『グロリア 永遠の青春』(ネタバレレビュー)観た後モヤッとする大人の青春笑

こんばんは、ジャスミンKYOKOです。

CM観たら、ジュリアン・ムーアが楽しそうにキャッキャしてるラブストーリーっぽかったので、年末にハッピーな気持ちになるのもいいなと思って出かけました。

・・・ところが!!

これは、観終わった後にいい気分にはならない大人の青春映画でした。

久しぶりにラブストーリーを観るとこういう結果になる笑。

でも今回は男にムカッと来ましたよ笑(→いつもは女にムカついている)。

ジュリアン・ムーアは頑張ってるよ、アラフィフの裸体を惜しげもなく全世界にさらして尊敬します!(そこらのアラフィフとは違うよ)

大人の恋愛は色んな事情が絡んできて難しいね、ラブ大国の欧米人でも難しいのがわかったわ。

今回は色々文句を言いたいのでネタバレレビューにしました笑♪

ストーリー

離婚と子育てを経験し、今は自由を謳歌しているグロリア(ジュリアン・ムーア)。

そんな彼女でも、ずっと一緒に働いてきた同僚が辞めて行ったりして、どこか心に寂しさがあり、夜な夜なクラブに出向く。

そこで出会った、同じく離婚経験を持つアーノルドという男性。

知的で紳士的な彼に夢中になっていく・・。

ここから下はネタバレレビューです。結末は知らずに観たほうが楽しめます。
(以下ネタバレレビュー)

アメリカには中高年専用のクラブがあるらしい

やっぱりダンス文化がある欧米諸国(映画の舞台はアメリカ)は、何と言っても恋に落ちる速度が早いよね!

体を密着させたら、いくら中高年でもその日のうちにベッド・インってことになるのかしら。

フランスほどはないにしろ、アメリカ人も恋愛には積極的だからね。

ジュリアン・ムーアがよく通うクラブが、ユーロビートが流れてるわけよ。バブルを経験したアメリカの50~70代がわんさか踊ってるのだ!笑

しかもそれぞれが自分の時代の踊り方で笑。

中高年専門のクラブがあるのか!すごい!

私っていつも犯罪映画しか観てないから、クラブなんて麻薬でラリった若者しかいない感じでただの景色と化してたけど、こうやってしっかり今回観たら中高年だけが集まると私が映画の中で観てるクラブとはまた全然雰囲気違うな笑。

自分は脳内は老けてないつもりだけど、同窓会ははたから観るとこんな感じだったのね(もっとひどいかもしれん笑)。

日本は恋を求めるアラフィフ以上は、どこに集まるのかな。

踊らないし、居酒屋さん?カラオケスナック?

こう考えると、年取って恋愛する場合は、ダンス文化があった方が圧倒的に有利かもね。

ジュリアン・ムーアは若い!

デートの前の白髪染め。

ふだんは赤毛のジュリアン、今回のグロリア役は金髪です。金髪も似合ってる♪

外国人の人は地毛が何でも、昔から色んな色に染めてるし色んな髪色の人いるから、違和感なくていいよね。

日本でアラフィフ以上になって金髪に染めたら、引かれちゃう(泣)。

だからせめて紫にしちゃうのかしら(たまにいるよね、紫のトサカのおばあちゃん)。

ジュリアン・ムーア、今回バンバン脱ぎます脱ぎます!

デート前にはVゾーンの処理に行ったり、涙ぐましい努力をしててカワイイ。

私がいつも観てる映画では、俳優男子はおっちゃんになってもバンバン脱ぐし、でっぷり太ったおなかを惜しげもなくさらして、若い女子とコトに及ぶのは何回も観てきた。

でもアラフィフ以上の女優さんがバンバン脱ぐのはあんまり観たことなかったから、尊敬したよ。

ゴールドのワンピースや、ベルベットの緑のワンピースがすごく似合うの。

いいなあ、そんなゴージャスな服着て、出かけたい!

