『博士と狂人』辞書の編纂だけじゃない、そこにまつわる人間ドラマに魅了されます!

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

メル・ギブソンとショーン・ペンの初共演映画『博士と狂人』を観てきました。

ショーン・ペンが殺人犯で、刑務所に入れられてる!?

もうこれだけで見に行く価値があるというもの(ショーン・ペンの悪役と刑務所に弱い笑)!

ついでにイギリスのオックスフォード大から依頼された「英語辞典」の編纂というし「イギリスの建物好き」「欧米の大学かぶれ」「文系で素敵な表現に弱い」私は、行ってみて大正解!

その建物などもさることながら、メル・ギブソン演じるマレー博士とショーン・ペン演じるマイナー博士のやり取り、ショーン・ペンの報われぬ愛や、刑務所の看守との人間ドラマにもう最後の最後までワクワクしまくり!

超!!好みです!!

辞典づくりにときめかない人でも人間ドラマに魅せられてしまいますよ!




ストーリー


世界に名だたる英語辞書としてその名を馳せる「オックスフォード英語辞典」。その編纂を70年も続け作り上げたマレー博士(メル・ギブソン⇧左)のお話。

マレー博士は独学で7か国語を習得し語学に長けた人物として、学位はないがオックスフォード大から英語辞典の編纂を依頼された。

当初は5~6年くらいで終わると見込まれていたが、300年間の時代ごとの使用方法や引用などを正確に載せる目的で取り掛かったため、最初の「A」から作業は難航した。

その一大事業をを偶然知った、精神を病んだアメリカ人の殺人犯マイナー博士(ショーン・ペン⇧右)が、たくさんの単語に引用までつけてマレー博士に送ってきた。

行き詰まっていたマレー博士たちは喜び、塀の中のマイナー博士と共同して辞書の編纂を進めていく。

やり取りを続けるうちに互いの文学好きも相まって彼らの間にほのかな友情と、マイナー博士の中に生きる希望が生まれてくる。

しかし、英国が誇る辞書の編纂に殺人犯が関わっているということが明るみになり、辞書づくりが阻まれていく・・。

 

ショーン・ペンがすごい

ショーン・ペンがすごい。だってこの映画を見に行ったのもショーン・ペンが殺人犯役だったからだ(どんな動機?)。

南北戦争時の軍医で、心神喪失のまま渡英後殺人を犯したため投獄され「本を読む時だけ現実の恐怖と罪の意識から逃れることが出来る」文学に長けたマイナー博士を演じる。

南北戦争時代の制服が似合う~。かっこいい!

人の顔に焼印をするときのあのあくどい顔っていったら!!ゾクゾクするほどの悪人顔♪最高!

シビレた~。ショーン・ペンの場合、悪役の方が嬉しいけど、実はいい人だったとしてもそれはそれでいい(結局ひいき)。

殺人犯でもヒゲぼうぼうでも色気があふれてる♪ だって最近28歳モデルと3度目の結婚したんでしょう?すごすぎる!!女が寄ってくる!!(ショーン・ペンは今年60歳)

でもねダニエル(クレイグ)とブラピが誰かと付き合う時みたいなイラ立ちはないの(そんな情報いらん笑)。ショーン・ペンは女たらしじゃないといけないのよ。

女に財産かすめ取られるタイプじゃないから安心してるのもある笑(ジョニデと違って笑※)。

※ジョニー・デップが長年の事実婚のパートナーと別れ、1度映画で共演して恋に落ちたアンバー・ハードと結婚してしまったばっかりに1年後離婚になり、財産根こそぎ取られた話。(私も、私の周りの女子も結婚するなと騒いでた 女は不穏な女に敏感笑)

ショーン・ペンは「だまされても女に許される男」のカテゴリーに入るよね。

入れたくはないけどショーケン(萩原健一)や火野正平もここだよね(ショーケンなら入れてもいいか。火野正平はイヤ。ファンの方すみません笑 ・・てかお前は何様?)。

 

