こんばんは、ジャスミンKYOKOです。
灼熱地獄の37℃の昼間、KBCシネマで映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を観てきた。
映画の中では、外の灼熱地獄とは正反対の飢えと寒さの地獄が繰り広げられた。
ただね、サブタイトルに「スターリン」とあったから、スターリン目当てで行ったけど・・・。
出てこんやん!(怒)。
こういうのに引っかかる人に向けてのサブタイトルなんだろね(^_^;)。
スターリン支配下の、世界に流れていた「豊かなロシア」の情報とは正反対の現実。
こんなことはずっと昔から繰り返され、今もネオファシズムに近いことが堂々と続いている。なくなることがないんだなとリアルに感じた。
もくじ
ストーリー
大戦間期、若き英国人記者が目撃したソビエト連邦の“偽りの繁栄” 名もなき者が命を懸けて暴きたかった、戦慄の実話!
『#赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
2020年8月14日(金)日本公開!極寒で凄惨な大地を写した日本版ポスタービジュアルも解禁!#ジェームズ・ノートン #ヴァネッサ・カービー pic.twitter.com/IsjCIVR6zw
— 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』公式 (@akaiyami_movie) April 23, 2020
1930年代、世界恐慌の影響を各国が受けている中、ソビエト連邦だけが豊かで発展していることに、疑問を抱いたイギリス人ジャーナリストのガレス・ジョーンズ。
その発展の資金源はどこにあるのか、モスクワに飛び、当局の目をかいくぐってその謎を探る。
そこにあった真実に驚愕する・・・!
スターリン政権下のソ連の政策の真実を暴いた実話に基づくストーリー。
スターリン政権下で行われていた、人工的な飢饉
#アグニェシュカ・ホランド 監督のコメントをご紹介!!#赤い闇 #報道の使命 #知る権利
「この作品を撮影しながら、私たちが時代を超えた重要な物語を〜」
続きは公式サイトへ→https://t.co/HelSg3nzV6 pic.twitter.com/g4iwM6tgq0
— 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』公式 (@akaiyami_movie) June 22, 2020
スターリンそのものが出てきて悪いことを映画の中でする!という具体的な描写はないので、映画を見る前にスターリン政権化で行われた残虐な背景を少し知っていた方がわかりやすいかもしれない。
背景を知ってる方はこの項目は読まないで見たほうがいいですよ。
中学校の世界史で習う、ソ連のスターリン時代からはじまった「集団農場」の政策。
コルホーズ(民営農場)とかソフホーズ(国営農場)とかあったよね。
スターリンは5か年計画という政策を始め、集団農場にしたら国が潤うと思い込み、大地主や豊かな農民たちから土地を取り上げ、国のものにした。
集団農場で小作人を働かせたが、どんなにがんばっても国から安く買い叩かれ、がんばらなくても給料は一緒なので、みんなあまり働かなくなり、作物も実らなくなっていく。
黒海沿岸(こっかいえんがん)の肥沃な土地ウクライナは、穀倉地帯で豊かな農村だった。
ソ連の共産主義に第一次世界大戦時、強く抵抗したウクライナの人々に穀倉地帯の豊かさが欲しいソ連は、敵意を喪失させるため、すべての穀物や農産物を取り上げ、人工的な飢饉を作り出し、ウクライナ人を餓死させたのである。
映画は世界中に秘密裏に行われているこの政策で数百万ものウクライナ人が餓死させられ、取り上げた農産物でモスクワだけが潤っている事実を突き止めた記者のお話なのだ。
人工的に飢饉を作り出すなんて、おぞましいことするな、ソ連って・・・。
情報を操作する政治体制に忖度する記者たちの実態
公開まで1ヵ月🎬#スターリン 政権下のソ連で起こった #衝撃の実話 !