知的な男に惹かれるのはわかる気がする

男子は若いときから好みはずっと変わらないと聞きますが、女子はその時に応じて、好みも変わってくるし、年齢や経験も影響するよね。

私もこういう知的な会話をしてみたいわ笑。でもアーノルドみたいに詩を読まれるのはキモイかな笑(絶対笑う)。

私は昔優しいなら顔は何でもいいと思ってたけど、やっぱり顔も許容範囲あるよね(ひどい)。

そう思って少し(自分の中では)イケメンとつきあったら、今度は優柔不断。

決断力あるかと思えばマザコン。

不良に憧れててつきあってみたら、話が噛み合わなかったり笑。(浦島太郎の話を知らなかった・・・最低限のおとぎ話は知っててほしいよね)

年取ったら「理想が高くなる」とも「許容範囲が広くなる」とも言いますが、実際はどうなんだろな。

紳士的で、哲学的、穏やかなアーノルドと過ごしていくうちに、グロリアはずっと一緒にいたいと思い始めます。

アメリカ映画でたまに観られる光景。新旧入り乱れてのパーティって本当にしてるの?

⇧酔っ払って、元だんなと昔話に盛り上がるグロリア。

息子の誕生日パーティ(息子はもう家族持ち)に、元夫とその彼女、自分とアーノルド、長女が集まります。

元夫とその彼女や、自分と今の彼氏が集まって話、はずむ?笑

アメリカの映画でのホームパーティでよくあるシーンではあるけど、私だったらイヤじゃー。そんなめんどくさいパーティせんでもよいやん。

父親のカップル、母親のカップルとぞれぞれ別にパーティしたらいいやんか。

いくらアメリカかぶれでもそんなアメリカ人の神経にはついていけませぬ笑。

⇧元夫の彼女と元妻のグロリア。女同士はその男を取り合ったわけじゃないなら、盛り上がれる(女は一度冷めた相手には1ミリも興味ないから笑)

ここでグロリアが酔っぱらいすぎて、アーノルドをほったらかして、元だんなさんと思い出話を家族でするわけよ。つまらなくなったアーノルドは黙って帰ります。

グロリアさあ、初めて来る人を連れて来たなら少しは気遣えよ!

元夫と今カレは仲良くなれんよ、わからんの? 自分の知らない時代の話をされたら、気分悪いからそりゃー帰るよね。 

それなのに、黙って帰って恥かかされたとグロリアがキレる。

はあ?

妙齢の大人たちは「自我」が強すぎて、大変だよね(私も含め笑)。

意外な展開に衝撃

ケンカはしたものの、やっぱり会いたい。

でも折れたくない。 その気持はわかるけど、今回はグロリアが悪いんでしょ。

娘が彼氏と暮らすために北欧に旅立ったり、自身の目の病気が発覚したりして心細くなり、しつこいアーノルドの電話に出て、また付き合い始める。

実は最初のランチデートからアーノルドに不穏な動きがあった。でも彼が好きだから、付き合い始めだからって観て観ぬふりしてきたことがグロリアにはあった。

アーノルドは、グロリアとデート中、度々席をはずし、よく電話に出ていた。

別れた妻や、30歳以上にもなるのに娘2人が今でも何かにつけ、アーノルドに用事を言いつけたり、金銭を無心したり依存して連絡をし続けていたのだ。

それを断りきれないアーノルド。

その度に娘にお金を送金してやり、デートの最中でも電話も無視できず、グロリアとつきあってることさえも言えない人だったのだ。(まあ、別れた女に言う必要もないけど、娘や元妻の依存を断ち切る理由として言ってもいいと思うけどね)

とうとう、グロリアが「いつまでも依存するのも、それに応えてしまうのもお互いに取ってよくない」とアーノルドに言う。

アーノルドも決別する決心をして、ゴージャスなラスベガスにグロリアを連れてくるが、幸せなディナーの途中で席をはずし、なんと黙って帰ってしまったのだ!

ラスベガスにグロリアは一人ぼっちにされてしまった・・・。

何やそれ!

これは絶対許したらいかん!!

