『バーニング・ダウン 爆発都市』ツッコミどころ満載!ラブは相変わらずクサいけど、やっぱりラウ!

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

ユナイテッドシネマで偶然ポスターを見かけなかったら、この映画を見損なうとこだった。

もっと宣伝してくれよ、香港の偉大なスターのアクション映画なんだから(怒)。

さて、映画が始まってすぐに知ったのは、まさか3年前のあの『SHOCK WAVE 爆弾処理班』の続編だったということ。

あの映画がハリウッドパクリ全開でしょうもなかったから、お客が観に来なくなるのを危惧して邦題をまったく違うようにしたのかしら・・笑。

アンディ・ラウの名前だけでそんなことさえも知らずについ観に来てしまったが、今回もどっかで観たことあるようなエピソード満載で笑、どこもかしこもツッコミどころだらけ笑。

ラブは、毎回いつの時代のシチュエーションだというくらいクサイ・・・笑。

それでも主演俳優が好きだと、それさえも少しは我慢できるのかも。

中身もなく(ひどい)、ツッコミどころ満載だけど笑、この映画の前に観たライアン・レイノルズの『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』の帰りより、ウキウキ話せるくらいの楽しい帰り道だったからだ笑。

何も考えずにアクションを楽しみたい人と、アンディ・ラウ好きにはオススメかな笑。

ストーリー

香港警察の爆弾処理班のエリート、フォン(アンディ・ラウ)は、数々の爆弾事件を解決してきたが、ある日の事件で爆発に巻き込まれ、左足を失う。

それから奇跡的に回復し、義足とは思えないほどに回復するが、上層部はフォンの現場復帰を認めず、やる気を失ったフォンは警察組織に希望を失い辞めてしまう。

ある日、甚大な被害を及ぼした爆破テロの現場で気を失ったフォンが発見され、容疑者として疑われてしまう・・。

左足を失ってからの復活劇を見せる時間がムダに長い笑

映画館での予告を観て、「記憶喪失」「左足を失う」を知った時点で、「はああ、今回もなかなかクサそう笑」とは思ったが(それでもファンか)、アクション映画の主人公が左足を失うっていうのは、あまりないので新しかったけどね。

足を失ったフォンが復帰するためのトレーニングシーンが、『ロッキー』※より長くて退屈過ぎる!笑。

※シルベスター・スタローンの大ヒット作のボクシング映画

ロッキーは、ボクサーだからトレーニングシーンは必須だし、鍛えていくうちに体がどんどん出来上がって行くのを観客も一緒に観ながら、ラストの試合の日を迎えるってのが盛り上がっていいんだもんね。

警察の現場に復帰するってだけで、あそこまでトレーニングシーンを長く見せなくていいでしょ笑。

まあ、それだけ頑張って健常者と変わらないくらいの体力を整えたのに、上司が復帰を認めないから失望して辞める・・ってとこに結びつけたかったんだろうけど、ラウのファンであっても長過ぎたよ笑。

還暦であの体は、すごいけど。

フルネームで呼ぶのに笑った

ラウには必ず若い香港美女が相手役として与えられる笑♪

続編なのに、前作の彼女は跡形もなく消えていた笑。(前作の彼女は教師)

今回の彼女は、警察の同僚で、フォンと同じくらいエリートという設定。

警察を辞めた後、爆弾テロの大爆発に巻き込まれ、記憶を失ったフォンは、なぜか彼女の名前だけを思い出す。

「ポン・レンか?」

この映画で笑ったのは、相手をフルネームで呼ぶこと笑。

普通、彼女をフルネームで呼ばんよね?笑 

私が、香港映画や韓国映画を観る時に困るのは、名前が短すぎて全然覚えられないこと。

欧米かぶれだからか、トムやジョンは覚えられるのにね笑。

韓国映画はキムが多すぎるのと(実際の韓国も人口の半分がキムという名字)、香港映画は短くて響きが似たような名前が多いからいまいち覚えきれないのよね。

ヤン、フォン、プン、ポン、チャン、・・・。なるべく映画の冒頭に覚えようとするけど、物語が進む度に「あれ?この人ヤン?プン?」とわからなくなるのだ笑。

なので、この映画はある意味、ありがたかった。

逃げるフォン(アンディ・ラウ)を追う警察が「待て~ プン・センフォンー!!」とフルネームで呼んでたから笑ってしまった。(しかも追ってる間、何度も呼ぶ)

ラブがクサイ!しかしそれがアンディ・ラウ映画笑

⇧記憶を失い、テロの容疑者として追われるフォンは、逃亡中かつての恋人に過去を聞き出そうとする

今回も期待に違わず、彼女との馴れ初めシーンがありましたよ笑。

前作は、バーで出会った、ありえないくらい泥酔し寝てしまった女子を署まで連れて帰るという馴れ初め笑。

その泥酔した彼女の酔い方が不自然で、下手だった笑。目が覚めた彼女を家に送りたがるフォン。

えーー、あんな出会い方で惚れたの?やめて、やめて!笑。

そして前作のラスト、フォンが危ないミッションに行く前にその彼女に送ったSNS(LINEみたいなメッセージアプリ)のメッセージが、最初の数行は彼女との思い出を語った後、ずーーっと無地の部分が続き、彼女がスクロールスクロールして、ようやくたどりついたら最後の一行に「愛してる」。

⇧わかりやすいように自分のLINEで作ってみた笑 映画のはこの無地の部分がもっと異様に長い

・・・・!!クサーーーー!!!爆笑しました。(そこは泣くところです笑)

