『キングダム2 遥かなる大地へ』(ネタバレレビュー)戦のスケールは小さいが、信の夢への一歩が描かれるのでファン必見

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

漫画の「キングダム」が好きなので、最初実写版はどうかと思ったけど、1作目を恐る恐る観に行ったらすごくよかったので、今回2作目は躊躇なく観に行った。

いやあ、面白かった♪(漫画が好きなのでひいき目もあるかも笑)

ただ、驚いたのは、もっと先の大きなエピソードを映画にしてるかと思ったが、ほんと物語の最初の小さな戦いだったので衝撃だった。

こんな戦いをいちいち映画化してたら、山崎賢人くん(主役)還暦まで出続けなきゃいけないよー(その間におっさんになりすぎる笑)

⇧今回は羌瘣(きょうかい。 左)が出ます!右は主人公の信(しん)。

まあ、先のことは考えずに今を楽しみましょうか笑。

ストーリー

⇧日本のポスターの作り方はキャスト全員を写すように作ってて、そこはダサいんだよねえ。キャスト目当ての人をどうにか誘い出す作戦なんだろうけど・・・(それを洋画にもするからたまらん)

紀元前、春秋戦国時代※に終止符を打とうと、秦(しん)の若き国王嬴政(えいせい。以下えい政。吉沢亮)は太平の世を夢見て中華統一を目指す。

※周(しゅう)という国の統治が乱れ、たくさんの国に(主に7か国)に分裂し、各国が戦争を繰り返していた時代。

同じ頃、下僕(げぼく。一番下の身分の者)であった信(しん。山崎賢人)も、秦の大将軍になる夢を持ち、2人は秦政府内部のクーデターにより、出会った。

⇧クーデター未遂直後の王宮での河了貂(かりょうてん。橋本環奈)とえい政(吉沢亮)、信(山崎賢人)。

そのクーデターの戦い(実写版1作目で描かれる)で信(山崎賢人)の協力により王座を奪還したえい政(吉沢亮)は、王でありながら下僕の信を頼もしく思い、本音が語れるかけがえのない友として慕っていく。

えい政の信頼を得た信は、半年後、大将軍への夢の1歩として、魏軍の侵攻を防ぐため、歩兵として戦いに参加することにしたのだった。

ええっ その戦い!?

私はもっと後の、信を武将として育てた王騎将軍(おうきしょうぐん。大沢たかお)と一緒に戦う大きな戦を映画化すると思い込んでたから、まさか信のほんとに最初のデビュー戦を映画化するなんて思わなくて、映画館でびっくりしてしまった。(→映画を見る前は極力情報を入れずに行く人)

こんなのを映画化して2年ごとに公開(大作映画は制作に2年くらいかかる)してたら、そりゃ大変だよ・・・・・。その度に大きな体を作る大沢たかおも大変だろうよ(王騎役)・・・・。

でも、まあ、面白かったんだけどね笑。

山崎賢人くんがさすがに50代になったら別の俳優にしないと、無理ありそうだけど笑。(漫画は70巻近くなるのに中華統一どころか、まだ1国目を攻めてるから笑)

羌瘣(きょうかい)は、よかった

⇧映画で清野菜名が演じる羌瘣(きょうかい)。

アクション映画に出る女に厳しい私としては、洋画よりも優しい目で観たとしても笑、羌瘣(きょうかい)をちゃんと再現できるかが気がかりだった。

日本の女優に詳しくない私は、妹から「この人はアクションうまいよ」と聞いていたので、ちょっと安心していたが、顔もさっぱりしていたのもあり、合格!!

こんなに体が動けたら、楽しいだろうなというくらい素晴らしかった。

女優問題はクリアしたので(なにさま?)、後は羌瘣の舞みたいな剣さばきをどのように表現するかにかかっていた。

邦画のアクションをあまり見たことなかったが見事なVFX技術に恐れ入った!お金かかってる!すごい!!

ただ、羌瘣が巫舞(みぶ。羌瘣の独特な戦い方)に入る前の「トーントーンタンタン」という呼吸法をしながらステップを踏む時、まさか声に出して言うとは思わなかった笑。効果音にすると思っていたからね笑。

このデビュー戦で信と羌瘣は出会う。ちゃんと彼女の壮絶な人生も再現していてよかった♪

羌瘣は蚩尤(しゆう)という1000年も続く伝説の暗殺者一族の羌族(きょうぞく)の村の出身。

その村は北斗の拳みたいに一子相伝(1人しか継げない)のため、時が来たら村の後継者候補(女子しかいない)全員で殺し合い、生き残った1人が蚩尤を名乗れるのである。(なぜ女しかいないのに子孫が繁栄するかはさておき笑)

