
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マイアミ・バイス (字幕版)
ベイビー・ドライバー [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
最近観た悪徳警官の『スリープレス・ナイト』もかっこよかったし。
スリープレス・ナイト(字幕版)
ジェイミーファンは、今回はかっこいい彼はまず見れないと思って劇場へ行ってね(笑)。
それでもあたたかく仲間思いで、ちょっとひねくれた感じのジョニー・Dを好演しています♪
ところで、アメリカ映画の中のニックネームにえっ??と思いませんか? なんか名前と全然違う呼び方なのがいつも「は?」となる(笑)。
例えば、「俺はジェイク・ハリウッドって言うんだ、ボブって呼ばれてる」(極端な例・・笑)。
こんな感じで、想像もつかない呼び名を言うのがいつも私ひそかに驚いてるんだけど、みんなは思ってないのかな?
今回もジェイミーが演じるのはウォルター・マクシミリアンなのにジョニー・Dと呼ばれてる(笑)。
なんで?なんでなの?(うるさい)
『リチャード・ジュエル』でもそう思ったのよね。
「こちらは母さんのバーバラ(キャシー・ベイツ)。ボビって呼んでね」
バーバラなのにボビ!??なんで!??→食いつくとこが違う人笑 教えて誰かー!!!笑
『評決のとき』を思わせる、数々の嫌がらせと心が折れそうな困難
See the film critics are calling “profound” and “deeply moving.” #JustMercy is in theaters December 25. pic.twitter.com/kBnE92ll2D
— Just Mercy (@JustMercyFilm) November 16, 2019
私はこういう、アメリカ南部の黒人差別の裁判もので大好きな作品がある。
マシュー・マコノヒーの『評決のとき』だ。
評決のとき [DVD]
白人のバカな若者2人が、10歳の黒人の女の子を殴ってレイプし、少女は何針も縫う大怪我と子供を産めない体になってしまう。
父親役はサミュエル・L・ジャクソンで、その若者がほとんど罪に問われないのを知り、2人を射殺。
射殺した父親をめぐる裁判をマコノヒーが請けおうという、ショッキングな映画だ。(見つけたらみてみてね)
今回も陪審員が全員白人だったり、証拠がないまま死刑宣告され、最初から犯人に決めつけているところが恐ろしい。
南部で公正な裁判は望めないのか。
こんなあからさまな差別が今でも起きてるんだと思うと、一見人種に開放的に見えるアメリカの終わらない深い闇が見えてくる。
ブライアンの事務所を手伝うエバ役をブリー・ラーソン。
事務所にも数々の嫌がらせをされ、家族に危害が及ぶことを恐れる彼女。
南部の警官は、職権乱用し放題だから、それが怖い。→『スリー・ビルボード』でサム・ロクウェルが演じた差別警官もすごかったし
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ウォルターを殺人犯に仕立てるために警察が用意した証人ラルフの俳優さん、なんか見たことあるなあと思ってたら『エンド・オブ・ステイツ』で、副大統領してた人だった♪ 個性ある顔なんだよね♪
ここ南部で生きてくためには、その「違和感」を見て見ぬふりをしていかなければならないのかもしれないよね。
警官があんな感じでまかり通るのなら、「正義」って何?とおかしくなりそう。
ブライアンがウォルターの家族を訪ねるとき、『評決のとき』でサミュエルの家があった雰囲気ととても似てた!!
ぜひ、この映画を観たあとにそちらも観てね。
ジャスミンの、煩悩だらけの映画トーク
Heroes Exist. #JustMercy is in select theaters December 25, everywhere January 10. https://t.co/TvI9jdCUEM pic.twitter.com/d9clHVPydR
— Just Mercy (@JustMercyFilm) December 11, 2019
ブライアン(マイケル・B・ジョーダン)が北部の実家からアラバマに出発するときの、お父さんが「ガソリン入れておいたぞ」というセリフが大好き(はあ?)。
アメ車はよく壊れるから、アメリカ男子チームは車の修理はお父さんから息子へ代々教えられます♥(現代は違うかもね(T_T))。
イーストウッドが『運び屋』で「タイヤも自分で替えられないのか」とパンクで困ってた黒人の若いカップルにあきれて言います♪
運び屋 Blu-ray & DVD (2枚組)
16歳で免許が取れるアメリカは、彼女をプロム(卒業ダンスパーティ)に誘うため、タイヤも自分で替えれるように練習しとかなきゃ♡
ミシシッピ川のほとりで悩めるジョーダンがたたずんでいるとき、遠くに見える外輪船。最高✨。
ミシシッピ名物の大きな蒸気船なのだ。私もニュー・オーリンズで見た時はも嬉しくて嬉しくて!
「トム・ソーヤの冒険」に出てくるのだ!
※マーク・トゥウェインの小説。ミズーリ州に住むトム・ソーヤーとハックル・ベリーの身近な冒険を描いた児童文学。
ジャスミンは「ハウスこども劇場」のアニメも見たし、本も読んでいる。
刑務所ものが好きなわたくしジャスミンとしては、今回の囚人服もお気に入り♪白くてかわいい。
証人ラルフとブライアンが話す面会室(自販機がある)は、『テッド・バンディ』のセットと超ソックリだったからそのまま使ってるのかも(細かい細部を見てる人)。
死刑囚の独房の日常を描いた『グリーン・マイル』を思わせる仲間愛が描かれ、涙が止まらなかった!!
グリーンマイル [Blu-ray]
家のポーチでお酒を飲みながら、エバとブライアンが話すのもたまらない!アメリカの家のポーチは最高です!
日本の同じような田舎の家だと「蚊」だらけで、飲むどころじゃないもんね、1階は(T_T)。
刑務所映画好きとしても、アメリカかぶれ視点からも、裁判ものでも高ポイント!
一昼夜明けて、落ち着いて考えました。ランキングTOPを揺るがすほどの作品だったけど、やっぱり『フォードVSフェラーリ』が勝ちました!
あーーー悩んだ!!
映画『黒の司法 0%からの奇跡』のキャスト
@『黒の司法 0%からの奇跡』(2020年 米)
ブライアン・スティーブンソン・・・・マイケル・B・ジョーダン
ウォルター・マクシミリアン・・・・・ジェイミー・フォックス
エバ・アンスリー・・・・・・・・・・ブリー・ラーソン
ラルフ・マイヤーズ・・・・・・・・・ティム・ブレイク・ネルソン
【2020】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング
1位・・・・『フォードvsフェラーリ』
2位・・・・『黒い司法 0%からの奇跡』
3位・・・・『バッドボーイズ フォー・ライフ』
4位・・・・『1917 命をかけた伝令』
5位・・・・『スキャンダル』
6位・・・・『リチャード・ジュエル』
7位・・・・『マザーレス・ブルックリン』
8位・・・・『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』
9位・・・・『ペット・セメタリー』