『ザ・コントラクター』(ネタバレレビュー)ストーリーはあるあるだけど笑、「軍人映画あるある」が楽しい♪

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

「国家に捨てられた特殊部隊兵」と聞けば、無視できません!笑。

国に忠誠を尽くしてきたのに、そんな扱いがあるか・・・!!

やるせない怒りを一緒に味わって来ました笑(あんたはただの人でしょうが)。

ストーリーは、観る前からほぼほぼ、わかりますが笑、「軍隊もの」「戦争映画好き」な人にとっては、好きなツボが詰まっていて。

・・・なんていうか、観ていてすっごく楽しかったのです!

映画『ジョン・ウィック』(ガンアクションのクオリティが高かった)の制作陣というのも惹かれた理由。

期待を裏切らず、銃を使った演出がうまくて、キュンキュンしました♪ (ガンアクションはもちろん、観客の驚かせ方がうまい)

短いし、サクッと観れて憂鬱な月曜日なんかに観ると、エネルギーフルチャージ(充填)しますよ!

ストーリー

ジェームズ(クリス・パイン)は、任務で負った足の傷が思うように完治せず、特殊部隊を除隊になってしまう。

家族を養うために、友人のマイク(ベン・フォスター)が所属している退役軍人を多く雇った、政府の仕事を請け負う民間軍事会社に就職する。

テロ組織に依頼され生物兵器を研究してる組織のデータを奪う任務のため、ジェームズのチームはベルリンへ。

任務中に疑問を持ったジェームズだったが、最終任務の際、その不安は的中し、追われる身となってしまう。

ここから先はネタバレレビューです。ストーリーは予測できますが笑、楽しむなら読まない方がいいでしょう。

国に捨てられた兵士のたどる行き先

「US ARMY」と書いた制服から、「陸軍」の特殊部隊、「グリーンベレー」だと想像できるジェームズ(クリス・パイン)。

クリス・パインは好みの俳優じゃないので(大きなお世話)、軍人役はいかがなものか・・・と思いながら観に行ったけど、私が軍人映画に求めるものがたくさん出てきたので、思いっきり楽しめました♪。

上の画像は、長年の任務で足を負傷し思うように動きが取れなくなったジェームズが、特殊部隊に復帰するための体力テストの結果通知のシーン。

復帰できなくなることを恐れるあまり、筋肉増強剤を使いなんとかテストまでに体を作ったが、軍の上層部が急に薬物使用に厳しい方針となったため、ジェームズはいきなり懲戒免職を告げられる。

その上、まさかの「軍人恩給※」も支給なし!!

※退役軍人に支給される年金の一種。アメリカの退役軍人にするサービスは手厚い。老人ホームも無料だったりする。

6回も危険な任務に就いて、生還してきたのに、それはないやろと思った。

懲戒免職はしても、「恩給」はあげなさいよ、その辺の人を殺したわけじゃないんだから。

⇧退役軍人で構成する民間軍事会社のリーダーを務めるキーファー・サザーランド

いきなり軍を辞めさせられたジェームズは、困惑する。

家族を養うため、戦友のマイク(ベン・フォスター)がいる民間軍事会社で働くことにしたのだった。

米軍の特殊部隊に所属してたら、けっこういい暮らしできると思うんだけど、なぜか、ジェームズは貧乏設定。なんで?

電気代が、家のローンが・・・と奥様が悩んでいる笑。(家も中古でボロいし田舎なのに)

下級兵士ならまだわかるけど、グリーンベレーなら相当お給料もらえるはずなのにな・・笑。ニューヨーク暮らしでもないのに笑。

民間軍事会社のリーダーが、キーファー・サザーランドというだけで、「あ、悪人こいつやん」と思って読めてしまう笑。

今回キーファーは、タトゥー入れまくりの腕で、日々はトマトの栽培なんかをしているコントラストがある?(いやいつも通りの笑)悪人ラスティを演じてます笑。

軍人もまた、プロ野球選手と一緒で世間知らずだから、普通の仕事に再就職するのは難しそうだよね。

軍人映画あるあるが楽しい

アクション映画をふだんから観ている人にはキャストを観ただけで、誰が裏切って誰が黒幕なのかが一目瞭然なのがウケる笑。

まったく想像の範囲を超えない映画だったけど笑、私の好きな「軍人・スパイ映画あるある」は、てんこ盛りだったので、そこが一番の見どころです!(言い切ったな)。

何をされても揺るがない愛国心

⇧いきなり懲戒免職され、「国家に尽くしたのに、残酷に捨てられた」ジェームズが、アメリカ国旗を観たら、敬礼するシーンがキュンときた。

直角に曲がって気をつけして、胸に手をあてて、敬礼。

アメリカの軍人の愛国心にシビレます。(クリス・パインにはブルーアイズでもシビレないけどね・・笑)