⇧蚩尤の村の死の決戦「祭(さい)」。

自分を生かすために死んだ、姉みたいに慕っていた象姉(しょうねえ)を失ったことで心が荒んでいた羌瘣だが、信と一緒に戦うことで徐々に心を開いていく。

私だったら一子相伝とか言う前に、女しかいない村なんて陰湿そうだから、とっくに逃げ出すけどね笑(→見つかってすぐ惨殺されるのは目に見えている)。

キングダム占いと「尾平(びへい)」登場

前作では出てこなかった尾平(びへい)が今作で初登場。(⇧一番右 岡山天音)

魏(ぎ)の侵攻に伴い、一般人にも歩兵の募集がかけられた。大将軍の夢の一歩として信もその募集場所に向かう。

ところが、強そうなやつと組み損なってしまい、どの伍(ご)※からも嫌がられた弱そうな歩兵だらけになった信の伍。

※「伍(ご)」とは、歩兵は5人1組で戦うことにより、1人1人が弱くても助け合って戦うことにより、生き残る確率が高くなる中国の兵法。

⇧信の伍(羌瘣がいることが唯一の救い)左から羌瘣、尾平、信、澤圭(たくけい)、尾到(びとう)。

私の実家は全員キングダムを読んでいるので(妹のだんなさんもみんな)、お正月に「キングダムキャラクター診断」をして盛り上がったことがある。

そこで爆笑をさらったのが、30人以上あるキャラの中で、私と甥っ子が2人とも「尾平(びへい)」になったことだ。(他のやつはみんな武将)

キングダムを読んでいる人なら、わかっているだろうが、尾平はとても戦場にいるのが不思議なくらい弱くてビビリで、信の足手まといな歩兵笑。

・・・・不服だが、ビビリは当たっている(ホラーやサメを見るのは怖いもの見たさ)笑。

王騎(おうき。秦6大将軍の1人。演じるのは大沢たかお)になった妹が勝ち誇ったように「いいやん、尾平は一番最後まで死なんやろ」と何の慰めにもならんことを言った。

確かに面白いキャラで、信と一緒にいるのでたぶんメインキャラだろう。弱っちいながらも助けてもらいながら生き延びそうではある笑。(映画では、岡山天音)

出た瞬間に「私が出てきた・・・」と思った(泣)。

「キングダムキャラクター診断」、なかなか当たってるのでしてみたらいかが?笑

キングダムキャラクター診断

新キャラたち登場 呂不韋は・・・

今回も新しいキャラが登場。どんな役者が演じるのかが、とっても楽しみだった♪

1作目でミスキャストと思った王騎(⇩右)役の大沢たかおが、王騎独特のキモい話し方を見事に演じていて、がっかりしなかったので、今回もかなり期待していたのだ。

今回は麃公(ひょうこう⇧左)将軍が初登場。蛇甘平原(だかんへいげん)を疾走します。

⇧今回の敵、魏(ぎ)の呉慶(ごけい。⇧左。小沢征悦)、右は秦の六将麃公(ひょうこう。豊川悦司)

あ!トヨエツじゃーん!(トヨエツ呼びはアラフォー以上笑)

ゴツい麃公をなかなかがんばっててOK♪ 麃公の盾や仮面のグッズもちゃんと再現されてて嬉しかった♪

⇧呂不韋陣営。左から蒙武(もうぶ)、呂不韋(りょふい)、昌平君(しょうへいくん)

前作で出てこなかった、秦国の相国(しょうこく。今でいうと大臣)の呂不韋(りょふい)が登場。

私は何も情報を仕入れず観に行ったので、呂不韋が「佐藤浩市」だったのに驚いた。

原作の呂不韋(⇧左)は体格がいい大男で年齢は50代くらいのギラギラしたお金大好きなオッサン。いつも国王えい政を陥れて自分の世にしようと企んでいる腹黒い部下である。

ちょっと、佐藤浩市はねえ。細すぎる、年寄りすぎる・・・・・。うーん。悪どいのは演技がうまいからカバーできるけど、体格がね・・・これはちょっとイメージと違ったなあ。

呂不韋の側近、昌平君(しょうへいくん)⇧は、美男子で頭が切れる役。これは玉木宏で正解!!

