『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』(ネタバレレビュー)どっかで見たようなシーンの数々に耐えられない!笑

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

最近、イ・ビョンホンの活躍が私の中では高評価だったので、珍しく韓国のディザスター(災害)ムービーにでかけてみたら。

単純なディザスター・ムービーをこれほど面白くないものに出来ることに衝撃を受けた笑。

私のアメリカかぶれがアダになったのかもしれぬ。

ところどころに挟まれる韓国のギャグが出るたびに白けるのと、友情とラブがクサすぎて耐えられん。

しかもさんざんハリウッド映画で出てきたネタだらけ(バレないと思ってるのか!)。

せっかく「北朝鮮」を出しているのに、全然活かせずスリルがなかった。

韓国映画は、笑いがない暗い映画が好みかも。(『KCIA 南山の部長たち』や『黒金星』は面白かったからね♪)




ストーリー

北朝鮮と中国の国境に位置する白頭山(ペクトゥサン)が突如爆発、大地震が起きた。

ソウルでビルは崩壊、人々が逃げ惑う中、今日で軍隊を除隊するはずだった爆弾処理班のチョ・インチャン(ハ・ジョンウ)は軍に呼び戻される。

地質学者のカン教授(マ・ドンソク)によれば、このあと4度に渡って噴火が起き、4回目の噴火は朝鮮半島が壊滅するくらいの規模で、それが75時間後に起こるという。

韓国の大統領は極秘任務を軍に課し、北朝鮮に侵入する特殊任務を実行する。

協力者は二重スパイで北の収容所に長い間囚われているリ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)。

彼が果たして素直に協力するのか、極秘作戦の成果で本当に白頭山の噴火は止められるのか。

以下はネタバレレビューになります。これから見る人は読まないほうがいいでしょう。

 

どっかで見たようなシーンの数々

北朝鮮の基地から核爆弾を盗むにあたって、二重スパイで囚われの身になっていた北朝鮮のスパイ、リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を収容所から出すのが最初の任務。

イ・ビョンホン真っ黒い垢だらけの皮膚にぼうぼうの髪とヒゲ。

白頭山はもう時間の問題、一刻の猶予もない。

そんな時に、ビョンホン、まさか言うんじゃないんだろうな。

「まずはシャワーだ。そうしないと協力はしない」

出たー!!言うと思った!!

『ザ・ロック』※やんか!

※『ザ・ロック』イギリスのスパイだったショーン・コネリーが長い間アメリカのCIAに囚われていて、致死性毒ガスでテロ寸前で一刻も猶予がない中、FBIに協力する代わりにまずは「シャワーと散髪、ヒゲを剃る」ことを要求するのだ。

そして、一人娘に会いに行くシーンも一緒笑。


⇧イ・ビョンホンが元々住んでた北朝鮮の家に娘の写真があったことから、たぶん時間がないのに娘に会いに行くんやろうなとふんでたら、やっぱり会いに行った笑。

お願いだから、丸のままパクらないでくれ!笑

ちょっと情けない男と、凄腕のスパイの組み合わせは、ほんと『ザ・ロック』そのものでした。(『ザ・ロック』では、致死性毒ガスを解体するFBIの化学処理班でライフルさえ扱ったことないニコラス・ケイジと、凄腕スパイのショーン・コネリーという組み合わせ)

銃の安全装置を外してないのをスパイが指摘するシーンも一緒だった・・・(泣)。

 

ところどころ挟まれるギャグが苦痛

なんだろうな、Twitter界隈では「すごく面白かった!」という人も多く、私だけなのか笑。

展開がすぐわかってしまうギャグを入れがちで、しかもオチまでが長くて白ける。

韓国映画は暗いのばかりを観てきたので、よくわからんが、こういう笑いがいいの?

 

韓国軍があまりにもお粗末

韓国軍が特殊任務(北朝鮮から核弾頭を盗んでマグマだまりに撃ち込む)を実行するにあたり、特殊部隊と爆弾処理班が軍用機2機で向かうが、飛び立ってすぐにエンジンが火山灰を吸って停止し、1機は墜落。

いや、普通軍ならそこ、一番に考えるよね?

もう1機はようやく北朝鮮領土内に入れたが、それが主人公のチョ・インチャン(ハ・ジョンウ)率いる爆弾処理班。

核弾頭を盗むのは知ってるけど、その協力者のいる収容所や、核弾頭がどこにあるかなどまったく詳細を知らない爆弾処理班たち。

いやあ、国の命運が懸かった特殊任務なのに、なんで全員に周知しないの?。

普通は精鋭部隊を万が一に備えて二手に分けるよね。

そして到着した装甲車の中で仲間の一人が間違えて誤射する。(結果的にその誤射した弾が後から役に立つんだけどさ。それも無理があるけど)

間違えて車内で発砲するような人間に国の一大事を任せるってのがもう、ダメ。

そこまでもコメディとして観ないといけないのかしら?

イマイチ韓国のギャグのノリがつかめない・・・(泣)。



イ・ビョンホンのお尻は見れるけど・・・

汚れを落とし、ヒゲと髪を短く切ったビョンホンはまあ、少しかっこいい。(シャワー要求はファンの心理を考えての事情だったのかもしれんけどね)

途中、なんとか協力せずに逃げようと「トイレに行きたい」と行って草むらに行く(見張り付き)。

そこで思いっきり、ビョンホンのツルッとしたお尻が見えます!(アホ)。

でもね、普通の時ならいいけど、「ウ○コ座り」だから「キャ♥」ともなりにくいのよね笑。

51歳とは思えぬ、引き締まっていてツルッとしていたお尻(見すぎ)。

ビョンホンファンは是非、行ってくだされ(そこだけ勧めるな)。

 

北朝鮮を活かしきれていない


北朝鮮を絡めてくるディザスター・ムービーだと思ったから映画館まで来たのに。

・・・いったい、どういうこと!?(怒)。

北朝鮮の領土に韓国軍が侵入しているのに(しかも精鋭じゃない奴らだからすぐバレるはず)、まったくもって北朝鮮軍が現れない。

やっと出てきた!と思ったら、なぜか米軍の特殊部隊。

・・・はあ? あんたら、北朝鮮で何やってるの?