軍のロッカールームが萌えます

免職されたジェームズが荷物を取りに行った、軍のロッカールームがまた素敵。

カーキグリーンの鉄製のロッカー♪ 

家族や戦友と撮った写真がペタペタ貼ってあるのもツボ。

最近日本は、扉を樹脂で覆ったロッカーが多いけど、やっぱりオール鉄製のロッカー(ところどころへこみがあったらなおいい)にキュンときます。

そのロッカーから丸見えのシャワールームが最高!(カーテンも何もない♪)

黒人の兵士がシャワー浴びてて、ロッカーからお尻が丸見え♪笑

何重も扉がありそうな日本と違い、あっさりしてるのがいいです。

黒人兵士のキュッとしまった軍人お尻も最高だし、あんなにピッタリ足をとじてシャワー浴びないよね?と笑わせてくれた(たぶんお尻の間から何かが見えないようにだろうけど・・・笑 何を観てるんだ)。

銃の手入れシーン

特殊部隊の習性からか、ケガして苦しむ姿を家族に見せたくないからか、山の奥に小さな隠れ家を持っているジェームズ。

ジョギングの後、そこでいつも「銃の手入れ」をしてるのが最高です。

「銃の手入れ」は軍人としての習慣でもあり、「無心になれる」瞬間なのかもしれないよね。(火薬のすすを取り除いたり、動きを滑らかにするために磨いたりすること)

機会があったら、私も銃の組み立て術を習いたい(→アホ)。

軍人映画で、数々の「銃の手入れ」シーンを観てきたけど、やっぱりいいです。

サイレンサー(撃つ音を消す装置)をつけたり、マガジン(弾丸が入ったカートリッジ)をセットしたり安全装置を外す時の音や動作も、軍人映画やスパイ映画を観る時の楽しみ♪

作戦会議もツボ

⇧ジェームズにとっては民間軍事会社の初任務。メンバーはそれぞれベルリンに向かい、現地で落ち合って作戦会議をする。

私はこういうスパイや軍事組織の、作戦会議が大好き。

軍人もスパイも、まず「方向音痴」はエリートにはなれないよね笑。

その能力に長けてないと、見知らぬ国で極秘任務なんてできないものね。座標や高度、語学力、今はIT知識も必要だよね。

図面を観て、さっと建物の構造とルートを把握できないとチームの足を引っ張るし、こういう任務は時間との勝負だから、迷ったらアウト。

ベルリンでの任務は、生物兵器をタリバンなどの組織に頼まれて研究している大学教授の作ったデータを盗み出すというものだった。(アクション映画にはありがちな任務)

闇稼業は、プリペイド携帯が必携

追われる者に、必要なもの、それは「プリペイド携帯」♪

持ち主がわからないから、居場所を特定されないのだ。

組織に裏切られ、追われる身となったジェームズが、携帯ショップに買いに走ります♪

日本であまり見かけないな、プリペイド携帯ショップ。

いつか追われる身になった時のため、把握しておかなきゃ(笑)。

ケガのセルフ治療が必須

「極秘任務」という点では、「特殊部隊」も「スパイ」もなんら変わらないので、異国でケガをしたら、もちろん病院には行けない。

そのため、自分で治療できるスキルが必要なのだ。

私はこの「セルフ治療シーン」が大好物♪

そのへんにあるもので応急処置をする姿に萌えると同時に「いつか使うときがくるかもだから覚えておこう」などと参考にするためにウキウキ観ています♪(ほんとにできるのか?笑)

今回も、戦友のマイクが大ケガをして多量の出血があったため、ジェームズは輸血キットを使い、排水溝のトンネルの中で自分の血を輸血します。

戦友を見捨てない魂と、輸血もできるなんて素晴らしいとワクワク♪

病院に行けないマフィアやスパイのケガの治療をやってる、昔医師免許を剥奪されたような闇医者がいる施設が出てくる映画も大好き。

今回も裏切ったメンバーが、死に際に良心が戻って教えてくれた秘密の闇医者に、ジェームズが駆け込みます♪

その闇医者の優しいおじさんと、ジェームズが束の間の温かい食事を取ってる最中、いきなりパーン!とおじさんの脳天が撃ち抜かれた時、さすが『ジョン・ウィック』制作陣!!と感心しました(変なとこで感心するな)。

安心した観客を驚かせるのがうまい♪ アクション映画はこうでなくっちゃ。

ベン・フォスターはそうでなくっちゃ

⇧軍絡みの裏切り者をやらせたら、天下一品のベン・フォスター(どういう期待?)。

今回、クリス・パインが主役ということで、二の足を踏んでいた私に、友達から「我らがベン・フォスターが出てますよ!行きましょう!」

それなら映画がつまらなくても、楽しいかも!?一気に観に行きたくなりました。

上官の言うことを聞かないハチャメチャな下等軍人や、誠実さがまるでないチームメンバーをやらせたら、ほんとうまいのです。

『ローン・サバイバー』でも、『荒野の誓い』でも、『メカニック』でも、期待以上で素晴らしい働き!

