『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』深読みがんばったけどオシャレすぎてついていけず。曲は良かった

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

久しぶりに開始5分に恐怖におののいた作品に出会いました笑。

やば…これ、オシャレ映画じゃないか?

冒頭、海の前に立って何やら演説する人を見ながらバスを待つ主人公。

何も会話が交わされることなく、ただバスを待つ。

それの繰り返しとある日の向かい側には、黒人の無職のグループがハッパを掛け合うがこちらに気づくこともない。

相当やばいぞ。これは笑。

『エンテベ空港の7日間』を見たときと同じような恐怖笑。テロリスト映画なのに開始5分、無言のコンテンポラリーダンスが延々と繰り広げられたあの時と一緒だ‼︎

勝手に70年代の映画だと思ってたけど、富裕層がたくさん住みだし地価が高騰し、住む場所を追われた貧困層や中流階級の人達の今のサンフランシスコの現状を静かに提起してる映画だった。

映画ではそこは語られないけど、がんばってフカヨミしました笑。

変わりゆく街の様子と、祖父が建てたというビクトリア調の家をなんとかして守りたい若者と友達の友情がゆっくり流れていく。

社会問題提起と友情のジャンルは好きなんだけど、急に歌いだしたり、会話がずっとなかったり、こういうアーティスティックな表現の仕方が私は苦手なんだろうな(^o^;)。

世界中で絶賛された『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も「なんじゃこりゃ!?」だったし笑。

結果最下位となりました笑(^o^;)。

でも友達のモントが時々いい言葉を言ってました「明日放り出されても君の価値は変わらない」

ananで吾郎ちゃんがオススメしそうな映画って言えばわかる?笑




ストーリー

IT企業の進出で、多くの富裕層が住むようになり、みるみる街の様子が変わっていくサンフランシスコ。

そんな中、青年ジミーは幼き日に住んでいた祖父が建てたという家を見守っていた。

住民が留守の間に家の手入れをしたりしていたが、その家主が引っ越したとたん、不法入居をしてしまう。

そんな突飛な友の行動を暖かく見守る親友のモント。

元々住んでいた人はもう住むことができなくなったサンフランシスコの現状を古き良きサンフランシスコの風景と友情で描いた映画。

全編で流れる名曲「サンフランシスコ」が耳に残ります♪

 

シリコンバレーとサンフランシスコの現実

IT企業が集まりはじめ、巨大なITの街となったサンフランシスコのシリコンバレー。

観光客には華やかな面しか見えないが、ビクトリア調の家と坂道が魅力だったサンフランシスコの街の現状はここ十数年ですっかり変わったらしい。

たくさんの雇用を生み、税金も高額を支払ってくれるため、市は喜んで誘致し、街は潤った。

しかしそのIT企業に勤める富裕層が住みだしたので地価が高騰し、大家さんも富裕層向けにリメイクし家賃を釣り上げたため、元々住んでた中流家庭、貧困層が住めなくなったのだ。

しかも、高学歴の人でさえそうなんだって。今まである程度いいとこに住んでた人もIT関係者には負けてしまい、路頭に迷う人が増えてきたらしい。

ちょっと前に地域に貢献して雇用を増やそうとAmazonがNYのクイーンズ地区に進出しようとしたら、サンフランシスコの現状を知ってか住民の猛反対を受け撤退したらしい。

働けるとこが出来ても住むとこ追われたら元も子もないからね。

それと文化財の保存も同時に訴えてるのかもね。確かに2階建てや3階建ての家が立ち並ぶのでマンションを建てた方がはるかに戸数も増やせるし、儲かるに違いない。

でもね、サンフランシスコのあのビクトリア調の家々、アメリカかぶれには最高なのよ。だから絶対残してほしい。

そこまで深読みしたけど、途中急に歌も入ったので、なかなか私にとってはスリリングだった笑(→ミュージカル映画苦手)。

思いには賛同するけど、映画には賛同できなかった笑。

CMにそういう映画ってにおわせてくれよー!