イギリスの建物と刑務所が最高

この映画は1800年代後半のイギリスを舞台にしているので、もちろん私の大好きなレンガ造りの家だらけで、もう最高です。

しかも!!マレー博士が辞書の編纂を命じられる場所が!!私が絶対行きたいアイルランドにあるトリニティ・カレッジの図書館(⇧)やん!!最高!!ひと目観てすぐわかった!(映画ではオックスフォード大という設定)。

のっけからテンションあがりまくり♪

でもね大学もマレー博士の家もとにかく素敵だったけど、刑務所が一番好きだった(笑)。

⇧この赤レンガのお気に入りの刑務所。外観では今まで観た映画の中の刑務所で上位ランクに入るんじゃないかしら(あくまでも私のお気に入り刑務所ランキング)。

やりたい放題の所長が「治療の研究という名の実験」をするためにその実験対象であるマイナー博士は、囚人であっても高待遇で部屋に好きなものを買うことが出来た。

マレー博士を手伝うことになって、生きる希望を見出した彼がたくさんの名だたる書籍を取り寄せ、独房の中に書棚を作らせるシーンには、萌えました♪

外国の古い本がいっぱい並んでるの大好き(フランスからスーツケースの重量オーバー未遂になるくらいの古書を買って帰った女は私です笑)。

本棚の素敵さと、絶望してたマイナー博士が生き生きしてるのがもう、キュンキュンワクワクします♪

しだいに所長の実験がエスカレートしていくのだけどね・・・(刑務所あるあるだけど実話だから恐ろしい・・)。

実験もだんだんひどくなる上、辞書の編纂も止められ狂っていくショーン・ペンの迫真の演技。やっぱ、君はすごい(上から言うな)。

 

メル・ギブソンもこういう役いっぱいしてほしい

マレー博士はスコットランド出身(演じるメル・ギブソンはオーストラリア人)。

だいぶ前にメルは、映画『ブレイブ・ハート』でスコットランドの独立のために戦ったウィリアム・ウォレスを演じてたからスコットランドイングリッシュはもうお手の物なのでよかったかもね。

「このスコットランドなまりが!」とイングランドの大学のお偉方が、依頼したくせに陰口を叩くんだけど、やっぱり博多弁と東北弁くらい違うんだろうね・・。

お前ら何ヶ国語も話せないから依頼したんだろ!そのくせ陰口言うな!

学位がないため見下すようなことばかり言われるが、投げやりになったりせず絶対手を抜かないマレー博士。

ヒゲが長すぎるけど笑、こういうメル・ギブソンが大好きです♪ いつも映画の中だけ奥様に一途で紳士的(私生活では違うけど笑)。

メル・ギブソンが構想に20年を費やし温めてきた話らしいので、今回公開できてよかったね♪

コロナ禍じゃなかったらもっとヒットしたかもしれないのに!

 

今回の素敵なおじさまたち ビッグなおまけ付き!

⇧スティーブ・クーガン演じるフレデリック教授。いいとこ出で由緒ある家柄の教授なのに、保守的なオックスフォード大の中で唯一マレー博士の味方で居続ける彼。

かっこいい!!自分の進退を賭けてまで、マレー博士の一大事業を応援する。

こんな友達、最高やん♪ 情勢に応じて自分の保身のために立場をひるがえす奴らが多い中、この友達は不変なのがもうデレデレになりました♪

私の中の「影で支える素敵な男リスト」に加えておきます笑。

今回はあくどい看守は残念ながらいなかったけど(所長があくどいのでいいか)、いい看守はいましたよ♪待ってました!

マンシー(エディ・マーサン)という名の看守で⇧、精神を病んだマイナー博士の気持ちを理解し、誤って殺してしまった男の家族への償いのサポートをしてくれるのだ。

マイナー博士を思いやるあまり、自分の立場を危うくするようなかばい方もするので、ハラハラしつつ、閉鎖的な塀の中でも人間として看守の権利を振り回すことのない彼にじーんときちゃう。

今回は魅力的なキャラが満載で嬉しい。

ビッグなおまけに、まだ首相にすらなっていないチャーチル※がでますよ!興奮した!!