もっと先の話だと思ったから、玉木宏は趙(ちょう)の軍師(ぐんし。戦略を考える人)の李牧(りぼく。イケメン)だと思ってた。

秦の重臣なので、これからずっと出ると言うと、玉木宏ファンの友達が大喜び笑。

今回は戦いより信のデビュー戦と仲間愛に重きを置いた映画

今回は生涯を伴にする信の仲間との出会いが主。

せっかく役に忠実に白く塗り塗りしてまで参加してくれた、魏火龍7師(ぎかりゅうしちし。魏の伝説の7人の武将)の1人、呉慶(ごけい。⇧左)を演じた小沢征悦さんには悪いけどね笑。

でも、あんなに塗り塗りして歌舞伎役者のような隈取(くまどり。赤い線)してても、小沢さんとわかるのが面白い(濃い顔だよね笑)。

それにしても、戦いの最初に大将同士の一騎打ちはしない方がいいよね。自分の大将負けたらもう、戦いたくなくなるもん。(呉慶と麃公の一騎討ちで、麃公が勝って戦はあっという間に終了笑)

信と縛虎申(ばっこしん。秦の将軍)の、油断した宮元(きゅうげん 魏の将軍)が守る丘を取りに行く戦が主でした。

あまたの戦争映画を観たけれど、丘を取るって得策じゃなさそうに毎回感じる(上にいる方が攻めやすい)けど、ひとたび取れば、敵軍の士気にダメージを与えるという意味では有利だからやるんだろうなあ。(丘を下から奪還する方はほとんど死んじゃうから命じられたらイヤだけど)

命を賭けて、秦軍のために先頭を切る縛虎申(ばっこしん)の言葉に、初戦の信は突き動かされる。

「勇猛と無謀は違う。 そこを履き違えるな」

もう、いちいちこの縛虎申の男臭さがしびれます!!

「ここまで来たのは運じゃない。死んだ仲間が架けてくれた橋を渡ってきたのだ」

蛇甘平原(だかんへいげん)の戦いはキングダムの中では、小さな戦いだけど、この戦いで燃え尽きた縛虎申将軍のセリフだけでも、これからの信の活躍に活かされていくのが予感されて素敵だった♪

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

失った幼馴染、漂(ひょう。吉沢亮1人2役)との2人の夢(天下の大将軍になること)を叶えるために初戦に向かう信(⇧山崎賢人)。

信は初戦に興奮するあまり、功を急ぎ、たびたび、仲間をほったらかしてしまう。

ただ、この蛇甘平原(だかんへいげん)で、たくさんの死を見、仲間の大切さをより感じるようになる。

1作目前まではポチャポチャしてた山崎賢人くんが、キングダムに抜擢されたときから、ビシッと細くなったのでよかった!(信は最初は下僕なのでほっそい)

漫画「キングダム」を1冊も読んでない姪っ子も映画に行ってしまう、吉沢亮の美しさ。

ほんとうにえい政がぴったり♪ 大河ドラマ『渋沢栄一』と同時進行で役作りでぽっちゃりなってたから心配だったけど、やっぱりえい政になると、キリッと締まる!(ぽっちゃりばかり気にしすぎ!)

⇧連載16年の「キングダム」の主人公、信(映画は山崎賢人)。

秦内部の主要キャラが出揃って来たので、次回の続編映画がとっても楽しみだ。

もう、毎年出してくれーーー!!

映画『キングダム2 遥かなる大地へ』のキャスト

@『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年 日本)

【秦(しん)】

嬴政(えいせい)国王・・・・・・・吉沢亮

信(しん)・・・・・・・・・・・・山崎賢人

河了貂(かりょうてん)・・・・・・橋本環奈

羌瘣(きょうかい)・・・・・・・・清野菜名

尾平(びへい)・・・・・・・・・・岡山天音

尾到(びとう)・・・・・・・・・・三浦貴大

澤圭(たくけい)・・・・・・・・・濱津隆之

昌文君(しょうぶんくん)・・・・・高嶋政宏

呂不韋(りょふい)・・・・・・・・佐藤浩市

昌平君(しょうへいくん)・・・・・玉木宏

肆氏(しし)・・・・・・・・・・・加藤雅也

壁(へき)千人将・・・・・・・・・満島真之介

縛虎申(ばっこしん)千人将・・・・渋川清彦

麃公(ひょうこう)将軍・・・・・・豊川悦司

王騎(おうき)将軍・・・・・・・・大沢たかお

騰(とう)将軍・・・・・・・・・・要潤

蒙武(もうぶ)千人将・・・・・・・平山祐介

【魏(ぎ)】

呉慶(ごけい)将軍(魏火龍7師)・・小沢征悦

宮元(きゅうげん)将軍・・・・・・・高橋努

【2022】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『トップガン マーヴェリック』

2位・・・・・『マークスマン』

3位・・・・・『潜水艦クルスクの生存者たち』

4位・・・・・『ハウス・オブ・グッチ』

5位・・・・・『流浪の月』

6位・・・・・『エルヴィス』

7位・・・・・『キングダム2 遥かなる大地へ』

8位・・・・・『グレイマン』

9位・・・・・『バーニング・ダウン 爆発都市』

10位・・・・・『スティルウォーター』

11位・・・・・『ギャング・オブ・アメリカ』

12位・・・・・『クライ・マッチョ』

13位・・・・・『海上48hours -悪夢のバカンス- 』

14位・・・・・『ザ・ロストシティ』

15位・・・・・『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』