ジャスミンKYOKOの煩悩だらけの映画トーク

私も元カノの「死ぬ!」電話に毎回出る元カレいたわ。そして私もグロリアと同じく置いてきぼりにされたわい(私はラスベガスじゃなく公園に犬と置き去り笑)。

結婚もそうだけど、「ん?」って思ったことが、後の別れる原因になること多いのよね(→経験者の言葉は重い笑)。

だいたい結納終わって結婚式までに違和感感じた人は、それが原因で離婚する。(私の周りリサーチ笑)

でも、その時は「好きだから」「今から結婚するんだから」って見逃してしまう、「ささいなこと」って打ち消してしまう。

心の違和感は、本能からの危険信号なんだよね。「それを見逃したらいかん!」っていうね。

ラスベガスに置いてきぼりにされたグロリアは荒れに荒れ、しばらく落ち込むが、ある日吹っ切れて急に反撃に出る。

このシーンはすごく面白かった!!

娘と元妻たちが住む家にアーノルドが大量の食料を持って訪問したところを狙い、グロリアはペイント弾をアーノルドとその家に撃ちまくる!(サバイバルゲームに使う色がつくオモチャの銃ね)

ランボーみたいにマシンガンタイプだったから映画館で笑ってしまった。(ペイント銃はアーノルドがサバイバルゲームの会社の経営者で、デートの時にグロリアにくれたもの)

銃でアーノルドが撃たれた!と思って慌てて出てくる巨漢の姉妹と巨漢の妻にも笑った。

大量の食料の意味がわかった瞬間だった笑。

そこは笑ったけど、それが結末だからこの映画はいったい何だったの???で終わった笑。

私も撃ちたい男も女もいっぱいいるわ、貸してくれーその銃。

映画館出た後は、何も残らん映画でした笑。

よく「「いくつになっても、人生は輝くことができる──」。そんな希望を持たせてくれる、大人の青春映画です」なんて宣伝したよね笑。

あの結末って輝きなの?笑 アーノルドと同じくCMも詐欺だね。

映画『グロリア 永遠の青春』のキャスト

@『グロリア 永遠の青春』(2019年 米)

グロリア・・・・・・ジュリアン・ムーア

アーノルド・・・・・ジョン・タトゥーロ

【2021】ジャスミンKYOKOの映画私的ランキング

1位・・・・・『ラスト・フル・メジャー』  

2位・・・・・『KCIA 南山の部長たち』

3位・・・・・『最後の決闘裁判』

4位・・・・・『スイング・ステート』

5位・・・・・『悪なき殺人』

6位・・・・・『ヤクザと家族 The Family』

7位・・・・・『プロミシング・ヤング・ウーマン』

8位・・・・・『グリーンランド 地球最後の2日間』

9位・・・・・『ある人質 生還までの398日間』

10位・・・・・『クーリエ 最高機密の運び屋』

11位・・・・・『ビバリウム』

12位・・・・・『アイス・ロード』

13位・・・・・『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

14位・・・・・『RUN』

15位・・・・・『インヘリタンス』

16位・・・・・『ワイルド・スピード JETBREAK』

17位・・・・・『アオラレ』

18位・・・・・『キル・チーム』

19位・・・・・『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』

20位・・・・・『秘密への招待状』

21位・・・・・『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』

22位・・・・・『モンタナの目撃者』

23位・・・・・『ハロウィン KILLS』

24位・・・・・『ダーク・アンド・ウィケッド』

25位・・・・・『OLD』

26位・・・・・『アウシュビッツ・レポート』

27位・・・・・『モーリタニアン 黒塗りの記録』

28位・・・・・『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』

29位・・・・・『孤狼の血 LEBEL2』

30位・・・・・『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

31位・・・・・『アウトポスト』

32位・・・・・『聖なる犯罪者』

33位・・・・・『ジェントルメン』

34位・・・・・『ファイナル・プラン』

35位・・・・・『ドント・ブリーズ2』

36位・・・・・『ゴジラVSコング』

37位・・・・・『ノマドランド』

38位・・・・・『キング・オブ・シーヴズ』

39位・・・・・『AVA/エヴァ』

40位・・・・・『テスラ エジソンが恐れた天才』

41位・・・・・『Mr.ノーバディ』

42位・・・・・『白頭山大噴火』

43位・・・・・『モスル』

44位・・・・・『グロリア 永遠の青春』

45位・・・・・『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

46位・・・・・『キャンディマン』

47位・・・・・『カポネ』