※第2次世界大戦時のイギリスの首相。イギリスをナチスから守った英雄。

 

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

ショーン・ペン演じるマイナー博士が誤って殺してしまった男の妻エリザ(ナタリー・ボーマー)⇧

憎しみだらけだった彼女がマイナー博士の償いの気持ちを長い間かけて受け入れていく。

文字が読めない彼女にマイナー博士が「言葉の翼を得ると、世界が広がるよ」と言葉を少しずつ教えて行く。言葉の翼なんてサラって出てくるのがロマンチックよね。

愛する人を殺した人なのに惹かれていってしまう彼女。人間は弱いから普通では考えられない、説明のつかない感情も生まれるんだよね。

死んだ旦那さんの心臓をもらったショーン・ペンがその妻を愛してしまい苦しむ映画『21g』もそんな映画だった。思いをコントロールできるなら苦しまないのにね。

言葉を習った彼女が初めて記した単語は・・・。

言葉を生み出した人類ってすごいなあと思わざるを得ないこの映画。

時代が進むにつれ次々と生まれてくる単語をまとめるというすごい作業を、生きてる間中70年間も続けたマレー博士もまた「言葉の狂人」だよね。

両方が「博士」であり、「狂人」でもある。いいタイトルだなあ。深い!

文学が好きで言葉が好きな2人が交わす会話がマニアックで最高です。

映画の冒頭「使う言葉に気をつけろ」とマレー博士は息子に注意しますが、それは本当。

使う言葉ってその人の人生が見えてしまうのよね。たくさんの言葉の中からその言葉を選んで使っていることによって。あーこの人はたぶんこういう目に遭ってこういうのが嫌いなんだな、こういうことが好きなんだなとかね。

私も人と話す時についつい言葉や表現に注目しちゃう。素敵な表現を使う人にはグッときます。

上品とかそういうんじゃなく、言葉のチョイスについついね。

本人の発する言葉通りに人生は進んでいくので使う言葉は大事です。

「言葉」は人類が生み出した宝物、その見えない宝物を形にしたマレー博士とマイナー博士。

はああーー良かった!!

マイナー博士(ショーン・ペン)が、クリスマスにマンシー(看守)に頼んで彼女(エリザ)の家に届けさせる「豚の塩漬け肉」がすっごく美味しそうでハムやベーコンをソッコー食べたくなった私です笑。→この夜はとんかつに豚汁食べた笑

順位はだいぶ悩みました!好みというだけで、あんなにもよかった『ある画家の数奇な運命』を抜きました♪




映画『博士と狂人』のキャスト

@『博士と狂人』(2019年 米・アイルランド・英)

ジェームズ・マレー博士・・・・・メル・ギブソン

ウィリアム・マイナー博士・・・・ショーン・ペン

エリザ・メレット・・・・・・・・ナタリー・ドーマー

エイダ・マレー・・・・・・・・・ジェニファー・イーリー

マンシー・・・・・・・・・・・・エディ・マーサン

 

【2020】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・『ランボー ラスト・ブラッド』

2位・・・・『フォードvsフェラーリ』

3位・・・・『黒い司法 0%からの奇跡』

4位・・・・『バッドボーイズ  フォー・ライフ』

5位・・・・『1917 命をかけた伝令』

6位・・・・『プリズン・エスケープ』

7位・・・・『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』

8位・・・・『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』

9位・・・・『博士と狂人』

10位・・・・『ある画家の数奇な運命』

11位・・・・『グッバイ、リチャード!』

12位・・・・『オフィシャル・シークレット』

13位・・・・『スキャンダル』

14位・・・・『デンジャー・クロース 極限着弾』

15位・・・・『透明人間』

16位・・・・『シカゴ7裁判』

17位・・・・『タイムリミット 見知らぬ影』

18位・・・・『ミッドウェイ』

19位・・・・『リチャード・ジュエル』

20位・・・・『マザーレス・ブルックリン』

21位・・・・『エジソンズ・ゲーム』

22位・・・・『シチリアーノ 裏切りの美学』

23位・・・・『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』

24位・・・・『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』

25位・・・・『TENET(テネット)』

26位・・・・『ペット・セメタリー』

27位・・・・『ライブ・リポート』

28位・・・・『ウルフズコール』

29位・・・・『異端の鳥』

30位・・・・『幸せへのまわり道』

31位・・・・『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』

32位・・・・『ポップスター』

33位・・・・『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA