『ロスト・フライト』(ネタバレ感想)ジェリーはいつもよりカッコいいのに、こじんまりし過ぎな航空パニック映画

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

ジェラルド・バトラーが連続で観れる年はそうない。

『カンダハル 突破せよ』が面白かったので、ウキウキで映画館に行ったけど、・・・あら。

うーむ、航空パニック映画にしては、・・・こじんまり。

いつもクマみたいなジェリーがせっかく体絞って、機長姿がカッコよかったのに。

カッコいいジェリーを飛行機のCGのお粗末さが打ち消し、「ジェリーの映画なのにお金がかかってなさすぎる!!」と合間合間にしょっちゅう確認してしまう映画だった笑。

墜落した先のフィリピンの悪者があまり魅力がなかったのと、乗客が意外にいい子で、もっと自分勝手でイライラさせてほしかった点が物足りなさの原因だと思う。

リーアム・ニーソンの『フライト・ゲーム』(航空パニック映画)を想像していくとガッカリするので、お気軽アクション映画と思って観るといいかも。

ジェリーの機長姿は超カッコいいし、護送中の犯人とタッグを組むっていう展開は好きだし、その辺は面白い。

この映画は、「期待」を超低空飛行させて、カッコいいジェリーを堪能する映画です。

『ロスト・フライト』の評価

私の個人的な思考による評価です笑 星は7段階で評価します

私の評価★★★☆☆☆☆
ジェリーが出てるので甘めではあるが、こじんまり
しすぎた感ある。悪者もそんなに大したことないし。
飛行機のCGがちょっと残念。
観るのにオススメな人◆ジェラルド・バトラーのファンの人
◆航空パニック映画が好きな人
◆アクション映画が好きな人
暴力性・残虐性★★★☆☆☆☆
銃撃戦と殴り合いはあります。
無法地帯のテロリスト集団の割には残虐シーンは少しだけ。
エロ度☆☆☆☆☆☆☆
安心してジェリーが観れます。
感動度★☆☆☆☆☆☆
いつもクマみたいだったジェリーが今回は機長らしく
スラッと体を絞ったことに感動。

『ロスト・フライト』ストーリー

年末、シンガポールを発ったLCC(格安航空会社)のブレイザー社の航空機は、悪天候のフライト中、落雷で電気系統がやられてしまい、フィリピンのある島に不時着した。

命は助かったものの、そこはフィリピン政府も手を焼く反政府ゲリラの本拠地ホロ島だったのだ。

乗客を救うため、護送中の元軍人の犯人と手を組んだ機長のトランス(ジェラルド・バトラー)だったが・・・・。

ここから先はネタバレレビューです。

『ロスト・フライト』ネタバレ感想

設定は、超魅力的だったのよ。

でもね『フライト・ゲーム』とか『コン・エアー』を期待していくとがっかりするので、「ジェリーが拝める超低予算映画」と思って行くといいかも。

いつもクマみたいなジェリーがシンガポール空港に登場したときのカッコよさったら!

ジェリー、やればできるじゃない!(なにさま?)

こんな風に普段は体絞っといてくれたら、ファンは嬉しいよ。

今回のジェリーはLCCの機長

LCCだし会社の予算も薄いため、悪天候の中ひどいルートを飛ばされたジェリー。

落雷で電気系統をやられるけれど、すごい神業で乗客を救うためフィリピンのホロ島に不時着をする。

こんな自己判断と度胸がある機長が操縦する飛行機にいつでも乗りたいわー。できれば軍出身のサバイバルな能力も持ち合わせた人がいい笑。

この墜落しそうな瞬間はハラハラドキドキして、ほんと面白かった。

「私もジェリーと墜落するなら本望よー」って機長室に飛び込んで行きたかったわ。

最初飛び立つときのフライトレーダーと画面のCGのショボさにちょっと唖然としたけどね笑。

設定はかなりいいから、見せる順番とか何かを変えたらきっともっと低予算でも一級エンタメができたと思うんだよね、何かが惜しいの。

乗客にもっと暴れてほしかった

LCCだから食事はネットからの完全予約制の会社なのか、食べ物をあまり載せておらず、おつまみのアーモンドしかない。

そうか、LCCに乗る時は今度から食べ物を用意しとかないと不時着したら大変だわと勉強になった笑。

ここでも食べ物を取り合って乗客が喧嘩するとか、ジェリーの手を煩わす出来事が欲しかったわー。

今回の乗客、リーアムの『フライト・ゲーム』に比べてまったくのいい子ちゃん。

まあ、実際の事故ではみんないい子ちゃんがいいけど、エンタメとしてはもっと客に暴れてもらわんと笑。

悪者(反政府ゲリラ)の魅力が今ひとつ

客がいい子なら、ホロ島を支配してる反政府ゲリラが極悪非道なのか?と期待したら、これもリーダーが大したことない感じ。

最初、わめいて逃げ出そうとした乗客の韓国人女性を撃ち殺した時はオオッと期待したが、その後が期待はずれ。

うーん。物足りない。

乗客はジェリーが通信施設を探しに行ってる間にゲリラに拉致されるけれど、その後意外にあっさり全員無事にそこから助け出される・・・・笑。

いや、ランボーみたいに一回裏切りに遭って、救出を断念しそうになるも、戻って助け出す、とかないのかー。

助け出した後、直った飛行機に全員乗せて、追ってくるゲリラから飛行機がギリギリ離陸するとこは、ハラハラした。(副操縦士が電気系統を復活させた)

反政府ゲリラのくせに、ロケットランチャー(手持ちロケット)くらい持ってないのか、と思ったら出すのが遅い遅い笑。(敵を応援するな)

