『AVA/エヴァ』本当に凄腕の暗殺者なのか!?こじんまりしすぎたアクション映画

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

暗殺者の映画と知れば、行かないわけにはゆきませぬ。

しかもその暗殺者がジェシカ・チャスティンならね。

・・・・・・しかし。期待はずれ。

コロナ禍で作った映画だからなのか、なーんかこじんまり。

パリやサウジアラビアが出てきたけど、実際にはロケで行ってない様子がわかりすぎて残念。もろアメリカやん!笑

凄腕の暗殺者という触れ込みだったけど、「どこが凄腕?」笑。

『ジョン・ウィック』にはとうてい及ばず。

ボストンではロケしていたけれど、『ジョン・ウィック』はNYのみのロケであんなに面白かったから、やっぱり話自体が面白くないんだと思う。

たぶん、あんまり内面と過去を掘り下げたから湿っぽくなってしまったのと、アクションにキレがなかったのが原因ね。

ジェシカには、キリッとしたスーツで、男たちを蹴散らし頭脳戦でやっつけるような弁護士とか検事、やり手のビジネスウーマンなどが似合うと思った。

ラストがほんと、こじんまりしすぎて「えーーーー」っと衝撃を受けた笑。80年代だったら、あのラストもありだったのかな。

暗殺者映画を見すぎて目が肥え過ぎてるのよ、ごめんよジェシカ。

「エヴァを観てきた」というと、会話の相手と途中から話が噛み合わなくなって気づくんだけど、シン・エヴァンゲリオンと公開が重なったのもめんどくさかった笑。



ストーリー

美貌と知性と確実に標的を抹殺する戦闘能力を持つ凄腕の暗殺者として活躍していたエヴァ(ジェシカ・チャスティン)。

任務をこなしながらもその標的の選ばれ方に疑問を持ち、暗殺者の任務以上に標的の犯したことに興味を持ち始めていた。

ある日、サウジアラビアの主要人物を殺すため、潜入したエヴァは組織が与えた情報の誤りのせいで、とんでもない危機が訪れ、瀕死になりながらも帰国することが出来た。

誤りではなく、自分を陥れるための仕掛けられた罠ではないかと疑い始める。一方、組織も彼女を危険因子として狙いはじめようとしていた。

 

カチッとしたスーツに最初は期待したが・・・。

最初、パリからスタートするが、どう見ても景色がアメリカである笑。

まあ、コロナ禍だから許そう(何様?)。

お迎えのドライバーとして標的を迎えに来たエヴァ(ジェシカ・チャスティン)は、カチッとしたスーツを着こなしかっこいい。

ササッとターゲットを始末し、彼女の今までの経歴の映像が歌とともに流れていく。『22Mile』みたいでいいやん、なるほど昔は軍隊だったのね、へーーー。

始まりは上々。・・・・だったのに。

「凄腕暗殺者」なら、もっと「凄腕」部分を見せつけて欲しかった。全然凄腕じゃない笑。

アクションもちゃんとした殺陣(たて)をやらずに細かく場面をカットしブレさせていかにも殴ってるように見せる写し方に頼ってたので見づらくて凄さも伝わらずじまい。

暗殺者のご法度、自分を失うほど酒を飲み、もっかアル中真っ只中なんて組織に危険をもたらすだけじゃないか、なんで暗殺者になれたの???笑

しかも暗殺者のくせに気軽に家族に会うんじゃないよ、家族が巻き込まれるやろ笑。

私と友達は、ラストあたりにジェシカがダルダルの伸び放題の白いタンクトップを着ていた時に敵に狙われたのが気に食わなかった(細かい私達)笑。

か、カッコよくない。

いや、タンクトップはピチッとしてなきゃ、特に暗殺者はね!!

タンクトップはサラ・コナー※に任せて、ジェシカはスーツ着てなさい!

※『ターミネーター2』のリンダ・ハミルトン演じる黒いタンクトップが超似合うたくましい女子。

暗殺者は、途中はともかくラストはかっこよくしてなきゃ、許しません!!