なんでしょう、たぶんラウも欧米かぶれなんでしょうね笑。

アメリカ人が死ぬ間際に恋人や妻に向かって「愛してる」というのを真似したかったのでしょう(制作陣にラウが入ってる)。気持ちはわかる笑。

アメリカ人がやると自然なんですが、アジアでやると、シチュエーションそのものがあまりない上に「愛してる」と言ってきた歴史が浅いからか、力が入りすぎててちょっとクサく見えるのよね笑。

今回もちゃんとクッサいラブが入ってるのでお楽しみに笑。

ファンのくせに吹き出したらいけないんだろうけど・・・笑。

ラストのエンドロールでも二人のデュエット曲が流れて笑いのダメ押し笑。

どっかで観たことあるけど、まあ、いいや笑

⇧これは、『007 スカイフォール』のダニエルとハビエルのシーンでは?

テロリストのボスが、フォン(アンディ・ラウ)の友達だった、という設定も、椅子に縛り付けられた主人公とシルバーヘアの悪党というのも、なんだか『007 スカイフォール』のダニエルとハビエルみたいだった笑。

前作ではしょっぱなから『ダーク・ナイト』(銀行強盗シーン)と『ハート・ロッカー』(爆弾解除シーン)をパクった感じであきれ笑い。

今回も記憶喪失という点と女子に助けられるところは『ボーン・アイデンティティ』(暗殺者が記憶喪失な映画)っぽくて、ラストは『007 スカイフォール』と『007 No Time To Die』みたいなシーンがあった。

でもね、ラウが好きだからまあ、いいか。(→かなりのえこひいき笑)

還暦なのに、走り回って、ほんとすごい。

アゴもたるんでなくて、フェイスラインもシュッとしてるし、腹も出てなくて、ファンをいつまでも失望させないかっこよさ。(ラッセル・クロウよ、見習え!笑)※

※一度役作りで太ってからというもの、とうとう元の体に戻らないばかりかその倍以上になっている。

だからといって、単純にボトックス※打ってるという感じでもないのは、中国四千年の秘伝の若返り薬があるのかしら・・・(私にもくれ笑)。

※ボトックス注射・・・・ボツリヌス菌の筋弛緩作用を使い、筋肉を緩ませてシワをなくす美容整形。打った後はしばらく顔が腫れたようになる。

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

ラウは鍛えに鍛えまくってて、かっこよかったです!

好きだったシーンは、最初の、左足を失う爆発シーンがある爆弾処理をする現場と、香港の細い路地を警察から追われたフォンが走りまくるところ。

前者は香港らしい雑居ビルの中の小汚いアパートに無数の爆弾というのがよかった。

後者は、義足なのに高いところからジャンプして着地したりと、壊れるに決まってるやんか!というツッコミはさておき笑、走り回る香港の薄暗くて小汚い路地が、雰囲気抜群だった。

ラウよ、起き抜けのTシャツ姿で目玉焼きなんか、焼かなくていいのよ(前作の恋人とのシーン笑)。

そんな欧米人のようなブレックファスト(朝食)を、香港映画に求めてないから笑。確かにかっこいいアクション俳優が目玉焼きを焼いてる姿は好物だけどね笑。

欧米人をテロリストの下っ端に少数使っていたのもいかん。ラウが小さく見えてしまう。

私はね、香港の得体の知れない怖さを全面に出した『インファナル・アフェア』※みたいなのを観たいのよ。

※アンディ・ラウとトニー・レオンW主演のお互いがそれぞれ警察とマフィアに何年もかけて潜入するスパイの話。大ヒットしてハリウッドでもリメイクされた。

欧米人には出せない、アジア独特の恐怖を描いてほしい。コンクリート詰めとか臓器売買とかね(どんな映画を観てるんだ)。

彼女役のポン・レン(ニー・ニー⇧右)率いるSWAT(スワット。アメリカの警察の特殊部隊)みたいなチームがありえん仕事ぶりでイライラするのよー笑。 

暗がりで人質がいるかもしれないところでマシンガン撃ちまくるか、バカたれ!

何のための暗視カメラ(暗闇で見える赤外線カメラ)じゃ、アホ!

アメリカのSWATにいる女子は鍛えてて、ツッコミどころがあまりないのでいいけど、この女はただのフォンの恋人役としているだけのような感じだから訓練してないのか、銃の扱い方以前に隊長の資格なし笑。

こんな隊に入りたくないわい。

昨今のラウの作品から、ハードルをかなり下げて行ったから(ひどい)、期待してない分意外に楽しめた。

ツッコミどころ満載でも、エンタメとして単純に楽しかった♪「記憶喪失」の展開も少し予想外な部分もあったからね。

文句たらふく書いても、またラウが出てたら行くんだろうな笑。

映画の出来はともかく、私が楽しめたということで、この順位になりました笑。

『バーニング・ダウン 爆発都市』のキャスト

@『バーニング・ダウン 爆発都市』(2021年 香港)

プン・センフォン・・・・・・アンディ・ラウ

ポン・レン・・・・・・・・・ニー・ニー

ドン・チョクマン・・・・・・ラウ・チンワン

【2022】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『マークスマン』

2位・・・・・『潜水艦クルスクの生存者たち』

3位・・・・・『ハウス・オブ・グッチ』

4位・・・・・『バーニング・ダウン 爆発都市』

5位・・・・・『スティルウォーター』

6位・・・・・『ギャング・オブ・アメリカ』

7位・・・・・『クライ・マッチョ』

8位・・・・・『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』