若き英国人記者が命懸けで告発しようとした謎めく大国の“#偽りの繁栄”の驚くべく真実とは?#赤い闇 #ジェームズ・ノートン #ヴァネッサ・カービー #ピーター・サースガード pic.twitter.com/BVzGHMneK9
— 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』公式 (@akaiyami_movie) July 14, 2020
ジョーンズがモスクワに渡った後、現地で迎い入れたニューヨーク・タイムズの記者が、ピーター・サースガード演じるデュランティだった。
彼は贅沢な記者らしからぬ暮らしをし、事実を知っていながら報道しないことを選択していた。
ピュリッツアー賞に過去輝いたことがあるデュランティ(ピーター・サースガード)は記者魂を忘れたかに見える。
でも独裁政治の前では、報道の自由はなく、自分の命を優先してしまうのもわからなくはない。
最初からどっぷり偽りの贅沢に浸かっていたのか、ソ連に初めて来た時には少しは葛藤したのか。
ジョーンズは、この真実に目を背けることができなかった。
ピーター・サースガードのお尻にがっかり(笑)
Peter Sarsgaard is Walter Duranty in Mr Jones! Don’t miss a chance to watch it this weekend! Get it here: https://t.co/K5eREGq0DO#mrjones #spy #thriller #movie #newrelease #communist #capitalist #stalin #coldwar pic.twitter.com/MqVECwkFJF
— Samuel Goldwyn Films (@GoldwynFilms) June 29, 2020
ピーター・サースガード演じるデュランティ(⇧)は最初ロシアの富豪かと思うほどの豪遊ぶり。
途中で「あ、こいつ記者なのか!」と驚くほど、堕落しまくっている。
劇中、パーティが開かれるのだけど、SMのコスプレ姿のサースガードを見て・・・・・目がテン笑。
ジョーンズに後ろ姿を見せて去って行く時に、Tバックのお尻が・・・!
ああーーーたるんでるーーー。(この映画でその感想か!)
せっかくかっこいいイメージだったのに!!見たくなかった!
『ブルー・ジャスミン』や『ニュースの天才』なんかで、穏やかで素敵な役柄だったのにーーっ。
マギー・ギレンホールに一途で長い恋を実らせたとこも含めて好きなのに、鍛えてよーーー。
確かに昔から鍛えてる感じじゃなかったもんなあ。くすん。
トム(トム・クルーズ)のプリケツとは違いすぎるう(尻で比べるな)。
ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク
— Mr Jones (@MrJones_Film) June 19, 2020
電話の交換台から、情報漏えいを見張っているソ連。こわ!
社会主義だったら、まだわかるけど日本やアメリカも資本主義どころか報道の自由はなくなりつつあるよね。
TV局も忖度してるし、ワシントンポストもAmazonの傘下に入ったなら、今後Amazonの不正があったとしても暴けないやん。
映画『大統領の陰謀』※みたいな記者をつい求めてしまう私としては、「真の報道」を貫ける意志っていかに難しいか、最近の政治を見て思う。
※ニクソン大統領の不正を暴き出したワシントン・ポストの2人の記者の実話
映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』の上司みたいに「俺が全責任を持つ!書け!」と言ってくれる人がいない新聞社なんて、もう存在価値がないのでは?と思う。
陰謀映画は誰かが変わって暴いてくれるから、日常の不満がスッキリして楽しいんだけど、自分がこのジョーンズだったらできるのか?
ソ連相手とか怖すぎる・・・!!
スノーデン※の彼女みたいにうちのだんなさんが国家機密を暴露して、亡命した時ついていけるだろうか・・・映画かぶれは怖さを知りすぎてるのでできない気がする・・・(^_^;)。
※元CIA職員。NSA(アメリカの情報期間のTOP)の違法な情報収集を暴露し、アメリカを追われロシアに亡命
まず、この記事中にNSAとかいう文字を入力するだけでロックオンされたかも??とビビってしまう意気地なしだから、無理だな・・笑。
スターリン目当てでガッカリしたけど、盛り上がりこそないものの『ペット・セメタリー』よりは面白かったので15位。
映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』のキャスト
@『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(2019年 ポーランド・ウクライナ・イギリス)
ガレス・ジョーンズ・・・・・ジェームズ・ノートン
エイダ・・・・・・・・・・・ヴァネッサ・カーヴィ
ウォルター・デュランティ・・ピーター・サースガード
記者魂が素晴らしい映画
【2020】 ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング
1位・・・・『ランボー ラスト・ブラッド』
2位・・・・『フォードvsフェラーリ』
3位・・・・『黒い司法 0%からの奇跡』
4位・・・・『バッドボーイズ フォー・ライフ』
5位・・・・『1917 命をかけた伝令』
6位・・・・『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』
7位・・・・『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
8位・・・・『スキャンダル』
9位・・・・『デンジャー・クロース 極限着弾』
10位・・・・『透明人間』
11位・・・・『リチャード・ジュエル』
12位・・・・『マザーレス・ブルックリン』
13位・・・・『エジソンズ・ゲーム』
14位・・・・『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』
15位・・・・『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
16位・・・・『ペット・セメタリー』
17位・・・・『ライブ・リポート』
18位・・・・『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』
19位・・・・『ポップスター』
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