「核兵器禁止条約」を締結している韓国に違反させないように韓国駐留の米軍が止めに来たもよう・・。なんじゃそりゃ。

米軍と韓国軍がドンパチやってるのに北朝鮮軍は皆無の不思議。(地震でそれどころじゃないにしても中枢は機能するようにしてるはず)

北朝鮮軍がようやく出てきたのは、核弾頭の倉庫にいる警備兵くらい・・・。そんなのありえんでしょ。

しかも守ってるのが十数人・・・うーーん。核兵器ですよ?

最近のアクション映画は、国の事情を忖度して、実在の国を悪者にしないというしょうもない風潮がはびこり始めている。(日本人くらいなのか、フィクションに寛容なのは)

なので、アクション映画を観ても一体どこの国のことなのか、わからん時がある。(『Mile22』ではあきらかにインドネシアなのに、インドカーという国だった笑)

そんなら、北朝鮮に侵入するとかいう話にするな!!!(怒)



ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク


⇧不死身の妊婦笑、チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)の妻チェ・ジヨン。

米軍が優先的に退避させてくれるということで、車でインチョン空港に向かっていたが、地震の振動で車がぶつかりドアが開かなくなったところに、川が逆流して津波が襲ってくる。

でもね、飲み込まれた次の瞬間、この人川で泳いでるの、あんたねトム・クルーズじゃないんだから。

あんな濁流の中妊婦がどうやってドア開けたのよ。

この妻を主人公チョ・インチャンが「キューティプチ」とラブラブな呼び方でいつも呼んでいて、その呼び方が気持ち悪いの(ひどい笑)。

最後、こういう映画にあるあるのハッピーエンドで、まあ、韓国は壊滅を免れるわけよ、2人の男の手によって。

しかし、納得いかなかったなー最後まで笑。

爆発まであと数分の時、白頭山の地下深くの坑道に降りるエレベーターに核弾頭を積んだチョ・インチャン(ハ・ジョンウ)とリ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)。

チョをエレベーターからはじき出してビョンホンだけが、まるで『ターミネーター2』の溶鉱炉に自ら入っていくシュワちゃんのように一人で地下に降りていきます笑。

エレベーター降りてからすごく奥まで核弾頭を持って行かないといけないし、とても噴火まで間に合いそうにないから、命を捨ててイ・ビョンホンは一人で降りたと思ったのよ。

でも降りたら、核弾頭を引きずってほんの数メートル進んだだけ。

そんな近くでよかったんなら、エレベーターに爆弾だけ載せて、自分は乗らなくてもよかったんじゃないの??

ファンの人が涙ぐむシーンでヒドいことを言ってる私笑。

坑道で核弾頭を爆破させるのも『ブロークン・アロー』※みたいだった。

友達につまらなかった感想とあらすじを伝えたら「何ですか!その雑なブロークン・アローみたいな話は!!」と返してきたので大笑い。

※『ブロークン・アロー』・・・米軍の空軍パイロット役のクリスチャン・スレーターが、訓練中一緒に乗っていた上官(ジョン・トラボルタ)に核弾頭を奪われ、時限装置が作動した核弾頭を山の坑道に運んで爆破させる。

これから韓国映画は、事実に基づいた暗い映画のみにいたします・・・笑。

 

映画『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』のキャスト

@『白頭山大噴火』(2019年 韓国)

リ・ジュンピョン・・・・・・イ・ビョンホン

チョ・インチャン・・・・・・ハ・ジョンウ

カン・ボンネ・・・・・・・・マ・ドンソク

 

【2021】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『ラスト・フル・メジャー』

2位・・・・・『KCIA 南山の部長たち』

3位・・・・・『ヤクザと家族 The Family』

4位・・・・・『プロミシング・ヤング・ウーマン』

5位・・・・・『グリーンランド 地球最後の2日間』

6位・・・・・『ある人質 生還までの398日間』

7位・・・・・『ビバリウム』

8位・・・・・『RUN』

9位・・・・・『インヘリタンス』

10位・・・・・『ワイルド・スピード JETBREAK』

11位・・・・・『アオラレ』

12位・・・・・『キル・チーム』

13位・・・・・『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』

14位・・・・・『秘密への招待状』

15位・・・・・『モンタナの目撃者』

16位・・・・・『OLD』

17位・・・・・『アウシュビッツ・レポート』

18位・・・・・『孤狼の血 LEBEL2』

19位・・・・・『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

20位・・・・・『アウトポスト』

21位・・・・・『聖なる犯罪者』

22位・・・・・『ジェントルメン』

23位・・・・・『ファイナル・プラン』

24位・・・・・『ドント・ブリーズ2』

25位・・・・・『ゴジラVSコング』

26位・・・・・『ノマドランド』

27位・・・・・『キング・オブ・シーヴズ』

28位・・・・・『AVA/エヴァ』

29位・・・・・『テスラ エジソンが恐れた天才』

30位・・・・・『Mr.ノーバディ』

31位・・・・・『白頭山大噴火』

32位・・・・・『カポネ』