 

友達のモントと盲目のじいちゃん役のダニー・グローバー

友達のモントはいつも赤いモレスキンノートに思いついたアイデアや芝居のネタや風景や人物などのスケッチを書いている。

貧乏と思ったけど、モレスキンは買えるのかーと妙に感心(モレスキンは高い、2600円くらいする)。

じいちゃん役が久しぶりに見たダニー・グローバー。最近悪役ばかりだったけどやっぱりチャーミングな役が似合うなあ、この人は。

『リーサル・ウェポン』が見たくなった♥。(ダニー・グローバー(⇧右)がちょっと三枚目の刑事役。)

いつも真冬みたいな服を着てる2人。サンフランシスコは気温の変化が激しいからかもね。おばさんは半袖着てたりしてるし。

おじいさんの家をいつまでも諦めきれない、現実を受け入れたくないジミーにモントが言う言葉がいい。

「明日放りだされても 君の価値は変わらないよ」

たぶん、サンフランシスコの中心部を放りだされた人たちにも言いたい言葉だったのかもしれないね。

この言葉はグッと来ました。

似た家に行ってた!惜しい!

サンフランシスコに行った時、私はもちろん、映画『ザ・ロック』でニコラス・ケイジの乗った黄色いフェラーリが路面電車とぶつかって大破する交差点を探していた(ロケ地フリーク笑)。

今回この映画を観た後、久しぶりに写真を見てみたらなかなか似た家に行ってた♪

⇧ね?似てるでしょ?この家は確か『氷の微笑』に出てきたから撮りに行ったと思う(出た!ミーハー)。

⇧ジミーたちが取っておきたいと切に願う素敵な町並みのサンフランシスコ。私もそう願う。どうか、大家さんよ、保存してくれー。(路面電車から私が撮った写真)

向こうに路面電車が横切っている。「ここかな!?」とニコラス・ケイジの大破したフェラーリを思いながらウキウキの私。


⇧映画『ミセス・ダウト』や「フルハウス」に出てきた七色の家。(後ろの三角の家)手前は息子ちゃん。

これが見えるこの公園もこの景色を見るためだけにタクシーで行った(笑)。なぜここに連れて来られたかわからない家族(笑)。

 

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク


冒頭の演説の人と、バスを待つ下りはきつかったけど、ジミーとモントがスケボーの2人乗りでサンフランシスコの街を巡るシーンは好きでした。

サンフランシスコは西海岸の街の中で一番好き。また行ってみたい。

私の憧れにスーパーの紙袋(ビニールじゃなく紙よ紙)にフランスパンとオレンジを入れて、オレンジが落ちて坂道を転がり、かっこいい人がそれを拾うというシーンをやってみたいけど(いつのマンガだよ、古っ)、サンフランシスコの坂は落としてすぐ拾えるような甘い坂じゃないのよね笑。

こんな坂でオレンジ落としたらイチコロよね笑。

さて、いよいよ最下位『ポップスター』を抜く作品が登場しました!笑

『ポップスター』は掴みはよかったからね。

しかし、見終わった2.3日はしばらく「サンフランシスコ」の歌を口ずさんでたよ。




映画『ラストブラックマンinサンフランシスコ』のキャスト

@『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(2019年 米)

ジミー・フェイルズ・・・・・・ジミー・フェイルズ

モンゴメリー・アレン(モント)ジョナサン・メジャース

グランパ・アレン・・・・・・・ダニー・グローバー

【プランB】製作

【2020】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・『ランボー ラスト・ブラッド』

2位・・・・『フォードvsフェラーリ』

3位・・・・『黒い司法 0%からの奇跡』

4位・・・・『バッドボーイズ  フォー・ライフ』

5位・・・・『1917 命をかけた伝令』

6位・・・・『プリズン・エスケープ』

7位・・・・『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』

8位・・・・『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』

9位・・・・『ある画家の数奇な運命』

10位・・・・『グッバイ、リチャード!』

11位・・・・『オフィシャル・シークレット』

12位・・・・『スキャンダル』

13位・・・・『デンジャー・クロース 極限着弾』

14位・・・・『透明人間』

15位・・・・『シカゴ7裁判』

16位・・・・『ミッドウェイ』

17位・・・・『リチャード・ジュエル』

18位・・・・『マザーレス・ブルックリン』

19位・・・・『エジソンズ・ゲーム』

20位・・・・『シチリアーノ 裏切りの美学』

21位・・・・『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』

22位・・・・『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』

23位・・・・『TENET(テネット)』

24位・・・・『ペット・セメタリー』

25位・・・・『ライブ・リポート』

26位・・・・『ウルフズコール』

27位・・・・『幸せへのまわり道』

28位・・・・『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』

29位・・・・『ポップスター』

30位・・・・『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』

 




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