 

コリン・ファレルはつまらん役も引き受けるからある意味エラい


エヴァを危険因子とみなす組織の上層部、サイモン(コリン・ファレル)。

いや、危険因子とみて当然じゃないか、アル中だし、家族の問題をおおっぴらに力ずくで片付けてるし笑。暗殺者なら家族の問題は秘密裏に動きなさいよ。

エヴァに同情をしたくなるような描き方をしてあるならまだしも。組織の規律を乱すんなら、抹殺されて当然でしょう。

いつもはコリン・ファレルに同情はしませんが笑、こんなつまらない役を引き受けたコリンは偉いと思った笑。

組織として当然のことをしながら、なぜか「悪役」として描かれるっていうね笑。

しかもコリンも最強の暗殺者としてエヴァを狙いに行くんだけど、いやあ、準備しなさすぎでしょう、私でもそんな凡ミスしませんよっていうお粗末さ笑。

こんな二流な暗殺者揃いで、この組織自体が大丈夫?って思った笑。私なら頼まんね。



コモンは姉妹で奪い合うほどの男か?


⇧最近、アクション映画にたまに顔を出す、ラッパーのコモン。

うーん、『THE INFORMER/三秒間の死角』の刑事役はよかったよ、でも今回のはねー。

エヴァの元彼で、今はエヴァの妹と婚約してるっていう・・・・。どんだけ世界が狭いんじゃ。いや、そういうこともあるでしょう、世の中にはね。

ずっと好きだった姉の彼氏が、姉がいなくなったら自分の方を向いてくれたんでしょう。

その大好きな彼氏がエヴァが急に現れたら心がグラグラ・・・。

それに感づいた妹が姉ちゃんを目の敵にし始める・・・暗殺者の映画にこれって必要?笑

言っちゃなんだけど、姉妹で取り合うほどの男?(それはあんたの好みじゃないだけ笑)

優しくはあるけど、ギャンブル依存症で借金が莫大・・なんてどこがいいの?

こういういらん描写が多すぎて、何の映画か、よーわからん結果に笑。

 

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク


組織が狙う理由が理不尽極まりないやつだったら、エヴァを応援したよ、当然。

でも、あれは抹殺対象でしょ、私生活が乱れすぎやろ危険よ危険笑。

コリンが出向くより、スナイパーに頼んで頭に一発仕留めてもらったほうが早いわよ(残酷なこと言うな)。

ジェシカにはもうちょっと頭脳明晰な女を演じて欲しかったなあ。

でもサウジで着てた真っ赤のスリップドレスはよかった、いいよね、赤い口紅と真紅のドレスが似合う女。

私も欧米人に生まれてたら、毎日でも着たいわ!!ああいうドレスを日常的に着る文化に生まれたかった笑。

日本であんな真っ赤な口紅してたら、「人を食べて来たの?」と言われそう笑。

エヴァの母親役にジーナ・デイビスが久しぶりに出てた。彼女も『ロング・キス・グッドナイト』で暗殺者役をしてたから、もしや何か助けに動くのか?とちょっと思ったけど、普通にお母さんだった笑。

暗殺者映画特有の楽しみ、武器を颯爽と準備したり、家に仕掛けがあったり、危機を想像もつかないようなやり方で切り抜ける・・みたいなことが何1つ描かれなかったので、これまで観てきた暗殺者映画では最下位クラスに値するでしょう笑。

 

映画『AVA/エヴァ』のキャスト

@『AVA/エヴァ』(2020年 米)

エヴァ・・・・・・・ジェシカ・チャスティン

サイモン・・・・・・コリン・ファレル

マイケル・・・・・・コモン

デューク・・・・・・ジョン・マルコビッチ

エヴァの母親・・・・ジーナ・デイビス

 

【2021】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『KCIA 南山の部長たち』

2位・・・・・『ヤクザと家族 The Family』

3位・・・・・『ある人質 生還までの398日間』

4位・・・・・『ビバリウム』

5位・・・・・『キル・チーム』

6位・・・・・『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』

7位・・・・・『秘密への招待状』

8位・・・・・『アウトポスト』

9位・・・・・『聖なる犯罪者』

10位・・・・・『ノマドランド』

11位・・・・・『キング・オブ・シーヴズ』

12位・・・・・『AVA/エヴァ』

13位・・・・・『テスラ エジソンが恐れた天才』

14位・・・・・『カポネ』