ジェリーとガスパールの組み合わせは良かった

護送中だったガスパールが、援護射撃をかってでるが、頭が固い機長だったら許さないけど、ジェリーは今までの彼の行動から、「援護射撃するぜ?(このまま脱走するけど)」をOKする。

ここで「護送中だから」とOKできない機長はきっと助からないのよね、映画の中の世界じゃ、「何かには目をつぶる」ことも大事なのよ。

まあ、人を見極める力も必要ではあるけどね。(見逃したとたん、そこらの人を殺しまくるような人だったら大変だから笑)

ガスパールは、航空会社から雇われた傭兵の落とし物の身代金をそのままゴッソリ持って逃走するが、ちゃんと恩人ジェリーの最後の危機には行動で恩を返す。

離陸寸前の機体を狙ったロケットランチャーをライフルで撃破!!

軍人の絆ってカッコいいわあ。(ジェリーも元英国空軍パイロットという設定)

ガスパールとジェリーのやり取りは良かった♪

あのくらいお金あったら、犯罪者引き渡し条約がない国で安心して悠々自適に暮らせるわね。

旅客機の・・・と思うと拍子抜けするのでセスナ機くらいのパニック映画と思って行くと楽しめそう。

ジェリーはいつもよりスラッとしてカッコいいです!

『ロスト・フライト』煩悩だらけの映画トーク

ジェリーがね、せっかくカッコいいのに、途中で機長の制服を脱いで小汚い色のTシャツに着替えたのがものすごく残念だった笑。

機長の服のままで最後まで頑張って欲しかった。

そりゃあ、ジャングルで白い服は目立つのもあるし動きにくいだろうけど、脱がないで欲しかった。(プエルトリコでロケしたらしい)

後から来る傭兵へのメッセージ書くのに白いシャツ使ったのは分かってるけどさ・・・泣。そんなの紙に書けばいいじゃない・・・(しつこい)。

乗客の中の数少ない問題児のおっさんが、『フライト・ゲーム』でもキーパーソンになる乗客と同じ人だったので笑った。航空パニック映画専門の俳優さん!?笑。

航空会社って、あんな武装地帯に不時着したら、ほんとに傭兵(ようへい。お金で雇われる武装集団)なんて雇うのかしら・・。(ジェリーとガスパールで人質を救うけど、飛行機まで乗れたのはヘリで救出に来た彼らの援護があったため)

航空会社のフィクサー(問題解決屋)みたいな人が途中から出てきて、無線でジェリーとやり取りするんだけど、この人なんか観たことある・・と思ったら『ゴースト ニューヨークの幻』で、サム(パトリック・スウェイジ)を裏切る友人だった(最初は『ダイ・ハード』シリーズの迷惑記者かと思ったけど)。

今度はいい役もらったね笑。

でも航空会社にしてみれば、乗客が死んだ時の遺族への途方も無い補償金額に比べたら傭兵に払う金額なんて楽勝なんだろうね。

傭兵が殺す相手だって現地の政府が排除したいゲリラだからね。非難もされないと想定しての傭兵登用なんだろうなあ。

まあ、エンタメなんだからそこまで真剣に考えなくてもいいけどさ笑。(犯罪映画好きはすぐ深く考える)

フィクサーの人がジェリーの履歴を調べていたら、大手航空会社から解雇されLCCのパイロットになったのは、イヤーな酔っぱらい乗客を殴った過去が・・・。

いやあ、あれは殴りたくなるような客だったけど、見事に証拠動画を他の客に撮られ拡散されて・・・。大手航空会社はイメージもあるから無視できないからね。

最近はなんでも動画に撮られるから恐ろしい世界だよね。

でもこのジェリーの過去設定を見せることで、なんでジェリーの航空パニックアクションなのに、大きな旅客機じゃないのよ!というファンの不満を払拭したと同時に(そこまでファンのこと考えてないだろうけど笑)、深夜便のLCCだったら乗客少なくて済むから低予算で済ませることができたね。

ほんと、ストーリーをもうちょっと練ったら、もっと面白い映画になったと思う。

前月に公開した『カンダハル 突破せよ』が良かっただけに、残念。

でもジェリーはカッコよかった。

『ロスト・フライト』キャス

@『ロスト・フライト』(2023年 米)

ブロディ・トランス・・・・・ジェラルド・バトラー

ルイス・ガスパール・・・・・マイク・コルター

サミュエル・デレ・・・・・・ヨーソン・アン

スカースデイル・・・・・・・トニー・ゴールドウィン

【2023年】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『アウシュビッツの生還者』

2位・・・・・『ヒンターラント』

3位・・・・・『母の聖戦』

4位・・・・・『ヴァチカンのエクソシスト』

5位・・・・・『イコライザー THE FINAL』

6位・・・・・『カンダハル 突破せよ』

7位・・・・・『SHE SAID その名を暴け』

8位・・・・・『春に散る』

9位・・・・・『キングダム 運命の炎』

10位・・・・・『ブラックライト』

11位・・・・・『THE FIRST SLAM DUNK』

12位・・・・・『M3GAN ミーガン』

13位・・・・・『ロスト・フライト』

14位・・・・・『対峙』

15位・・・・・『デスパレート・ラン』

16位・・・・・『フラッグ・デイ 父を想う日』

17位・・・・・『ワイルド・ロード』

18位・・・・・『探偵マーロウ』

19位・・・・・『MEG ザ・モンスターズ2』

20位・・・・・『BABYLON』

21位・・・・・『逆転のトライアングル』