いい人を演じなくてもこうやってファンはいるんです、がんばってね、ベン・フォスター。

今回は、輸血までしてくれた戦友のジェームズを裏切ってくれた♪

行き先のベルリンで、任務に疑惑を感じたジェームズが組織に捨てられるのを知ってて、忠告せず(それとも彼がチクったか)そのまま家に帰り、家族と楽しく過ごしてたマイク。

命からがらアメリカにたどりついたジェームズから責められ、あっさり組織の陰謀を暴露笑。

その単純明快で、にくめないキャラがベン・フォスターの演じる裏切り者のいいところなんだよね。

これからも応援していきます♪

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

⇧この長めのサイレンサーがついてる、アサルトライフルがかっこいい。

チームで暗視カメラをつけて進む姿も最高♪

ベルリンの任務で毎日教授の家の近くで、行動を監視してたジェームズは、本当に生物兵器を開発するような人物なのか疑問を持つ。

その予感は当たっていて、彼はインフルエンザウイルスに有効な成分を研究していた、志が高い教授だった。

政府の依頼の任務というのも嘘で、その研究のデータを製薬会社に売ったら大儲けできるとにらんだ、ラスティ(キーファー・サザーランド)の身勝手な計画だったのだ。

まあ、キーファーが出たことで彼が黒幕とは最初からわかってたし、特段驚かなかったけど笑、一番驚いたのは、ラスティ(キーファー)の家に報復に行くのにつきあわされた裏切り者のマイクが、オートマチックの小さな銃しか持ってなかったこと笑。

いくらマイクが裏切ったからって、ライフルくらい持たせてやってよ。

あんなちっちゃい拳銃だけなら死にに行くようなもんだわよ。

裏切り者の宿命とは言え、やはりマイクはラスティの素晴らしい持ち物の超遠距離ライフルであっさり撃たれ死亡・・・・(泣)。

普通、報復で乗り込む時は防弾チョッキとか武器をたくさん準備していくもんじゃないのか。

しかも相手は民間軍事会社だぞ。

自分だけ自動小銃なんか持っちゃって卑怯な主役(クリス・パインだから厳しい笑)。

映画のラスト、車の中から遠くから自分の家族を眺めていたジェームズが、まさかの息子の名前を呼ぶシーンで終了。

本当にラスティの一人よがりの計画ならいいけど、(映画ではそこは明確に描かれないため)もし本当に政府が絡んだ儲け話なら、簡単に家には帰れないぞ、ジェームズよ。

ちゃんと裏は取った上での行動なんだろうな。家族を危険にさらすぞ。

・・・と数々の犯罪映画を観てきた私たちは心配になりました笑。

「見守るだけだと思ってたのに、まさか話しかけるとは・・・」同じく友達も映画終了後、開口一番言っていた笑。

友達と終わった後も楽しめた、楽しい軍人あるある映画でした。

映画『ザ・コントラクター』のキャスト

@『ザ・コントラクター』(2022年 米)

ジェームス・・・・・クリス・パイン

マイク・・・・・・・ベン・フォスター

ラスティ・・・・・・キーファー・サザーランド

ヴァージル・・・・・エディ・マーサン

【2022】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『トップガン マーヴェリック』

2位・・・・・『マークスマン』

3位・・・・・『潜水艦クルスクの生存者たち』

4位・・・・・『ハウス・オブ・グッチ』

5位・・・・・『流浪の月』

6位・・・・・『エルヴィス』

7位・・・・・『キングダム2 遥かなる大地へ』

8位・・・・・『アキラとあきら』

9位・・・・・『グレイマン』

10位・・・・・『バーニング・ダウン 爆発都市』

11位・・・・・『ザ・コントラクター』

12位・・・・・『スティルウォーター』

13位・・・・・『ギャング・オブ・アメリカ』

14位・・・・・『LAMB/ラム』

15位・・・・・『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』

16位・・・・・『クライ・マッチョ』

17位・・・・・『海上48hours -悪夢のバカンス- 』

18位・・・・・『ザ・ロストシティ』

19位・・・・・『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』